Apple Payついに日本上陸! どこで?なにで?どうやって使えるかまとめみた

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 Appleは25日、同日のiOS 10.1リリースに伴い、日本で電子決済サービス「Apple Pay」(アップルペイ)の提供を開始した。このApple Payは、いったいどのようにして設定し、どこで、どんなふうに利用できるのか。

■世界で12番目に提供。Apple Payとは、どんなサービス?

 Apple Payは2014年9月にAppleが発表した電子決済サービス。2年越しの上陸となったのは、日本ではタイプF(FeliCa)が一般的な規格として流通する一方で、同サービスが国際規格であるNFC タイプAおよびタイプBを利用していることが大きかったという。今回の日本での提供に合わせて来日し、24日にメディアの取材に応じたApple Pay担当バイスプレジデントのジェニファー・ベイリー氏も、「日本でサービス提供するにあたり、(タイプFに対応する)特殊な工夫が必要でした」と話している。

 しかしながら、ベイリー氏は今回の日本上陸について、「日本は世界で12番目にApple Payが提供される国。我々にとって、日本は非常に大事なマーケットです。Apple Payのクレジットカード対応により、日本の約80%をカバーできると考えています。日本の多くの人々の日常生活を変えられると思っています。とくに都市部の通勤においては、より快適になるでしょう。日本人の多くは現金主義ですが、その嗜好が変わると思います」と意気込みを語った。

■利用シーンは4つ。それぞれで対応端末が異なる

 Apple Payの利用シーンは、大きく分けて以下の4つとなる。
・交通機関
・店舗
・アプリケーション内
・ウェブ上

 基本的に、日本国内で販売されたiPhone 7、iPhone 7 Plusは、上記の全てのシーンで利用できる。また、Apple Watch Series 2(iPhone 5以降とペアリング)では、「ウェブ上」を除くシーンで利用可能。そのほかには、iPhone 6s、iPhone 6s Plus、iPhone 6、iPhone 6 Plus、iPhone SE、iPad Pro、iPad Air 2、iPad mini 4、iPad mini 3は、「アプリケーション内」と「ウェブ上」で可能。iPhone 5以降とペアリングしたApple Watch Series 1とApple Watch(第1世代)は「アプリケーション内」、2012年以降に発売されたMacのモデルは「ウェブ上」で、それぞれApple Payの利用ができる。

■まずは設定方法をチェック

 Apple Payを利用するためには、前述の通り、利用シーンごとに対応端末が異なるが、ここでは、日本国内で販売されたiPhone 7シリーズで利用する方法について触れていきたい。

 まずは、25日未明にリリースされたiOS 10.1にアップデートを行う。そのうえで、「設定」>「WalletとApple Pay」と進み、そこで任意のカードが登録できるので、ここで手持ちのSuicaやクレジットカード、プリペイドカードの情報をiPhoneに追加する。カードは、Suicaやクレジットカードなど、種類は問わないが8枚が登録上限となる。

 Suicaの場合は、カード裏面にある番号の下4桁と任意で生年月日を入力すると、規約への同意が求められる。その後、Suicaの上にiPhoneの上部を重ねると、数秒でカード情報の追加が完了した。そこでは、自動的に1枚目が「エクスプレスカード」に登録されると思うが、複数枚のSuicaの登録が可能であることから、この「エクスプレスカード」が優先的に利用するSuicaに設定されていることを意味する。つまり、複数枚登録して初めて「エクスプレスカード」の意味が効力を持つというわけだ。

 なお、同日にはJR東日本が「Suica」アプリをリリース。このアプリはApple Payと連携しているほか、Suicaの物理カードがなくてもiPhone上でSuicaを新たに作成することができる。

 クレジットカードの場合は、カメラが自動的に立ち上がるので、表面にかざすと、情報を読み取ってくれる。その後、カード情報(名義)とカード番号、有効期限とセキュリティコードを入力し、利用規約への同意すると、追加が完了となる。

 ここまでできたあとは、「Wallet」アプリを立ち上げると、先ほどのSuicaやクレジットカードが登録されているのが分かる。今後、Suicaは、登録しているクレジットカードと紐付けられ、この「Wallet」アプリから、チャージや定期券の更新が可能となる。また、乗降車の記録やチャージの履歴(直近50件)もチェックできる。

