ほとんどの大人が投資しているファンドがあるんです!

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 ときおり、「私は、投資信託や株式のようなリスクのあるものには投資をしない!」と断言する人に出会うことがあります。けれど、実はほとんどの大人が、投資信託のようなものを利用しているのです。

 しかしそれは、銀行や証券会社などの窓口で取り扱う投資信託ではありません。それでも、きっとあなたも利用していることでしょう。

公的年金は巨額なファンド

それは、公的年金という巨額なファンドです(中には、加入していない人=保険料未納の人、もいるかもしれませんが……)。

公的年金の運用のしくみは、まさに投資信託と同じ。投資信託も公的年金の運用も「ファンド」で運用されています。平成26年度の運用成績は、12.27%。過去9年間の運用利回りは、賃金上昇率を差し引いた計算で年率3.37%となっています。

公的年金は、現役世代が納める保険料を入れる、大きな金庫をイメージ。その金庫から、リタイア世代などに年金が渡されます。

この金庫には、ただ現金をしまっておくのではありません。現役人口が減れば、金庫に入れる金額が少なくなります。高齢者人口が増えれば、金庫から出すお金は増えます。少しでも金庫の中のお金を増やすため、株式や債券を買い、同じ金庫の中にしまっておくのです。

さてこの巨大な年金ファンドですが、以前は、金庫の中の大半が日本の国債でした。現在は、【図1】の内訳を基本に、グローバルな投資に分散されています。最近公表された平成27年6月末現在の金庫の内訳は、【図2】の通りです。金庫の中には外国株式や外国債券が入っています。これらは為替相場の変動によっても、資産価値が増えたり減ったりします。

国民年金や厚生年金は、「年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)」が金庫番です。平成27年9月末の金庫番(GPIF)の発表では、「6月末時点では外国債券がちょっと少なめなので、もう少し増やす」とのことでした。特に、新興国の国債など、債券の中でも比較的ハイリスクな債券を買うと発表しています。

なお、平成27年10月より、公務員の方の公的年金である共済年金が、厚生年金に一元化されました。これからも公務員の方の年金運用を担当する3つの共済連合会は独自の金庫を持って運用しますが、運用の内訳のめやすはGPIFと同じです。

「株式のようなリスクのあるものには投資をしない!」と言っている人でも、公的年金制度に加入して(いるはず!)、年金制度を通じて間接的に株式や債券をパックした巨大な投資信託を利用しているのです。

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