銀行員すら勘違い…!? 「高金利の外貨はお得」の誤解と真実

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・将来のお金について考える心構え

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1高金利通貨がお得だというのは誤解

2為替は短期的には金利差の影響を受ける

3高金利通貨は長期的には下落する可能性が高い

皆さんは、こんなセールストークを受けたことがありませんか?

「円預金だと利息も付かないし、外貨で運用した方が金利も高くてお得ですよ」
「円高になっても、高い利息がもらえるから損するリスクは小さくなりますよ」

外貨預金や海外債券で運用する投資信託だけでなく、銀行が数年前から販売に力を入れている外貨建て生命保険を提案する場面でも、よく使われるセールストークです。

「金利が高いほうが有利」というのは非常に分かりやすいロジックなので、そのままセールストークを信じてしまい、高金利通貨で運用する金融商品を買ってしまう人が多くいます。

しかし、それは本当にお得なのでしょうか?

■高金利通貨はお得だというのは誤解

日銀のゼロ金利政策により円預金では利息がほとんど付かない状況の中、円預金に変わる外貨建ての金融商品が注目されています。日本の金利に比べて高い金利水準の国、オーストラリア・ドルやニュージーランド・ドル、トルコリラや南ア・ランド、ブラジルレアル建てなどの商品です。

確かに、金利水準だけを見れば、日本に比べてこうした高金利国の通貨の方が有利に思えます。何しろブラジルレアル建ての外貨預金になると、3か月物定期預金で年6%近い金利が得られます。一方、円建ての定期預金に3か月預けても、年0.01%ですから、両者の間には年5.99%もの金利差があります。適用される金利は600倍です。

日本の個人投資家に最も人気のあるオーストラリア・ドルについても以前より金利水準が低くなったとはいえ、長期金利は2.8%程度もあり、ほぼゼロ金利の日本とは比べものになりません。

しかし、残念ながら「高金利だからお得」というのは誤解なのです。

■為替動向は短期的には金利の影響を受ける

他にも「高い金利が受け取れるので、為替のリスクがあっても利息をもらい続けることで損しにくくなる」と考える人もいるかもしれませんが、これも正しくありません。

為替市場の動向は、短期的には2国間の金利差の影響を受けやすいのは事実です。例えば、A国の政策金利が引き上げられると、日本との金利差が広がり、A国の通貨が上昇し円安が進みやすくなります。しかし、それは「高金利だから長期的に上昇し続ける」ということではありません。

■高金利通貨は長期的には下落する可能性が高い

新興国など金利が高い国の経済は、物価上昇のペースが速く、そのペースを抑えるためにあえて金利を高く設定しています。

物価上昇、つまりモノの値段が上がってしまうことは通貨の価値が下落していることを意味します。したがって、金融の専門家の間では、むしろ「長期的には、高金利通貨は下落しやすい」という方が常識です。

それなのに、営業担当者によっては、「高金利通貨は人気があるので、金利収入だけでなく、為替の上昇も期待できますよ」と話す人もいます。銀行員でも高金利通貨での運用が有利だと勘違いしている人も多くいるため、用心しなくてはならないのです。

高金利通貨での運用はお得というのは誤解です。銀行の営業担当者は教えてくれませんが、「高金利の国の通貨は価格が下がりやすい」、つまりいくら金利がたくさん受け取れても、通貨の下落によって最終的には儲からないことが多いという結論は知っておいたほうが良いでしょう。

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  • 銀行員も勘違い?高金利通貨での運用はお得という誤解

執筆者

高橋忠寛 (たかはし ただひろ) ファイナンシャル・プランナー (CFP®)

株式会社リンクマネーコンサルティング代表取締役  http://link-money.co.jp/ ファイナンシャル・プランナー(CFP®)・日本証券アナリスト協会検定会員(CMA) 上智大学経済学部経済学科卒業。東京三菱銀行(現在の三菱東京UFJ銀行)、シティバンク銀行での10年超の銀行勤務を経て、2014年9月に独立。金融商品の販売には関わらない完全に独立した立場で資産運用や保険、相続について総合的なアドバイスを提供している。 著書『銀行員が顧客には勧めないけど家族に勧める資産運用術』(日本実業出版社)

