正妻VS愛人は…昔からあった泥沼相続⁉︎「光源氏の遺産相続」

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<材料>

・相続

<Point>

1光源氏の相続で学ぶ

2正妻は何があっても強い

3子供には民法上種類がある

将来の収入の1つに親族からの遺産がありますが、果たして自分はどれくらいもらえるのでしょう。たくさんの人間関係に囲まれた光源氏を例にお話しします。

■1.正妻は強し

奥さんは家族・親族の構成にかかわらず、常に相続人になります。ただし、正妻のみで、内縁の妻・愛人などは法定相続人にはなりません。

葵の上:最初の正妻ですから、もし生きていれば相続権がありましたが、残念ながら光源氏よりも早く亡くなったので相続できません。

女三宮:次の正妻なので、法定相続人です。相続人が奥さんと子供の場合、奥さんは財産の半分を相続でき、この範囲までであれば相続税はかかりません。

紫の上:事実上の妻でしたが、籍は入っていないので、法定相続人にはなれません。光源氏が遺言で紫の上にも遺す旨を言っておかないと、何ももらえません。(相続ではなく、「遺贈」といいます)

その他愛人の皆さんは、紫の上と同じ扱いで、相続はできず、光源氏が遺言を残さなければ何ももらえません。

■2.子供にも違いがある

相続の観点から、子供はいくつかに分類されます。正妻との間にできた子(嫡出子)、愛人との間にできた子(非嫡出子)、養子です。

夕霧:彼は葵の上との間にできた子です。物語の上では葵の上とは死別ですが、たとえ光源氏と葵上が離婚だったとしても夕霧は実子なので、法定相続人になります。

明石の姫君:明石の上との間にできた子ですが、養女として迎え入れていますので、非嫡出子ではなく養子の扱いです。民法上、実子と同じ扱いです。

玉鬘:夕顔と頭中将の子であり自分の子ではありませんが、自分の子として迎え入れていますので、養子という扱いです。

秋好中宮:六条御息所と前坊の子であり自分の子ではありませんが、養子に迎え入れています。

薫:本当は女三宮と柏木の間にできた子で自分の子ではないのですが、事実を露呈できず自分の子とするしかないので、実子という扱いになるでしょう。

冷泉帝:薫とは逆に、藤壺との間にできた自分の子ですが、それは口外できず異母兄弟ということになっているので、法定相続人にはなりません。しかし兄弟なので、光源氏に子供も親もいなければ相続権が発生します。

源氏物語を読んでからこれを読むか、これを読んでから源氏物語を読むか、ぜひ相続の参考にしてください。

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  • もしも光源氏が遺産相続をしたら・・・源氏物語で学ぶ遺産相続

執筆者

阿部理恵

約20年間商社勤務。貿易部門、印刷部門などで営業職として従事。保険部時代に個人向け医療保険・法人損保などを担当し、 FPの資格取得。 自ら大病、転職、起業を経験し、お金の知識が必須であると実感。 心理カウンセラー、LABプロファイルインストラクターなどの知識と併せ、メンタル面からお金の話を解説。 俳人としての顔も持ち、経済的豊かさと心の豊かさをテーマに活動中。 ★ブログ:http://ameblo.jp/kittywhite2000/

阿部理恵

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あぁ借金地獄…古人も苦しんでた!「俳句で学ぶ・昭和のお金事情」

俳人でもある筆者は過去の先輩たちの俳句を読む機会がたくさんあります。俳句には日常生活が現れますが、当時のお金事情もいろいろな形で表れています。いくつか面白そうなものをピックアップしてみました。

■1.保険事情

俳句で学ぶ昭和のお金事情, マネーゴーランド

芍薬(しゃくやく)や枕の下の金減りゆく(石田波郷)

この句の作者は大正から昭和にかけての人で、保険制度が十分機能していなかった当時、病気になった時のお金の心配を現した句です。大事なお金を枕の下に隠してとってあるけれども、それがどんどん減っていくという内容の句です。

国民健康保険制度が始まったのは1938年ですが、当初は戦争などの影響もあり、保険料支払いも滞ってあまりうまく機能していませんでした。現在の健康保険制度に改定されたのは1961年、また民間の医療保険は1976年、アリコ・ジャパンが発売開始してからのことです。保険制度のありがたみに気づかされます。

■2.集金事情

俳句で学ぶ昭和のお金事情, マネーゴーランド

妻留守に集金多し茎立てる(杉本 寛)
集金は残り一軒雨蛙(納谷一光)

