金融資産と実物資産とは?世帯別・年齢別の金融資産平均保有額

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一般的に、理想的な貯蓄は収入の1-2割を貯金に回していくことと言われていますが、みなさんはできているでしょうか。

子どもがいると教育費や食費が思ったよりかかってしまい、お金が貯まらないという家庭は多いでしょう。

また、子どもがいなくても、家賃や住宅ローン、友人や仕事のお付き合い、ちょっとした趣味などにお金がかかり、なかなか貯金ができないという人も少なくないでしょう。

自分がなかなかお金を貯められないと、20代、30代、40代……同じ世代の人はどれくらい貯蓄があるのか気になるところですね。

そこで今回は、金融広報中央委員会が毎年実施している「家計の金融行動に関する世論調査〔二人以上世帯調査〕(平成26年)」をもとに、金融資産の世帯平均額、年齢別の金融資産保有額についてお話します。

家計の金融資産と実物資産

家計における金融資産とは、現金・預金、株式・出資金、株式以外の国債や投資信託などの証券、金融派生商品、生命保険や年金掛金の準備金、ゴルフ場などの会員権、小切手など主に紙の資産を言います。

対して実物資産(現物資産)とは、不動産や金(ゴールド)など貴金属、車、絵画や骨董品など主に現物として存在する資産を言います。

現物資産に対して、金融資産は国や企業などの信用のもとで価値が決定されます。

金融資産1.現金・預金・貯金

現金は、日本円だけではなく、ドルやユーロなどの外貨も含まれます。預貯金は、定期預貯金や外貨預金も含まれます。

金融資産2.株式・出資金

株式は、投資している株式の現在の価格です。また、現金化は難しいですが出資金も含まれます。

金融資産3.債券・投資信託など

債券には、社債や国債、地方債、外国債が含まれます。投資信託も同様です。

金融資産4.金融派生商品(デリバティブ)

株式、債券などの金融商品を対象とした先物取引のことを言います。

金融資産5.生命保険・損害保険など

掛け捨てではなく返戻がある生命保険・損害保険が該当します。

金融資産6.ゴルフ場やリゾートの会員権

ゴルフ場やリゾートなど主に売買できる会員権が該当します。

金融資産7.商品券・小切手

商品券・小切手なども紙であり、すぐに現金化できるため金融資産と言って良いでしょう。

世帯別金融資産の平均保有額

2014年度の世帯別金融資産の平均保有額は1,182万円です。その内訳は、預貯金が54.1%、生命保険が18.0%、債券・株式・投資信託などが16.8%となっています。

「うちにはそんなにお金ない!」という声が聞こえてきそうですが、その通りで、実際はこの金額より金融資産が少ない世帯の方が多いはずです。

というのも平均値は合計をデータの個数で割って求めるため、極端に大きい値があると影響を受けてしまいます。日本では、相続によって現金や債券・株式を受け取る人が多いため、現実問題として格差があります。

データを小さい順に並べてほぼ真ん中に来る中央値でみると400万円になっているため、こちらの方がより実態に合っていると言えるでしょう。

また、金融資産をまったく保有していない世帯も全体の30.4%となっています。

年齢別の金融資産保有額

次に、年齢別の金融資産の保有額を見てみましょう。

グラフをみて、最初に目につくのは貯蓄がまったくない世帯です。20歳代41.0%、30歳代34.2%、40歳代30.4%、50歳代29.5%、60歳代28.1%、70歳以上30.5%となっています。

働き始めたばかりでお金が貯められない、家を買ったため貯蓄がなくなった、教育費の負担が重くて貯蓄を切り崩しているなど、各年代でそれぞれの悩みを抱えているのでしょう。

また、年齢別に見た貯蓄の平均値は、20歳代183万円、30歳代415万円、40歳代614万円、50歳代1,124万円、60歳代1,765万円、70歳以上1598万円となっています。

それに対して、中央値は20歳代30万円、30歳代130万円、40歳代300万円、50歳代408万円、60歳代740万円、70歳以上530万円となっています。

金融資産保有額・貯蓄額は他人を気にしない

ニュースなどで金融資産の世帯平均額が1000万円以上と聞いて、「どうしよう……うちは生活できるのかな……。」と心配になった人も、金融資産の意味と平均値・中央値の意味を理解すれば、少しは安心できるはずです。

ただし、家計はそれぞれの世帯状況や環境によって異なります。そのため、他人と比べて貯蓄や金融資産が多い・少ないと考えることは良いこととは言えません。

まずは家計収支を見直して、それぞれの世帯で目指すべき貯蓄額や貯蓄方法を見極められるようにしましょう。

参考|貯蓄ゼロ家庭の家計の改善方法は?世帯収支の問題点の洗い出し方
参考|自然にお金が貯まる!無理なくできる6つの家計改善・成功事例

ちなみに、上記金融広報中央委員会の調査によると、貯蓄の主な目的としては、老後の生活資金(67.8%)、病気や不時の災害への備え(64.0%)となっています。

やはり、将来の不安から貯蓄をしている人が多いということがいえるでしょう。

ただ、お金を貯める目的は将来の不安のためだけではありません。家族で旅行に行きたい、家を建てたい、車を買いたいなどの身近で前向きな目標を持ってお金を貯めることも考えてみましょう。

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