安くて暖かいのはどれ?雪山登山家が防寒インナーを徹底比較

8807.jpg

今年も肌着のお世話になる季節がやってきました。みなさんは今どんな肌着を着ていますか?そしてそれはどんな素材ですか?あと何色?(ちょっと変態かな…?)

いつも山から目線の登山関連記事を書いている筆者が選ぶベスト肌着は、もちろんニュージーランド産メリノウール100%のアンダーウェアです。

何度もいろんな記事で書かせていただいているように、メリノウールには「汗をかいても冷えにくい」「長期間着続けても臭いがしない」という特徴があり、ロングトレイルなど着替えができない環境では最適です。

でもメリノウールは価格が高いのが難点です。しかも洗濯は他の洗濯物と分けた「おしゃれ着洗い」が基本。洗濯機をまわせる環境にあるなら、無理にメリノのアンダーウェアを洗わずに着続ける必要はありません。

今回は乾燥肌と冷え症体質な筆者が、あたたかくて普段使いしやすいプチプラな肌着をご紹介します。そして最後に少しだけウール素材のインナーを、山から目線でレコメンドいたします。

■より手に入りやすくなった:『ベルメゾン』ホットコット(917円)

まず最初にご紹介するのは、『ベルメゾン』のホットコット。通販でしか購入できないかと思いきや、今年から全国のプラザ各店で購入可能となりました。

ホットコットUネック長袖インナーのお値段は917円(税別、S〜3L)。素材は綿95%、ポリウレタン5%という比率で、乾燥肌目線でいうと、かぶれにくいのが高ポイント。公式サイトによると「発熱綿とオーガニックコットンをブレンド」とのこと。着た瞬間のひんやり感などはなく、ほぼ綿素材なのに優しいぬくもりが続きます。

筆者は身長159cmで肩幅が人より少しあるので、Mサイズだと肩の縫い目からはみ出て袖が短くなってしまうことが多いのですが、このUネックインナーは比較的袖が長めに作られているので、9分丈ぐらいにおさまってくれました。インナーは見えにくいより長い方がいい筆者にとっては非常にありがたい長さです。

・あたたかさ★★★☆☆
・乾燥肌への優しさ★★★★★
・コスト★★★★☆

プチプラ最高!防寒インナーウェア3選、マネーゴーランド

■しまむらグループからの刺客:『アベイル』すっきりシルエット裏起毛インナー(780円)

お次は『アベイル』の裏起毛インナー。まず『アベイル』って何?という方もいらっしゃるかもしれないのでご説明しておくと、あの『しまむら』グループの若年層向けラインです。都心部ではあまり見かけないかもしれませんが、幹線道路沿いや郊外のショッピングモールなど全国各地に点在しています。

本当はしまむらでインナーを購入するつもりだったのですが、実家方面のしまむらに足を運んだところ、夜7時時点で店じまいしてしまっていたので、かわりに隣でまだ営業していたアベイルで購入と相成りました。

オフショルダー8分丈の裏起毛インナーTシャツは、なんとなんと780円(税別)!
あのユニクロのヒートテックエクストラウォーム(裏起毛)8分丈インナーが1,500円(税別)であることを考えると、コストパフォーマンスの高さがわかるというものです。

裏起毛なので袖を通した瞬間から軽い毛布を身につけたようにぬくぬく。素材はポリエステル90%、ポリウレタン10%で、室内の暖房によっては汗ばむこともあるほどでしたが、「吸水速乾」との表示は伊達ではなく、すぐに汗も気にならなくなるほどでした。またにおいが出ないのも助かります。

難点をあげると、フィット感ゆえに肌にぴったりついて乾燥肌的にはときどきかゆみが気になることと、筆者にとって8分丈では短い!ということぐらいでしょうか。コストパフォーマンスとハイパーなぬくもりを求める方にはおすすめです。

・あたたかさ★★★★★
・乾燥肌への優しさ★★☆☆☆
・コスト★★★★★

■ウール10%がポイント:『無印良品』コットンウールストレッチあったかロングタイツ(1,980円)

オーガニックコットン84%、ウール10%、ポリウレタン6%という比率の「コットン(綿)ウール(毛)ストレッチ(ポリウレタン)」シリーズで筆者が愛用しているのはロングタイツ12分丈。
残念ながら現在取り扱いがあるのはメンズの10分丈のみで、レディース12分丈(1,980円 税別)はすでに販売終了。追加購入ができない恐怖に震えながら、現状所有している2本をヘビーローテーション中です。

