アメリカの利上げは12月⁉︎ ドル円の動きはどうなる?

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夏場以降、100円前後~104円超えの米ドル安・円高地合いに展開している為替相場ですが、いよいよ変化の様相。その原因は、米国の12月利上げが確実視されてきたこと。

米国の10月雇用統計は、無事に過ごすことができ、何とか利上げに耐えることのできる状況になったとFRB(米国の中央銀行)は判断した様子。2016年9月の雇用統計は失業率が5.0%、非農業部門雇用者数が15.6万人と可もなく不可もなき数字。

最近、連銀総裁達が、うるさいくらいに「利上げすべき」発言を繰り返すことで、市場の反応を見ていましたが、少々の利上げに耐える力を持っている様相、米国の株式市場も大きな下落を見せずに高値を維持。

■利上げしたくてたまらないFRB

あちこちに不穏さは芽を出していますが、ここで利上げしなければ、利上げのタイミングを逃すことになります。2016年当初は、年2~3回の利上げが予想されていたましたから、イエレン議長のFRBは、かなり利上げを遅らせました。

米国と世界経済が不安定ゆえに利上げが遅れたわけですが、2017年もその傾向が続くのではないかと見られています。先進国で唯一、経済が好調な米国も景気後退がいつ来るかと怖がっている状態で、今、利上げしておかなければ、次の景気後退期に打つ手がなくなってしまいます。

「米中古住宅販売件数(*)の推移」
景気の動向を示す指標の一つ。中古住宅の売れ行きは好調が続いています。

米中古住宅販売件数と12月米利上げ観測、マネーゴーランド

■前回のFOMCは僅差で利上げ見送り!

FOMC(日本の金融政策決定会合に該当)は、参加メンバーの議論内容を議事録に残します。そして、9月20~21日開催分が10月12日に公開されました。ここでの内容は次の通り。

・複数の参加者が利上げを主張しており、金利の据え置き決定は、わずかの差だった。
・インフレ圧力の兆しはあまりない。
・海外のリスクは根強い。
・完全雇用に関する利点とデメリットを協議。

現在、米国の雇用はかなり好調。失業率は5%と低いレベルが続き、雇用者数も毎月15~20万人のレベルで増えている状態。

職をあきらめた人達・格差問題・希望の職につけているかなどの問題は、FRBが考え方を大きく方向転換しない限りは、論点として挙げにくい。そのため、これから12月のFOMCまでに、利上げを延期させるような経済指標やイベントが起きない限りは、利上げが行われる可能性が高いと予想されます。

FRBは利上げについて、常にデータ次第と話しており、会合直前まで、利上げするかどうかは決まっていません。しかし、急な利上げ及び利上げ中止は、それを織り込んでいる市場に混乱を引き起こします。そのため、何カ月もかけて、自分達がどう動くかを市場に伝えており、できるだけシナリオ通りに動こうとするのがFRB。

利上げに対する不安要因なんて、上げていけばきりがありませんからね。

●利上げを予感させる要因
・好調な米経済指標
・利上げを予感して下落中のゴールド
・高値維持している米国株価
・米大統領選挙でのクリントン候補優勢等など

●利上げを遠ざけるリスク要因
・米経済指標の急激な悪化
・英国のEU離脱がハードなものになるリスク
・世界に圧力を掛けつつあるロシアの軍事的脅威
・崩壊が近い北朝鮮情勢
・不動産・軍人・在庫の山・ゾンビ企業と課題ばかりの中国
・株価下落・訴訟山盛りのドイツ銀行問題
・急激な米ドル高が進行する懸念等など

ここにきて、中国経済の景気が悪くなるとの話がまたまた浮上してきました。FXおよび外貨を取引している皆さま。リスク要因は山ほどありますが、12月利上げの確率はかなり高いと見ておきましょう。もし、利上げ見送りの方向に動くと、またもや円高に逆戻りするかもしれませんので、その点はご注意ください。

次回も【上村和弘のFX基本講座】、宜しくお願い致します。

<*ワンポイントレッスン>
本日のワード:米中古住宅販売件数
景気に対する先行指標として重要な指標。米国は日本に比べて、中古住宅市場が発達している為、新築よりも中古住宅を手に入れて改良しながら住み続ける国民性の違いが影響しています。毎月25日に公表。