高橋忠寛

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元銀行員が激白…知らずに払わされてる「投資信託&保険の見えない手数料」

最近は、銀行の窓口で様々な金融商品を販売しています。円預金には手数料はかかりませんが、外貨預金や投資信託など購入時に手数料がかかる商品も多くあります。

そのような中、「債券や保険は手数料がかからないから、いいよね」とおっしゃるお客さまがいます。

本当にそうでしょうか?債券や保険も銀行が無償で提供してくれるわけではありません。当然ですが、利用者が手数料を間接的に負担しているのです。

しかも、投資信託や株式などの直接払う手数料(見えるコスト)より、保険や債券などの間接的に負担する手数料(見えないコスト)の方が大きいケースもあります。

■保険料には見えないコストが含まれている

銀行で保険の契約をする人が増えています。銀行で取り扱っている保険の多くは貯蓄性のある商品であり、保険商品を使って資産運用しようと考える人もいます。

しかし、金融の専門家は一様に「保険商品を使っての資産運用は非効率である」と言います。現在の低金利環境で保険商品を使って資産運用を勧めるのは、保険商品を売りたい金融機関や資産運用があまり得意でない一部のFPくらいでしょう。

なぜ保険商品を使った資産運用が非効率かというと、保険商品の設計には様々なコストがかかっているからです。そのうちの1つが、保険を販売してくれた銀行に対して保険会社が払う手数料です。

銀行で保険の契約をしても、お客様は手数料を直接支払いません。銀行が保険を販売することによって、保険会社から販売手数料をもらう仕組みになっているからです。この販売手数料も間接的にはお客様が負担することになる費用ですから、保険の契約をする際の見えないコストと言えます。しかも投資信託の2倍から3倍の手数料が発生していることもあります。

■投資信託にも見えないコストがある

一方、投資信託はきちんとコストが表示されていて透明性の高い金融商品といえます。しかし、投資信託にも、見えないコストが内包されたタイプの商品があります。通貨選択型や一定条件下で元本が確保されるような複雑な仕組みの投資信託です。

複雑な仕組の商品を組成するにあたって、かかっている高いコストについては、どのくらいを盛り込んで中抜きしているのかは、外部の人にはまず分からないようになっています。まさに見えないコストなのです。

■見えないコストの説明義務はない

特定の商品の中に、こうした見えないコストが含まれていることを金融機関の営業担当者がわざわざお客様に対して伝えることはありません。説明する義務がない、というか説明すべきコストに該当しないからです。しかし、私たちは知らず知らずのうちに、表面上明示されている以上のコスト負担を強いられています。

そして、金融商品を販売する側としては手数料を稼ぎやすい商品を優先的に販売するインセンティブが働きやすい状況にあります。こういったことも意識しておくと上手に金融機関と付き合っていくことができるでしょう。

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元銀行マンの告白…「資産運用の相談をしない方がいい」意外な相手とは

皆さんは資産運用の相談を誰にしますか? 「資産運用について相談するのだから、銀行や証券会社の窓口で営業担当者に聞くのが間違いないでしょう」、と多くの人は言います。しかし、本当にそうでしょうか。

■顧客と銀行は利益相反の関係にある

銀行は金融商品を販売することによって手数料を受け取っています。顧客側の払うコストが銀行の収入になるのです。資産運用に取り組むお客様は、金融商品の購入にかかるコストはできるだけ低く抑えたいと考えるでしょう。

しかし金融機関は少しでも多くの利益を上げるため、手数料の高い金融商品を買ってもらいたいと考えています。コストの低い商品ばかり販売していても、収益が上がらないからです。

つまり、顧客と銀行は利害関係の一致しない「利益相反」の関係にあるのです。もちろん銀行も営利企業である以上、売上や利益を伸ばすことは当然のことであり、非難されるべきではありません。したがって、これは構造上の問題なのです。

■銀行の営業担当者の役割は誠実にアドバイスすることではない⁉︎

銀行の営業担当者からすれば、お客様に取引をして頂かないと営業成績に結びつきません。最近は、変化の兆しもありますが、基本的に銀行の営業担当者は金融商品の販売実績で評価されます。

