賠償金200万円の事例も!ペットが他人をケガさせたら…【ペットのおかね】

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このレシピを実行して

204万貯まる!
<材料>

・個人賠償責任保険

<Point>

1とりあえず被害者救護!

2そして保険会社に連絡!

3“法律上の賠償請求”をされた!

※犬に手を噛まれたケースの賠償額の判決を元にした例

ペットを飼っていると、噛みついたり引っかいたりしてけがをさせたり、ものを壊したりする心配があります。犬だけでなく猫や鳥など他の動物も、落としたり、かじったりと侮れません。人にけがをさせるだけでなく、高級ブランドのバッグに穴をあけたり、盛大にバリバリ引っかいてボロボロにしてしまったり…。

自分や家族だったら「コラ!」と叱ってしつける流れでしょうけれど、他人の体や物はそれだけでは済まず、治療費などの損害賠償をせまられる可能性があります。

実際、平成15年には、公園で犬が人に噛みついた事件で、治療費に加えて、仕事ができずに減った収入の穴埋め、噛まれた人が飼っていた犬を預ける費用(ペットホテル等でしょうか…)などを含め200万円を超える賠償金が裁判で認められた例もあります(名古屋高等裁判所)。

■賠償責任保険で対処する方法も

もしもそんな請求をされたら大変な負担ですが、ここで役立つのが「個人賠償責任保険」です。この保険は“他人”に損害を与えてしまい、“法律上の賠償請求”をされたときに、補償額の範囲内で、保険会社が賠償金額分の保険金を払ってくれるという商品です。自分のペットが他人に損害を与えてしまった場合は、自分が契約している保険から支払われた保険金を元に、被害者に賠償を行うという流れが基本になります。

実際に自分のペットが他人に損害を与えてしまった場合、保険を使うためには以下のようなポイントがあるので注意してください。

(1)相手は“他人”ですから家族は対象外です。
(2)相手から“損害賠償請求”があった場合が保険の対象のため、被害を受けた方から治療費などの損害額を証明できるものを提示していただく必要があります。

ペットが誰かに損害を与えてしまったときはすぐ保険会社に連絡し、どうしたら良いかアドバイスをもらいましょう。損害状況の確認のために写真を撮ったり、用意する書類などを指示してもらえるはずです。

■基本はお互いに注意すること

最後に、保険を契約しているから何かあっても賠償金が出るといって、ペットを自由に放したりして良いわけではありません。リードをつけたり柵を作るなど、飼い主としてのちゃんとした管理が大切です。これをしていないせいで事故が起こった場合、飼い主としての責任を法的に問われることにもなりかねません。

また、他人のペットと接触する場合も、自分の身の安全に気をつけることが大切です。先の裁判でも、「噛まれた人は大型のパンを多量に携行して、犬の興味を惹きやすい行動を取っていることを自覚し、犬の行動範囲に入らず、入る場合は細心の注意を払うべきであった」なんて言われて、本人の過失2割ということで賠償額を割り引かれていました。

基本は、お互いに注意するのが大事ですね。

<ペットのおかねに関するバックナンバーはこちら>
「契約可能年齢と保険金受取法を学ぶ − ペット保険の選び方1」
「保険開始時期&免責期間に注意 − ペット保険の選び方2」
「割引制度も!お得に契約する方法 − ペット保険の選び方3」
保険会社が破綻したらどうなる? − ペット保険の選び方4」

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  • 【ペットのおかね】ペットが他人にケガをさせて損害賠償を請求されたら?!