やはり「ウール10%」が保温性をぐっと高めてくれているような気がします。コストは今まで紹介してきたものの中では若干高めですが、メリノウールウェアなどと比べれば、まだプチプライスの部類といっていいでしょう。

また12分丈という丈の長さもポイントのひとつ。ちょっとのすき間が怖い冷え症にとって、+2分の長さは大変心強い味方となってくれます。ハイライズで腹巻きいらずなのも素晴らしい点です。

・あたたかさ★★★★☆
・乾燥肌への優しさ★★★★☆
・コスト★★★☆☆

■プチプラインナーまとめ

コットン95%の「ホットコット」は、裏起毛とウール混素材のあたたかさにはかないませんが、乾燥肌にもっとも適したインナーなので、就寝時に身につけるのには最適です。逆に裏起毛インナーは発汗と乾燥肌が気になるので、日中のみ着用しています。

また、登山ウェア界隈において「ウールは最強」とされているので多少のプラシーボ効果はあるのでしょうが、ウールはいつでもどこでも万能なインナーだと感じます。

使うシーンを適材適所で上手に分け、寒い冬を各種あったか肌着で乗り切りましょう!

<宝くじの当選確率を上げる!おすすめ関連記事>

驚異の保温力!登山家が愛用「登山&ワークウェア系」防寒インナー
足元からぽっかぽか!登山家が惚れる「雪山にも負けない冬用インソール」
ヒートテックだけじゃない!1000円以内で買える防寒インナー

<関連記事>

画像一覧

執筆者

立見 香

出身地・群馬と居住地・埼玉の粉食文化をこよなく愛するライター。 水沢うどんと舞茸天ぷらの組み合わせを最強と信じて疑わないが、最近は武蔵野名物の肉汁うどんにハマり中。 休日は上信越の山域にいることが多い登山・温泉愛好家ゆえ、少々電波が届きにくくなっております。最近「温泉ソムリエ」になりました。

立見 香

関連記事

特集

関連記事

驚異の保温力!登山家が愛用「登山&ワークウェア系」防寒インナー

都市生活を送るオフィスワーカーにとって「ビルの谷間に吹き荒れる風」だけでなく「効きすぎた暖房」にも参ってしまう、そんな季節がやってきました。

屋外と屋内の気温差についていけず、早くも風邪をひいてしまった。なんていう人も多いのではないでしょうか。

というわけで、これらの寒暖差に打ち勝つには、高機能な「登山系インナー」や「ワークウェア系インナー」のお世話になってみては?という、登山愛好家の筆者のご提案です。

■「ドライレイヤー」で汗冷え対策は完璧

お腹が冷えやすい筆者が今年の夏登山から汗冷え対策として着用しはじめたのは、ファイントラックというアウトドアブランドが出している『スキンメッシュTシャツ』。

こちらのTシャツは「ドライレイヤー」と呼ばれ、肌に直接身につけるものです。
ドライレイヤーの上には「ベースレイヤー」と呼ばれるメリノウールなどのシャツを重ね着します。

スキンメッシュTシャツには撥水加工がしてあるので、汗をかくと水分は肌から離れ、ベースレイヤーのシャツにすべて吸い上げられ、あっという間に汗が蒸発してしまうという仕組み。これらのレイヤーを組み合わせることで、冷たい風が吹き荒ぶ稜線でも汗冷えを未然に防ぐことができ、もちろんお腹も冷えません。さらに防臭加工がしてあるので、汗が乾いても臭くならないのがポイントです。

この「スキンメッシュTシャツ」の難点は3,900円(税抜)とお高いのと、撥水加工が2、3年しか持たないところ。汗冷えが命に響く登山シーンではともかく、オフィスでの汗冷えで死に至ることはないので、無理にはおすすめしません。でもあの速乾の素晴らしさを一度体験してしまうと、もう元には戻れないかもしれません。

<防寒・暖房のおすすめ記事>
ヒートテックだけじゃない!1000円以内で買える防寒インナー
安くて暖かいのはどれ?雪山登山家が防寒インナーを徹底比較

足元からぽっかぽか!登山家が惚れる「雪山にも負けない冬用インソール」

さる11月24日、東京をはじめ関東地方では初雪が降りました。東京で11月に初雪を観測したのは1962年以来54年ぶりとのこと。現時点でこの寒さなら、いったい真冬はどうなってしまうの? と不安に感じる方も多いかと思います。

しかし案ずることはありません。今回は雪山登山に目がないハイカーである筆者が、日常でも使っている防寒グッズをご紹介いたします。

「雪山仕様の防寒グッズ」
どうですか?頼もしい響きではありませんか?

