祖父母がくれたお小遣いに税金発生⁉︎ 贈与税の請求を避ける方法とは

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・贈与税なしで祖父母からお金をもらう

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1贈与しても税金がかからない特例がある

2特例には4種類がある

3特例の申告方法とは?

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祖父母からもらう「おこづかい」にも、知らないうちに税金がかかることがある、という内容を 祖父母がくれたお小遣いに税金発生⁉︎ 贈与税がかかる典型的パターン4例 でご紹介しました。

でも、住宅ローンの返済もあるし、子どもの教育費も段々増えていくのにどうしたらいいの、と思ったのではないでしょうか?でも、安心してください。そんなあなたに強い味方がいます。それは「特例」と呼ばれる制度。では、実際どういうものか見てみましょう。

■贈与しても税金がかからない「特例」

特例とは、法律で特別の場合に適用できると決められた制度です。通常、贈与をすれば贈与税という税金がかかるのが原則。でも、贈与しても、何と税金がかからないこともあるのです。実は特例にはいろいろな制度があります。

では、まず以下の(1)〜(4)のうち税金がかからないのはどれか考えてみましょう。

(1)祖父母から「孫の教育資金に」と、孫の教育資金贈与口座を開設して1000万円もらった
(2)祖父母から「孫の結婚・子育て資金に」と、孫の結婚・子育て贈与資金口座を開設して1000万円もらった
(3)祖父母から「孫のマイホーム資金に」と、孫の銀行口座に1000万円振り込んでもらい住宅取得等資金贈与を受けた
(4)祖父母から「孫のマイホーム資金に」と、孫の銀行口座に1000万円振り込んでもらい
相続時精算課税制度を受けた

いかがでしょうか? 少し難しかったかもしれませんね。贈与税がかからないのは、なんと全部です。それぞれ使える特例は、(1)が「教育資金贈与」、(2)は「結婚・子育て資金贈与」、(3)は「住宅取得等資金」、(4)は「相続時精算課税」です。
では、それぞれについて詳しく解説しましょう。

■贈与の特例1: 教育資金贈与

教育資金贈与は、30歳未満の子や孫への教育資金のための贈与が、最高1500万円まで贈与税がかからないものです。

■贈与の特例2:結婚・子育て資金贈与

結婚・子育て資金の贈与は、20歳以上50歳未満の子や孫への結婚・子育てのための贈与が、最高1000万円まで贈与税がかからないものです。

■贈与の特例3:住宅取得等資金

住宅取得等資金は、20歳以上の子や孫への贈与が、最高1200万円(省エネ住宅:平成28年中の場合)まで贈与税がかからないものです。この制度は、住宅借入金等特別控除(住宅ローン控除)とセットで控除が可能です。マイホームを買うときには贈与税が非課税、ローンを払うときには所得税が安くなるといった、ダブルでお得な効果があります。

■贈与の特例4:相続時精算課税

相続時精算課税は、2500万円まで贈与がかからない制度。1年だけの贈与でなくてもよく、複数年に分けて贈与することもできます。ただし、一度選択すると110万円の基礎控除は使えなくなりますし、相続時には相続財産に加算して相続税を計算することになります。

こうした特例を上手に使えば、贈与でもらったお金を税金で目減りさせることなく、全額フルに活用できますね。

■特例を受けるための申告方法

こうした特例を受けるには条件があります。決められた書類を提出する、期限を守る、贈与税の申告をするなどです。

贈与税の申告は、通常贈与を受けた年の翌年3月15日までですが、この日までに贈与税の税金も支払うことになります。もし、1日でも申告が伸びるとペナルティとして余分な税金がかかることになります。他にも申請書を提出する特例もありますので、贈与してもらう前には確認をして、忘れずに行いましょう。

祖父母がくれたお小遣いに税金発生⁉︎ 贈与税がかかる典型的パターン4例も合わせて確認して、損しないようにしておきましょう。

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  • 祖父母がくれたお小遣いに税金発生⁉︎ 贈与税の請求を避ける方法とは

執筆者

中島典子 (なかじまのりこ) 税理士・社会保険労務士・CFP

大手外資系会計事務所の税務部門を経て独立。個人・オーナー経営者・起業家のお金の悩みごとをワンストップでトータルサポート。子どもからシニアまでの金融経済教育で活動。ファイナンシャル・プランナー中島典子税理士事務所・広尾麻布相続センター 代表。FP Cafe登録FP。

中島典子

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祖父母がくれたお小遣いに税金発生⁉︎ 贈与税がかかる典型的パターン4例

祖父母からもらうお金と言えば「おこづかい」。孫だけでなく、お稽古に塾にとお金がかかる親にとっても、ありがたいもの。でも、手放しで喜んではいられません。実は、思いもしなかった税金がかかるなんてことも…

おこづかいなら、税金はかからないと思っていませんか? 実際どうなのか見てみましょう。

■祖父母からもらったお金で税金がかかるのはどれ?

