証券会社で扱っている商品--マイナス金利で注目される “個人向け国債“

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これまで株の取引をするために証券会社で証券総合口座を開設するやり方や、入出金の仕方、税金の取扱いなどについてご紹介してきました。

証券会社では、株以外の金融商品も扱っています。その1つが“債券”です。中でも、マイナス金利の中で注目を集めているのが“個人向け国債”です。

債券には、国が発行している国債や企業が発行している社債、外国の国や団体などが発行している外国債があります。債券というのは一種の借用書。例えば、日本の国債を買うということは日本の国にお金を貸すことになります。貸したお金なので、決められた時に返してもらえて、その間は半年ごとに最初に決められた利率に基づいた利子が受け取れます。

債券が普通の借用書と違うのは、期限が来るまでの間、売買できるということ、そしてその価格が変動するということです。例えば、10万円の債券が9万円で買えることもあれば、11万円出さないと買えないということもあるわけです。でも、期限には10万円が返ってくるので、その債券を9万円で買って期限まで持っていれば、その間、利子が受け取れるほかに、1万円の利益も得られます。逆に、11万円で買うと、1万円のマイナスになるので、受け取る利子の合計が1万円より少ないとソンをすることになります。

債券のうち「個人向け国債」は、その名の通り個人専用の国債で、満期までの期間が3年、5年、10年の3種類があります。いずれも毎月発行されていて、1万円単位で買えます。最大の特徴は、価格が変動しないこと。途中で売却することは可能で、その場合は発行したときの価格で国が買い取ってくれます。したがって、買ったときより値下がりしてソンをするということはありません(ただし、直近2回分の税引き後の利子相当額が差し引かれます)。

個人向け国債の利率は発行されるときに、その時々の金利状況によって決まります。ただし、0.05%は最低保証されています。マイナス金利になって預金の金利が下がっていますが、個人向け国債の金利は0.05%より下がりません。この点が注目を集めている理由です。

中でも10年ものは変動金利なので、この先、日本の金利が上がれば10年ものの金利も上がり、受け取れる利子が増えることになります。

個人向け国債は、満期まで持っていれば買ったとき金額が返ってくるので、減らしたくないお金を運用するのに向いています。マイナス金利の中で、安全に、そして少しでも有利に運用したいというニーズに合っているといえるでしょう。

一方、マイナス金利が導入された目的の一つは株価を上げることです(実際にはマイナス金利導入後に大きく値下がりしていますが)。株は、値上がりが期待できる一方、価格の変動が大きいもの。一方、債券は大きく増えることは期待できないけれど、満期までもっていれば元本が返ってきます。このように性質の違う株と債券の両方を持ってると、資産全体の値下がりを押さえることにつながります。

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