新しいこと、はじめる。登山編 vol.1

1

読了目安[ 8 分 ]

●登山を始めてみよう-里山編

普段から周りにしつこく「山はいいよ〜♪」と吹聴していたおかげで、最近やっと友人たちから
「登山に興味が出てきたんだけど、何を揃えればいいの?」とうれしい問い合わせがくるようになりました。

まずは入門編として近場の低山・里山に登るために最低限必要な持ち物と、心構えなどを紹介していきたいと思います。

●おしゃれは足元から、登山も足元から

とにもかくにも、最初は登山用の靴を買いましょう。
トレッキングシューズなどとも呼ばれる、ごついスニーカーのような見た目をしたもので、シューズのどこかに「GORE-TEX(ゴアテックス)」とか「OMNI-TECH(オムニテック)」とか「Waterproof(ウォータープルーフ)」などといった防水透湿性能をあらわす表記がされています。
登山靴があれば、ぬかるんだ道や雨の中でも足元が濡れず、快適に過ごすことができます。

防水機能だけであれば長靴で十分ですが、かいた汗を外に逃す「透湿性」も兼ね備えた靴でないと、発汗量が多い登山では蒸れて大変な目に遭います。
またスニーカーだと濡れた岩の上や木道を滑らずに歩くのに大変苦労しますが、グリップが効くトレッキングシューズがあれば安心して登山道を歩くことができます。

足首を覆う部分が短いローカットタイプのものよりも、ミドルやハイカットタイプの方が登山には適しています。
不安定な足場が多い山では、捻挫防止のためにも足首を固定するハイカットシューズがおすすめです。
しかしハイカットの靴は紐をきっちりと結び上げなければいけないので、着脱に時間がかかるという難点があります。
また足首の自由度が低いため、慣れない内は歩きにくいかもしれません。
当分のあいだ低山ハイキングしかしないのであれば、ローカットのトレッキングシューズでもOKです。
欲が出てきたらその都度適切なシューズに買い替えていけばよいのです。

靴選びに失敗したくない用心深い人は、靴屋さんではなくアウトドアグッズ店の店員さんに相談しましょう。
アウトドアの専門知識が豊富な登山用品店の店員さんに指導してもらえば間違いありません。

●天気が崩れそうな日は登らない

平地と違って山の天気はとても変わりやすいので、登山にはレインウェアが欠かせません。
ちょっと曇っているけど午後には晴れる、今は晴れているけど曇りの予報、そういう場合はレインウェアがあった方がより安全です。
レインウェアは雨だけでなく風よけのウィンドブレーカーとして、またちょっとした防寒着にもなります。

しかしレインウェアは上下一式揃えようとすると結構な出費になります。
登山靴同様に防水性だけでなく透湿性も兼ね備えたものがよいのですが、最安値でも1万円ちょっとします。
さらに耐久性、伸縮性、発色やシルエットが美しいオシャレなもの…
などと追い求めていくと4万、5万、6万…と天井知らずに値段は跳ね上がっていきます(涙)。

初期費用をそんなにかけたくなければ「天気が崩れそうな日は山へ行かなければいい」のです。
2〜3時間しか時間を要さない低山のハイキングで、一日晴天の予報が出ていれば、レインウェアがなくても問題ありません。
「簡易的な雨合羽をお守り代わりに持参する」。それで十分です。
万が一のことを考えて、雨合羽と防寒用にフリースぐらいは持って行きましょう。

●綿製品はNG!という登山ウェアの常識

登山ウェアの常識の一つに「綿製品NG」というものがあります。
発汗したり雨で濡れたときに綿素材だとなかなか乾きにくいからです。
ウェアがずっと濡れたままだと不快感が続くことももちろんですが、山の稜線上は想像以上に風が強いため、汗冷えしやすく、最悪の場合は低体温症になって死んでしまうこともあります。