【FX知識とお得な情報を解説!上村和弘のFX基本講座】
全バックナンバーはこちらから
●第14回 米国の雇用統計はFXのフィーバーデー! 月に一度のビッグイベント!
●第19回 直前、6月FOMC利上げの内容と対策!
●第29回 英国EU離脱は変動チャンス⁉︎ ショートの活用テク
●第38回 米国と世界の板挟み…イエレン議長の舵取りは?
●第43回 五輪開催中!ブラジル通貨レアルは今買い?
●第49回 為替変動の要因&ビギナーが見るべき項目は
●第57回 成功者の法則「コツコツ負ける作戦」とは

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執筆者

上村 和弘 (かみむらかずひろ)

アセットクラス&WEBコンサルティングLLC 代表CEO・ファウンダー 日本ファイナンシャルプランナーズ協会CFP会員、1級FP技能士 1990年 現三菱UFJモルガン・スタンレー証券入社を皮切りに、証券リテール業務や企画調査、ファンド事業等に従事。1999年より、FX事業の新規立ち上げ後、複数社での金融ネット事業の立ち上げ、事業再構築・運営等の統括マネージメントを経て2011年独立。現在、金融情報サービス事業をコアに、投資教育系、システムツールのサポート業務を行う他、シンクタンク系企業、金融システムベンダー等の顧問等を兼務する。1968年生、宮崎県出身。

上村 和弘

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この連載を読んでいけば、FXの経験が無い方もFXビギナーの方も一定のFXトレーダーになれる! 知っておくと便利な事やFX知識として重要な事、そしてお得な情報までを解説するシリーズ【上村和弘のFX基本講座】。

毎月数千円から数万円のお小遣いが欲しい…FXを一生の仕事にしたい…日本円だけでは不安だから外貨が欲しい…とFXに対するニーズは様々。共通しているのは儲けたい、勝ちたいという情熱。

これまでも大事だと紹介してきた損切りですが、今回は、少し踏み込んでお話します。

成功の秘訣は損切り! コツコツ負けることが大事! 【上村和弘のFX基本講座】、マネーゴーランド

■何よりも損切りが大事!

投資家の中には、「損切りしない」という信念を持っている人がいます。損切りせずに、いつか価格が戻れば、結果オーライですよね。実際、損切りをしないことで、成功した投資家がいることも事実。ところが、その反対に損切りをしなかった為に、含み損が大きくなりすぎて、我慢しきれずに退場していく投資家が多数います。

まず、「損切りしない信念」を貫き通す場合は、以下を守った投資をすること。

・レバレッジをできるだけ低くする!
・限りなく持ち続けられるだけの余裕を持つこと!

大幅な損失が出ても問題ない取引を守れる方は、損切りをしなくても概ね大丈夫。例えば、1ドル(約100円)や10ドルをFXで取引するだけなら、簡単に上の条件を満たせると思います。

もし、これを守れずに、いつか損切りを行うならば、最初からそのことを踏まえて売買を行うべきです。何回・何十回と勝ちトレードが続いても、たった一回の損失で全てを失うこともあるのがFXを含めた投資の掟。特にレバレッジを掛けて運用する金融商品は、想定以上に損益が膨らむ場合が有ることを考慮しておきましょう。

相場予測ばかりに頼るのではなく、損切りを上手に出来る方が勝てるようになる、ということを念頭においてトレードしていく事を推奨します。

成功の秘訣は損切り! コツコツ負けることが大事! 【上村和弘のFX基本講座】、マネーゴーランド

■具体的な損切り方法目安

1、直近の高値や安値をポイントとする!
チャートを見て、直近の高値や安値(*)を確認。そこを超えると、トレンドが続くと考えられるため、直近の高値・安値を超えたところで損切りをする方法。

2、利益と損失の割合を決めておく!
以前に勝率:利益と損失の関係で、利益2:損失1の割合をお勧めしました。
そのように、利益や損失の割合を常に一定にしておく方法です。
(関連記事:第52回「1勝9敗でも勝てるのがFX!」

3、投資額の1%~5%の損が出たら損切りする!
毎回計算をすると大変なので、ある程度の目安を事前に計算しておきます。20万円の投資金があれば、一回のトレードで許容できる損失は2,000円~1万円程度。そんなに少ないのと思われるかもしれませんね。生き残ったトレーダーが実践している、それは、とにかく損切りが重要だという事を理解されているからです。コツコツ負けて、大きく儲けるのがポイントです。