祖父母からもらったお金のうち、税金がかかるのはどれでしょうか?

(1)祖父母から1年間合計で200万円をおこづかいをもらった。
(2)「孫の教育費の足しに」、と祖父母から親の銀行口座へ200万円振り込んでもらった。
(3)病気がちな孫の治療代にと、祖父母から孫の銀行口座へ200万円振り込んでもらった。
(4)祖父母が亡くなり、200万円の現金を相続でもらった。

わかりましたか? 少しいじわるな質問を設定してしまいましたが、税金がかかるのは全部です。
(1)~(3)は贈与税、(4)は相続税がかかります。このように税金がかかる「贈与」や「相続」。まず今回は贈与についてみていきましょう。

■そもそも贈与とは何?税金がかからない贈与とは?

贈与は「あげます・もらいます」で成立するもの。この贈与に対してかかる税金が「贈与税」で、もらった人が税金を支払います。だからと言って、贈与なら何でも税金がかかるわけではありません。祖父母からもらったお金でも、税金がかからない場合があります。

税金がかからない贈与は、「祖父母など扶養義務者から、生活費や教育費に充てるためのお金で、通常必要と認められるもの」ですが、ポイントは「必要な都度、直接充てるためのお金」であること。つまり、生活費や教育費としてもらったけれども、実際は使わずに預金したり、株や不動産の購入資金に充てたりという場合は、贈与税がかかることになります。

この他税金がかからない贈与に、「教育資金贈与」や「住宅取得等資金贈与」などの特例制度があります。

■贈与税はどのくらいかかる? 

では、もしも贈与税がかかるとしたらどのくらいかを見てきましょう。贈与税は次のように計算します。
贈与税=(1年間すべての人からの贈与の合計-110万円)×税率

仮に、祖父と祖母からそれぞれ100万円ずつもらった場合、贈与税は(200万円-110万円)×10%=9万円となります。110万円は贈与税の基礎控除です。つまり、1年間でもらった贈与が110万円までなら、贈与税は0円になります。税率は、金額に応じて変わり10%〜55%です。

■「つもり贈与」にしない

贈与は、あげたい人に贈られるものですが、あげた「つもり」では贈与になりません。例えば、せっかく孫の預金口座にお金を振り込んでも、その通帳や印鑑を祖父母が管理しているような場合には、万一相続が起こった時に「名義預金」として祖父母の相続財産になりかねません。そうなると、相続税を多く支払うことになってしまいます。

贈与をするなら、きちんと贈与の証拠を残しておくことが必要。贈与税は税金の中でも高い税金です。特例制度も上手に使い、ついうっかりでムダな税金がかからないように気をつけましょう。

強制解体&固定資産税4倍に⁉︎ 実家を空き家のままにしたらどうなる?

空き家問題は他人事ではありません。親が自宅を所有し、将来そこに誰も住む予定がないのなら、それはいずれ空き家になります。

『空き家等対策の推進に関する特別措置法(以下、特措法)』の施行により、空き家の放置はもう許されない時代になりました。実家などを相続した場合には、今後それをどうするのか、早めの対応が重要となります。今回は特措法について、その内容と影響をみていきましょう。

■空き家は総住宅数の13.5%

総務省の調査によると、平成25年10月時点における全国の空き家の数は820万戸。全国の総住宅数6,063万戸の約13.5%、なんと7~8件に1件が空き家という状態です。特に賃貸・売却用や別荘などを除いた住居の空き家は、過去20年間で約2倍に増加しています。

また『マネーゴーランド』が独自で行った相続に関する調査でも「両親の実家が空き家である」と答えた人はおよそ5%と、決して少なくないことがわかりました。さらにその空き家をどうする予定か聞いたところ、47.2%が「まだ決まっていない」と回答しており、多くの方が空き家のまま放置している実態が明らかとなりました。

Q:現在、ご両親の実家は空き家ですか?
相続に関する実態、マネーゴーランド意識調査

■空き家を放置するとどうなる?

空き家が放置されると、壁が壊れたり、不審者が住みついたり、虫がわいたりなど、安全上、衛生上の様々な問題が生じてきます。空き家対策においては、今までは自治体単位で対応を行っていたものの、それではやはり限界がありました。

そこで、国は平成27年に『空き家等対策の推進に関する特別措置法』を制定。法律の制定により、国として本気で空き家対策に乗り出したというわけです。

■『空き家等対策の推進に関する特別措置法』とは?