執筆者

中村薫

なごみFP・社労士事務所  ファイナンシャル・プランナー/社労士/終活カウンセラー 動物との同居は猫、犬、ウサギ、オカメインコなど多数。FP&終活カウンセラーとして伴侶動物との幸せな過ごし方とともに、エンディングも含めたペットとお金について紹介したいと思います。著書には「お一人様かも? と思ったら始めるお金計画」があり、おひとりさま女性の相談を得意としています。

中村薫

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【ペットのおかね】契約可能年齢と保険金受取法を学ぶ − ペット保険の選び方1

ヒトがカゼで病院へ行き窓口で3,000円払った場合、ほんとうは1万円の医療費のところ、健康保険があるから少なく済んだということです。でもペットには健康保険はありません。

通院のたびに数千円、数万円などまとまったお金がかかり、入院や手術となると数万円~数十万円がポンと飛んで行く可能性もあります。ケガやカゼ、下痢などの体調不良は、ヒトなら気軽に病院へ行くシーンでも、愛しいワンコ、ニャンコとはいえ費用を考えるとなかなか気軽に病院へ行きにくいと感じるかもしれません。

そこで検討するのが民間保険会社のペット保険です。

だいたいのペット保険は、かかった医療費の50%や70%など一定割合を補償してくれるという、ヒトの健康保険と似た商品設計にしています。なかには100%の会社もあり「おお♪」と喜ぶわけですが、中身をよく見ないといけません。

■ポイント1:契約可能年齢 – ウチのペットも契約できる?

生まれたてや高齢など、年齢によって契約できない場合があります。“30日~満10歳まで(保険会社、ペットの種類によって異なります)”といった制限がありますから、まずは契約したいペットの年齢が新規契約の対象範囲内かどうかを確認しましょう。保護猫などで年齢が不明の場合、獣医師にだいたいの年齢を推定していただくというステップが必要です。

また、契約の前に現在の健康状態を記入する“告知(こくち)”の必要があり、すでに病気がある場合は契約できないことや、その病気等では保険金を受け取れないという条件が付く場合もあります。

■ポイント2:ペットの健康保険証 – 保険金受け取り方法を選ぶ

ヒトの健康保険のように、窓口で自己負担割合だけ払えば治療を受けられる“健康保険タイプ”もありますが、筆者が調べてみたところ実は「請求タイプ」のほうが種類は多いようです。

“健康保険タイプ”は、契約のときに補償割合を50%とか70%のように選んだら、あとはペットの写真がついた健康保険証を持参して提携病院を受診するだけというおなじみのスタイルです。

“請求タイプ“は、窓口では一度全額自分で支払い、後日保険会社に請求して保険金を払ってもらう流れで補償されます。健康保険タイプでも提携病院以外で治療を受けた場合はこちらの方法で補償してもらうことになります。(いずれも国内の獣医師の治療が対象のため、通常、海外は対象外)

健康保険タイプは窓口での負担が少なくて済む点がメリットですが、数社しか扱っていない点がデメリットです。

請求タイプを扱っている会社は多いため選択肢が多く、ニーズに合った商品選びができるのがメリットです。ただし、医療を受けたときは手元資金から高額の医療費を払わなければならない点がデメリットと言えそうです。

■ポイント3:補償項目&限度額 – 欲しい補償内容を絞る

補償内容は“項目”、“1回もしくは1日の限度額”、“年間限度額”をチェックしましょう。

補償“項目”は、通院、入院、手術の3つがメインです。たとえば70%の補償割合で契約した場合、通院で1万円かかったら7,000円の補償、手術で20万円かかったら14万円補償してくれる…といった具合になります。

手厚いのは補償割合が80%や100%で、すべての項目を補償するタイプですが、保険料も高くなります。項目を手術のみに絞って保険料を安くした保険もあります。予算や手元資金、心配ごとに応じて検討すると良いでしょう。

“限度額”とは、手術の際は1回15万円が上限ですよ…などと定められています。たとえば手術で50万円かかった場合、補償割合が70%だから35万円出ると思ったら15万円しか出なくてあとは自腹!ということもありますから要注意です。

通院、入院についてもそれぞれ1日6,000円とか1万円のように上限が設けられているのが一般的です(金額は商品によって異なる)。

“年間限度額”は、支払われる補償の年間累計金額です。たとえば入院は年30日まで、手術は年2回まで…などです。また、仮に限度額や回数に制限がなくても、年間の累計金額70万円までといった大枠で天井を設けている場合もあります。

