子どもがもらったお年玉どう使う?FP直伝・賢いお年玉管理法【お金の教育】

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<材料>

・お年玉の管理ポイント

<Point>

1「使う」→「貯める」を経験しよう

2子ども自身の預金口座に子ども自身が入金

3欲しい物への貯金計画も考えよう

4お金を殖やす手段「運用」についても知ろう

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お金は、つきあい方によって、その人の人生をバラ色にも地獄にもするアイテム。わが子には、できればバラ色人生を送ってもらいたいのが親の常。であれば、子どもにお金達人を目指してもらうべく、親も一緒にお金についてのあれこれを考えていきましょう。

【お年玉ってどう管理すればよいの?】

ぼく:ママ、今年もお年玉沢山もらえたよ!

ママ:よかったわね!ところでお年玉で何が買いたいの?

ぼく:そりゃ、新しく出たゲームソフトかな。でも、余ったらどうしようかな。

ママ:そうね。お年玉余ったらいいわねー。余ったお金、どうしようか。でもソフトってそんなに安かったかしら…。

■お年玉はまず「使う」

お年玉をもらっても、すぐに親に預けてしまい、何も買わない子どもも見かけます。でも、お金というのは「使う」ためにある手段。年に一度のお年玉を、自分が嬉しくなることに「使う」経験が、子どものお金を大切にする心を育みます。

小学生までの小さい子どもの場合は、「お年玉で何を買ったら1年間ハッピーになれる?」など声かけしながら、子どもが楽しく買い物する姿を見守りましょう。

■使って余ったら「貯める」

お年玉は使い切っても構いませんが、もし少しでも余ったら「貯める」楽しさも教えてあげましょう。お金の大切な役割が「貯蓄できること」。腐ったりカビたり変化せずに、お金はいつまでもお金です。お年玉を貯めておけば、あとで欲しいモノが出てきた時にも買えますね。

筆者は子どもが3歳くらいの時に、子ども名義の銀行口座を作り、子どもの手でお金を入れさせることを始めました。子どもはATMが大好き。使い切れなかったお年玉を入れ、自分の通帳に残高が記されると、大喜びだったのを覚えています。

少し大きくなってきたら、今のお金では足りないけれど欲しいモノはないか訊いてみて。もしあれば、あといくらあれば買えるのか、そのためには毎月のおこづかいからいくらずつ貯めていけば買えるのか、ということを子ども自身に計算させ、貯金計画の方法を教えてあげたいですね。モチベーションアップのために、欲しいモノの名前を書いた貯金箱を作ってあげると喜びます!

少しずつお金を足せばお金が貯まっていくことを実感し、きっと「目標のために貯めること」の喜びを知ることができるでしょう。

■使って貯めたら、上級者は「殖やす」へ

お金を使う、貯めるということが理解できたら、「殖やす」という選択肢があることも伝えたいですね。2016年より始まった「ジュニアNISA」を使えば、子ども自身の口座で、株や投資信託の運用が非課税でできます。

お年玉の一部を使って運用にチャレンジするのであれば、大好きなスポーツや趣味に関わる企業の株を買うと、応援している企業の出来事と株価の関係を肌身で感じられるので面白いですね。また、子どもと一緒に株主優待から銘柄選びをするのも楽しいですね。

ただし、その年だけのお年玉では、なかなか高い株価の銘柄は手が出ないかも。その場合は、株主優待は受けられませんが、1株から買える「ミニ株」という制度を利用するのも良いでしょう。

<お年玉の管理ポイント>

・ 「使う」→「貯める」を経験しよう
・ 子ども自身の預金口座に自分で入金してみよう
・ 欲しいモノを得るための貯金計画をたててみよう
・ お金を殖やす手段「運用」についても知ろう

<マネー教育に関するおすすめ記事>
「お金が大好き」で何が悪い!幸せなお金であるための3つのポイント
お金を貯めることってえらい !?【親子で話そう!おかねの大切さ】

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  • 子供のマネー意識を高める!FP直伝・賢いお年玉管理法【お金の教育】

執筆者

鈴木さや子 ファイナンシャル・プランナー/ キャリアカウンセラー

家族が笑顔になれるための生活に役立つお金の知識を、主に女性向けにセミナーや執筆活動、個人相談などを通じて発信している。専門は教育費・ライフプラン・保険・住宅ローン・マネー&キャリア教育。 講演の他、小・中学校や地域コミュニティなどでの講演やワークショップなど、保護者や親子向けイベントも行っている。

鈴木さや子

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おこづかい帳をつけてみよう【親子で話そう!おかねの大切さ】

子どもにお金の大切さを伝えるためには、親子の日頃のコミュニケーションが欠かせません。つづみくん一家の日常の一部を切り取って、どんな風にお金の話をしているか覗いてみましょう。

【おこづかいが足りない】

つづみ:あのねママ。

ママ:あれ?つづみ、あまり元気がないわね。どうしたの?

