意外と損することだらけ⁉︎ 住宅「現金一括購入で起こるデメリット」

9388.jpg

このレシピを実行して

DREAM円貯まる!
<材料>

・もしも住宅を現金で一括購入したら

<Point>

1どんなメリットがある?

2意外とあるデメリットは?

マイナス金利が導入されて1年が経ちました。賃貸住宅に住んでいると、「このままずっと家賃を払い続けるよりも、金利が低いうちに家を購入した方がいいかも!」と考えることがあるのではないでしょうか。

ただ、いくら金利が低くても何十年も利息を支払い続けることは家計の負担になります。もしも現金一括でマイホームを購入できたとしたら。メリット・デメリットについてご紹介します。

■現金で一括購入するメリットは?

諸費用を節約できることが一番のメリットです。現金で一括購入する場合にも不動産取得税や登記費用などの諸費用が掛かりますが、住宅ローンを組むとその他に、融資手数料やローン保証料、抵当権設定費用なども予算に含める必要があります。

例として、販売価格3000万円の住宅を頭金1000万円、返済期間35年(ボーナス払いなし)金利1.400%(超長期固定金利型30年超~35年以内)で2000万円を借り入れしたとして、シュミュレーションをしてみました。

2016年最も売れたお笑い芸人「永野」が語る「お金」とは、マネーゴーランド
参照:りそな銀行HP 住宅ローンシュミュレーション「新規お借入れシュミュレーション」
*選択した金利が借入全期間変動しなかった場合の新規借り入れ(平成29年2月現在)

この場合、利息と諸経費の合計約590万円が余分にかかる費用です。登記費用は現金での購入時にもかかる費用なので、約577万円が現金一括購入との差額となります。引っ越し費用や新居に合う家具や家電をそろえたとしても、おつりがきそうな金額ですね。また、住宅ローンの申込みにかかる時間と書類を集める手間が省けることも、忙しい人にはメリットだと感じることでしょう。

■現金で一括購入するデメリット

利用できる制度や低金利のメリットを活かせないことがデメリットです。
まず、一定の住宅ローンを組むことで利用できる「住宅借入金等特別控除」の対象外ということ。この控除は、住宅ローンの年末残高の1%(平成31年6月30日までの期間。上限40万円)を10年間所得税等から控除できるところが魅力です。年末の住宅ローン残高が2500万円だとすると、1%の25万円が控除できる限度額となります。

次に、一括購入すると住宅ローンはない代わりに貯蓄も減るということ。足りないお金を教育ローンやカードローンに頼ってしまうと、住宅ローンに比べ高い金利を支払うことになりかねません。また、住宅ローンを組むと一般的に団体信用生命保険に加入でき、死亡保障だけでなく高度障害になった場合は住宅ローンの残債が保険金で完済されます。団信生命保険は一般の生命保険よりも保険料が割安な事が多いため、万が一に備えることもできます。

さらに、住宅ローン金利の水準よりも高い運用利回りが可能であれば、手元資金を支払いにあてず運用することで、得られる利益を住宅ローンの支払いに充当していくことができます。

できれば住宅ローンを組まず現金一括購入するに越したことはありませんが、このように意外とデメリットもあることがわかります。おすすめは、ある程度余裕資金を残しつつ、有利な住宅ローンを組むということ。返済計画を立てるときにはファイナンシャルプランナーなど、住宅購入に詳しい専門家を頼ってみるのもひとつの手でしょう。

<住宅ローン&家賃で損しない!おすすめ関連記事>

住宅ローンが組めない!ブラックリストに載る「絶対滞納しちゃまずい事」
最高の貯め時なのに…「独身時代の家賃」月収の何割に抑えるべき?
ローン返済額みんなの平均はいくら?「住宅購入とお金」全国実態調査

<関連記事>

画像一覧

執筆者

辻本ゆか (つじもとゆか) おふたりさまの暮らしとお金アドバイザー

大手金融機関にて個人向け営業に従事。その後、乳がんを発症した経験から、備えることの大切さを伝える活動を始める。現在は、子どものいないご夫婦やシングルの方への相談業務も行っている。FP Cafe登録FP

