証券取引所のトリビア

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例えば、X社の株を買いたいAさんと、売りたいBさんの間で、「売りましょう」「買いましょう」ということで取引が成立すれば、株の売買ができます。

でも実際に、自分が買いたい株を売ってくれる人、あるいは売りたい株を買ってくれる人を自力で見つけるのは難しいですよね。そこで、証券取引所が「買いたい」「売りたい」という注文を全国から集めて「売り」と「買い」をマッチングさせています。
個人の場合は、取引所に直接注文を出すことはできず、証券会社に注文を取り次いでもらいます。

日本では、東京のほかに、札幌、名古屋、福岡に証券取引所があります。かつては、新潟、大阪、京都、神戸、広島にもありましたが、現在は東京に統合されています。もともと、売買される株数も、それにともなう売買金額も東京が圧倒的に多かったのですが、2013年1月に、大阪証券取引所が東京証券取引所に統合されたことによって、東京のシェアがほぼ100%となっています。

証券取引所は世界各国にあります。最も規模が大きいのは米国のニューヨーク証券取引所で、2番目も米国のナスダック、3位が東京と大阪が統合してできた日本取引所グループとなります。
株は、国境を越えて取引されています。例えば、米国の投資家が日本や中国の株を買ったり、日本の投資家が米国や欧州の株を買ったりするといった具合です。こうしたグローバルな取引が増えるにつれて、世界の証券取引所どうしの競争も激しくなっています。売買を活発にして多くの投資家の資金を呼び込むためには、規模の拡大が必要です。そこで、欧州では、アムステルダム、ブリュッセル、パリ、リスボンの証券取引所がユーロネクストというグループに統合されました。東京と大阪が合併したのも、規模の拡大や事務の効率化などで国際的な競争力を高めるのが目的です。

証券取引所では土日祝日と12月31日、1月1日~3日をのぞいて、毎日9:00~11:30と12:30~15:00に株の取引が行われています。1月4日の取引前には、「大発会」、12月30日の取引後には「大納会」というセレモニーが行われ、大発会では晴れ着の女性が、大納会ではその年に活躍した人が招かれて鐘を鳴らします。この様子は、テレビのニュースなどでも流れるので、見たことがある人もいるでしょう。

ちなみに、2015年の大納会のゲストは、世界的に活躍する指揮者の佐渡裕さん、2014年はNHK連続テレビ小説「マッサン」で亀山エリー役を演じたシャーロット・ケイト・フォックスさんでした。

東京証券取引所では昔、取引開始を告げるために鐘が鳴らされていたとのこと。現在では、大発会、大納会のほかに、会社が新しく取引所に上場する日に鳴らされます。鐘を打つのは新規上場会社の社長や役員など。鳴らす回数は、「五穀豊穣」を願うということから5回と決まっているそうです。
東京証券取引所は一般の人も見学できます。行って見てみると、株や株の取引が身近に感じられるのではないでしょうか。

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