つづみ:あのね、実はそのぉ…。

ママ:ははーん。何か悪いことを考えているのね。

つづみ:ちがうよ!あのね、おこづかいがね……足りないんだ。

【使い道が変わってる?】

ママ:そう。おこづかいが足りないの。つづみはおこづかい始めてから1年近くたったもんね。足りなくなるかもね。今はどんなことにおこづかいを使っているの?

つづみ:ママ、怒らないんだ!怒られると思ってドキドキしたよ。あのね、今はもうカードは買っていないんだ。でも友達と一緒にお菓子屋さんで駄菓子を買っているんだ。でもね、カードよりも安いんだよ。それなのになんだかなくなっちゃうの。

パパ:どのくらい行っているの?

つづみ:えっと…サッカーに行く途中。ご、ごめんなさい!!

【どのくらい使っているの?】

ママ:お菓子を買うのはダメとは言っていなかったわよ。でも、お菓子買ったことはちゃんとママに言って欲しかったな。

つづみ:ごめんなさい。

ママ:大丈夫よ。それはそうと、おこづかいがなくなっちゃうなんて問題ね。どのくらい使っているの?

つづみ:うーん…それがよくわからないの

【おこづかい帳をつけてみよう】

パパ:つづみは、何となくお菓子を買っちゃっているんじゃないかな。ここはいっちょ、おこづかい帳をつけてみるか!

つづみ:え?おこづかい帳?えー、なんだか面倒そうだな。

【つけるのは日付と使ったものと金額のみ】

パパ:普通のおこづかい帳はね、使った日付と何にいくら使ったかということと、今残っている金額を書くんだ。でも、計算を間違えてしまったり、今残っている金額が合わなかったりすると、おこづかい帳がだんだん面倒になってきちゃうんだよ。

つづみ:うん。それは大変そうだなー。

パパ:だからね、使った日付と買ったものと金額だけノートに書いておくといいよ。あとで見たときに、何にいくら使ったかわかるからね!ときどきパパやママと一緒に見直して、どうしてなくなるのか考えてみようよ。

つづみ:うん!やってみる!

<続けられるおこづかい帳のコツ>

・ つけるのは、使った日と買った物と金額だけ
・ 書くのを忘れても叱らない
・ ときどき親子で一緒に見よう

<これまでの話>
第18話 絶対守るべきお金のルール
第17話 子どもに電子マネーを渡そう!
第16話 夏休みの宿題からお金のことも考えよう
第15話 ぼくたちが決める!おでかけプラン
第14話 お金を貯めることってえらい !?
第13話 モノのやり取りで大失敗
第12話 はじめてのおつかい
第11話 園児から始めるお小遣い
第10話 お小遣いの渡し方
第9話 お小遣いの値段の決め方
第8話 お小遣いを始める
第7話 「消費税」って何?
第6話 「旬」って何?
第5話 欲しいモノと必要なモノ
第4話 利子ってなに?
第3話 ぼく専用の口座を作る
第2話 お年玉って何に使えば良いの?
第1話 どうしたらお金ってもらえるの?

お金を貯めることってえらい !?【親子で話そう!おかねのこと 子どもに伝えたい!おかねの大切さ】

子どもにお金の大切さを伝えるためには、親子の日頃のコミュニケーションが欠かせません。つづみくん一家の日常の一部を切り取って、どんな風にお金の話をしているか覗いてみましょう。

【親子で話そう!おかねのこと 子どもに伝えたい!おかねの大切さ】第14話「お金を貯めることってえらい !?」

【ぼく、おこづかいこんなに貯まったよ】

つづみ:ママ、僕ね、おこづかいこんなに貯まったんだよ!

ママ:わー、ずいぶん貯金箱にいっぱいね。

つづみ:うん!えらいでしょう!?

ママ:メダルは最近は買っていないのかな?

つづみ:うん。2枚を1枚に減らしたの。残りは貯めているんだ!ねえ、えらいでしょ?

ママ: えらいえらい。と言いたいところなんだけど、ひとつ質問ね。つづみはどうしてお金を貯めているのかな?

つづみ:どうしてって…。貯金するのはいいことだと思って…。

【貯金することがえらいわけじゃない】

ママ: もちろんいいことよ。でもね、貯金することがいいことじゃなくて、貯金したお金で、自分や誰かが喜ぶことに使うことがいいことなのよ。だからどうして貯めてるの? と訊いたの。

つづみ:そっか。でも僕まだ何に使うか決めてないよ。

ママ:うん。そうよね。そうしたら、貯めた大切なお金をなんとなく使っちゃわないで、自分が本当に欲しいモノが出てきたときに使えるようにちょっとは使わないでとっておくのも手よ。

つづみ:なんとなく使うって?