どちらもそう古い句ではありません。ほんの30~40年前の光景ですが、今ほど口座振替やオンラインの決済方法が発達していなかったので、お金の支払いはその場で行うか、集金がもっぱらでした。奥さんが留守の時に限って集金が多く来る気がする、集金あと1件だけど雨が降ってきそうだ、そんな内容の句です。

IT化が進み、海外送金も仮想通貨を使えば安く行えるようになった現在、ずいぶんと楽な時代になりました。

■3.お金の工面・借金事情

俳句で学ぶ昭和のお金事情, マネーゴーランド

金借りて 冬本郷の 坂くだる(佐藤 鬼房)
金貸してすこし日の経つ桃の花(長谷川 双魚)
金借りにきて 懐手解かぬとは(ねじめ 正也)

個人に対して銀行が貸付を行うのは昭和初期からありましたが、金利が6~8%と高かったり、保証人を立てなければいけなかったり、また戦争の影響で一時中断していたため、一般の人がお金を工面しなければならないときは持ち物を売るか、個人からお金を借りるしかありませんでした。

人にお金を貸す、人からお金を借りる時の気持ちというのは、時代が変わっても変わりません。「高利貸しでも借りるしかないんだ、つらいなぁ」「貸した金返ってくるかなぁ」「お金借りに来てなんだその態度は」そんな内容の句です。

お金事情の昔と今を比較すると、お金のありがたみもわかってきます。これを機に、お金を稼ぐ、貯める、増やす。いろいろな付き合い方を研究してみましょう。

相続税は3人兄弟の23倍!「ひとりっ子相続で発生する」痛〜い問題点

ひとりっ子の場合は、いずれ親の遺産をすべて引き継ぎます。そのため、場合によっては相続税の負担が重くなることがあります。

では、ひとりっ子相続では、遺産がいくら以上であれば相続税がかかるのでしょうか? また、どのような点に気をつければよいのでしょうか?

■課税遺産総額3,600万円以上で相続税が発生

ひとりっ子相続の相続税の計算は、おおまかに以下のようになります。

  1. 親が遺した遺産額から債務や葬儀費用等を差し引き、相続時精算課税(※)を適用した贈与額や相続開始から3年以内の贈与額などを加算し、正味の遺産価額を求める。
  2. 正味の遺産価額から、遺産にかかる基礎控除額を差し引き、課税遺産総額を求める。
  3. 課税遺産総額に相続税率をかけて相続税を算出する。
  4. 基礎控除額とは

    『3,000万円+600万円×法定相続人の数』です。法定相続人とは、法律で定められた相続人のことをいいます。
    相続税を計算する上では、この基礎控除額が多ければ多いほど、課税遺産総額が少なくなるため、支払うべき相続税額は少なくなります。

    しかし、ひとりっ子相続では法定相続人は一人。よって、基礎控除額は3,600万円です。
    つまり、3,600万円よりも課税遺産総額が多い場合は、相続税がかかることになります。首都圏などに不動産を持っている場合は、それだけで基礎控除額を超えてしまうかもしれません。「自分は資産家ではないから大丈夫」と思っていても、相続税がかかる可能性があるのがひとりっ子相続なのです。

    『小規模宅地等の特例』が利用できる場合は、親から相続した居住用宅地等についてはその評価額を大幅に引き下げることも可能です。
    このとこについてはまた次回ご説明しましょう。

    ■ひとりっ子の相続は税率が高くなる?

    相続税率は累進課税のため、受け取る遺産が多いほど、税率は高くなります。
    法定相続人が複数いる場合は、課税遺産総額を各法定相続人に法定相続分(法律で定められた相続の割合)で分けたと仮定して、それぞれに税率をかけ相続税を計算します。
    つまり、遺産がいくつかに分割されるため、一人あたりの受け取る遺産額は小さくなり、税率も小さくなります。

    では、ひとりっ子の場合と兄弟がいる場合とでは、一人あたりの相続税はどのくらい違うのでしょうか?下記の表では法定相続人を子のみとし、正味の遺産価額を法定相続人が法定相続分に基づいて相続したと仮定して計算しています。

    遺産の価額と子1人あたりの相続税

    遺産5,000万円の一人あたりの相続税、ひとりっ子は2人兄弟の4倍!、マネーゴーランド
    (注1)1万円未満は四捨五入。
    (注2)遺産の価額は各人の正味の遺産価額の合計額(遺産にかかる基礎控除額控除前の金額)