■まとめ

ペットの医療費は高額になりがちですが、その全てをペット保険で補おうとせず、一部を保険会社に肩代わりしてもらうイメージで、貯蓄と併用して活用するほうが良さそうです。

例えば、補償割合50%で、入院・通院・手術の区別なく年間とにかく50万円までなら補償(つまり残りの50%と限度額を超えた部分は自腹)というタイプもあれば、別の会社には通院1回6,000円、入院1日12,000円、手術1回9万円までなら自己負担なしで100%補償!…でも、それを超えたら全部自腹よ~!というタイプもあります。

どちらが良い悪いではなく、ニーズに合うかどうかがポイントです。

留守中のペットを熱中症から守る方法については「夏、留守番ペットがひんやり過ごすためのコツ大紹介!」を参考にしてみてください。

次回は、「保険開始時期&免責期間に注意 − ペット保険の選び方2」、その次は「割引制度も!お得に契約する方法 − ペット保険の選び方3」、最後に「ペット保険の選び方-保険会社が破綻しちゃったら⁉︎ 編」をお伝えします。

【ペットのおかね】保険開始時期&免責期間に注意 − ペット保険の選び方2

ペットの保険について、前回「契約可能年齢と保険金受取法を学ぶ − ペット保険の選び方1」は、補償内容をメインに紹介しました。今回は、契約する前に知っておいて欲しい注意点などを紹介しましょう。

■クリックしてすぐに保険は始まらない

保険の“開始日”は重要です。開始日以降に発症した病気やけがでないと保険が効かないからです。今はインターネットから契約できる商品も多いですが、クリックして一連の手続き画面を完了させただけでは補償が始まらないケースが多いため開始日は必ずチェックしましょう。

一般的な保険は、申込書を書き、告知をして、保険料を払うという3ステップが完了すると開始しますが、ペット保険はペットの写真を送る必要があるなど一手間多かったりします。また、すべての書類がそろい・手続きが終了した“翌日0時”に補償開始の会社もあれば、“翌月1日”補償開始の会社もあり、開始時期はさまざまです。

保険料の支払い方でも開始日が変わります。口座振替やコンビニ払いの場合はクレジットカード払いよりも開始日が遅くなる傾向があります。できるだけ早く補償を始めて欲しいなら、どの払い方がスピーディか確認して契約する方が良いでしょう。

■“開始”したのに補償されない“免責期間”にも注意

先ほど「保険開始日以降の病気やけがが補償される」と書いたばかりですが、開始後、さらに一定期間は補償してもらえない“免責(めんせき)期間”を設けている商品も多いので注意してください。

免責期間は“病気の場合は開始日から30日、がんは60日”のように設定されていて、その期間中に発症した病気などは補償期間中ずっと対象外になってしまいます。

たとえば、「保険を契約しようかな…」と思ったものの、考えているうちに契約が数ヶ月伸び、やっと契約したら程なくしてペットが病気に! 保険金で穴埋めできると思ったのに免責期間中だったために対象外…という可能性もあります。
悲しい誤算を防ぐためにも、思い立ったら早めに契約手続きを済ませることが安心&想定外の医療費負担を避けることにもつながるでしょう。

なお、多くの場合、免責は病気やがんを対象にしていますが、まれにケガも15日間は免責としている会社もあります。※免責日数や条件は会社や商品により異なります。

■一生続ける?契約終了のタイミング

保険契約とペットの年齢で気をつけたいポイントは、契約する時と終了する時です。前回書いたように、新たに契約するには年齢制限があって、高齢だとそもそも保険を契約できないこともあります。

そして、一度契約したら保険契約を1年ごとに更新し、20歳までなど保険会社が定めた所定の年齢、もしくは亡くなるまでずっと契約を更新し続けられるのが基本です(保険金支払い状況によって、まれに更新を拒否されるケースもあるようです)。

