ゴールデンウィークになぜ多発?「雪山遭難事故」は未然に防げる!

3

読了目安[ 4 分 ]

なぜゴールデンウィークに山岳事故が多発したのか

そもそも山の天気が変わりやすい

無謀な登山による山岳事故が相次いだ、このゴールデンウィーク。突然の天候崩れなども事故原因の一つですが、そもそも山の天気は変わりやすいものです。

私個人の主観ですが、今年は例年にない雪の少なさだったことから「まだ5月だけど雪も解けて登りやすくなってるのでは?」と誤解した登山初心者が増えたのではないでしょうか。例年ならまだ雪に閉ざされているはずの登山道が、早くも夏道になっている場所も多くなっています。

冬山とは異なる春山の厄介さ

ただ春山というのは、残雪と岩などがミックスした歩きづらい道が多く、融雪による雪崩もおきやすいため、冬山とは違った厄介さがあります。またゴールデンウィーク周辺は日によって夏日になったり、吹雪いて新雪が降ったり、一年の中でも不安定な天候がつづく季節なのに、一度晴れ間を見たらそんなことはすっかり忘れてしまうのも人情といえましょう。

雪山遭難にかかる捜査費用は100万~数千万円!?

今回の事故では救助活動のため、警察や消防などのヘリコプターが何度も出動しました。公共機関の山岳救助隊、山岳警備隊などの出動は税金で賄われる範囲ですが、それだけでは手が足らなかった場合、地元消防団や山岳会などの民間人に出動要請をすることも。

遭難から日がたってもまだ見つからない…といった場合は民間機関で捜索を続行することになりますが、出動した人数分の日当や民間ヘリのチャーター代、その他諸々でトータル100~数千万円などという費用が、遭難者や家族に請求されることもあります。

今回はゴールデンウィークシーズンに多発しやすい雪山遭難から身を守り、捜索に多大な金額を費やすのを未然に防ぐ方法について考えていきたいと思います。

平地は夏日でも山頂は「冬真っ只中」

春山というのは、標高によってはまだ「雪山」です。山麓の季節と山頂の季節はイコールではない、ということを念頭に置かなければいけません。

まずは気温について

気象庁による温度・湿度のコラムによれば、標高が100m上がるごとに気温は0.5~1度下がるそうで、地理や理科の教科書等では0.6度と記しているものが多く見られます。
例えば標高0mの地点で最高気温25度の夏日を記録したとして、標高100mごとの気温差を-0.6度で単純計算しましょう。

このゴールデンウィークで事故が多発した穂高の登山口・上高地は標高約1,500mなので、最高気温はおよそ16度。3,190mの奥穂高山頂に至っては最高気温わずか6度前後となります。

ちなみに6度は東京の1月の平均気温に相当。また風が吹くと体感温度は更にぐっと下がるので防寒着は必須です。平地が夏の陽気でも、山の季節はまだまだ冬の真っ只中といえるでしょう。標高1,500m以上の山域に入山する際には、きちんとした冬山の装備が必要なことがわかりますね。

同じカテゴリの記事 この著者の記事を表示

コメントを残す

  • コメント欄には個人情報を入力しないようにしてください。

  • 入力いただいたメールアドレスは公開されませんがサーバーに保存されます。
  • 入力いただいた情報の他に、IPアドレスを取得させていただきます。取得した IPアドレス はスパム・荒らしコメント対処ために利用され、公開することはありません。