一人で行くソロ登山よりグループ登山の方がお得なわけ

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現在進行形でグループ登山の計画を立てている立見です。

季節は秋から冬へと移り、週末は荒れた天候になりそうな予報が出ているため、今から震えが止まりません…

さて、今回はその「グループ登山」についてのお話です。
一人のソロ登山よりも、グループで登山をしたときのお得なメリットとデメリット、それらを踏まえたうえで、最良のグループ登山をおこなう秘訣をご紹介します。

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■グループ登山がお得なわけ
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1.山行にかかる費用を割り勘できる
車移動の場合はガソリン代や高速代等の移動交通費、駐車場代、登山口へのタクシー代金、旅館・ホテル等の部屋料金…
これらの割り勘ができます。
(山小屋の部屋代は一人分定額の場合が多いのでこの例からは除きます)

2.仲間だけで山小屋の個室を占有できる場合もある
シーズンオフになると登山客の数も減って、山小屋の個室を仲間だけで占有できるケースが増えてきます。

ソロ登山者は原則相部屋なので、山行中完全にソロを通したいのなら、テントを背負って登るしかありません。

山小屋泊でくつろぎたいのなら、気の置けない仲間同士でのグループ登山が一番です。

3.登山技術の向上が図れる
ソロ登山の場合は事前に本を読んだり、独自で技術を磨くなりして、身を持って登山技術の向上を図っていく必要があります。
しかしグループ登山ならば、先達に指導してもらったり、人数分の新たな発見もあるので、技術向上のスピードは格段に上がります。
またグループ活動に必要な組織力も磨かれるので、実社会に役立つ学びも多いことでしょう。

4.荷物の分担でレジャー充実度UP
山行前のパッキング(荷造り)で荷物の取捨選択に悩む人も多いかと思います。
例えば…

「山頂でコーヒーを飲みたいけど、ストーブ(テント泊記事をご参照)にボンベ、ポット、マグ、カトラリー、水…全部持っていくのは面倒だ。魔法瓶に熱湯を入れて小さいコッヘルだけ持っていこう」
「タープがあったらテント場でゆったりくつろげるけど、重いからテントだけにしておこう」
「キャンプチェアは重いから、エアクッションだけでいいや」
「一眼レフできれいな写真を撮りたいけど、スマホのカメラで十分かな」

こんな感じで充実度や快適さなどをある程度あきらめ、妥協できるポイントを探って、パッキングする荷物をどんどん減らしていきます。
でもグループ登山なら荷物の分担ができるので、○○さんはストーブと食材、□□さんはタープとチェア、◎◎さんは撮影係、などと割り振っていけば、レジャータイムの充実度、快適さを諦めなくてもいいわけです。

5.遭難事故率DOWN
ソロ登山で一番不安なのは、道迷いや滑落などが発生したときに、発見が遅れて遭難しやすくなること。
もちろんグループ揃って道迷いをしたり、メンバーの勝手な行動や、急な体調不良などで対応が遅れ、遭難に巻き込まれるということがないわけではありません。

でもソロの遭難確率がグループより高いのは紛れも無い事実。
トラブルに遭遇したときは皆で助け合えるのが、グループ登山におけるメリットの一つです。

6.会話が楽しい!
グループ登山最大の利点は、なんといっても「おしゃべりができる」ということでしょう。
単調な登り下りも会話が弾めば苦ではありませんし、つらいときはお互いに声を掛け合えば、気力も湧き上がってくるものです。
高山植物や蝶々や向こうに見える山の名前を教え合って、登山関係の知識を高めることもできますし、その場にいる全員がわからなければ「私たち何にも知らないね(笑)」なんて笑い話のタネにもなり得ます。
ソロの場合は黙々とストイックに足を前に出し、名前のわからない花や山に対しては「なんだろな?」と悶々とするだけです。
でも自分を見つめて自問自答する時間が持てるのも、ある意味登山の醍醐味でもあるんですけどね!(笑)

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■グループ登山のデメリット
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逆にグループ登山にもデメリットはあります。

1.スケジュール調整の難易度UP
人数が増えれば増えるほど、スケジュール調整の難易度は上がります。
天候が悪化した場合は、中止かリスケか、代替案へ変更するのか、さらにドタキャンへの対策も考えておかないといけません。

2.ペース配分の難易度UP
登山中は自分だけのペースでは登れないので、体力があるせっかちな人はイライラしやすいかもしれません。
逆に体力が無い人は、グループのペースに気を遣って無理に頑張ってしまい、体調不良をおこしやすくなったりも。
ペース配分を間違えるとトラブルのもとにもなるので、リーダーには察する能力、注意力が必要です。

3.周囲への気遣い
また仲間だけでなく、すれ違う人への気遣いも増えます。
以前、狭い急斜面で団体さん20~30人と出くわした際、先頭のガイドさんに「よき所で下ってください」なんて言われたのですが、よき所が訪れることもなく、10分後ぐらいに全員が登ったところでようやく斜面を下ることができました。
「よき所」とは一体どこだったのか、未だに探しています(笑)

4.人間関係は山行にも影響
初見メンバーだらけの山岳会、旅行代理店で集まったメンバー、なんていうのはまだいい方で、会社の同僚や上司、はたまた取引先のお偉いさんとの接待登山(ゲッソリ)だったりすると、普段よりも気苦労が増えて、体よりも気分が先にヘトヘトに…なんてことも。

私自身、友だちの紹介で初めて会う人と登山に行ったり、会社の同僚と行くこともありましたが、接待登山だけには巻き込まれないよう、今まで細心の注意を払ってきました。

これからも接待登山だけには気をつける次第であります!オス!

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■最良のグループ登山をおこなう秘訣
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1.ベスト人数は4人。多くても10人くらいまで
タクシー移動が必要な場合を考えると2〜4人がベストです。
自家用車の移動だけで完結できれば、その車の乗車定員数以下を目安に。
すれ違う登山者への気遣いも含めると、多くてもせいぜい10人以下にとどめておくのが無難です。

2.登る前にメンバーの体力差・持病等を把握しておく
3.気の置けないメンバーで構成

上記二点の調整は可能であれば、といった感じです。

4.荒天によるリスケが不可能なら中止も視野に

「わざわざ休みを取ったのに!」「楽しみにしていたのに…」なんて声も聞こえてくるかもしれませんが、事故防止のために中止を決断することも、場合によっては英断となるでしょう。
ソロ登山だと自分一人の責任ということで無理をしてしまいがちですが、グループの場合は「無難に。とにかく無難に」がキーワードです。

以上、快適なグループ登山の参考にしてもらえれば幸いです。
今から我々グループも、行ってきます!

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