4、テクニカル上の節目サインを活用!
慣れてきたら、テクニカル分析上の節目サインで対応、移動平均線などの相場分析は、
損切りや利食い(利益確定)のポイントを決める役目を持っています。

FXで損切りを試してみれば、損切りがどんなに嫌か分かります。含み損が現実になるよりも、もう少し様子を見たいという心理的な抵抗感は強いですね。でも、損切りしない事で大きな損失、コツコツと貯めた利益をドカンと失うことになってしまいます。上手に負けることが、実は本当に大事なのです。

<*ワンポイントレッスン>
本日のワード:高値・安値
一定期間の高い位置、安い位置を総称して高値・安値と呼びます。相場の重要なポイントとなるために大事。その年の高値や安値は「年初来高値」と呼ぶ他、過去における最高値や最安値は、市場の注目を集めます。価格が上昇して、過去の高値を抜いた時は「新高値」、安値を抜いた時を「新安値」といいます。

【上村和弘のFX基本講座】
全バックナンバーはこちらから
●第5回 FXはぶっつけ本番で始めると損しやすい
●第20回 初心者に向いている分析方法は?
●第44回 儲けたいならトレンドを味方につけよう!
●第50回 意外に当たる⁉︎ 星占術で為替相場を予想するテク
●第53回 FX勝利に必須!移動平均線をマスターしよう

本当に稼ぎたいなら移動平均とオシレータを極めよう! 【上村和弘のFX基本講座】

この連載を読んでいけば、FXの経験が無い方もFXビギナーの方も一定のFXトレーダーになれる! 知っておくと便利な事やFX知識として重要な事、そしてお得な情報までを解説するシリーズ【上村和弘のFX基本講座】。

FXのテクニカル分析で最も人気の高い組み合わせの一つは、移動平均線とオシレータ系指標。この二つを上手に活用できれば、FXで大きな成果を上げる事も夢ではありません。他の複雑な分析手法に頼るよりも基本を徹底的に追及する方が、利益を得られる近道。次々にテクニカル分析手法を乗り換えて、どれもモノにならないままに、勝てないと結論付けてしまうのはもったいない。

■移動平均線について

まず、以前にご紹介した移動平均線のおさらいから。詳細は「FX勝利に必須!移動平均線をマスターしよう」を。

・移動平均線は、短期~長期(*)の複数の線を利用する
・長期線は、より長い期間のトレンドを示し、短期線は価格と似た動きをする
・移動平均線の傾きがトレンドの方向性を示す
・移動平均線の傾き・角度が急な場合は、価格の変化が早くトレンドが強い
・中期から長期の移動平均線が揃って同じ方向を向いていればトレンドが強い
・移動平均線よりも価格が上の場合は上昇、移動平均線よりも下にあれば下落

そして、もう一つ大事なのが、「移動平均線のクロス」。
短期移動平均線が長期移動平均線を下から上に突き抜けてゴールデンクロスすれば買い、逆に短期移動平均線が長期移動平均線を上から下に突き抜ければデッドクロスで売り

本当に稼ぎたいなら移動平均とオシレータを極めよう! 【上村和弘のFX基本講座】、マネーゴーランド

■次にオシレータ系指標の一つ「RSI」の基本となる売買ポイント

・RSIが25%以下を付けた時は買い
・RSIが75%以上を付けた時は売り
(関連記事:第55回「オシレータ系テクニカル」

大きく相場の動向を判断する移動平均線と目先の動きを見るRSIの二つを組み合わせて使うことで、それぞれの欠点を補い、勝率を上げていきます。

■二つのサインを組み合わせて利用

チャートの動きを見てみましょう。RSI単体もしくは移動平均線だけを利用した場合は、その後に相場が予想通りに動かない例が多々あります。

米ドル/円の月足チャート
本当に稼ぎたいなら移動平均とオシレータを極めよう! 【上村和弘のFX基本講座】、マネーゴーランド
引用:DMM.com証券

・緑丸=ゴールデンクロス(移動平均線)
・赤丸=デッドクロス(移動平均線)