 さらには、iOS 10.1のアップデートによりバージョンアップした「マップ」で、交通機関の経路検索をした際に、その経路でかかる料金よりSuicaの残高が不足していれば通知が来るなど、「Apple Pay」と「マップ」との連携も図られている(「マップ」アプリでは、主要な電車、地下鉄、フェリー、長距離バス、および東京、大阪、名古屋の地方路線バスの交通機関情報のほか、地下街の構内図や主要駅間の徒歩経路も含めた、駅構内の案内標識に基づいた乗り換え情報をサポートした)。

 Suicaで自動改札を通過する際は、これらの設定が済んでいれば、iPhone自体をかざすのみ。アプリの起動やTouch IDに指を置く必要もない。一方で、店舗での決済は、QUICPay、iD、Suicaが使える場所が対象となる。QUICPayかiDのどちらで支払うか、レジで伝え、Touch IDで認証するという流れだ(SuicaはかざすだけでOK)。

《QUICPay、iD、Suicaが使える主な店舗》
・サークルK、サンクス、セブンイレブン、ミニストップ、ファミリーマート、ローソン(コンビニエンスストア)
・AEON、アピタ、ピアゴ(スーパーマーケット)
・エッソ・モービル・ゼネラル、ENEOS(ガソリンスタンド)
・ビックカメラ
・マツモトキヨシ
・ユニクロ
・すき家
・日本交通

 アプリケーションやウェブ上での決済については現在、giftee、じゃらんnet、出前館、TOHOシネマズ、日本交通、BASE、minneといったサービスが加盟。各サービスの支払いは、Apple Payで決済するため、その都度、個人情報の入力が必要ないという。なお、Apple Payへの対応を記念し、以下のようなキャンペーンを実施するという。

・giftee:先着20,000名に、gifteeでApple Payを利用してコンビニ商品を購入すると同じものがあなたにも届く
・じゃらんnet:Apple Pay初回予約で1,000ポイント
・出前館:ApplePay利用と登録で1000Tポイント
・TOHOシネマズ:Apple Pay利用で300円クーポン
・日本交通:先着10,000名に、Apple Pay利用で1,500円タクシークーポン
・BASE:Apple Pay利用で、買い物10%オフ
・minne:Apple Pay利用で、買い物10%オフ

■どのクレジットカードに対応しているの?

 クレジットカードは、American Express、MasterCard、JCB、iD、QUICPayに対応(VISAは非対応)。また、AEON、オリコ、クレディセゾン、JCB、トヨタファイナンス、ビューカード、三井住友カード、三菱UFJニコス、UCカード、KDDI、ソフトバンク、NTTドコモといった発行会社のカードに対応しており、各クレジットカードのポイントはそのまま対象となる。

■セキュリティの重要性

 このように、iPhoneやApple Watchで手軽に決済ができるようになることで、懸念されるのがセキュリティ面だろう。この点についてベイリー氏は、「Apple PayをiPhoneなどの端末に設定した場合、お客様のクレジットカード番号はお客様のデバイスやAppleのサーバーに保管されることはありませんし、加盟店に通知されることもありません」と説明。端末に追加される情報は、「各デバイス固有のアカウント番号が発行され、暗号化された状態で安全にデバイス内のセキュアエレメントに保管されます」(ベイリー氏)と、その安全性を強調している。

 なお、iPhoneを紛失した場合は、「iPhoneを探す」を設定することで、Apple Payの利用を一時停止できるほか、遠隔消去により、Apple Payを含む個人情報の消去も可能となっている。

 ついに、iPhoneにも日本人に馴染み深い“おサイフケータイ”がやってきた。利用シーンは間違いなくアップするが、利便性は果たして……。iPhone 7シリーズなど対応端末をお持ちの方は、まずはいろいろと使いながら、楽しんでみてほしい。

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  • Apple Pay (c) Getty Images
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Apple Pay、ついに日本で提供開始か?

 ついに、日本でも25日にAppleの決済サービス「Apple Pay」がスタートしそうだ。すでに、同社のティム・クックCEOが来日時、JR東日本 山手線の改札でテストしたほか、JR東日本とドコモが、それぞれ運営しているSuicaおよびiDの公式ウェブページを25日未明にメンテナンス予定であると案内していることからも、外堀は埋まってきている。

 では、「Apple Pay」が日本でリリースされると、一体何ができるようになるのか。我々の日常生活のなかで、iPhoneおよびApple Watchの役割が増えるシーンは、大きく分けて3つある。

