引越し業界人に聞く、上手に引越しするための12のポイント

読了目安[ 9 分 ]

引越し繁忙期のこの時期、皆さんのなかにも引越しを検討されている方もいらっしゃると思います。

仕事の都合、家族の変化、大学進学、など、引っ越し理由は様々ですが、引越しに伴い家具・家電を新調したり、賃貸物件の方は当然敷金や礼金なども必要で、誰もが引越し費用に頭を悩ませるのではないでしょうか。

そこで、マネーゴーランド編集部では、引越し業界人に独自インタビューして教えてもらった「引越しする上で絶対に実践したいポイント」をご紹介します。

※今回のインタビューは基本的に単身引越し向けの話になります。

お得に引越し 初級編

まずは、簡単に実践できる初級編からどうぞ!

1.フリー便がお得!

引越しフリー便とは、引越し日は指定できますが、引越し時間は指定できないというプランです。

引越しの搬出作業開始時間は、前日にならないとわからず、こちらも当日の段取りを付け辛くなってしまうのが難点ですが、料金を抑えられるのでオススメです。

過去に一番安かった引越しは2万円で2tロング一台分。通常なら15万程度はかかる引越しがとにかく安くなる時があります。

2.ネットや電話見積もりではなく、営業担当に直接見積もり依頼

業者によって、ネット見積もりや電話見積もりのみで、引越し日当日まで荷物の量を確認しに来ないことがあります。

この見積の形式では、荷物量はお客様の自己申告という形になります。

実際に営業担当が現場を見てトラックのサイズを図るという形式ではないため、家具の種類やサイズからすでに決められている料金が加算されていき、その合計が引越し料金となります。

ここで注意したいのは、ネット・電話見積もりのみでは、荷物の量はお客様の自己申告制という状況になるため、ダンボールが不足することが非常に多いです。

結果としてダンボールが足りず当日になって梱包が終わらないということが多々あるのですが、梱包が終わっていない場合は契約違反となりますし、基本的には箱に入っていないものを引越し屋さんは運んでくれません。

もし新品のダンボールを追加した場合は追加分のダンボールの料金が発生しますし、業者が梱包を手伝った場合は梱包料金というものが発生します。

これらのことから引越しは面倒ではありますが、ネットや電話での見積もりではなく、営業担当に直接見に来てもらうということが必要です。

また、営業担当が直接見に来て見積もりをした場合は、営業担当とお客様の間で料金の駆け引きなども可能になるので規定の料金よりも安くなる可能性があります。

3.仮見積りは出来るだけ活用

見積りに際し、実際に荷物の量を確認してくれる業者のなかには、仮見積もりの段階でお米、洗剤や、なんとその業者で引越しするかまだ分からないにも関わらず、ダンボールを数枚置いて行ってくれる業者が存在します。

何社か見積もりしてもらった段階で、ダンボールが10枚〜20枚になることがあります。

似たようなサービスをしている別々の業者から見積もりをお願いすれば、普通に引越しできるだけのダンボールが揃い、追加のダンボール代がかからずに引越しができます。

ここで注意すべき点ですが、ダンボールを貰ってもそこの業者を利用しない場合、しっかりお断りの連絡を入れましょう。

そのまま貰ったダンボールを使用してしまうと、ダンボール代を取られることがあり、中には「送り返して下さい」と催促の電話が何度も来るケースがありますので要注意です。

ちなみに、追加のダンボール代に関してですが、多くの引越し業者は同じ卸業者を利用していますので、料金はほぼ同じくらいだと考えてもいいと思います。

料金は1枚あたり

  • ダンボール(小)270円~320円
  • ダンボール(大)350円~380円

程度が一般的です。

4.値段を考慮するなら「大安」ではなく「仏滅」を選択

意外に思われるかもしれませんが、大安に引越したい、という要望は多く、大安は価格が高騰しがちです。逆に仏滅は引越しを避ける人が多いので、特に気にしないのであれば仏滅を選ぶと料金交渉に応じてもらえる可能性があるのでオススメです。

5.春の引越しは4月以降に実施

大手引越し業者の繁忙期は2月中旬から5月のGW前まで続く場合が多いですが、4月を過ぎると平日の料金が安くなりやすいので交渉次第では大きな値下げが期待できます。

3月の終わりころ(引越し日は4月以降)は新人を連れた営業担当がくるため、新人に契約の場を見せるために値下げに応じやすくなるというケースもあります。

お得に引越し 中級編

1.長距離の引越しは大手に依頼

引越し先が他県にまたがる場合は高速代や輸送費を多めに取られることがない大手に頼むと良い。特に長距離(100km以上)の引越しはS社がおすすめ。

理由はシステムにあります。大手でも他の会社はエリアを出ると支店ごとの売り上げに影響が出ますが、S社はどこまでも同じドライバーが走り、地元の支店と合同での作業になるため人件費が安い(その分給料も安いらしいですが(笑))と聞きます。

ちなみに、長距離の引越しで家具がなくダンボールだけの人は宅急便で済ませた方が安く上がることがあるので検討してみてもいいかもしれません。」

2.荷物は少なくても引越し会社を利用

荷物量がどんなに少なくても自分でレンタカーを借りて引越しをするのはよくありません。

本当に荷物量が少ない場合、見積もりに来た営業担当に「3万くらいあればレンタカーと食事代くらいでできるから悩んでます。」というようなことを言うと、本当に3万から3万5千くらいになる場合もあります。