    一人あたりの相続税を見てみると、例えば、遺産の価額が5,000万円の場合、ひとりっ子は160万円ですが2人兄弟の場合は各40万円、3人兄弟の場合は各7万円となります。ひとりっ子は2人兄弟の4倍、3人兄弟の約23倍の相続税を支払うことになるわけです。

    もちろん、ひとりっ子は一人で相続するので、兄弟がいる場合よりも多くの遺産を相続します。
    「多額の遺産を相続するならば、相続税だって支払えるはず」と思うかもしれません。
    しかし、相続税は原則、相続開始から10ヵ月以内に現金で支払わなければなりません。
    通常、多額の資産を持つ方というのは、不動産で保有していることがほとんどです。
    相続財産がほぼ不動産のみという場合は、別途相続税を支払えるだけの現金を用意する必要があります。

    これはひとりっ子相続に限ったことではありませんが、相続税を支払うだけの現金をどのように用意するかは、相続を考える上でとても重要です。
    親名義の生命保険に加入する、生前贈与するなど、いくつかの方法はありますが、相続対策は自己流で行わず、専門家と相談しながらしっかりと準備をした方が良いでしょう。

    ■親の方から相続の相談をもちかけてみては?

    相続対策には、まず財産がどのくらいあり、いくらの相続税がかかるのかを試算することが大切です。
    ただ、子どもからは相続の話題はなかなか言い出しにくいもの。できれば親の方から、相続について子どもに話しかけてあげてください。
    相続対策は親子間のコミュニケーションがとても重要です。家族が円満であれば、相続問題も円満に解決できるはずです。

    ※相続時精算課税:原則、60歳以上の父母又は祖父母から、20歳以上の子又は孫に対し、合計2,500万円までの贈与は贈与税が非課税となる制度。2,500万円を超えた分に対しては一律20%の贈与税がかかる。なお、贈与者死亡の場合は、相続時精算課税により贈与された金額は相続財産に加算され相続税が課税される。

モメ事はなくても…意外と大変「ひとりっ子相続の問題点」解決策は?

ひとりっ子相続の場合、「争う人がいないのだから大丈夫」と思っている人も多いかもしれません。しかし、ひとりっ子だからこそ大変なこともあります。

まずは手続き面において、どのようなことが大変なのかをみていきましょう。

■ひとりっ子の相続手続きは意外と大変

ひとりっ子の場合、両親がともに亡くなった場合には、親の財産をすべて相続することになります。兄弟がいる場合には、法定相続人全員が集まり遺産分割協議を行い、相続配分を決め、遺産分割協議書を作成します。このときに争い事が起こることが多いのですが、ひとりっ子の場合には遺産分割協議は必要ありません。「だから気が楽」と思ったらとんでもありません。ひとりっ子だからこそ大変なこともあるのです。

では、ひとりっ子相続の場合は何が大変なのでしょうか? それは、手続きをすべて自分一人で行わなければならないということです。兄弟がいれば、相談しながら手分けして手続きを進めることもできますが、いなければ自分で行うしかありません。専門家などに頼むことも可能ですが、それなりの費用がかかります。よくわからないことを自分一人で調べながら実行していくということは、不安でもあり、負担でもあります。

■主な相続手続きとは

では、相続手続きにはどのようなものがあるのでしょうか? 主なものをみていきましょう。

まず、亡くなった親の出生から亡くなるまでの戸籍謄本一式を取り寄せます。他に相続人がいないか、つまり、本当にひとりっ子なのか、ということを戸籍謄本等で証明しなければいけないからです。

戸籍謄本は、まず被相続人の最後の本籍地の役場で取得します。婚姻、転籍、改製などにより新しい戸籍が編製されている場合には、ひとつひとつさかのぼって出生時から死亡時までの戸籍を調査していきます。そして、それらを持って金融機関や法務局などで相続手続きを行うことになります。

また、被相続人のすべての財産を洗い出す必要があります。金融資産、不動産、保険、さらに借金などがあればそれらもすべて調べていきます。不動産は評価額の算出が難しい場合もあるので、専門家の力を借りる必要があるかもしれません。

そして、課税遺産総額を算出し、相続税がかかる場合は、通常、相続開始から10ヶ月以内に現金で納付します。ひとりっ子相続の場合は控除額が少ないため、多額の相続税がかかることも考えられます。また、「小規模宅地等の特例」など、相続税の軽減措置を利用する場合は、相続税がかからなくても10ヵ月以内の申告が必要です。