山用のウェアには汗抜けしやすい素材や防臭効果のあるもの、速乾性の高いものなど、いろんな機能をもった素材が採用されています。
最近とくにネットショップなどでも猛プッシュされているのが「メリノウール100%」のウェアなのですが、お値段が少々張るので、初心者はまだ手を出さなくてもいい領域かと思います。

とにかく「綿ではなく、乾きの早い素材」とおぼえておけば大丈夫です。
上はスポーツ用のTシャツに防寒着用にフリースを一着、下は普通のタイツに綿素材以外のショートパンツ。
これぐらいを用意しておけば、低山ハイクなら事足ります。
また低体温症を防ぐためにも「濡れた衣類を着たまま山頂や稜線で長時間休憩を取らない」ことを心がけることも重要です。
低体温症が心配な人や汗臭いのが嫌な人は、着替えを持って行きましょう。

●飲み物、ハンカチ、帽子、地図、そしてザック

登山中は汗を大量にかいて喉が乾くので、飲み物の持参は必須です。
ジュースではなくお茶か水が最適でしょう。
また汗で失われた塩分補給のためスポーツドリンクでもいいのですが、水と塩飴などを組み合わせれば携帯性もバッチリです。

そのほかに汗をふくハンカチ、もしくはハンドタオルか手ぬぐい、日よけの帽子は日焼けのほかに熱中症、日射病対策にもなります。
日焼け止めクリーム、リップクリームがあれば下山後のヒリヒリも軽減されるでしょう。
さらに着替えを持参すれば、下山後には温泉に立ち寄ることができますし、スッキリとした気分で帰宅できます。

登山道では石や岩、木の枝などを掴んで登ることもあるので、手を保護する「手ぶくろ」があるとより登りやすくなります。
最初は軍手や100円くらいのノビノビ手ぶくろでも大丈夫です。
ストックやポールなどとも呼ばれる登山用ステッキがあると登り降りが大変楽になりますが、必須ではないので追々揃えていきましょう。

また熟練の登山者であっても道迷いする可能性はゼロではありません。登山用の地図は必携アイテムです。
「下山して家に帰るまでが登山」だということを忘れずに!

これらの荷物を詰めるザックがあれば、あとはもう山に登るだけです。

●超初心者におすすめの山域

私の地元・群馬県内であれば

・赤城山(神社めぐりや湖のボート遊びなどの周辺レジャーが豊富な百名山)
・水沢山(下山後のうどん屋めぐり、伊香保温泉の湯めぐりも楽しめる)
・妙義山(奇岩群などの絶景が楽しめるハイキングコース。岩稜地帯の縦走コースは最上級者向け)
・尾瀬トレッキング(鳩待峠〜尾瀬ヶ原コースか、大清水〜尾瀬沼、沼山峠〜尾瀬沼コース)

東京近郊なら高尾山、神奈川なら丹沢エリアの大山や、目の前に迫る富士山の眺望が美しい金時山、北関東では茨城県唯一の百名山・筑波山などがおすすめです。

●低山・里山登山に必要な初期投資費用

・トレッキングシューズ…6,000円(靴店のセールで購入)
・速乾性Tシャツ…1,200円(ファッションセンター○まむら等でも購入可)
・飲み物、お菓子、飴…500円
・コンビニ雨合羽…300円
・フリース、ウェア、ハンカチ、日よけ帽子、ザック、手ぶくろ…0円(もともと持っている物、もらった物など)
・地図…0円(観光案内所等で配布しているもの)

合計8,000円(交通費、燃料費等をのぞく)

同じカテゴリの記事 この著者の記事を表示

コメントを残す

  • コメント欄には個人情報を入力しないようにしてください。

  • 入力いただいたメールアドレスは公開されませんがサーバーに保存されます。
  • 入力いただいた情報の他に、IPアドレスを取得させていただきます。取得した IPアドレス はスパム・荒らしコメント対処ために利用され、公開することはありません。