ここで気をつけたいのが保険料。
通常、保険料は高齢になるほど上昇します。たとえばA社の保険(※)は、一番安い2歳のときの保険料は毎月1,520円(猫・雑種)ですが、高い時には13歳で3,120円/月と倍以上に上がるケースもあります(14歳以降は2,700円/月)。

高齢になるほど医療費もかかるためできるだけ保険を続けたいと考える方が多いでしょう。保険を一生契約を続ける=保険料をずっと払い続けるという認識で予算を考えておくことが大切です。

※アクサダイレクト『いぬのきもち保険 ねこのきもち保険』:補償割合70%、年間上限70万円、通院、入院、手術の個別の限度なし。マイクロチップ装着なし。

今回は注意点が多く、少し硬い話になってしまいましたね。
次回は保険料例も交えて契約のポイントを紹介します。

ちなみに、留守中のペットを熱中症から守る方法については「夏、留守番ペットがひんやり過ごすためのコツ大紹介!」を参考にしてみてください。

前回は「契約可能年齢と保険金受取法を学ぶ − ペット保険の選び方1」、次回は「割引制度も!お得に契約する方法 − ペット保険の選び方3」、最後に「ペット保険の選び方-保険会社が破綻しちゃったら⁉︎ 編」をお伝えします。

【ペットのおかね】割引制度も!お得に契約する方法 − ペット保険の選び方3

ペット保険の補償内容や注意点を、過去2回紹介してきました。今回はイザ保険を契約しようと思ったときに知っておくと良い契約のポイントを紹介します。

参考:「契約可能年齢と保険金受取法を学ぶ − ペット保険の選び方1」
参考:「保険開始時期&免責期間に注意 − ペット保険の選び方2」

■補償割合は多いほうが得?

できるだけ安い保険料で、高額の補償を得られたら最高にお得でしょうけれど、さすがにそれは難しいのでバランスを考えて保険を選ぶしかありません。保険料を決めるポイントになるのは補償割合です。同じ保険なら50%しか補償されない保険より、90%や100%補償される保険のほうが保険料は高額になります。

たとえばP社で治療費の70%が補償される保険は年間保険料が34,150円、50%の場合は28,590円で、年間の保険料差額は5,560円です(※1,4歳~7歳の小型犬の例)。仮に5万円の医療費がかかる治療を受けた場合、70%の補償なら保険金を35,000円受け取れますが、50%だと25,000円しか受け取れません。その差1万円…(-_-;)

年間保険料を5,560円節約したにもかかわらず、ありがちなちょっとした治療で節約した額の倍近くの負担増というのは、得とも損とも判断しがたい気がします。

「マメに病院へ連れて行きたい」という方は補償割合の高いプランのほうが総合的な自己負担を抑えられる可能性が高まります。一方「病院へ行く頻度はそんなに高くない」という方は、50%で契約し、差額を貯金してイザというときに備えるのも方法です。

※1…ペット&ファミリー少額短期保険株式会社『げんきナンバーわん』。補償割合70%の場合は年間限度額70万円、50%は年間限度額50万円の範囲で、入・通院、手術等の区別や個別の限度額なくかかった医療費に対する割合が補償される。

■年払いのほうが月払いより割り安

保険料の払い方には月払い、年払いがあります。月払いのほうが毎月の保険料は手軽に見えますが、実際は年払いより若干割高になります。たとえばN社の月額2,570円の保険(※2、猫、保険料は13歳まで同額)は12カ月累計すると30,840円になりますが、年1回払にすると28,240円と8%ほど安くなります。お財布に余力があれば年払いを選んだほうがお得ですね。

※2…日本アニマル倶楽部 株式会社『プリズムコール®』。補償割合100%、入院1万円/日(年30日まで)、通院5,000円/日(年60日まで)、手術6万円/回、がん手術9万円/回(年2回まで)、葬祭保険金3万円、高度後遺障害保険金5万円、診断書費用保険金1万円/年、年間87万円限度のプラン。