そこで、二つのテクニカル分析を組み合わせることで、相場の上昇・下落の的中率を上げることができます。その場合、RSIをメインに売買するのではなく、移動平均線の動き(傾きやクロス)を中心にして、RSIの位置を確認に利用する形にしてください。移動平均線よりもRSIの方が早くサインが出ることが多いはず。

移動平均線がゴールデンクロスしたケース。
1. RSIが売られ過ぎゾーンから脱して上昇中=相場が若く上昇余地ありで買いサイン
2. RSIが上昇してすでに買われ過ぎゾーンに達している⇒すでに相場がピークの可能性があり様子見

■何よりも我慢が大事

過去の結果だけを見ていると、二つのシグナルが合わさった時を狙えば良いだけ。教科書にはそう書いてあります。ところが、実戦では、そうそう理想通りの売買サインを見付けることができません。

そこで我慢できずに、仕掛けて損をするパターンがしばしば。移動平均線のクロスとRSIの買われ過ぎ・売られ過ぎが完全に一致して生じることは少なく、どちらかが遅れて生じます。ゆえに、個人の解釈が分かれて、利益が出る人と損失の人が出てしまう所以と言えるでしょう。

そこの感覚は、実際に動いているリアルタイムのチャートを確認、デモトレードで売買してみて身体で覚えるのが一番。目安としては、RSIに買いサインが出たら準備、そして移動平均線がクロスをしたら買いエントリーと活用すると良いでしょう。(上記のチャートでは、2012年9月頃がエントリーポイントとなっています。)

トレードを本業にするプロにもさまざまなスタイルがあることを前提にしますが、トレード回数をある程度減らすことが利益の近道でもあります。トレーニングのために売買する時に飽きる程売買をしておきましょう。
利益を出すコツ=自信のあるときにしか仕掛けない&自信があっても失敗した時は損切りを行うこと。柔軟さを持ちつつ、ルールを決めて行う事が重要です。

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<*ワンポイントレッスン>
本日のワード:移動平均線の短期・中期・長期線
移動平均線は、チャート上に平均化するチャート本数を変えた複数の線を表示して分析します。短期線ほど価格と似た動きになり、長期線は滑らかな動きをします。これらの位置関係・クロスなどの状況で相場予測を行います。

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●第6回 FXを極める第一歩:相場予測はまずチャートから!
●第7回 FXを極める第一歩:相場予測はまずチャートから!スマホ編
●第8回 平均足チャートで、これからの為替の動きを予想しよう!
●第9回 FXのスワップポイントで一石二鳥を狙う:長期投資に効果大
●第20回 初心者に向いている分析方法は?
●第32回 ファンダメンタルズ分析で大事なことは?
●第33回 儲けたいならテクニカル分析を学べ!
●第49回 為替変動の要因&ビギナーが見るべき項目は
●第53回 FX勝利に必須!移動平均線をマスターしよう

高金利通貨を狙いスワップポイントで稼ぐ鉄則【上村和弘のFX基本講座】

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■スワップポイントをたくさん貰える高金利通貨の買い方について

日本は、マイナス金利が長引き、金利上昇はまだ先になりそう。こんな状態が続けば、いつまでたっても金利で稼ぐことはできません。

そこで、FXの魅力の一つ、高金利通貨を買って儲けるために必要なことを解説します。豪ドルやNZドルで外貨預金をすれば金利が貰えるように、FXは高い金利の通貨を買うとスワップポイントを貰えます。

スワップポイントをたくさんもらいたいなら、高金利の通貨で取引することが鉄則。以前に、スワップポイントについてお伝えしていますので、詳しく知りたい方はそちらをご参照ください。
(関連記事:第30回「ボーナスは外貨預金よりFXを勧めるワケ」第10回「外貨預金より有利なFXのスワップポイント」

■高金利の通貨とは

世界には、多くの国があり、独自通貨の数は約170。その全ての通貨をFXで取引できるわけではありません。有名な国(通貨)の中でも「ブラジルレアル」「ロシアルーブル」は、日本で取引できるFX会社のほとんどで扱っていません。個人のお客様に提供できるだけの流動性が少ないためです。

それでは、一般的なFX会社で取引できる通貨の中で、高金利が貰える国はどこでしょうか?