特措法では単なる「空き家等」と「特定空き家等」を区別し、「特定空き家等」については様々な措置がとられることになります。「特定空き家等」の定義は以下のとおりです。

(1)そのまま放置すれば、倒壊等、著しく保安上危険となるおそれのある状態
(2)そのまま放置すれば、著しく衛生上有害となるおそれのある状態
(3)適切な管理が行われていないことにより、著しく景観を損なっている状態
(4)その他周辺の生活環境の保全を図るために、放置することが不適切である状態

■「特定空き家等」に指定されると強制解体の可能性&固定資産税が3~4倍に

保有している空き家が「特定空き家等」に指定されると、行政から修繕・撤去の指導や勧告、命令を受け、命令に従わなかった場合には、行政が強制的に解体・撤去を行います。そして、撤去等にかかった費用はすべて所有者が負担することになります。

さらに「特定空き家等」に指定された場合、税金面でも大きな負担となります。実は、そもそも空き家のまま放置されてしまう原因のひとつとして、税金の問題がありました。

住宅用地の場合、住宅が建っている場合は最大で固定資産税が6分の1、都市計画税が3分の1に軽減される『住宅用地の特例』という制度があります。今まではどのような建物であろうとも、住宅が建っているだけで更地よりも税制優遇されていたため、住宅を撤去して更地にするという行為にはつながりませんでした。

しかし、今後は「特定空き家等」に指定された場合は、この軽減措置は受けられなくなります。税金は更地同様に引き上げられ、しかも撤去または修繕というなんらかの対応をせまられることになります。

■実家などの相続時は早めの対応を

空き家になる原因のうち、最も多いのは相続です。実家などを相続する可能性があり、将来そこに誰も住まないのならば、売却、賃貸、更地化などの方向性を早めに決めることが重要です。

とはいっても、実家には思い出がたくさんつまっているため、とりあえず保有する、という場合も多いでしょう。しかし、何もせずに放置したままだと、建物は急速に劣化していきます。地理的に遠いなど、自分で物件の管理が難しい場合は、定期的に物件を見に入ってくれる管理代行というサービスを利用するという方法もあります。空き家といえども、今後はきちんと管理するということが必要となるでしょう。

※上記集計は2016年8月にマネーゴーランド編集部が行ったインターネットによるアンケートの集計結果です。(対象:全国の男女、回答数1,500名)

未納でも逃げ切れる?税理士が解説「税金に時効はあるか」嘘と真実

国民の三大義務のひとつとして、納税の義務があります。しかし、税金そのものに時効というものは存在するのでしょうか?

■税金に時効はあるのか?

結論から言いますと税金にも時効はあります。国税(所得税、法人税、消費税、相続税、贈与税など)の時効までの期間は4種類ありまして、該当する税目の申告期限の翌日から3年、5年、6年、7年となります。

ではどのような時に何年の期間が適用されるのでしょうか?

■適用される時効までの期間

(1)3年
期限内申告をしていた場合にこの期間が適用されます。例えば、平成27年分の所得税の確定申告の場合、申告期限が平成28年3月15日になりますからそれまでに申告書を提出していれば、時効成立はその翌日から3年後の平成30年3月15日となります。

(2)5年
期限内申告をしていない場合に適用されます。上記の例でいきますと平成32年3月15日になります。

(3)6年
平成16年以降の贈与税の場合です。贈与税の申告期限も所得税と同じですので、上記の例ですと平成33年3月15日となります。

(4)7年
上記(1)~(3)の各区分についてそれぞれ脱税の意志があった場合は、一律7年となります。

■7年経過すれば無罪放免?時効の中断・停止は?

上記の各期間を見てみると、最長でも7年経過すれば脱税しても無罪放免になりそうです。ところが、実際はそんなに甘くありません。その理由としていくつかあげられますので、以下で確認していきます。

(1)時効の中断
税務署が未納税額を把握できず、そのまま何も音沙汰なく時が経過してしまった場合に時効が成立となりますが、途中で催告状や督促状などが届いている場合、差押えがあった場合、一部の納税した場合などは時効が中断されます。

時効成立はこれらの措置があった翌日からの再カウントとなりますので、通常はそのまま時効成立とはなりません。

(2)時効の停止
本税を払ったものの延滞税がある場合です。この延滞税については時効が停止されていますので、何年経過しようが時効はやってきませんし、本人が死んでも相続対象となり相続人に引き継がれます。

(3)相続発生、不動産の購入
数ある税目のうち贈与税については、税務署がタイムリーに捕捉しにくい税金となります。そんな贈与ですが、あるきっかけで明るみに出てきます。そのきっかけが、「相続の発生」や「不動産の購入」です。相続税の申告を行うと、比較的高い確率で税務調査が行われます。