【なんとなく使うってなんだろう】

ママ:たとえばスーパーに行ったときに、新しいガチャガチャを見つけて”つい”やったり、”なんとなく”美味しそうだなって思ったお菓子を買ったり。でもね、こういう “つい” “なんとなく”買いっていうのも、つづみにとって楽しいお金の使い方だと思うから、絶対ダメとは言わないわ。ただし”つい” “なんとなく”買いばっかりしていると、いつのまにか貯めた大切なお金がなくなっちゃうってことよ。

つづみ:うーん。なんだか難しいなあ。でも楽しいことに使ってもいいってことだね。

【貯金箱を3つにしよう】

ママ:そうだ!おこづかいを始めたとき、メダルを買うための貯金箱とありがとう貯金箱として2つのビンをあげたでしょう(詳しくは 第10話「お小遣いの渡し方」)。

つづみ:うん!2つに分けて僕入れているよ!

ママ:そうよね。ちゃんと分けて入れていてえらいわよ。お金の使い方も変わってきているし、つづみにもう一つビンをあげるわ。

1つは、メダルとかガチャガチャとか美味しそうなお菓子とかのつづみが楽しく思えることに使うお金を入れる「ぼくのもの貯金箱」

もう1つは、誰かが喜ぶことに使うお金を入れる「ありがとう貯金箱」

そしてもう1つは、いつか本当に欲しいモノが出てきたときのための「いつかのための貯金箱」。

3つに少しずつ入れていくといいわよ。

つづみ:ありがとう!「いつかのための貯金箱」いっぱいになるの楽しみー!

ママ:あ!ひとつ約束して。メダル以外に使うのなら、何に使ったか必ずママに言うこと。ゆびきりね!

<おこづかい管理のポイント>
・「自分のモノ」「誰かのため」「貯金」の3つにお金を分けて管理させる
(透明のビンなど中身が見えるものが好ましい)
・買ったモノは必ず報告してもらうこと
・貯めることを褒めない。管理をしながら楽しく使えることを褒めよう。

<登場人物>

つづみくん:小学2年生。都内で両親と妹と住んでいる。どんなことにも興味を持つ好奇心旺盛な元気な男の子

パパ:会社員。大好きな家族のために毎日仕事をがんばるパパ。つづみくんと一緒にサッカーをするのが大好き

ママ:専業主婦。つづみくんの「どうして?」攻撃にどう答えれば良いか悩むママ。下の子が小学校に入ったらパートに出たいと思っている。

かのんちゃん:幼稚園年中。お兄ちゃん大好きの明るい女の子。

<これまでの話>
第13話 モノのやり取りで大失敗
第12話 はじめてのおつかい
第11話 園児から始めるお小遣い
第10話 お小遣いの渡し方
第9話 お小遣いの値段の決め方
第8話 お小遣いを始める
第7話 「消費税」って何?
第6話 「旬」って何?
第5話 欲しいモノと必要なモノ
第4話 利子ってなに?
第3話 ぼく専用の口座を作る
第2話 お年玉って何に使えば良いの?
第1話 どうしたらお金ってもらえるの?

お年玉って何に使えば良いの?〜親子で話そう!おかねのこと 子どもに伝えたい!おかねの大切さ【第2話】〜

親子で話そう!おかねのこと 子どもに伝えたい!おかねの大切さ 第2話
【お年玉って何に使えば良いの?】

子どもにお金の大切さを伝えるためには、親子の日頃のコミュニケーションが欠かせません。つづみくん一家の日常の一部を切り取って、どんな風にお金の話をしているか覗いてみましょう。

<登場人物>

つづみくん:小学1年生。都内で両親と妹と住んでいる。どんなことにも興味を持つ好奇心旺盛な元気な男の子

パパ:会社員。大好きな家族のために毎日仕事をがんばるパパ。つづみくんと一緒にサッカーをするのが大好き

ママ:専業主婦。つづみくんの「どうして?」攻撃にどう答えれば良いか悩むママ。下の子が小学校に入ったらパートに出たいと思っている。

かのんちゃん:幼稚園年少。お兄ちゃん大好きの明るい女の子。

【お年玉って何に使えば良いの?】

つづみ:パパ、この間はボーナスで美味しい焼肉連れていってくれてありがとう!

パパ:いつもつづみも「パパがんばって」って応援してくれるからな。お礼も兼ねてだ。

つづみ:今年もいっぱいお仕事がんばってね!

パパ:有難う!そうだ、つづみはこの間の元旦の日におばあちゃんからもらったお年玉はどうした?

つづみ:そのまま引き出しに入ってるよ。

▪お年玉の意味?