■最強の靴の中敷き『スーパーフィート』

登山靴の中敷きといえば、抜群の衝撃吸収性とサポート力が売りの『スーパーフィート』シリーズが有名です。こちらのシリーズは足裏を支えるアーチが非常に深いので、ノーマルな中敷きよりも確実に疲れにくいのが特徴。

膝や足首、足の付根などへの衝撃を高密度なフォーム素材が吸収してくれるので、下山時まで元気がつづく優れものです。

登山家が日常生活で愛用している防寒グッズ・靴の中敷き編、マネーゴーランド

■冬は「レッドホット」と「ホットピンク」を選ぶべし

そんな『スーパーフィート』には従来のベーシック以外に、ラン仕様のハイレスポンスタイプ、薄くて超軽量なカーボンタイプ、ビジネスシューズ向け等々、多種多様なシリーズが発売されています。

そして今回おすすめするのが、ウィンタースポーツや雪山登山などに最適な寒冷地仕様の男性用「レッドホット」と女性用「ホットピンク」の二つ。写真は女性用のホットピンクになります。

ベーシックタイプの基本性能はそのままに、温度調整素材「アウトラスト」を搭載し、保温、放熱を容易にすることでシューズ内を常に快適に保ちます。また、とくに冷えやすい指先がある前足部の裏には「ホイル生地」を採用し、雪面から来る冷えをシャットアウト! これで長い雪山山行も怖くありません。

■真冬の大行列もこれさえあれば怖くない!

こちらのウィンター仕様シリーズ「レッドホット」と「ホットピンク」。通勤通学やお買い物など、日常生活にあまり出番はないとは思いますが、冬の屋外で何かの列に長時間並ばないといけないときには大変重宝します。

たとえば冬コミ(コミケ)の待機列に並ぶ際。海風、ビル風等で大変冷えるため、冬山装備さながらの人も多いとか。そこで出番です。冷気を靴底からシャットアウトするので、とても快適な待ち時間となることでしょう。

除夜の鐘つきの待機列。
案ずることなかれ!私たちにはスーパーフィートがある。

初詣の待機列。
案ずることなかれ!私たちにはスーパーフィートがある。

初売り福袋の待機列。
案(以下同じ)…

ということで、屋外で何かを待つ用事がある日には、スーパーフィート・レッドホットorホットピンクを靴の中にしのばせましょう。なお、事前のサイズ調整をどうかお忘れなく!

ちなみにスーパーフィートは、ベーシックタイプなら一般の靴屋さんで販売されている場合もあるかもしれませんが、寒冷地仕様はアウトドア洋品店等で購入できます。値段はベーシックは5,000円前後、寒冷地仕様は6,000円前後です。

<防寒のおすすめ記事>
驚異の保温力!登山家が愛用「登山&ワークウェア系」防寒インナー
ヒートテックだけじゃない!1000円以内で買える防寒インナー

小さな工夫が家計を守る!知って得する「冬の暖房費」節約テク4選

寒い冬がやってきました。さすがに暖房をつけないと過ごせませんが、気になるのは暖房費用。寒さには耐えられないけれど、暖房費用がかさむのも耐えられない……。

そんな節約家のあなたに、暖房費用が節約できるお得テクニックをご紹介します。

■1:エアコンは自動運転が基本

エアコンで一番電気代がかかるのが、設定温度まで温度調整をする間です。風力の強さなどではありません。ですから、エアコンをつける際は自動運転にして設定温度まで先ずは一気に暖め、その後設定温度維持運転を自動的にしている方が、はじめから弱運転をしているよりも電気代は安くつくと言われています。

■2:外気を入れない、暖かい空気を逃がさない

暖房器具でせっかく暖まった空気を逃がしてしまったり、外気が入ってきて冷えてしまってはもったいないですよね。特にエアコンは、冷えた分また設定温度まで暖めようと電気を使って頑張りますから、空気の流動をブロックして温度を一定に保つことが電気代節約につながります。窓と床には断熱シートを施す、窓だけでなく雨戸も閉めるなどして、空気が逃げていくことを防ぎましょう。

■3:エアコンの設定温度を下げる

現在の室内温度と、エアコンの設定温度と差があるほど、電気代はかかります。1,2度で良いので、エアコンをつける前の室内温度に近い温度で設定すると電気代節約になります。エアコンの設定温度を1度下げるだけで、約10%の電気代が節約できるといわれているので、エアコン代で月に3,000円かかっていたとすれば、月単位で約300円節約できることになります。設定温度を下げた分、厚着をして寒さ対策をしてくださいね。

