なぜ社会人には主体性が必要なのか?主体性の事例と鍛える方法

読了目安[ 6 分 ]

社会人として誰からも必要とされる人になるためには、どのような能力を身につければ良いでしょうか。

経済産業省が提唱している「社会人基礎力」は、「前に踏み出す力(アクション)」「考え抜く力(シンキング)」「チームで働く力(チームワーク)」の3つの能力と、それらの能力を構成する12の要素があります。

参考|社会人基礎力(METI/経済産業省)

本シリーズでは、社会人1年生の柴田さんを通して、この「社会人基礎力」の「12の能力」を「12のスキル」としてクイズ形式で学んでいきます。

今回のテーマは、「前に踏み出す力」の構成要素である主体性です。まずは、あなたの主体性を事例クイズでチェックしてみましょう。

主体性の事例クイズ

社会人1年目の柴田さんは、マジメでしっかり者ですが少し抜けたところもあるヨガが大好きな女性です。この春に大学を卒業して、○○食品会社に入社し、営業企画部に配属となりました。

柴田さんは上司から指示された業務を定時で終え、ヨガに行こうと帰り支度を始めました。ところが、「あー、終わらない!どうしよう……。」と悲痛な声が聞こえます。

声の主は、同じ部署で働く1年先輩の石橋さんです。急な仕事が殺到し、残業をしないと終わらない様子で頭を抱えています。そんなとき新人の柴田さんは、どう対応すべきでしょうか。

  1. 上司から指示された業務が終了しているので退社する
  2. 自分にできる作業かわからないため、邪魔にならないように「お先に失礼します」と一声掛けて退社する
  3. 何か自分に手伝えることはないか、積極的に声を掛ける

主体性とは

主体性とは、他人の影響や干渉を受けずに、自分の意志で判断をして行動する能力を言います。

つまり、職場では上司や先輩からの指示を待って行動するのではなく、自ら「した方が良いと思えること」を見つけて、積極的に仕事に取り組む姿勢が重要です。

そして、自ら行動するということは、その過程や結果として被るリスクも受け入れなければいけません。

主体性を身につけた社会人には、仕事に対する責任感が生まれ、目標を達成するまでの期間が短くなり、周囲からの信頼も得ることができます。

自ら考え、進んで行動をせず、他人から言われたことしかしないことはとても楽なことです。ただし、主体性がない人は責任感がなく、受身で、他人任せであると受け止められてしまいます。

主体性クイズの答え

社会人1年目の柴田さんは、先輩の切羽詰まった様子に対してどのような行動を取れば良かったのでしょうか。

  1. 上司から指示された業務が終了しているので退社する
    ×
  2. 自分にできる作業かわからないため、邪魔にならないように「お先に失礼します」と一声掛けて退社する
  3. 何か自分に手伝えることはないか、積極的に声を掛ける

1.上司から指示された業務が終了しているので退社するを選択した人

指示されたことだけすれば良いという主体性のない行動です。
権利を行使することは間違いではありませんが、その行動によって今後の仕事がしにくくなる可能性を考えましょう。

2.自分にできる作業かわからないため、邪魔にならないように「お先に失礼します」と一声掛けて退社するを選択した人

自分にはできるかどうかわからないと都合良く判断し、目を背けてしまう消極的な行動です。これは自分の中だけで納得をしているだけで、他の人から見ればAと代わりはありません。

3.何か自分に手伝えることはないか、積極的に声を掛けるを選択した人

指示をされなくても、自分にできることがないかを考えた主体性が伴った行動です。
ときには、自分がしたいことを我慢することで、相手から信頼を得られるメリットを考えましょう。

柴田さんはカバンを置き、石橋さんに「何か私にお手伝いできることはありませんか?」と声をかけました。

主体性を鍛える5つのポイント

では、社会人に必要な主体性を鍛えるためにはどうすれば良いのでしょうか。本来であれば、それも自分自身で考えなければいけないのですが、基本は以下の行動を理解することです。

  1. 指示された業務が終了したら、退社する前に周囲の状況を見て、困っている人がいないか確認する
  2. 与えられた自分の役割を意識して、それを達成するためにできることを考え、言われる前に行動する
  3. 経験がない仕事であっても、自分の能力が活かせないか積極的に耳を傾けたり、真剣に考える
  4. 周囲のあらゆることに関心を持ち、常にプラス思考で物事に取り組む
  5. 困難なことにも粘り強く取り組み、自分だけで解決できない問題は周囲の人間に相談する

主体的に動き、時には人を助け、企業や社会に役立つ能力を養ってください。

社会人基礎力講座

  1. 社会人として誰からも必要とされる人になるための12のスキル
  2. なぜ社会人には主体性が必要なのか?主体性の事例と鍛える方法
  3. 働きかけ力を向上させたい!周りを巻き込むには人間関係と準備が大切
  4. 社会人に必要な実行力を身につける方法は?行動力だけではダメな理由
  5. 仕事の計画力を強くする方法は?普段の電話応対で計画力を自己診断
  6. 仕事の創造力を鍛えるには?必要なものは才能よりも知識と工夫
  7. 新社会人に必要な傾聴力とは?聴く力の向上で仕事を効率化する方法
  8. 仕事で発信力を高めるには?人間関係を構築する情報の正しい伝え方
  9. 柔軟性がある性格とは?仕事や人間関係を円満にする自己診断
  10. チームに必要な情況把握力とは?自分と相手の立場を理解する方法
  11. 規律性のある行動とは?人から信頼される規律を守る社会人診断
  12. 耐える力は必要なし!仕事のストレスコントロール力とは
  13. 社会人に必要な課題発見力とは?課題を見つける情報収集と整理方法

このシリーズは、著書『わかる!できる!「社会人基礎力」講座 誰からも必要とされる人になるための12のスキル』(高橋忠寛著・ビジネス教育出版社)を一部改編しながらお伝えしていきます。

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