投資信託でよくある思い込み…「長期投資が儲かる」とは限らないワケ

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<材料>

・ 投資の心構え

<Point>

1資金が必要な場で活かされ、成果が投資家に還るのが「投資」

2成果が出るまで待たされる場合に備え、長期投資で

3長く待てば利益が出るかは、よく考える必要あり

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よく言われる「投資は長期資金で」「投資信託は長期で」という説明。正しくもあり、間違ってもあり。さてそのワケは?

■そもそも「投資」とは

投資は投機と違います。

「機」つまりタイミングを狙ったイチかバチかの取引は、「投機」。儲かる「瞬間」「タイミング」を見計らった取引です。

一方、投資は「資(もとで)」を投じて、何かに活用された後に付加価値とともに出資者に戻って来るというもの。結果がうまくいけば投資家にはプラス、うまくいかなければ、投資家はマイナスの価値を甘んじて受け入れるしかありません。

このように、投資家の資金が必要とされる場で活かされ、その成果が投資家の手元に還ってくるのが「投資」なのです。

■投資の成果が出るまで待たされる場合も

しかし、投資がすぐに成果を上げるとは限りません。取り巻く環境が悪化し、思った通りにならない場合もあります。経済の停滞や自然災害、政治の混乱など、予期せぬ事態が起これば、成果が出るまで長期間待たされます。

そのため、投資資金を回収するまでの期間は、そのお金を使う時期ギリギリではなく、余裕を持って投資期間を決めることが重要です。このことを「投資は長期投資で」と言っているのです。

■長期間待てば利益は出るのか?

投資信託は、預金のように投資日数を重ねれば利息が増えるものではありません。ですから、投資信託は「長く持てば持つほど良い」とは言えないのです。また、値下がりしている投資信託を「ずっと持っていればいつか値段が戻るだろう」と期待し、ひたすら持ち続けている人もいます。

これはよく考える必要があります。

世の中は常に変化しています。どんなに良いものでも、取り巻く環境が良くなければ人々に評価されません。人々に評価されないということは、どんなに有意義なものでも、価値が認められず投資利益が出ないこともあります。

しかし、環境や人々の好みが変われば、それまで価値が認められていなかったものが急に評価されて値打ちが上がり、投資の利益が出ることもあります。反対に、永遠に価値が認められないのであれば、できるだけ早いうちに見切りをつける方が効率的ともいえます。

このことから、運用期間を考える際は、ある程度長い目でいつ訪れるか分からない「成果を得る時期」を待てる人、待てる資金で投資をするというのが基本です。このことを指して、「投資は長期資金で」と言われるのです。

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  • 「投資信託は長期投資が儲かる」とは限りません!

執筆者

石原敬子

CFP® 1級ファイナンシャル・プランニング技能士 専修大学文学部人文学科心理学コース卒業後、証券会社で約13年の営業職勤務。その後2003年 1月にFP事務所を開業。「使うこと」に焦点を当てた個人相談、金融や資産運用を分かりやすく話すセミナーと書籍やコラムの執筆を行う。 http://www.keikoishihara-fp.jp/

石原敬子

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■FXはおススメの情報収集先

FXは、外国為替の動きを予想して売買します。その外国為替は、世界中の政治・経済の動きを反映して変動。ということは、FXを取引すると「世界の政治・経済」に詳しくなれます。

コミュニケーションが得意な人は、他の人と会話するのが楽しくてたまりません。そのため、人と話す会話の引き出しを日常生活から拾えます。彼らは人への関心が高い人達。ところが、コミュニケ―ションが苦手な人は、自分が興味を持てないことに関心を持てません。そのために、意識して話題を集めないと会話し難いんです。

つまり、単に政治・経済・一般的なニュースを読むと会話の糸口になるよ・・・では、コミュニケーションを苦手とする人は関心を持てず、3日坊主に終りがち。

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■実際に投資することで関心が高まる

FXや投資を実行すると、勝ったり負けたりします。そこで、はじめて、政治や経済のお話しに対して、自分のこととして関心を持てるようになれます。

特に、経営者層にとっては、株・FX・経済の話が、日常の世間話に近いレベル。個人の資産運用・ビジネスを行う上で、必須の知識ですから関心も高い。米国大統領選挙の話や日銀黒田総裁の話などは、会社内で、ちょっとした雑談の合間にできます。そこにFXトレーダーならではの先を読む視点を盛り込めば、あなたも一目置かれることでしょう。