■通貨ごとの政策金利の比較

金利比較(2016年9月16日現在)
スワップポイントで稼ぐための鉄則!【上村和弘のFX基本講座】、マネーゴーランド

かつて、高金利の代表だったニュージーランドとオーストラリアの金利はかなり下がりました。日本・ユーロ・米国と経済大国の金利はゼロもしくはマイナスレベルですから、比較すると高いレベル。そして、トルコと南アフリカは、政情不安・経済不安を抱えているだけに今でも金利は高め。そして、その分だけリスクも高くなります。先日もトルコでクーデター未遂が起きましたよね。

■高金利通貨の取引

さて、それでは、高金利通貨のスワップポイント狙いの時は、どのような点に注意して取引をすれば良いのでしょうか?

スワップポイントはポジションを持っていなければ生じません。1日の終りに(NYクローズ)高金利通貨を買い低金利通貨を売る。例えば、「豪ドル/円」「NZドル/円」の買いポジションを持っていることが必要です。

リスクを抑えるために、NYクローズ(*)のスワップポイントが付く時間だけ、ポジションを持っても良いのですが、朝起きるのが面倒なうえに、ポジションを持った瞬間に大きく相場が動けば、得られるスワップポイント以上に損をする可能性があります。素直にポジションを持ち続けましょう。

そうなると、「とにかく、決済・損切りをしないこと」を前提に取引をすることになります。損切りをしないで済むために、守ってもらいたいことが3つ。

1、長期の月足チャートを見て、かなりの安値にある時を狙って取引する!
2、数か月では短く、1年以上の長期間、保有し続ける余裕を持つ事!
3、取引額(ポジション量)をできるだけ小さくする事!

南アフリカランド/円の月足チャート

スワップポイントで稼ぐための鉄則!【上村和弘のFX基本講座】、マネーゴーランド
※引用:GMOクリック証券 

2000年以降の南アフリカランド/円を見ると10円以下が安値圏。現在の7円台はかなりの安値であることが分かりますね。まだ下げる余地はありますが、長期的には買いやすい水準にあると言えます。

決済しないことを前提にしていますから、少々の含み損が出ても耐えます。いずれ、為替相場が戻る・スワップポイントで含み損以上の利益を得ることを狙って、そのままにしておくこと。中途半端に損切りするのはNGとなります。

逆に言えば、少々の損失で決済しなければいけない程、大きな取引をしてはいけないということ。その目的のために、値動きを長期チャートで確認して底値だろうと思えるところで買って、何もせずにじっとスワップポイントがたまるのを待つのです。

次回も【上村和弘のFX基本講座】、宜しくお願い致します。

<*ワンポイントレッスン>
本日のワード:NYクローズ
ニューヨーク市場が取引終了する時間。為替は1日中取引が行われるために、ニューヨークの取引終了時間を1日の終りの目安とされています。NYの午後5時がその時間で、日本時間は午前7時(米国夏時間時は午前6時)。この時にスワップポイントも受け払いされます。詳細は●第26回 外国為替市場の1日、FXで儲けたいなら流れを知ろう!をご覧ください。

【上村和弘のFX基本講座】
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●第9回 FXのスワップポイントで一石二鳥を狙う:長期投資に効果大
●第10回 数十%の利回りも可能!外貨預金より有利なFXのスワップポイント!
●第22回 投資リスクの低減!分散投資ならFXがいい理由
●第23回 投資リスクの低減No.2 時間の分散!
●第32回 ファンダメンタルズ分析で大事なことは?
●第33回 儲けたいならテクニカル分析を学べ!
●第39回 FX注文の基本「成行・指値・逆指値」とは?
●第40回 FX注文の基本2「複合注文」で安定運用を!

移動平均線と併用で最強!オシレータ系テクニカル【上村和弘のFX基本講座】

この連載を読んでいけば、FXの経験が無い方もFXビギナーの方も一定のFXトレーダーになれる! 知っておくと便利な事やFX知識として重要な事、そしてお得な情報までを解説するシリーズ【上村和弘のFX基本講座】。

チャートや値ごろ感の売買・勘頼りの売買では、FXで儲けることはできません。また、前回ご紹介した移動平均線だけでは、相場にトレンドがない時が分かり難い場面が出てきます。

そこで、移動平均線と組み合わせて使ってほしいツールの一つ、オシレータ(*)系指標をご紹介します。この二つを組み合わせれば、最低、必要なテクニカル分析の知識を身につけられたことになります。上手く売買すれば勝てるようになれるかも!