■相続手続き以外にもやることはたくさんある

その他にも、被相続人が年金をもらっていたならば年金支給停止の手続きをしたり、生命保険に加入していたならば保険金の請求をしたり、所得税等の未払いなどがあれば支払の手続きをしたり、健康保険証を返還したりなど、相続以外にも様々な手続きがあります。

親の重要な書類はどこにあるのか、どのような財産があるのか、生命保険等に加入していたのかなどを全く把握していない場合には、それらを調べるだけでも一苦労です。これらの手続きはひとりっ子に限ったことではありませんが、ひとりっ子の場合は、一人であるがゆえに手続きもすべて一人で行わなければならず、負担が大きいということがいえるでしょう。

■生前から親とのコミュニケーションを密に

相続時の負担を減らすには、生前からの親とのコミュニケーションが大切です。できれば、重要書類の置き場所などは親と一緒に確認しておくとよいでしょう。親側も子に負担をかけたくないと思うなら、金融資産や不動産などの財産一覧を作成するなどの準備をしておきたいですね。エンディングノートなどを作成し、そこに必要なことをすべて記入しておく、というのも一つの方法です。

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えっ600万円もの差!相続した空き家の売却時「税金を抑える秘策」

空き家問題が深刻化するなか、平成28年4月より、新たな制度が始まっています。一定条件の空き家を売却する際、税が軽減される制度です。どのような制度なのか、内容を詳しくみていきましょう。

■相続した空き家を売却するなら3年以内に

この特例は、相続した空き家を3年以内に売却した場合、その譲渡所得に対し3,000万円を特別に控除するという制度です。3,000万円までを控除するということは、3,000万円までは利益が出たとしても税金はかからない、ということになります。

原則、不動産を売却した場合の譲渡所得は以下のように計算されます。
不動産を売却した場合の譲渡所得、マネーゴーランド

相続した空き家を3年以内に売却した場合は、この特別控除の額が3,000万円になるということです。3年を超えてしまうとこの特例は使えなくなります。

■取得費不明の相続財産を売却すると、高額な税金がかかることも

相続で不動産を受け継いだ場合、注意したいのが取得費です。取得費は相続した時の時価ではなく、被相続人がその不動産を購入したときの取得時の価格のことです。代々受け継がれてきた不動産などは取得費がわからない、ということがよくあります。取得費が分からない場合は譲渡価額の5%として計算されてしまうため、譲渡所得が高額になる可能性があります。以下の例でみてみましょう。

例)父から相続した土地:譲渡価額5,000万円、祖父から受け継いでいるため取得費不明、譲渡費用150万円

【相続時から3年以内に売却した場合】
譲渡所得=5,000万円-(5,000万円×5%+150万円)-3,000万円=1,600万円
支払う税金=1,600万円×20.315%(※1)=325万400円
※1 売却が取得時(※2)から5年以上たっている場合、所得税15.315%、住民税5%
※2 相続の場合、取得時とは相続時ではなく、前代の取得の時期を引き継ぎます

【相続時から3年を超えて売却した場合】
譲渡所得=5,000万円-(5,000万円×5%+150万円)=4,600万円
支払う税金=4,600万円×20.315%=934万4900円

上記の例でみてみると、相続時から3年以内に売却した場合は325万400円ですが、3年を超えてしまうと、なんと934万4900円の税金を支払うことになります。その差額は609万4500円です。

このように、相続財産を売却する場合には、思わぬ高額な税金が課せられる場合があります。よって、以下にあげた適用要件に当てはまる場合で、将来的に売却を考えている相続財産がある場合は、3年以内の売却をお勧めいたします。

■空き家に係る譲渡所得の特別控除の特例の適用要件

「空き家に係る譲渡所得の特別控除の特例」の適用要件は以下のとおりです。

・譲渡時期は相続日から起算して3年を経過する日の属する年の12月31日まで
・特例の適用期間:平成28年4月1日~平成31年12月31日
・対象家屋が相続開始直前において被相続人の居住の用に供されていたもの
・対象家屋が相続開始直前において被相続人以外に居住をしていた者がいなかったもの
・昭和56年5月31日以前に建築された家屋(区分所有建築物を除く)であること
・相続時から譲渡時までに、事業の用、貸付けの用、または居住の用に供されていたことがないこと
・譲渡価額が1億円以下
・家屋を譲渡する場合は、現行の耐震基準に適合するものであること

「強制解体&固定資産税4倍に⁉︎ 実家を空き家のままにしたらどうなる?」でもご紹介しているとおり、相続した実家を空き家にしたままだとデメリットばかりが増えていくようですね。

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