パパ:そうか。お年玉って一体どんな意味があるか知ってるか?

つづみ:新しい年で嬉しいからおこづかいがもらえるってこと?

パパ:惜しい!「新しい年」っていうキーワードはあってるぞ!つづみはお正月に鏡餅の中に入っていたお餅を食べただろう?

つづみ:うん!美味しかった!

▪かみさま?

パパ:鏡餅はな、お正月におうちにやってくる神様「年神様」を大切にお迎えするために飾るものなんだよ。この神様は、新しい年を幸せに過ごせるように守ってくれる神様なんだ。そして、僕たち家族に、神様が持っている「生きるパワー」を分けてくれるって考えられていたんだよ。

つづみ:へー。でもどうしてそのパワーがお年玉に関係するの?

パパ:この「生きるパワー」は「」なんて呼ばれるんだ。年神様の魂・・・略して「としだま」。この「としだま」を分けてもらうために、お餅が登場するんだ。年神様にお供えしたお餅を、みんなで分け合って食べるようになったのがお年玉の由来さ。

つづみ:なんだか難しいなあ。

▪感謝の気持ち?

パパ:要するに「お年玉」には今年1年分のパワーが詰まっているってことだよ。感謝していただけば、楽しく幸せに過ごせるっていうことだ。もらうものが、いつの間にかお餅じゃなくてお金に変わったけれど、お金でも同じことが言えると思うよ。

つづみ:同じこと?

パパ:今年1年のパワーが詰まっているお年玉なんだから、大切に感謝しながら使うのが大切ってことさ。2016年も笑顔で楽しく過ごせるような使い道だったら、つづみの好きなことに使っていいとパパは思うよ。ただ、買う前に「今年も良い年になりますように。1年間大切に使おう」と意識することが大事だね。

つづみ:よくわかったよ!早速ぼくがうれしくなること、考えてみる!

<お年玉を使うときの注意ポイント>
・ くれた人にありがとうと思おう
・ 自分がうれしくなることに使おう
・ 1年間大切に使おう
・ パパやママと相談して決めよう
・ お友達と遊ぶときは持ち歩かない

お年玉はジュニアNISAを使って投資しよう

お正月に子どもがもらったお年玉、どうしてますか?

親が管理している子ども名義の口座に預けておいて、子どもが大きくなったら渡そうと考えている人も多いのではないでしょうか。
他にも定期的に受け取る児童手当(子ども手当)も将来必要となる教育費の支払いに備えて貯めている人もいるでしょう。その預け先として、預金口座だけでなく、保険商品を活用している人もいます。
預金口座に預けておくだけだと、現在の低金利環境ではほとんど殖やせません。保険商品を活用することで保障と組み合わせながら、お金を積み立てていくと「〇年後には××円貯まる」と分かるので計画的に貯蓄できるという点ではメリットがあるかもしれません。しかし、資産形成という点では間接的に負担するコストが大きくて効率的な方法とは言えません。
効率的な資産形成に取り組むのであれば、投資信託などを使った投資が選択肢になります。
しかも、2016年からはジュニアNISAが始まりました。
以前、(『ジジババにお願いしてジュニアNISAも始めちゃおう!』という記事でお伝えしたように、ジュニアNISAとは、子ども名義の口座でおこなう投資に対する優遇制度です。
一般のNISAは年間120万円(2016年より)までの投資から得られる利益が非課税になりますが、子ども名義の「ジュニアNISA」は年間の投資限度額は80万円です。

これまでも一部の金融機関では、未成年者取引として子ども名義で投資をすることもできましたが、まだ一般的ではありませんでした。取引を希望して金融機関の窓口で相談しても、事例が少ないため対応が定まっていなかったり、複雑で手間のかかる手続きが必要でした。
しかし、ジュニアNISAが開始したことによって、各金融機関が熱心にジュニアNISA口座の開設を勧誘してくれます。金融機関側も手続きが見直され、以前と比べると非常に分かりやすくなりました。
そして、ジュニアNISAを活用して投資をするメリットは、将来お子さんに資金を渡してあげるまでの時間を有効に活用できることです。預金や保険に預けておくだけでは、ほとんどお金は殖やせませんが、投資信託などを利用して投資をすることで効率的にお金を殖やすことが期待できます。
10年以上という長い期間をかけてじっくりと資産運用することで失敗する可能性を減らすことも可能です。そのためには、投資先がきちんと分散された低コストの商品を利用するという資産運用の基本は押さえておく必要があります。

投資にはリスクも伴いますが、きちんと資産運用の基本を押さえておけば失敗する可能性は確実に減らせます。今年のお年玉の預け先の1つとして新しく始まるジュニアNISAで投資を始めてみてはいかがでしょうか。

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