辻本ゆか

関連記事

特集

関連記事

毎月の返済額が安いカラクリは…?「マイホーム購入とお金」失敗例

Aさんは38歳の会社員。近所の会社を手伝う妻と、幼稚園に通う子どもの3人家族です。今回は、Aさんの資金計画をもとに、「金利タイプ」について考えみます。

■Aさんのローン

Aさんは、マンションを購入するにあたり、3,700万円の住宅ローンを組みます。3,700万円は大金ですが、毎月返済額をみて「これなら返せる」と、購入を決断したといいます。

Aさんの毎月返済額は、98,104円。「こんなに少なくて済むのは、金利が年0.625%と低いからですよ」と言われ、大喜びでした。但しそれも、「住宅ローンの金利には、変動タイプと固定タイプがある」と知るまでの話。

Aさんの金利は、変動タイプです。Aさんはビックリ。毎月返済額は、ずうっと98,104円のままだと思っていたのに…。

■Aさんの失敗

変動タイプは、年2回、金利の見直しを行います。但し、返済額の見直しは5年ごとなのが一般的。金利の変動に合わせて、返済額に占める元金と利息の割合を調整する仕組みです。

そのため、金利の見直しのたびに返済額が変わるわけではありませんが、金利が下がれば、支払利息は軽くなるし、金利が上がるとその負担は増えてしまいます。

固定タイプは、借入期間をとおして金利が決まっています。金利の見直しがないので、安心感はバツグンです。でも借入時の金利は、変動タイプに比べて高め。その分、毎月の返済額も高くなってしまいます。金利が動くにもかかわらず、変動タイプが人気なのはそのためでしょう。

Aさんの失敗のモトは、そもそも金利にタイプがあるなんて知らなかったこと。購入契約をする前に、もう少し情報収集をしておくべきでした。「このまま変動タイプでいくべきか」、Aさんは、悩み始めています。固定タイプにしたい気持ちはあるけれど、家計への影響が心配です。

金利タイプについて知らずに、住宅ローンの借入額を決めるのはキケンです。金利タイプを理解したうえで、自身の借入額を判断するようにしましょう。

<「マイホーム購入とお金」そのほかの失敗例>
金利だけに目を奪われ…問題勃発!
家賃並みの返済だから買ったのに…
定年時のローン残高920万…借入期間の油断
オトクなのは最初だけ?金利引下げの罠
繰上げ返済は得することだけじゃない?

住宅ローンが組めない!ブラックリストに載る「絶対滞納しちゃまずい事」

お金はあるのに、仕事で忙しすぎてうっかりコンビニで支払う予定の公共料金の支払いを忘れてしまった!とか、銀行口座の残高が不足しているのに気付かず、いつの間にか滞納していた!という経験はありませんか?

このようなうっかりミスの中でも怖いのは、スマホ料金の滞納です。滞納が長引くとブラックリストに載ってしまい、住宅ローンや自動車ローンを組めなかったり、新たにクレジットカードを作れなかったりする可能性もあるのです。

■スマホ料金滞納でなぜブラックリストに?

借金をしているわけでは無いのに、なぜスマホ料金の滞納でブラックリストに載ってしまうのでしょうか?

これは、端末代金を分割払いで購入している場合におこります。大手キャリアでスマホの利用契約をする場合に、端末代金を分割払いにすると、機種に応じて一定額を月々の通信料金から割引を受けられる場合があるため、分割払いを利用している方も多いのではないでしょうか。

端末代金はスマホの利用料金と合わせて通信会社に支払っているため、あまり意識していませんが、端末代金を分割払いで購入する際、「個別信用購入あっせん契約申込書」というものを受け取って署名しているはずです。これが、端末の「分割払い契約書」ということになります。