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などの話をさりげなくできるようになれば、いつのまにか、取引先の担当者や同僚・上司に、あなたが経済に詳しい人であるとイメージしてもらえます。こうなるとしめたもので、向こうから話をふってくれることもあります。そんな会話から仕事もスムーズにいき、昇給もできたらいいですよね。

ただし、興味のない人に話を押し付けすぎて、小賢しい人と思われないようにしてくださいね。

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投資信託はどこで売ってる? 超初心者向け「投資信託の始め方」

「投資信託を始めたい、でもどこで手続きする?」というビギナーさんが多いようです。

■投資信託はどこで扱ってるの?

投資信託ビギナーにありがち「銀行&証券会社まかせ」はダメな理由』の通り、銀行や証券会社が投資信託の小売店(販売店)です。また、ファイナンシャル・プランナー(FP)の事務所や保険代理店などの「証券仲介業」を行う業者でも扱っています。

他に、「直販」と呼ばれる、投資信託の運用会社(商品に例えるとメーカー)が、直接、顧客に対して販売する投資信託もあります。運用会社は店舗がなく、コールセンターと郵便、またはインターネットで取引をします。

つまり「どこで」とは、銀行、証券会社、FP事務所や保険代理店などの証券仲介業者といった「販売会社」、または「運用会社の直販」です。

販売会社は、リアル店舗とネット店舗の2タイプ。街に実際の店舗があるのがリアル店舗。スマホやパソコンで取引をする、インターネットバンキング、モバイルバンキング、インターネット証券などがネット店舗です。

■結局どこで買ったらいいの?

【リアル店舗が向いている人】
・口座開設や購入、換金など手続きは、対人による説明が欲しい
・インターネット環境が整っていない
・ネットでの商取引が嫌い
・モバイルやパソコンの操作が苦手

【ネット店舗が向いている人】
・販売手数料を安く抑えたい
・自分で情報収集ができる
・営業時間内にリアル店舗に行くことが難しい
・少額で取引をしたい
・営業員の説明やアドバイスが不要

【運用会社の直販が向いている人】
・その運用会社の運用スタイルや、投資信託に惚れ込んでいる

■投資信託の店舗選びの注意点

それぞれのデメリットにも注意をしておきましょう。

【リアル店舗】
・比較的、販売手数料が高い

【ネット店舗】
・インターネット特有のトラブルに注意
・情報収集から投資判断まですべて、自分で行う

【運用会社の直販】
・他の運用会社の投資信託を取り扱っていない

なお、投資信託は、リアル店舗・ネット店舗に関わらず、また、銀行・証券会社・その他等に関わらず、全ての銘柄を取り扱っているというワケではありません。その金融機関・業者が選んだ投資信託を品揃えしています。

お目当ての投資信託がある場合は、その投資信託を取り扱っている金融機関や業者を調べ、その中から、上記を参考に選んでくださいね。

投資信託ビギナーにありがち「銀行&証券会社まかせ」はダメな理由

ときに勘違い、「銀行の投資信託」とおっしゃる方がいます。

銀行で取り扱う投資信託は、銀行が「販売」しているだけ。銀行ではお客様の投資信託を「運用」しているのではありません。

■銀行や証券会社は、投資信託の販売店

投資信託を一般の商品に例えると、銀行はその商品を棚に陳列し販売する販売店。メーカーは、投資信託の運用をしている「○○投信」「▲▲ファンド」という名の運用会社(委託会社)なのです。

家電製品におきかえると、銀行や証券会社は家電量販店や街の電気屋さん。運用会社(委託会社)は家電メーカーと言えます。

■銀行や証券会社は、運用のプロではない

販売店は、販売のプロ。その商品の特徴や使い方を説明し、販売します。一方、メーカーは、その商品の機能性の研究開発に力を注ぎ、品質の良い、消費者の使用目的に合った商品を製造します。