 まず1つはiPhoneで、Android端末向けに展開されている「モバイルSuica」に似たサービスが利用できるようになる。iPhone 7シリーズや、Apple Watch Series 2など、各種対応デバイスで改札をタッチするだけで通過(タッチ&ゴー)可能となる。サービスリリース後、JR東日本のSuicaアプリに、手持ちのSuicaを登録するだけと、その利用方法も実にシンプルなものになりそうだ。また、登録したSuicaへのSF チャージ(入金)や定期券の更新についても、「Apple Pay」に登録したアメリカン・エキスプレス、Master Card、JCBのクレジットカード、ビューカードなどから簡単にできるようになる。駅で券売機やチャージ機に並ぶ必要はもはやない。

 次に、各種電子決済サービスへの対応。いわゆる「おサイフケータイ」に似たサービスがiPhone 7シリーズおよびApple Watch Series 2で利用可能となる。対応する電子決済サービスは、iDとQUICPay。これらは、全国のコンビニエンスストアや大型流通施設、外食チェーンでは、必ずと言っていいほど導入されているので、これからは財布からカードなどを取り出すことなく、対応デバイスをタッチするだけで、買い物ができるようになる。先に登場したSuicaも、こうした電子決済サービスとして登録されているシーンが多いが、iDおよびQUICPayと同様に支払い手段としても利用できるので、毎日の買い物がより便利になりそうだ。

 最後に、さまざまなアプリ内やウェブ上での決済も、「Apple Pay」が利用できる。この機能はiPhone、iPad、Mac上から使えるのが特徴。たとえば、Mac上でショッピングをしている時、ユーザーのiPhoneまたはApple Watchで、支払いを完了させるように求めるメッセージが自動的に表示されるようになる。現時点では、じゃらんや東宝シネマズ、出前館、minneなどが対応を発表しているが、今後順次拡大していきそうだ。

 Apple Payが2014年に登場したが、ついに日本に上陸することになる。再度案内しておくと、Apple Payに完全に対応するのはiPhone 7シリーズおよびiPhone 5以降の機種とペアリングしたApple Watch Series 2。これら端末に対する評価はグローバルでさまざまだが、こと日本においては利便性の向上が間違いなくある。サービススタートまで、あと数日。ユーザーにとっては、楽しみな毎日が続きそうだ。

Apple、Siri搭載の「macOS Sierra」を正式リリース

 Appleは21日未明、Mac向けの新基本ソフト「macOS Sierra」を正式にリリースした。

 「macOS Sierra」で最大の特徴はSiriの搭載。これまで、iOSデバイス向けのパーソナルアシスタントとして機能してきたが、Mac向けに解放されたことにより、マルチタスキングに理想的な環境が整ったと言える。たとえば、作成中の文書を同僚に送信する際、あなたは仕上げのテキストをタイピングしながら、Siriにメール作成をお願いすることができるようになる。ほかにも、ファイルの検索や、音楽の再生など、これまでよりも手を動かす回数が減りそうだ。

 ほかに、iOSデバイスや、Apple Watchとの連係も強化された。Mac上でiPhoneにかかってきた電話が受けられるほか、電話をかけることも可能。SMSにも対応し、iOSデバイスとMacで作業の引き継ぎも相互にできる。また、Apple WatchでMacのロックを解除することも可能だ。

 多くのユーザーが抱える悩みとして、本体の空き容量不足があると思うが、「macOS Sierra」では、めったに使わないファイルを自動的にiCloudに保存し、オンデマンドで使える状態に保つことで、さらなる容量を確保できるようになった。古いファイルで最近使っていないものに関しては、削除をしないか提案もしてくれる。

 Apple Musicのデザインも、一段とシンプルになりUI向上が果たされているほか、iOS 10と同様に、写真アプリも顔認識が向上するなど生まれ変わった。

 「macOS Sierra」は、 2009年末以降に発売されたMac(Late 2009以降のモデル)でアップグレードが可能。価格はもちろん無料だ。

噂の「Spotify」日本でサービス開始! 無料で4000万曲以上聴ける!

 音楽ストリーミングサービス「Spotify」(スポティファイ)は29日、正式に日本でサービスを開始した。まずはエントリー制で提供される(招待コード希望者は同サービスのウェブサイトからアクセスが必要)。対応端末は、スマートフォン、タブレット、パソコン、PS4、PS3。

 Spotifyはスウェーデン発のサービスで、世界で1億人以上が利用。日本では、広告付きのフリープラン、すべての機能を広告表示なしで利用できるプレミアムプラン(月額980円/税込)を提供。なお、プレミアムプランは30日間無料で体験できる。楽曲数は4,000万曲以上、今回世界に先駆け、日本では「歌詞」機能を提供する(モバイル、パソコンで利用時)。

 支払いは、クレジットカード、キャリア決済、コンビニエンスストア店頭、オンラインバンクなどで可能。

 同社は本日29日、都内で記者発表会を開催し、ビジネス戦略など詳細について明らかにする予定となっている。

iPhone 6sからの変更点はどこ? iPhone7徹底レビュー!

