米国雇用統計に注目集まる~【岡安盛男の初心者でもわかる今週の為替市場】

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毎週月曜に為替市場の動向や今後の見通しなどをお届けする【岡安盛男の初心者でもわかる今週の為替市場】。

6月第1週の見通し(2016/05/30)

米国雇用統計に注目集まる

先週は日本でサミットが開かれましたが、為替市場への影響はあまり見られませんでした。今回のサミットでは新たな危機回避へ各国が財政政策や構造改革を進めることで合意しました。懸念された日本への円高阻止に対するけん制的な文言は含まれませんでした。今後、ドル円が大きく下落するような時には日本がドル円の買い介入をしても、クレームが出ないと解釈することもできます。米国は貿易取引を有利にするために自国の通貨を介入で安くしてはいけないと発言しましたが、宣言文には記述されませんでした。

一先ず円高リスクが後退したことで、マーケット参加者は米国早期利上げに注目し始めています。

先週末のNY時間にはFRBのトップであるイエレン議長が「今後数か月での利上げが適切となる可能性がある」と発言しました。これまで議長は利上げに慎重な発言を繰り返していただけに、市場は米国の利上げ時期が近いという見方に傾き始めています。

利上げをするという事は資金がその通貨に集まるので、ドルが今後上昇することになります。しかし、マーケットはまだドル買いに慎重です。それは、米国長期金利がそれ程上昇していないことからも伺えます。

一方、利上げするという事は株式市場にとってはネガティブ材料となり、株価下落に繋がります。ところが、先週のNY株式市場は寧ろ上昇して引けてきました。利上げをするにはその景気が回復しないとできません。市場はこの利上げを米国景気回復のサインとみた可能性もあります。

株式市場が下落すればリスクが高まるという見方から、安全な通貨である円が買われるというメカニズムがあります。しかし、株価が下がらないという事になれば円は買われず、ドル高の流れが出来ることになります。先週のドル円は110円台に乗せて引けるなど、利上げ期待のドル買いが先行して終わりました。

今週末には市場が最も注目する米国雇用統計が発表され、その結果が予想を上回るものならいよいよ6月か7月の利上げが現実味を帯びてきます。

ドル円は110円台の後半からは実需(輸出など)の売りが並んでくるとみられますが、ドル高の勢いが強まれば111円台乗せも視野に入ります。原油価格は当面の目標1バレル50ドルを付けたことや、英国のEU残留支持がリードしギリシャへの追加融資も決まったことで、FRBの利上げ準備は着実に整い始めているようにみえます。内外での利上げムードを引き寄せている様相です。

来週も【岡安盛男の初心者でもわかる今週の為替市場】、宜しくお願い致します。

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