「110円?105円?」~【岡安盛男の初心者でもわかる今週の為替市場】

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毎週月曜に為替市場の動向や今後の見通しなどをお送りする【岡安盛男の初心者でもわかる今週の為替市場】。

5月第3週の見通し
「110円?105円?」先週は麻生財務相が「当然介入の用意がある」と発言したこともあり、ドル円に買い安心感が広がりました。

先週のドル円は107円付近から上昇が始まり109円台に乗せる

底堅く推移から始まりました。
ゴールデンウイーク中に105円55銭の安値からみると4円近く上昇したことになります。
この上昇の背景には極端にドル円を売り過ぎた反動もありますが、それと同時にドル自体の上昇という動きも加わりました。
それは複数のFRBメンバーが相次ぎタカ派的(利上げに前向き)な発言が相次いだためでした。

市場は米国の金融政策を決定するFOMC(連邦公開市場委員会)への早期利上げ期待が高まり始めた

このことで、ドル買いを促す要因となったと思われます。
また、先週末に発表された米国4月小売売上高が予想を大きく上回ったこともドルを押し上げました。

今週は米国の4月消費者物価指数が発表

この数字も前月から改善されると予想されます。
もし、予想以上の数字となれば米国の早期利上げへの期待からドルを更に押し上げる展開も予想されます

ただ、利上げ期待が高まればNYや中国などの新興国の株式市場に混乱を与えることになり、リスク回避による円高が進むことになるもろ刃の剣でもあります。
もし、混乱が回避されるようなら円安ドル高が進むことになり、先週の高値109円ミドルを上抜き110円を試す展開が予想されます

反対に、中国や新興国金融市場の混乱を招くようなことがあれば

円高が再燃し、今年最安値となる105円を試す展開も予想されます。

今週末にはG7財務相会合が日本の仙台で開かれます

この会議では介入の決定権を持つ麻生財務相が出席します。
少なからず市場は円高を抑える何らかの内容が盛り込まれるのではといった期待がありました。

ところがルー米国財務長官が、今回のG7では競争的な通貨の切り下げ回避をあらためて確認すると先週末に発表。
介入に対しけん制する姿勢が示されました。
これにより、G7への円高阻止への期が消え去ったと言ってよいかもしれません。

ドル買い介入や日銀のマイナス金利も円高を食い止められないとなれば、唯一残る手段としては米国利上げ期待だけになります。
日本全体から考えると円安が好ましいのですが、相場というのはなかなか思った方向に行ってくれません。
寧ろ、嫌な方向に向かう事の方が多いように思われます。

今週は105円の円高に向かうのか、或は110円の大台を試すような円安方向に向かってくれるのか注目してみましょう。

来週も「岡安盛男の初心者でもわかる今週の為替市場」・・・よろしくお願いします。

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