 ついに発売となった「iPhone 7」。本稿では旧機種のiPhone 6sと一部比較も交えながらアップルの最新スマートフォンの実力を検証しよう。

 今回はiPhone 7の特徴について、アップルが9月7日に開催した新製品発表会で上級副社長のフィル・シラー氏が新モデルの進化点として取り上げた部分を重点的にチェックしてみた。なお同日には5.5インチの「iPhone 7 Plus」が発売されていることは多くの方がご存知だと思うが、同機のレビューはまた機会を改めてお届けしたい。

■細かなところをチューンアップしたデザイン。ポイントは「ジェットブラックを選ぶかどうか」

 本体には4.7インチのディスプレイを搭載。質量はiPhone 6sより7の方が5gほど軽くなっているが、手に持ってその差が明らかにわかるほどではない。ケースを付けてしまえば大差は感じないだろう。

 背面を見るとアンテナの感度を確保するために横一文字に入っていた樹脂製のラインがなくなっている。バックパネルがすっきりとした。今回は人気のジェットブラックを借りてチェックしているが、こちらのモデルは背面と側面、アンテナ線の樹脂パーツまでが“真っ黒”なので、それぞれのギャップがさらに判別しづらい。良い意味で一体感のあるデザインだ。ゴールドやシルバーなど明るい色のモデルをチェックすると、背面のエッジに沿って樹脂のパーツが配置し直されているのがわかる。横一線のアンテナとどちらが好みに感じるかは意見が分かれるかもしれない。

 フロントガラスは2.5Dの滑らかな曲線を設けて、側面、バックパネルへとシームレスにつながる。ジェットブラックはディスプレイを消灯すると、正面からの姿がまさしく真っ黒になる。対して、6sのスペースグレイは、ブラックのベゼルのサイドに本体のフレームの色がわずかにチラリと見える。2台を横に並べてみると、皮肉にも一体感のあるデザインに仕上げた7のジェットブラックの方が、目の錯覚によりやや横広になったように見えるみたいで、筆者がiPhone 7を自宅に持ち帰ってiPhone 6sを並べて家人に見せびらかしていたところ、「へえ、iPhone 7は横幅が広がったんだ」と疑惑が持ち上がり、サイズは変わっていないことを説得するのに一苦労した。

 ジェットブラックのiPhone 7は、精密な9段階の酸化被膜処理と研磨加工による、いわゆるピアノブラック仕上げを採用した独特の艶感が魅力だ。反面、予想していたことだが、指紋が付着すると目立つ。短いハンドリング期間のため実験できていないが、使い続けると細かいキズが目立ってくるかもしれない。できればケースを付けて使うのがベターだが、このセクシーなブラックの魅力は存分にアピールしたいだけに悩ましい。

■操作感がかなり変わったホームボタン

 アップルが開催した製品発表会の直後から論争を巻き起こしている「ホームボタン」は、実機に触れると確かにiPhone 6sから大きく変わった。物理ボタンによるクリックではなく、本体に内蔵するモーターによりユーザーの指に振動を返すことで、あたかもボタンをクリックしたかのような触感を伝えるという仕組みが採用されている。最新のMacBookのタッチパッドやApple Watchの背面から伝わってくるフィードバックを体験したことのある方であれば、どんな感じか伝わるだろう。あるいはアップル「Magic Mouse」の、左右ボタンではなく上部のシェルそのものが上下に動いてカチッとクリックするような操作感に似ている。

 iPhoneやiPadのホームボタンは一日の間に何度もクリックする箇所なので、故障も多いのだという。ならばホームボタンの構造や動作そのものを変えてしまうことでこれを克服するというアプローチから、熟考の末に生まれた仕様なのだろうが、これを嫌うユーザーがいてもおかしくはない。筆者の場合、ちょっと慣れれば今までより心地よく感じられるようになるのではと思い始めていたが、テーブルの上に置いてボタンを操作してみたところ、振動の返しが浅くて違和感を感じた。未だ自分の中で結論は出ていない。いっそのこと、この“ホームボタンのようなもの”である丸いサークルを取ってしまい、デザインを大きく変えてくれた方があきらめが付いたのかもしれない。