たとえば10年前に夫から収入のない妻(相続人)に1000万円の資金移動あったとします。この場合税務調査では、これが亡くなった夫の資産(名義預金)とされ相続税の課税対象とされます。これに対し妻が相続税の課税を避けたいがため、自分のお金だと主張するにしても、この資金移動を10年前の贈与であり時効が成立していると主張するとしても、贈与契約書の有無や家計の状況などから合理的に説明できない限り、どちらにしても認められる可能性は低いでしょう。

また、住宅ローンを利用せずに不動産を購入した場合は、資金の出所についての税務署からお尋ねがきます。自己資金以外の場合は当然どこから調達したのかが争点となります。

こうして贈与時には税務署が分からないだろうと思って申告せずに置いておいたものがあぶり出されて、結果として相続税の課税対象になってくる場合があるのです。

■未納税の時効成立は簡単にはいかない

以上のように実際はいくつものハードルがあり、時効成立までには遠い道のりとなります。未納税額に対しては以前ご案内した「税金を払わないとどうなるか?」にもありますように、本税の他に様々なペナルティが追加されます。

また、時効を理由に払わずに逃げ切ろうという意図的な行為は脱税となり犯罪となります。この場合、逮捕され禁固刑や罰金刑などを課される可能性が生じます。

そもそも時効を充て込んで税額を浮かせようなどと考えるのではなく、特に贈与など住宅取得等資金や教育資金などをはじめさまざまな特例がありますので、それらの制度をうまく使って正しく申告した方が、結果的に税額が安く済むということになる場合が多いのではないでしょうか。

明日は我が身…!「もめるorもめない」相続の実態を調査してみた

相続問題と聞くとどのような印象を持つでしょうか。最近ではニュースで耳にすることも増えてきており、テレビドラマでも取り上げられ始めるほど身近な問題になりつつあります。

重大な問題だという認識は高まる一方で、とても複雑なイメージも強く、敬遠しがちな人も多いのではないでしょうか。

そこで、マネーゴーランドでは『相続に関する意識調査』を独自に実施し、世間の相続問題に対する実態を調べてみました。

■相続でもめると思う人はどのくらいいる?

もしも両親に相続が発生した場合、あなたは兄弟姉妹や親族間でもめると思いますか? この質問に対して「もめないと思う」が51.3%と約半数を占め、「もめると思う」は15.1%という結果になりました。

Q1:両親から相続が発生した場合、兄弟姉妹や親族間でもめると思いますか?
相続に関する実態、マネーゴーランド意識調査

■「もめる派」の言い分は?

「もめると思う」と答えた人たちがそう思う理由はどういったものなのでしょうか。回答の中からいくつか例を挙げてみます。

・もめないわけない(50代男性、東京都)
・仲が悪いから(20代女性、岡山県)
・実際、知人でもめていたのを何人か知っているから(30代女性、神奈川県)
・お金のことでもめるのが人間(30代女性、愛知県)
・実家との距離や密度が明らかに兄弟で違うから(30代女性、愛知県)

■「もめない派」の言い分は?

続いて、「もめないと思う」と答えた人たちの理由もみてみましょう。

・もめるほどの財産がない(50代男性、愛知県)
・話し合い済み(50代女性、兵庫県)
・自分は相続する気がない(30代女性、岡山県)
・一人っ子だから(20代女性、兵庫県)
・舛添要一と違って心がきれいだから(50代男性、東京都)

■相続をスムーズに行うための対策は?

こちらの質問では、「おこなっている」が6.0%、「おこなっていない」が57.0%となっており、何かしらの対策をおこなっている人は非常少ないことがわかりました。また、「何をしたらよいかわからない」と答えた人が37.0%と、対策をしておいた方がいいとは思っているものの、具体的にどうすればよいのか分からない人も多いようです。

Q2:相続でもめないために何か対策を行っていますか?
相続に関する実態、マネーゴーランド意識調査

では「おこなっている」と答えた人はどのような対策をしているのでしょうか。いくつかの対策例を挙げてみます。

・遺言書を残す相続保険に加入する(20代女性、神奈川県)
・十分に話し合いをしている(50代男性、大阪府)
・遺言書を書いてもらっている(20代女性、東京都)
・税理士に相談している(40代女性、東京都)
・相続権を全て放棄する事に決めている(40代女性、東京都)

日頃からの話し合いや、法的機関や法に詳しい人に相談したり、すでに遺言書を用意してもらっているという対策が多いようです。また、もめるようなら自分は相続しないと決めているという方も何人かいらっしゃいました。

■おわりに

相続問題に対して危機感を持つ人はまだそれほど多いとは言えないようです。しかし相続問題は事前の対策が非常に大事になってきます。これまであまり重要視していなかった人も、いざというときに家族や親族間の仲が壊れないためにも、一度考えてみてはいかがでしょうか。

※上記集計は2016年8月にマネーゴーランド編集部が行ったインターネットによるアンケートの集計結果です。(対象:全国の男女、回答数1,500名)

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