同時に、「個人信用情報機関への個人信用情報の照会・提供に関する同意書」にも署名をしているはずですが、こちらが『端末購入にあたって支払い能力を調査するとともに、今回の分割払い契約情報や、支払いを延滞した場合の事実を個人信用情報に登録します』ということへの同意書です。

問題なく端末代金の支払いを完了すれば良いのですが、3か月以上滞納したらその事実が個人信用情報機関に一定期間残ります。それが、いわゆる「ブラックリストに載る」ということなのです。

■自分の「個人信用情報」を確認する方法

なんだか怖い・・・と思ってしまうかもしれませんが、クレジットカードを持っている方やローン契約をしている方も、各金融機関が提携している個人信用情報機関に情報が提供されています。提供されている情報は、生年月日、勤務先、クレジットやローンの契約内容や支払状況などです。

「過去に何度かクレジットカードの引き落としが残高不足になったけど大丈夫かな・・・?」なんて思った方もいるかもしれません。実は、ローンやクレジット契約を結んだ金融機関が加盟する個人情報機関へ問い合わせれば、自分の「個人信用情報」確認することができます。郵送やネット開示、窓口開示などの方法があり、500円から1,000円程度の手数料が必要です。

個人に関する信用情報機関は下記の3社になります。必要な書類や手続き方法は各機関のホームページで確認できます。
・株式会社シー・アイ・シー(CIC) http://www.cic.co.jp/mydata/index.html
・株式会社日本信用情報機構(JICC)http://www.jicc.co.jp/kaiji/about-kaiji/index.html
・全国銀行個人信用情報センター(KSC)http://www.zenginkyo.or.jp/pcic/open/

近年、スマホの分割払い料金滞納によるブラックリスト入りが増加傾向です。ついうっかりの支払い忘れがその後の生活に影響を与えてしまうこともありますので、十分に注意しましょう。

<トラブルに巻き込まれないため…おすすめ記事>

借金が戻ってくる⁉︎ テレビCMで噂の「過払い金返還請求」って何?
知らない人は破産地獄へ…「借金返済に困ったとき」無料相談窓口
アダルトサイトの請求トラブルあるある!絶対やってはいけないこと3選
事故物件&騒音の被害が…本当にあった「住宅トラブル事例」

家賃並みの返済だから買ったのに…「マイホーム購入とお金」失敗例

Aさんは38歳の会社員。近所の印刷会社で事務を手伝う妻と、幼稚園に通う子どもの3人家族です。今回は、Aさんのマンション購入時の資金計画をもとに、家賃並みの返済について考えます。

■Aさんの資金計画

かねてより、「子どもが小学生になるまでにはマイホームを買いたい」と思っていたAさんは、近所にマンションができるという情報をキャッチ。家族を連れて見学に行ったところ、妻も子も大はしゃぎです。

でも、希望の部屋には手が届きそうもない。そんなとき、親切な営業マンが「資金計画のお手伝い」をしてくれたといいます。

「毎月返済額9万8,104円」

手渡された資金計画表のうち、Aさんが注目したのは毎月の返済額です。家族のはしゃぐ様子にも心を動かされ、「毎月10万円程度の返済なら何とかなる」と購入を決断したといいます。

「何とかなる」の根拠は、今の家賃が10万2千円だからです。毎月のローン返済は9万8,104円ですから、今までどおり毎月2万円の貯蓄も続けられると思ったそうです。ところが…。

■Aさんの失敗

マンションの場合、管理に人の手を借りることになりますから、「管理費」がかかります。将来の修繕に備えて、「修繕積立金」の負担もあります。「固定資産税・都市計画税」だってそれなりにかかるでしょう。

Aさんの失敗は、これらのコストを軽く見ていたこと。知ってはいたものの、どの程度の負担があるかを、しっかり認識していなかったことです。

結果、続けるつもりだった貯蓄は、管理費・修繕積立金の支払いに消えてしまうことになりそう。このままでは心配です。少しでも貯蓄を続けられるよう、家計の見直しが必須です。

マイホーム取得すると、賃貸のときには不要だったコストがかかるようになります。購入を決める前にしっかり確認するようにしましょう。

<「マイホーム購入とお金」そのほかの失敗例>
金利だけに目を奪われ…問題勃発!
毎月の返済額が安いカラクリは…?
定年時のローン残高920万…借入期間の油断
オトクなのは最初だけ?金利引下げの罠
繰上げ返済は得することだけじゃない?