 画面を押し込んで得られる3D Touchの戻り感と、操作へのレスポンスはiPhone 6sよりもやや向上したように感じる。

■防水対応に!雨の日のジョギングやキッチンにも活躍の場が広がる

 iPhone 7とiPhone 7 Plusは歴代iPhoneで初めて、本体を防水・防塵仕様とした。国際電気標準会議「IEC」や日本工業規格「JIS」が定めている保護等級「IP67」に相当する性能を備えており、特に防水性能は一定の水圧を受けた状態で30分ほど、水の中に浸かっていても、本体に影響のないレベルを達成したという。いきなりの飛躍を遂げた格好だ。

 試しに恐る恐る水道水をiPhoneにかけてみるが、ディスプレイ側はおろか、側面端子部に水が侵入しても本体は問題なく動作する。キッチンで水仕事をしながら、うっかりシンクにiPhoneを落としてしまっても大丈夫。冷えたペットボトルを入れた買い物袋にiPhoneをまとめて放り込むことも躊躇なくできそうだ。

 ただ、iPhoneを不必要に長時間水中に沈めておくことは禁物だし、濡らした後は極力乾かす習慣も身につけたい。また防水性能が発揮できるのは真水が相手の時だけ。海水や温泉のお湯には耐性がないので、気をつけて使うべきだ。

■カメラ機能は大幅向上。ただ、出っ張りが……。

 カメラについては、その性能を比較する前に背面の“出っ張り”についてのコメントを避けて通るわけに行かないだろう。筆者もiPhone 6、iPhone 6sの頃は超然たる立場でこの出っ張りを気にもとめないようにしてきたが、さすがにiPhone 7のこれは甘受しがたい。パッと見でもだいぶ目立つ。レンズの周囲、背面パネルのメタルごとグンと盛り上がってしまった。平たいテーブルの上に置いてみると、カメラの部分をピークにして明らかなギャップが生まれる。iPhoneにはケースを付けないネイキッドスタイル派の方々にとってはストレスを感じてしまうかもしれない。

 iPhone 7に搭載された最新の「A10Fusion」チップの性能により、カメラプリの起動や写真が撮れるまでのプロセスがより小気味良くなったように感じる。メインのiSightカメラはイメージセンサーの画素数は12MPとiPhone 6sから変わらないが、レンズの回口率がF2.2からF1.8に向上してより明るい画像がキャプチャーできるようになった。光学式手ブレ補正も4.7インチのiPhoneに初めて搭載されている。

 試しに野菜を撮影してみたが、見比べてみると、iPhone 7で撮影した画像の方が野菜のフチに当たる光の艶めきが豊かで、発色もより鮮やかに出る。壁面の細かな凹凸のコントラスト感も、iPhone 7の方がディティールを再現できるので立体感とリアリティが際立つ。

■セルフィーがきれいに撮れるFaceTime HDカメラ

 一方、iPhoneのインカメラであるFaceTime HDカメラはスペック自体が大きく向上している。こちらはシンプルにセンサーの解像度が5MPから7MPに伸びているので、ディティールの精彩感が緻密になり、空気感が伝わりやすい。色合いも一段とナチュラルに表現できるようだ。さらにインカメの側にも自動手ブレ補正が搭載されたので、自分撮りの際にiPhoneを持つ手がぷるぷると振えて細かい手ブレが写真を台無しにする経験も減りそうだ。インカメでLive Photosも撮れるようになったので、写真の表現幅も広がる。

 カメラに関わるところでは、おそらくiPhone 7からよりパワフルなステレオスピーカーが内蔵されたためか、シャッター音が大きくなってしまった。公共マナーのことを考えればシャッター音は必要だが、あまりシャッター音が大きすぎると写真を撮ること自体に気後れしてしまう。もう少しボリュームを下げることも検討して欲しい。

■色再現が豊かになったディスプレイ

 新しいiPhone 7には、米国ハリウッドの映画スタジオが規格化するDCI-P3の色再現範囲を満たす広色域ディスプレイが採用された。iPhone 6sまでサポートしていたPC用液晶モニターなどが基準としているフルsRGB規格よりも色範囲が広くなっているので、写真や映像が見た目に近いリアリティで楽しめるというわけだ。さらに画面の明るさも最大約25%ほどアップしている。ディスプレイ設定から、明るさの自動調節をオフにして、輝度値を最大値に設定してから見比べてみても、iPhone 7のディスプレイは発色がよく、メリハリのある映像が楽しめるスマホになった印象だ。