販売専門の会社である銀行や証券会社は、投資信託の運用にはノータッチ。運用結果の良しあしは、メーカーである運用会社(委託会社)の能力次第なのです。

昔から、街の電気屋さんはナショナルショップ(今のパナソニック)、日立のお店、東芝のお店というように、メーカーの家族のような関係で電化製品を販売していました。

家電量販店が台頭した今、国産のみならず海外メーカーの家電も、量販店では比較しながら購入できます。投資信託の販売店つまり銀行や証券会社でも、従来は系列の運用会社の投資信託だけを取り扱うことがほとんどでしたが、今ではラインナップも豊富です。

投資信託の裏知識!「銀行&証券会社に運用を任せられない」理由、マネーゴーランド

■販売店独自のサービスや、メーカー直販も

また、販売店独自の戦略として、投資信託の販売手数料が無料のキャンペーンや、ポイントアップサービスなどを行う金融機関もあります。

さらには、メーカー直販の投資信託も品ぞろえが増えました。銀行や証券会社を通さずに、投資家が運用会社と直接、取引するのです。

ひとつの銀行で預金をし、投資信託の積立もし、1つの金融機関でワンストップのサービスを受けるのが良いと思う人がいます。また、証券会社で投資相談にものってもらい、株式取引もし、投資信託もしたいという人もいます。さらに、投資信託はインターネット証券で手数料を安く抑えたいという人もいます。メーカー直販の投資信託が好きだという人もいて、人それぞれです。

投資信託の「販売店」「メーカー」の役割を理解し、自分に合った窓口で投資信託を購入しましょう。

分配金がダウン…!分配型投資信託で今起こっている異変とは?

「毎月決算型」と呼ばれる、投資家に毎月比較的高めの収益分配金(以下、分配金)を支払う投資信託に、異変が起こっています。

「比較的高めの」と表現した分配金額の引き下げが相次いでいるのです。理由は、最近の金融・経済環境で、思うように運用できなくなってきたため。投資環境が良かった頃と同じ水準の分配金額を支払うことが難しくなりました。

■分配金の基本は「運用の結果次第」

「毎月決算型」「毎月分配型」の分配金が高い間は、特にご年配の投資家から、「運用中に定期収入が得られる」と大人気。

それは投資対象の経済に成長期待が高まっていた時期です。新興国の株価は上がり、金利は高く、投資家の資金が新興国に集まるがゆえに為替も上昇していました。先進国の国債も、現在ほど低くはありませんでした。

しかし、世界情勢の変化で投資環境が悪くなり、一定の運用成果が得られなくなりました。

分配金は、「期中収益分配金」ともいいます。その決算期間中に得られた収益を投資家に分配するものです。毎月決算を行うということは、1ヵ月ごとに運用の結果を出すということ。決算で損失となった場合は、本来は、投資家に支払える分配金などないはずです。

しかし実際は、「毎月分配型」の1ヵ月の運用があまりよくなかった月でも、良かった月と同じ分配金を支払ってきました。1ヵ月間でマイナスになった月ですら、多くの投資信託が分配金を支払い続けてきました。

■なぜ、運用がうまくいかない場合も分配金を払えるのか?

投資信託は、運用の良しあしの波はある程度想定しています。結果の良かった月に収益の全部を投資家に分配してしまわず、運用財産の中にある程度資金をプールしておくのです。これを「分配余力」といいます。分配余力は、決算で公表されています。

毎月の決算が芳しくなくても、一定の分配余力があれば、それを取り崩して投資家に分配できます。しかし、相場が悪くなり分配余力が細ってきたため、毎月の分配金の額を見直し、減額する投資信託が増えてきたのです。

■投資信託の品質維持には必要な措置

毎月あてにしていた分配金収入が減って、がっかりしている投資家も少なくないでしょう。しかし分配余力が少なくなれば、その投資信託の運用の品質を保てなくなります。相場に応じた適切な分配金の減額は、投資信託の運用状態を良好に保ち、長く維持できるための措置と考えたら、むしろ喜ばしいことなのです。

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