サプライズの雇用統計でドル円の下落リスク再開~【岡安盛男の初心者でもわかる今週の為替市場】

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6月第2週の見通し

サプライズの雇用統計でドル円の下落リスク再開

先週末に発表された米5月雇用統計は予想を大きく下回りドルは全面安となりました。

先週は週初こそドル円は底堅い動きで始まったものの、その後アベノミクスへの期待後退で円高が進みやすい地合いとなりました。
そんな状況の中で米5月雇用統計が週末に発表され、その結果を受けドル円は一気に2円余り下落しました。

雇用統計には二つの注目ポイント

一つは非農業部門雇用者数の増減

市場は前月から16万人増加すると予想されていたものが、結果は3万8千人となりました。
実はこの数字にはヘライゾンという米国大手通信会社がストライキで3万5千人の雇用が一時的にマイナスとなり、それが含まれるものでした。
それだけではなく、今回の数字には悪天候による就業不能となった人も含まれましたが余りに少ないもので市場のサプライズとなりました。

もう一つの注目ポイントである失業率

4.7%と前月の5.0%から0.3%改善しました。
この結果はドルにとってはプラス材料であるものの、市場は雇用者数の予想外の減少に圧倒され、反応しませんでした。

この雇用統計の結果により、FRBの6月利上げの可能性は殆どなくなったと言ってよいでしょう。
ドル円にとって米国利上げが唯一底を押し上げる要因となっていたことから、今回の結果は他の通貨以上に失望売りが強まりました。

今週月曜日はイエレンFRB議長の講演

今回の雇用統計の結果をどう受け止めているのか注目が集まります。
今回の結果が一時的なもので、次回の雇用統計を見極める必要があるといった見方を示す可能性もあります。
そうなれば、次回の雇用統計の結果をみるまでは利上げ期待が残り、ドル円の下押し圧力も和らぐことになるでしょう。

ただ、これだけ雇用統計の予想を下回ったことで市場には利上げに懐疑的な見方が広がってしまいました。
また、先週は日銀審議委員が追加緩和に否定的な発言をしたこともドル円の下落を加速する要因となりました。
これらを考えると今週のドル円は上値の重い展開が予想されます

4月末のゴールデンウイーク前に付けた安値105円50銭付近を再度試す展開が予想さますが、その前に当局からの口先介入などが予想されます。
それでもドル円の下落が止まらない時には実際に介入が入るしかありません。

今週は実際に介入が入るかどうか、当局の本気度を試す展開になるかもしれませんね。

来週も【岡安盛男の初心者でもわかる今週の為替市場】、宜しくお願い致します。

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