タワーマンションで勃発する不公平!「高層階ほど節税できる」問題とは

ランドマークのようにそびえる “タワーマンション”。素敵なエントランスに、広々としたロビー、受付にはいつもコンシェルジュがいて笑顔で迎えてくれる…そんな憧れのマンションライフ。セキュリティも万全だし、高層階なら眺めも抜群とあって人気も高いですね。

でも、そんなタワーマンションが、実は階数によって税金が違うって、知っていますか? そこで今回は、タワーマンション所有にかかる税金について見てみましょう。

■マンションの固定資産税の計算方法

 
まず、マンションには、どんな税金がかかるか知っていますか? マンションの税金といえば、まず「固定資産税」ですね。毎年6月頃に、市区町村から納税通知書と納付書が送られてくるあれです。でも、中を見ても細かい数字がいっぱいで何だかよくわからないのではないでしょうか?

固定資産税は、簡単に言えば土地や建物にかかる税金のこと。毎年1月1日に土地や建物を持っている人に、市区町村がかける税金です。

では固定資産税は一体どのくらいかかるものなのでしょうか? 固定資産税は「固定資産税の評価額×税率」で計算します。この「固定資産税の評価額」は、一度決まると3年間据え置きとなります。税率は標準税率で1.4%です。

マンションの場合には、まず1棟全体を評価して総額を計算します。その後各部屋の床面積に応じて税額を割り振れば、その部屋の固定資産税が計算できます。

また、住宅用のマンションの土地や建物には、固定資産税が安くなる軽減がありますが、平成30年3月までに新築される一定マンションについては、新築後7年間、固定資産税が1/2に減額されます。

■タワーマンションと戸建て、固定資産税はどう違う?

では、タワーマンションと戸建てで固定資産税がどのくらい違うかを計算してみましょう。同じタワーマンションと近隣の戸建てで比較することにします。

<条件>
・タワーマンションは、同じマンションで階数が違う
・専有面積はタワーマンション・戸建てとも同じ
・税率は標準税率1.4%で計算

【ケース1】:タワーマンション2階・3LDK(70平方メートル)・時価3,000万円、固定資産税評価額5,000万円
固定資産税 5,000万円×1.4%=70万円

【ケース2】:タワーマンション60階・3LDK(70平方メートル)・時価1億円・固定資産税評価額5,000万円
固定資産税 5,000万円×1.4%=70万円

【ケース3】:3LDKの戸建て(70平方メートル)・時価5,000万円・固定資産税評価額3,000万円
固定資産税 3,000万円×1.4%=42万円

いかがでしょうか?
タワーマンションの場合、同じ床面積なら何階でも同じですが、実際に売買するとしたらどうでしょうか? 高層階ほど高いですよね。つまり高層階と低層階とでは価格がかなり違うのに、固定資産税は同じ。これでは、低層階ほど負担が重くなるので公平とは言えませんよね。

■高層階ほど固定資産税の税額が高くなるように見直し

そこで、今度の税制改正では、20階建て以上のマンションを対象に、高層階ほど固定資産税の税額が高くなるように見直しをしようと検討されています。1棟全体の固定資産税の総額は変えずに高層階は今より増税、低層階は減税となるようです。

タワーマンションは、高層階ほど売買価格が高い割に固定資産税や相続税が割安になるため、節税対策の一つとして活用されることがあります。しかし、今回の税制改正によっては節税効果が変わることになるでしょう。マンションに限らず不動産の取引価格は大きく変動することがあります。単に節税だけでなく、そのエリアでのニーズや市場の動き、需給バランスなど、定期的に確認するとよいですね。

ランキング