どんなに質の高いアドバイスをしても売れなければ評価されません。転勤もあり、販売目標も、毎月、四半期、半年など短期間で管理されています。志の高い営業担当者が5年後、10年後までお客様をサポートしたいと考えても、それは叶いません。

このようにノルマという数字目標がある以上、本来は資産運用に向いていないお客様や、資産運用の必要のないお客様に対して、「やめた方がよい」「やる必要はない」とは言えないのです。また、資産運用の相談を受けても、自分の銀行で取り扱っている商品でしか解決策を提案できません。

銀行の営業担当者は、ファイナンシャル・コンサルタントやアドバイザーと肩書きがついていても、単なる金融商品の売り手(営業員)であり、誠実にアドバイスすることが役割ではないのだ、ということをまずは理解しましょう。

■誰に相談したら良いのか

では、一体誰に資産運用の相談をすればいいのでしょうか。銀行の営業担当者のレベルや提案内容の質を判断できるのであれば、複数の担当者に相談してみて、優れた頼れるアドバイザーを探せばよいと思います。

しかし、それを判断できないのであれば、金融商品の売り手には相談せず、利害関係のない人に相談するべきでしょう。金融商品を販売していない立場のアドバイザーに相談すれば、余計な商品を売りつけられる心配はありません。

お金の問題を相談する相手は慎重に選ぶべきだということです。
金融の知識に自信がないのに、金融商品の売り手に相談するのは危険です。アドバイザーの質を判断できないのであれば、売りつけられる心配のない相手に相談することをお勧めします。

『マネーゴーランド』では高橋さんのウェブ無料相談を行ってます
元銀行員FPにウェブ無料相談「将来に不安…やっぱり投資は始めるべき?」

やっぱり魅力的!ネット銀行「円普通&定期預金の金利ランキング」

夏のボーナスなどまとまったお金の預け先は、どこがいいのでしょうか。超低金利の今、「どこへ預けたって同じ」と考えてしまうかもしれませんが、それでも少しでもお得な銀行を見つけたいものです。

そこでおすすめなのが、ネット銀行。大手都市銀行などと比べて、普通預金、定期預金ともに10~20倍の金利がつくところもあります。そこで今回は、ネット銀行の普通預金と定期預金の金利、そして、夏の金利キャンペーン情報をまとめてみました。

■ネット銀行 円普通預金の金利

まず、普通預金の金利です。三大メガバンクやゆうちょ銀行などの金利は軒並み0.001%ですが、一方のネット銀行は、イオン銀行と楽天銀行、オリックス銀行は金利が0.02%、ジャパンネット銀行は0.01%となっており、比較的高い金利であることがわかります。

ネット銀行の普通預金金利ランキング、マネーゴーランド

■ネット銀行 円定期預金の金利

それでは定期預金はどうでしょうか。全て1年定期で比べてみたところ、SBJ銀行やあおぞら銀行、ソニー銀行などで高い金利となっています。メガバンクの金利0.01%と比較すると、非常にお得に感じられるかもしれませんね。また、預金金額がこれより多い場合や、他の金融商品と組み合わせて購入した場合、さらに金利が高くなることもあります。

ネット銀行の円定期預金金利ランキング、マネーゴーランド

■期間限定のキャンペーン

そのほかにも、夏のボーナスに合わせた金利キャンペーンや期間限定のキャンペーンを行っているネット銀行もあります。

・じぶん銀行

じぶん銀行では、3か月ものの円定期預金と対象商品(3か月もの以上の外貨定期預金等)をセットで預け入れると、通常金利に加えて現金がプレゼントされる「円定期セット預金」が始まりました。円定期預金だけでは金利が満足できないという方や、投資をしてみたいけどいきなりは怖い…という方におすすめです。※2016年7月31日まで。

・イオン銀行

イオン銀行では、「イオンカードセレクト」を持つと、イオン銀行の普通預金の金利が年0.100%上乗せされるキャンペーンを実施中。先ほど紹介した普通預金の金利0.02%に加えると、なんと年0.120%となります。普通預金の金利としては、信じられないくらい高くなりますね。出し入れが自由な普通預金で高い金利を望む場合は、検討してみてもいいかもしれません。