■4:暖房器具共通で、早め行動を心がける

暖房器具であたためた部屋は、暖房器具を切ったその瞬間から冷え切るということはありません。どうせ外出するのであれば、出発直前で暖房器具を切るのではなく、10分や15分前には切っておいて問題ありませんよね。毎日15分といえども、チリも積もれば山となる…。1ヶ月、1シーズン単位の暖房費が少額になっていくことでしょう。

節約テクニックを組み合わせてさらに暖房費を抑えつつ、寒い冬を暖かく乗り越えてくださいね。

<暖房費節約のおすすめ記事>
驚異の保温力!登山家が愛用「登山&ワークウェア系」防寒インナー
貧乏でも温かく!「1,000円で寒さを乗り切る」目からウロコな方法3選
防寒対策はエコであったかく!湯たんぽでお得にぽかぽかしよう

登山研修を採用する企業が増加!山に登ってキャリアアップできる理由

登山歴5年目を迎えた筆者です。

昨日、登山人生で一番最初に登った谷川岳に行ってきたのですが、筋肉が育ってきているのか相当楽に登れるようになりました。下山後に「一ノ倉出合」(谷川岳一の絶景スポット)まで散策し、ついでに土合駅という地底70mの観光名所へ行く余力もあり「私まだまだ伸び代あるじゃん」と思った次第です。

■登山におけるリーダーの役割

さて、登山歴5年にもなると最初はパーティー(グループ)の一員だったのが、段々と序列が上がり、ついにはリーダーとなる日もやってきたりします。

登山でいうリーダーの役目には諸説あると思うのですが、

・目的の山を決定し、交通経路等を事前に調べておく
・登山に必要な体力・道具等を推定し、メンバーにそれとなく指示出ししておく
・必要なら宿や駐車場を予約しておく
・山行中は先頭もしくは最後尾につき、メンバーの様子を随時チェックする
・経験の浅い者にはなんやかんや言う(浮石あるよ、落石注意ね、木の根が尖ってるよ、蜂いるよ等々)
・目標達成に難が生じたら撤退等の判断を下す

このようなプロジェクト遂行のための目標設定や準備、そしてメンバーのマネジメント的な役割が要求されます。

筆者の場合はリーダーよりもメンバーとしての参加や、ソロ(一人)登山の割合が多いので、やはりフリーランス稼業向きの性格なのだなという実感があります。

パーティ登山の場合は交通系の下調べが少し雑だったり、おやつや着替えなどの忘れ物が非常に多かったりするのですが、ソロ登山の場合は他に頼れる人がいないのでかなり綿密に準備し、忘れ物も少なくなります(無いわけではない)。

■リーダーを務めるとマネジメント職への理解が深まる?

半年ほど前になるでしょうか。いつも山行をともにするメンバーの一人がこんな相談をしてきました。

「登山という趣味を通して学んだことをビジネスに生かすには、みたいな文章を会社のブログで書くことになってしまったんですが、何を書けばいいのかわからないんです」

ということで筆者は、

「趣味は登山です。今までこんな山やあんな山に行きました。あるときは雨の中、避難小屋でラーメンを食べて暖をとり、またあるときは雪山で遭難しかかり、無謀登山の危険性と命の大切さを身にしみて知りました。

ふと、メンバーとして山行について行くだけでなく、自分自身がリーダーとなって計画を立て、皆を引率してみたらどうだろうか。そう思いつき、実行してみることにしました。

目的の山へ行くのにどんな交通手段をとり、何時に東京を出発すればいいのか、山頂には何時に着き、山小屋には何時に着けばいいか。それらを全て自分で調べて実行し、山行中はメンバーの観察を初めてしました。結果、今までにない達成感と高揚感を得ることができました。このような経験をしたことで、会社組織のマネジメント職への理解と興味を深めるに至りました」

ブログの記事を上記のような流れとオチにするために、一回登山でリーダーをやってみなよ!と焚き付けたのですが、あれから半年。彼女がリーダーになった山行はいまだにおこなわれずじまいです。

リーダーには向き不向きがあるのでしょう。筆者自身がリーダーよりも確実にソロ向きのフリーランスなので、彼女の気持ちが痛いほどわかります。

将来は組織をひっぱる長になりたい。そういった上昇志向がある方は、一度登山のリーダーを務めておくと何かの役に立つかもしれません。新入社員のコミュニケーション力やチーム力を培うため登山を研修の一環として取り入れている企業もあるとか。
そんなわけで今週末は友だちを連れて山へ行こう!

ランキング