ハイブリッド車は本当に得?ガソリン車の購入費、維持費比較

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お金の損得を考えるとき、ある一面からだけで判断すると間違える危険性が大きくなります。

税金はその典型分野ですが、今回は「車」を例に税金の枠を超えて少し広い範囲でお話ししようと思います。

※本記事は2015年5月時点の情報になります

軽自動車やハイブリッド車は維持費が安いから売れている?

近年は「若者の車離れ」という言葉もある通り、自動車全体の販売台数は年々落ち込んでいるようです。しかし、このような環境下でも軽自動車とハイブリッド車はよく売れています。

その理由は、ガソリン代や税金などの「維持費(ランニングコスト)が安いから」だと言われています。

確かに軽自動車やハイブリッド車は燃費が良いことが売りの1つのため、ガソリンなどの燃料費は一般的なガソリン車に比べると安くなるのでしょう。

しかし、燃料費だけで本当に「ハイブリッド車購入=お得」ということになるのでしょうか?

ハイブリッド車の購入=お得?

実は、「ハイブリッド車購入=お得」にはとてもだいじな視点が欠けています。それは自動車購入時の追加コストです。

ハイブリッド車は一般的なガソリン車と比べると、約50-60万円程度車両価格が高くなります。そのため、消費税も4-5万円高くなります。

わたしたちは、「エコカー減税」などの広告を目にすることで、ハイブリッド車の購入で税金が安くなる印象を受けます。

ところが、自動車税や自動車取得税などの税金は、一定の排ガス基準を満たす新しい車であれば、ハイブリッド車でなくても割引を受けられますし、ディーゼル車は免税になる場合もあるので、これらの税金はあまり変わりません。

ということは、安くなったガソリン代(燃料費)と50-60万円高い車両価格を比べなければお得かどうかはわかりません。

ハイブリッド車のお得感は別の言い方をすると、60万円分の燃料費を前払いしているだけということです。

つまり、ハイブリッド車を買って得をするためには、どんどん走ってガソリン代を回収しなければいけません。これでは、エコカーのはずが全然エコではない感じです……。

では、ハイブリッド車は一体何キロくらい走れば、50-60万円の金額を回収できるでしょう?

ガソリン代の元を取るためには何キロくらい走ればいい?

ハイブリッド車とガソリン車の10年間使用比較

※ハイブリッド車とガソリン車で金額が変わる要素のみで比較しています。

ハイブリッド車 ガソリン車 備考
車両本体 3,600,000円 3,000,000円 同程度のエンジンスペックの車で計算
税金 290,000円 275,640円 消費税、自動車税、自動車取得税を考慮
購入時合計 3,890,000円 3,275,640円
燃料費10年分 599,138円 1,219,298円 (1万キロ/年)走行の場合
バッテリー交換 150,000円 (7~10年程度で1回交換)
総合計 4,639,138円 4,494,938円

その他条件

燃費(km/㍑) 23.2km 11.4km カタログ値(トヨタ クラウン)
燃料費(㍑) 139円 139円 H25 4月のレギュラーガソリン全国平均
エンジン 2.5L 2.5L
ハイブリッド車とガソリン車で10年使用した際の比較
上の表から、購入時+メンテナンスの差額、そして年間燃料費の差額を比べてみましょう。

ハイブリッド車-ガソリン車=76万円
ハイブリッド車-ガソリン車=6.2万円

つまり、ハイブリッド車が燃費で元を取るには、走行距離で約123,000km以上走る必要があり、10年間のトータルコストではガソリン車がお得ということがわかります。

環境面では優しいハイブリット車ですが、お金という一面からだけ見ると、一概にお得ではないということになります。

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