■Lightning直結のポータブルリスニング環境は整えたい

 イヤホンジャックが非搭載になったことはiPhone 6sからの大きな変更点の一つだ。パッケージを開封すると、Lightning端子から通常のアナログイヤホン端子への変換アダプターが同梱されている。この小さなアダプターの中に、音楽信号をデジタルからアナログに変換するDAコンバーターやアンプが搭載されているとは思えない。どのような仕組みで動作しているのか気になるところだが、取りあえず手持ちのイヤホンを装着してみても、テクニカルには普通に音楽再生が楽しめた。ただ、音質はお世辞にも良いとは言えない。試しにiPhone 6sに同じアダプターを付けて、イヤホン端子直結の場合と聴き比べてみると、アダプターを介した音が平板なものに感じられてしまう。

 アダプターの長さが思いのほか短いので、イヤホンケーブルが長くなって煩わしく感じることはないが、もう一つの問題はこのアダプターをうっかりなくしてしまうと音楽再生そのものができなくなること。やはり同梱されているLightning仕様のEarPodsなど、Lightning直結タイプのイヤホンはお気に入りのものを一つ導入した方が良さそうだ。

 同梱されているイヤホン「EarPods with Lightning Connector」は、これまでのアナログ接続のEarPodsとチューニングのコンセプトは変わっていない。ただ、ステレオイメージも明快になって、中高域の精彩感は少し上がったように聞こえる。デジタル接続になった利点と言える。

 今回の時点ではまだアップル純正の新しいワイヤレスイヤホン「AirPods」が借りられなかったので、通常のBluetoothヘッドホンを試したところ、いままで通り設定画面から機器を選択してペアリングする作業が必要だ。NFCによるワンタッチペアリングはやはり搭載されていなかった。NFC対応のイヤホンやヘッドホン、スピーカーも増えているので、アップルには今後の対応をぜひ検討して欲しい。

 ステレオスピーカーは音圧がかなり上がっているので、NetflixなどVOD動画を自宅で再生してみると、効果音やセリフがよりハッキリときこえて気持ちがいい。音のつながりもスムーズになっている。旅先などでカジュアルにオーディオ・ビジュアルのコンテンツを楽しむぶんには十分にその役割を果たしてくれるだろう。

■Apple Payのローンチに期待

 電子決済機能「Apple Pay」がFeliCaに対応して、いよいよiPhone 7/7 Plusから日本国内でも使えるようになることは大きなトピックスの一つだが、残念ながらスタートまでまだ1ヶ月ほどある。ガラケーの時代からおサイフケータイを活用していたが、iPhoneで使えなかったため、仕方なくAndroidスマホを選んでいたという方にとっては、いよいよiPhoneに乗り換える時がやってきたかもしれない。Apple Payにクレジットカードやプリペイドカードを登録しておけば、支払いにドコモのiDやQUICPayの電子マネーが使えるショップでスムーズな買い物を楽しめる。

 なおホームボタンのギミックが変わっても、指紋認証は今まで通りか、あるいはそれ以上に素速く正確に反応するので、ECサイトでのショッピングもスムーズだ。また交通系カードもSuicaが登録できるようになる予定なので、iPhoneがますますユーザーの生活に密着することになりそうだ。

 ホームボタンの変更やイヤホンジャックの消失など、これまで長くiPhoneを使い続けてきたユーザーにとっては、残念に感じられるアップデートも沢山ある端末だが、いずれもこれがiPhoneの旧来ユーザーが離れていく引き金になることはなさそうだ。慣れれば乗り越えられそうな気がする。

 新しいiPhone 7は、新色のジェットブラック以外は外観の大きな変化は乏しく、周囲に新しいiPhoneを手に入れたことをアピールしづらい部分はある。でも同時に防水や電子決済対応などユーザーの生活に快適さをもたらす、中味の変更点が多くある。カメラ機能についてもiPhone 6sの完成度がかなり高いので、比較軸で並べてしまうと差分は小さく見えるかもしれないが、誰でも手軽に、質の高い写真が撮れるスマホになったという意味では、“はじめてのスマホ”として選ぶのにも向いていると言えなくもない。iPhoneの普及がきっかけになって、電子マネーを使いこなせるユーザーが増えれば、日本国内のITインフラにまた革新をもたらすスマホになるのかもしれない。

協力:アップル・ジャパン

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