シャープレシオとは?投資信託選びの決め手は運用効率で見る

読了目安[ 4 分 ]

「どこの何にどう投資したいか」など、商品分類を手掛かりにすれば、投資信託は選びやすくなります。

ただ、日本にある数百の投資会社の数千もある商品の中から、納得できる投資先を絞り込むことは簡単ではありません。

さらに、投資信託を提供する運用会社は、品揃えを充実させて投資家のニーズに応えようとしています。そのため、投資対象が似かよっていて、どの運用会社の投資信託が良いのか見当がつかないケースも少なくありません。

そこで、似た商品を比較検討する場合に、「シャープレシオ」という投資信託の優劣の判断ができる指標を使ってみましょう。

今回は、投資対象が似ている投資信託において、(効率の良さ)運用の上手さを比較できるシャープレシオをご紹介します。

シャープレシオ(効率係数)とは

シャープレシオとは、一言でいえばリスクとリターンのバランスを見ることで、安全銘柄に比べて効率良く利益をあげたファンドの運用の上手さを測る指標のことです。

例えば、ある投資信託のA商品とB商品の3年間のリターンが10%で同じだとします。この情報だけでは、A商品とB商品のどちらを買えば良いか、どちらのファンドを選べば良いか判断はできません。

そこでA商品とB商品のリスク(価格変動)を見ると、A商品のリスクが5%、B商品のリスクが10%でした(ここで言う%は値動きの割合)。

この情報があれば、B商品よりもA商品の方が少ないリスクで多くのリターンが上がっているため、「運用が効率が良い」ということがはっきりします。さらに図を用いて見てみましょう。

シャープレシオ=リターン÷リスク

図は、上の基本計算式(実際の式はもう少し複雑)をデフォルメしています。リターンが同じ場合、リスクが小さいほどシャープレシオは大きく、リスクが同じならば、リターンが大きいほどシャープレシオは大きくなります。

これにより、シャープレシオが大きいほど商品の運用効率が良い、つまり、シャープレシオが大きい方がファンドの運用が上手いということがお分かりいただけたと思います。

シャープレシオの注意点

ただし、シャープレシオを用いる際には、いくつか注意が必要です。

1.インデックス投信の比較ではない

シャープレシオは、リスクをとった運用(アクティブ運用)を比較する指標のため、インデックス投信(パッシブ運用)の比較はできません。

2.同一タイプの投資信託に限る

株式中心の投資信託と債券中心の投資信託など、違うタイプの投資信託の比較には使えません。基本的には、「どこの何にどう投資したいか」が比較できる商品です。

参考|初めての投資信託商品の3つの選び方!どこの何にどう投資したいか

3.なるべく同一期間の運用に限る

投資信託の運用期間が違えば、市場の外的要因も変わります。そのため、なるべく同一期間の運用に限り、さらに何がその商品の変動リスクになっていたのかを検討しなければいけません。

4.未来の優劣を決める指標ではない

シャープレシオは、あくまでも過去データを用いた指標で、将来を保証するものではありません。

投資信託会社を比較しよう

投資信託を選ぶ際に、シャープレシオという指標を使うことは最後の決め手として有効ですが、それよりも大切なことは「どこの何にどう投資したいか」という投資の方向性を決めることです。

まずは投資信託の方向性を決めてから、シャープレシオ比較するようにしてください。

以下のように、投資信託の検索サイトで公開されていることが多いため、いくつかの投資信託会社のサイトを見てシャープレシオの見方に慣れておくと良いでしょう。

参考|モーニングスター [ ファンドランキング‐シャープレシオ‐] ‐投資信託ランキング『投資信託評価のグローバルスタンダード』

冒頭でお話した通り、日本には数百の投資会社の数千もの商品があります。そのため、たとえシャープレシオの見方に慣れても、納得できる投資先を絞り込むことは簡単ではありません。

投資は、決して美味しいお金儲けの話ではありません。そのため、まずは少しずつ経験していくことから始めてください。

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