米利上げ期待とG7サミット ~【岡安盛男の初心者でもわかる今週の為替市場】

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毎週月曜に為替市場の動向や今後の見通しなどをお送りする【岡安盛男の初心者でもわかる今週の為替市場】。

■5月第4週の見通し(2016/05/23)
米利上げ期待とG7サミット
先週は米国の利上げ期待が高まりドルは全面高となりました。また、今週末に開かれる伊勢志摩サミットに向けた政策期待が円売りを促しました。結果的に先週のドル円は110円台に乗せ、そのまま底堅い動きが継続して引けてきました。

ドル円が急に買われたのは先週公開されたFOMC(連邦公開市場委員会)議事要旨(前回のFOMCで話し合われた内容)で「大半のメンバーは経済が正当化されるならば6月利上げは正当化される」との判断が示された為です。予想以上にタカ派的(利上げに積極派)な内容であったため、市場は米国の早期利上げ期待が高まりました。G7財務相会合やサミットを控え、既に政策期待からドル円は底堅い動きを見せていたところでのことでした。

これを受け、ドル円は大台替わりの110円台に乗せるなど、一頃の円高懸念はどこかに消えてしまったようです

今週はそのドル高・円安の流れを更に加速することが出来るか試される週になりそうです。市場は既に26~27日のG7サミットに向けて、政策期待による円売りを大分織り込んできています。サミットというビッグイベントが終了すれば、一時的に巻き戻しが入りドル円が売られる可能性もあるので要注意です。

しかし、今の市場の注目は何といっても米国金融政策です。

先週は複数のFRBメンバーが6月利上げの可能性を示す発言が相次ぎました。そのFRBイエレン議長が今週末に講演を行います。イエレン議長はこれまで原油安や新興国問題を理由にハト派的(利上げには慎重派)な発言を繰り返してきました。

しかし、ここにきて原油価格は1バレル50ドル近くまで上昇し、年末にかけてもこの原油高が続くと予想されます。また、中国や新興国市場は今のところ落ち着いた動きを見せるなど、昨年末からの動揺は見られません。

いきなり利上げを実施すれば市場は混乱してしまいます。それを抑えるには、早期利上げの動きを市場が織り込むようにすることが必要です。イエレン議長がタカ派発言に変わり始めるようなら、本格的に利上げムードが高まりそうです。

それらを合せて考えると、今週もドル円の底堅い動きは続くとみることができます

G7サミットが日本で開かれるというのは、8年前の洞爺湖サミット以来となります。米、英、独、伊、仏、加、そして日本の7か国首脳が集まり、世界の問題解決に向けた話し合いがされるビッグイベントで、我々一人一人の生活にも結びつくものです。為替の話は別にしても、みなさん注目してみましょう。

来週も「岡安盛男の初心者でもわかる今週の為替市場」・・・よろしくお願いします。

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