■オシレータ系指標の基本的な使い方

オシレータ系指標の考え方は、どのツールを利用しても基本同じ。細かい説明は調べれば分かりますので、実践的な売買方法をご紹介します。説明のために、最もシンプルなツールのRSIを使いますね。

RSIは、売られ過ぎ・買われ過ぎを判断するためのツール。相場の状態を%(パーセンテージ)で表し、上下どちらの勢いが強いかを示します。したがって、現状における割安感、割高感が判断できる為、有効なツールとなります。

●RSIのセオリー=70~80%以上のエリアは買われ過ぎ、20~30%以下のエリアは売られ過ぎ

トレードにおいては、「買われ過ぎエリアは売り」・「売られ過ぎエリアになると買い」というのが、目安となる売買方法。

実際にチャートと一緒にRSIを表示してみると、RSIのシグナル通りに売買するだけで、かなり儲かるのが分かりますね。買いのポイントのみ表示しましたが、概ねRSIの買いのポイントでスタートすると、その後の上昇が確認出来ます。
※25%以下を付けたところは赤い丸印⇒買うポイント(75%以上を付けたところは売りのポイント)この通りに売買すると、かなり勝っていますね!

 「ドル円の日足チャート」
オシレータ系テクニカルをマスターしてFXで稼ごう! 【上村和弘のFX基本講座】、マネーゴーランド
引用:GMOクリック証券

このオシレータ系指標を初めて知るトレーダーは、チャートを見て感動に打ち震えることもしばしば。なぜって・・・結果論でチャートを見るとRSIの指標通りに価格が動いているように見えるから。

しかし、現実には、RSIだけでは勝てません。これ、残念ながら本当のことです。

■単純にRSIのシグナル通り売買しても勝てない?

RSIをはじめとしたオシレータ系の指標は、上方の高位や下方低位に張り付く事があります。ダマシと呼ばれる状況で、セオリー通りの動きになりません。
そのために、売られ過ぎの状態で、チャンスが来たとばかりに急いで買うと下がることも多くなります。下がるとRSIのシグナルは強まりますから、もっと買いたくなり、損が膨らみますね。

オシレータ系テクニカルをマスターしてFXで稼ごう! 【上村和弘のFX基本講座】、マネーゴーランド
引用:GMOクリック証券

緑の丸を付けたところは、RSIのサイン通りの売買で、利益幅に差はあっても利益を取れたところ。しかし、赤丸のところを見てください。ここで買えば、その後の下落で大きな損失が出ていますね。

■オシレータ系の指標はレンジ相場が得意

オシレータ系指標で理想的な相場は、上値と下値が限られているレンジ相場。一定の幅で動いているような揉み合いの動きの際には大変有効です。それゆえに、レンジ相場でコツコツと稼いでも、トレンドが変わり大きく相場が下落(上昇)する場面で大きな損失を出しがちな欠点があります。

RSIで買いシグナルが出ても、明らかにトレンドを描いているような場合は、売りではなく買いで仕掛けるべき局面ですね。もちろん、売られ過ぎで売りシグナルが出るような場合も同じ。欠点を補うために必要なのが他のテクニカル分析を併用すること。

次回は、移動平均線とオシレータ系指標と合わせて使う方法をご紹介します。
(関連記事:第53回「FX勝利に必須!移動平均線をマスターしよう」
実践的な売買手法にご期待下さい!

次回も【上村和弘のFX基本講座】、宜しくお願い致します。

<*ワンポイントレッスン>
本日のワード:オシレータ
日々の値動きを元にして、相場の強弱を示す指標のこと。RSIやRCI、ストキャスティクス、サイコロジカルライン等、多数の指標があります。
音の元になる波を作る発振器を示すことからも、相場が波の動きと似ていることが分かると思います。

【上村和弘のFX基本講座】
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●第15回 FXは上下の動きにチャンスあり!
●第17回 レバレッジの上限規制、利益率向上ならハイレバレッジ!
●第20回 初心者に向いている分析方法は?
●第32回 ファンダメンタルズ分析で大事なことは?
●第33回 儲けたいならテクニカル分析を学べ!
●第34回 テクニカル分析はなぜ当たるの?
●第39回 FX注文の基本「成行・指値・逆指値」とは?
●第40回 FX注文の基本2「複合注文」で安定運用を!

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