・住信SBIネット銀行

住信SBIネット銀行では、3ヶ月ものの円定期預金で新規に口座を開設した場合、通常金利0.15%に金利が上乗せされ、0.20%となるキャンペーンを実施しています。定期預金を新たに開設する予定の人は、こうしたキャンペーンを活用するとお得にお金を預けることができますね。※2016年9月25日まで。

銀行にお金を預けても、わずかな利息から税金が引かれれば、手取りはほとんど残らないのが現状です。しかし、ネット銀行のように少しでも金利の高い預け先やキャンペーンを行っている銀行などを探してみると、意外なメリットを受けられることもあるでしょう。「どうせちょっとの差でしょ」とは思わずに、色々と見比べてみてはいかがでしょうか。

休眠預金活用法で財産が没収⁉︎ 忘れていた銀行口座を見つける方法

金融機関で開いた口座のうち、10年以上取引のない「休眠預金」。そのお金を福祉など、民間の公益活動の財源に利用できる「休眠預金活用法」が12月成立し、1年半以内に施行されることとなります。

公益性の高い事業に役立つ可能性がある一方、「忘れていた口座のお金はどうなるの?」という預金者の心配する声も聞かれます。

そこで今回は、自分や家族に休眠口座がないか調べる方法や、見つけた場合どうすればいいのかをまとめてみました。

■自分や家族の休眠口座を見つける方法

休眠預金は現状、1万円未満では金融機関の収入となり、1万円以上では通知が預金者に届いたと判断されれば通常の預金と同じ扱いに、通知が届かなかったと判断されれば1万円未満と同じく金融機関の収入になっていました。

この休眠預金を貧困対策や子ども支援などに使おうというのが休眠預金活用法です。一方で預金者としては、「開設したことを忘れてしまった口座はないかな?」と気になりますよね。亡くなった家族の口座や、子どもの頃にお年玉などを貯めていた口座が、もしかしたらあるかもしれません。

自分や家族に休眠口座がないか、どのようにして調べればいいのでしょうか。休眠預金の通知が届けばそれに越したことはありませんが、そうでない場合は、口座を開いた可能性のある金融機関へ直接たずねてみる必要があります。

その際には身分証明書や印鑑などが必要になりますし、通帳やキャッシュカードがあればもちろんそれも持参します。窓口に出向く前に、必要な書類を金融機関に問い合わせてみるといいでしょう。ただ、キャッシュカードも通帳もなくしてしまい、口座番号もわからないとなると、金融機関によっては口座の存在を確かめるのは難しいケースもあるようです。

■休眠口座を見つけたらどうする?

それでは金融機関にたずねて休眠口座が見つかった場合、どうすればいいのでしょう。預金は10年以上前のものであっても、利息とともに引き出すことは可能です。ただし、残高の確認や引き出しには、窓口の手続きから数日かかることもあります。

すでに亡くなってしまった家族の休眠口座があった場合は、遺言がなければ亡くなった人の口座を引き継ぐか、もしくはその口座を解約して指定の口座に払い戻すかという、相続の手続きが必要になります。必要書類を揃えるなど、いくつかの段階を踏むことになるため、完了までは時間がかかると考えたほうがいいでしょう。

■寝かせているお金の活用法は?

休眠預金は、休眠預金活用法の施行後でも、預金者の請求があれば払い戻すことができます。忘れてしまった口座からお金が戻ってくるなら、このまま預金として寝かせるだけでなく、うまく活用していきたいものです。

たとえば、株式など投資性のある商品を購入してみてはいかがでしょうか。「元々忘れていたお金」と思えば、これまで尻込みしていた使い途にもチャレンジできるかもしれません。また、5年以内など近いうちに使うお金として、個人向け国債で運用するのもおすすめです。

休眠預金も、自分や家族の大切な資産の一部。これを機に、眠っている口座がないか確認してみましょう。また、資産全体の管理や運用について見直してみるのもオススメです。

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