どちらにせよ、レンタカーのバンは普通車より料金が高く、6時間くらい借りると1万円を超えることが多いです。

一人で荷物の搬出搬入を済ませられるのであればいいですが、友人に手伝ってもらったりした場合、当然交通費、食事代は出しますよね。

また、養生せずに搬出搬入をすることになると思いますが、賃貸物件の床をちょこっと凹ませた、壁紙を傷付けた、となったら結局敷金から数万円差し引かれることになります。

引越し屋の料金の内訳を考えた時に、2tショートだと大体1万2千から1万5千くらいなので、リスクも踏まえると、結局引越し屋の方が安くあがります。

3.知人を紹介してクオカードをGET

大手のある引越し会社では、引越しを予定している知人を紹介するとクオカードがもらえる時期がある。もしくは引越し予定の知人を紹介しますという旨を営業担当に伝えて割引してもらうという手もあります。

もしクオカードがもらえる時期なら、値下げしてもらえた上にクオカードがもらえるので、知人で引越しを検討している人がいれば一度紹介してみるといいでしょう。

4.ダンボールを自分で用意するのは避ける

自身で通販やホームセンターで購入するダンボールは、引越し業者のダンボールよりも100円前後安いのですが、中には積み上げることを想定して作ってあるわけではないダンボールも存在します。

その場合、トラックの中で潰れてしまいお客様が梱包した荷物が破損する場合があります。

基本的に業者がダンボールを落としたりぶつけたりしていない限りは、お客様梱包はお客様自身の責任となり、保証の中には入っていないため、万が一破損した場合の責任はお客様にあります。

業者の規模があまり大きくない場合はもしかしたら保証してくれるかもしれませんが、基本的にはないと思っていいと言えます。

お得に引越し 上級編

1.引越し料金相場

料金交渉や何か相談したい場合など、以下の引越し料金の基本を把握した上で行うとよいでしょう。

引越し料金内訳

  • 荷物量によるトラックのサイズと人件費に基づいた料金
  • 資材費(ダンボール・養生など)
  • 時間指定の有無
  • 引越し先が階段3回以上かどうか(規模にかかわらず集合住宅である場合)
  • 引越し先が一軒家か集合住宅か

引越し料金の考え方については、どの業者も概ね上記のとおりです。

トラックのサイズごとの基本的な引越し料金

  • 2tショートトラック1台2名 : 100,000円前後
  • 2tロングトラック1台2名 : 150,000円前後
  • 3tトラック1台名 : 250,000円前後

トラック一台がいっぱいになった場合の引越しの料金はどの業者もほぼ同じくらいの料金設定がされていて、その料金が基準となると考えていいと思います。
以下の料金設定は朝一時間指定の場合です。基本はこの料金を元に考えます。

計算は単純です。2tショートトラックは一般的なサイズであれば約10立方メートル積みこむことができるので、1立方メートル1万円の計算です。

つまり3tトラックはショートとロングを合わせた25立方メートルの積み込みが可能です。

階段3階以下の場合は上記の人数が基本です。割引や割増は階段4階以上の作業であったり、トラックの台数と人数で変化します。

2.できる営業、できない営業を見極める

通常時期でも繁忙期でも、成績の良くない営業担当は件数を取るために値引き交渉に応じやすい。

以下、一般的に業界内(特に現場リーダー達の中)で言われている「できる営業・できない営業の見分け方」をご紹介しましょう。

営業担当の見分け方1

携帯電話が鳴る回数が多い営業担当は売れている営業マンなのでほとんどの場合値引きはしてくれない。
営業成績に困っていないし、成績のよい営業マンら現場の人からの信頼を下げたくないので値引きしてまで契約を取ろうとせず競合を紹介する場合さえある。

営業担当の見分け方2

成績不振の営業担当はとりあえずカバンが大きい。またスーツのポケットに色々入っているので膨らんでいる。何故かこのような営業担当は成績が良くない人に多いです。

営業担当の見分け方3

調子のいい感じの人は成績も悪くないし値引きもしてくれるが、現場担当とはあまり仲がよくないので、現場と営業のコミュニケーションがうまく取れてなく、引越し時に思いもよらないアクシデントが起きやすい。
ただこれはなかなかお客様から見極めるのは難しいですね。(笑)

営業担当の見分け方4

車のダッシュボードに書類が散らばっている営業担当は売上が低い。

営業担当の見分け方5

車の後部座席に大量の新品ダンボールが積まれている。朝は誰でも大量に積まれているが、昼過ぎにもたくさん積まれている場合は契約が取れていない証拠です。」

3.納得ができないことがあった場合、クレームは直接本社へ

社名は出せませんが、ある大手引越し会社Aの場合、本社が極端にクレームを嫌うので多少理不尽でも値下げに応じることが多いのです。

過去の事例ですが、大阪から都心への引越し4tトラック5台分で荷物の梱包と開梱が全て行うパック料金の引越しが、通常100万は超えそうなところ19万になったので大赤字に。

理由は本社へのクレームで作業員が気に入らないから19万に値下げしろという電話があり、本社がそれを了承した為です。

この例は極端な事例ですが、もしどうしても納得いかない場合は本社にクレームを入れると値下げなどの対応に応じてくれるかもしれません。ただあまりに理不尽なクレームの場合、クレーマーとして扱われその後どのような対応をされるのかは分かりませんので、クレームを入れる場合は自己責任でお願いします。(笑)

お得にお引越しを

いかがでしたでしょうか?

引越しを2回経験している私ですが、驚くことばかりでした。事前に知っているのと知らないのでは大きく変わりそうな話ばかりですよね。

ちなみに、初級編の「仮見積もりの活用」ですが、私は実際にお米を貰ったことがあります(笑)。

上級編はなかなかインパクトの大きい話や、正直耳を疑う話が出てきましたね。

全て読まれた方は今後上手に引越しができることと思います。自分のケースに置き換えて、実践できることは是非実践してみてください。

引越しは何かとお金がかかりがちですので、事前に知識を備えて、賢く行いましょう。

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