ズバリ景気がわかる“お纏め指標「景気動向指数」

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株価などが動く背景には、景気(経済活動の状況)の動向(上向きか、下向きか)があります。一般的に景気が上向きだと株価や金利が上昇しますし、景気が下向きだと株価や金利は下がります。そのため、景気の動向をある程度つかめれば、投資判断にも活かせます。

今回は、景気を見る代表的な経済指標である「景気動向指数」を紹介しましょう。

景気動向指数

景気をつかむ経済指標には、生産、消費、雇用関係などさまざまな種類があります。馴れていないと、どの経済指標が重要か分かりません。また、複数の指標が常に同じ方向を向くとは限りません。上を向く数値あり、下を向く数値あり、上昇数、下降数のカウントも容易ではなく、全体の動向はとてもつかみづらいのが実情です。このように曖昧模糊(あいまい・もこ)とした景気を総合的に捉える“お纏め指標”が景気動向指数。内閣府が景気に敏感な経済指標を集約・合成して毎月発表しています。

具体的には28種類の経済指標が選ばれています。そしてポイントは3系列に分けていること。景気の動きを先取りして動く指標を先行系列(機械受注、新設住宅着工床面積など11指標)、景気と歩調を合わせて動く指標を一致系列(鉱工業生産指数、大口電力使用量など11指標)、景気が変化した後、しばらくしてから動く指標を遅行系列(家計消費支出、完全失業率など6指標)。それぞれの系列内における指標の動きを合成して一本の数字にまとめています。

先行系列

3系列の中でも、投資判断に役立つのは先行系列です。3カ月から6カ月先の景気の動きを示唆するといわれていますので、景気の先行きを見るためには有力な材料です。

先行系列の1つ「新設住宅着工床面積」をピックアップしましょう。この床面積が増えるということは、住宅を建て始めた人が増えていることを示します。そうすると、まず建築資材(材木、コンクリート、ガラス、タイルなど)の調達が必要ですので、これらの売上高が増えることが予想されます。また、住宅が完成すると、家具や大型家電(冷蔵庫、洗濯機、エアコンなど)の売上も増えるでしょう。景気が良くなっていく道筋が想像できます。

アベノミクスが始まり上昇基調にあった先行系列は、2014年3月を境に横ばい、ないし若干の低下基調にあります。消費増税の影響が想定外に大きかったとの政府の説明です。投資判断の1つとして、今後の動向を注目していきましょう。

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