家計管理と見直しに必要なライフイベント表とは?作り方と事例

読了目安[ 5 分 ]

将来のためにある程度お金を貯めたいと思う気持ちは、誰にでもあります。特に、結婚をして、子どもを授かり、これから色々とお金がかかる家庭では、計画的に貯蓄を増やしていかなければいけません。

ところが、日々の生活に追われて思ったよりも出費がかさみ、何年も経ってふと気付いたときには、「貯蓄できなかった……。」「全然お金が貯められない……。」という家庭も多いでしょう。

自分や家族の夢、希望をかなえるためには、常にある程度のお金を準備しておく必要があります。そのために有用なものが「ライフイベント表」です。

わたしたちファイナンシャルプランナーにとっては、家計を将来に渡って管理していくためにライフイベント表を作ることは当然の行為です。

今回は、現在貯蓄がゼロで、将来を考えたときにとても不安を感じるという春川さん(仮称)の家計のご相談を例に、どのようなライフイベント表を作れば良いかをお話します。

ライフイベント表とは

人の一生には、保育園入園、小学校・中学校・高校・大学入学、就職、結婚、出産、子育てなどたくさんの大きなライフイベントがあり、それぞれのライフイベントには必要な費用があります。

これらのライフイベントと必要な費用をある程度認識しておくために作成するのが「ライフイベント表」です。

出典|第一生命

ライフイベント表は家族全員の年齢、その年齢で予想されるライフイベント、必要な費用を表形式にすることで、いつ何のためにいくら必要なになるかがひと目で把握できます。

ライフイベント表があれば、かかる費用だけでなく、突然の病気やリストラなどで世帯収入が変わった場合でも、早めに状況を把握して、次の対策を打つために活用できます。

ライフイベント表作成例|春川家の場合

ライフイベント表を作成する理由は理解できても、どのように作って良いかわからないという人もいるでしょう。そこで、以前お話した春川家を例にして、ライフイベント表を作成する簡単な考え方について見ていきます。

春川家の家族構成は、35歳会社員の夫、37歳パート勤務の妻、6歳の長男が1人の3人家族です。

参考|貯蓄ゼロ家庭の家計の改善方法は?世帯収支の問題点の洗い出し方

春川家のライフイベント表

春川家のライフイベント表には、家族旅行と子どもの進学のことしか記載されていません。このように、まずは予定としてほぼ決まっていることや家族としてこれはしておきたいというイベントを入れるようにしましょう。

住宅の購入や車の購入など、最初から予定がわからないことや細かいことを書き入れなくても、今後決まっている大きなイベントや、おおよそどれくらいお金がかかるかをひと目でわかるように整理しましょう。

春川家の場合、特に大きな出費が予想されるのが5年後の家族での海外旅行、9年後のお子さんの高校入学、12年後の大学入学でしょう。

ライフイベント表のサンプルテンプレートは、日本FP協会が提供しています。以下からダウンロードして活用しましょう。

参考|ライフイベント表のサンプル(PDF)|日本FP協会
参考|ライフイベント表のサンプル(エクセル)|日本FP協会

ライフイベントのお金の準備1.海外旅行費用

春川家にとっては、この5年後に行く家族旅行は夫婦で楽しみにしている特別なライフイベントのため外すことができません。

人によっては「海外旅行なんて贅沢な……。」と思うかもしれませんが、人は楽しみやモチベーションがなければ何のために生きているかわかりません。夫婦で共通の楽しみがあることは、家族にとっても幸せなことですね。

では、まず海外旅行の費用として50万円を目標にした場合、今後5年間でで必要な貯蓄は1年毎に10万円、1か月で8,400円程度貯蓄すれば、目標が達成できます。

50万円だけを見ると大きな金額ですが、ひと月当たりの貯蓄額を見ると、やる気がわいてくるのではないでしょうか。

春川家の家計(以下リンク先参考)では、現在「レジャー費」「その他」の支出は5万円となっています。そのため、旅行用として別の口座に8,400円ずつ貯めていくなどの工夫すると良いでしょう。

参考|貯蓄ゼロ家庭の家計の改善方法は?世帯収支の問題点の洗い出し方

ライフイベントのお金の準備2.教育費用

子どもの教育費は必ずかかるお金なので、計画建てて準備をしっかりしておきたいですね。

中学でかかる費用は年間約32万円、高校は公立が年間約41万円、私立だと年間約100万円です(文部科学省 平成26年度「子どもの学習費調査)。お子さんが希望通り公立高校に進めば負担は軽く済みますが、私立高校に進学する場合も考えておく必要があります。

春川さんが加入している学資保険は、高校入学時に100万円、大学入学時に100万円受け取ることができます。

学資保険の場合、保護者(契約者)が死亡したり高度障害になった場合、そのあとの保険料を払わなくても満期時に保険金を受け取ることができるため大きなメリットがあります。

月々の保険料1万5千円の支払いは大変かもしれませんが、続けることで確実に教育資金が準備できるのは、後々とても助かります。

学資保険をやめてNISAで教育資金を貯めようかとも考えているそうですが、学資保険を途中でやめた場合、戻ってくるお金が払いこんだ保険料より少なくなるため注意が必要です。

また、大学にかかるお金は、国立なら4年間で約240万円、私立文系で約420万円、私立理系は約580万円と早めに考えておかなければいけない大きな金額です。

もちろん、本人が奨学金を利用して進学することもできますが、できるだけ準備したいと考える場合は、学資保険は継続して、追加でNISAの利用を考えても良いでしょう。

参考|「奨学金」で変わる、天国と地獄

ライフイベント表の更新

人によっては、このような家族のライフイベントを考えることが億劫に感じる人もいるでしょう。

何となくライフイベントに義務感を感じたり、ライフイベントにかかる費用を考えてしまい、目を背けたくなる人もいるかもしれません。

ただ、予想できるライフイベントは必ずやってくるものです。そのため、ライフイベントを把握することは、人生のストレスを軽減するためや来るべきライフイベントを楽しむために活用しましょう。

また、ライフイベント表は1度作って終わりのものではありません。1年に1度夫婦で見直し、家計に余裕が出てくれば目標として新たなライフイベントを追加すると、より家族の目標を楽しめるようになるでしょう。

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