■割引制度もチェック

保険料割引制度を設けている保険会社もあります。

たとえば複数のペットがいる場合に2頭目以降の保険を2%や3%割り引くとか、マイクロチップを装着していると3%割り引く、WEB契約なら5%や10%、あるいは年払い保険料を初年度3,000円割り引く会社もあります。珍しいところではそのペットのいる家庭に障害者手帳を持った方がいると5%割り引く制度を作っている会社もあります。

それぞれの制度や割引内容は各社異なり、全く無い会社もあります。どれを契約しようか検討中に、似たような補償内容で悩んだときは割引制度を比較してみるのも方法です。

ただし、保険契約選びの基本は通院や入院、手術での補償内容です。枝葉の割引制度に注目するあまり、ニーズに合わない保険を選ばないように気をつけてください。まず検討すべきは補償割合、補償スタイル(健保型・請求型)、限度額などです。

ちなみに、留守中のペットを熱中症から守る方法については「夏、留守番ペットがひんやり過ごすためのコツ大紹介!」を参考にしてみてください。

<ペットのおかねに関するバックナンバーはこちら>
「契約可能年齢と保険金受取法を学ぶ − ペット保険の選び方1」
「保険開始時期&免責期間に注意 − ペット保険の選び方2」
次回は“ペット保険の選び方4-保険会社が破綻しちゃったら?!編-”をお伝えします。

【ペットのおかね】保険会社が破綻したらどうなる? − ペット保険の選び方4

ペット保険について商品の内容や契約する前の注意点などを3回に分けてお伝えしてきましたが、今回がラスト。契約したペット保険の会社が破綻してしまった場合にどうなるのかです。

<ペット保険の記事>
「契約可能年齢と保険金受取法を学ぶ − ペット保険の選び方1」
「保険開始時期&免責期間に注意 − ペット保険の選び方2」
「割引制度も!お得に契約する方法 − ペット保険の選び方3」

■取扱い会社の種類で違う

ペット保険を扱っている保険会社は以下の2タイプがあります。

(1)損害保険会社:
損害保険会社は自動車保険や火災保険でおなじみの、いわゆる普通の保険会社です。

(2)少額短期保険会社:
少額短期保険会社は、“少額”=保険金額が少なく、“短期”=期間1年以内の保険を扱う小ぶりな保険会社です。

契約している保険がどちらの保険会社かによって破綻時の扱いが違うため、まずは契約(しようと)している保険会社がどちらか確認してから“その時”の扱いをチェックしましょう。

■(1)損害保険会社が破綻した場合:最低でも80%補償

損害保険会社が破たんした場合、その会社の損害保険は“損害保険契約者保護機構”が補償してくれます。具体的には、破綻から3カ月以内なら100%補償され、それ以降は、もともとの契約で受け取れる予定だった額の80%などに下がる可能性がありますが、そこまでは最低でも補えます。

破たんした後はとりあえず損害保険契約者保護機構が補償してくれますが、その後の流れは2つに分かれます。

⚫️破たん会社の保険をどこかの保険会社が引き取ってくれれば、引き取ってくれた会社の保険として保険期間が終わるまで引き続き補償を受けられます(一部条件が変わる可能性はありますが)。

⚫️引き取り手が現れないときは損害保険契約者保護機構が保険会社の役割を果たしてくれるので、このときも補償を受けられます(同)。

ただ、ペット保険はもともと1年満期の保険ですから、破たん後、満期が来たら別の会社で新たに契約するとか、気持ちの問題ではありますが、心機一転と考える方もおられるかもしれませんね。

引き受けてくれた保険会社が、以前と同じ補償内容で補償を継続してくれるとも限らないため、もしもの時は引き受け会社の補償内容は要チェックです。

■(2)少額短期保険会社が破綻した場合:保護制度がない

少額短期保険会社が破綻した場合、保護制度がないため、損害保険契約者保護機構のような最低80%補償といった画一的な補償は期待できません。少額短期保険会社に残っている財産の状況などによって100%のこともあれば、80%を下回ることもあるのではないかと想像するしかありません。

ただ、少額短期保険会社も損害保険会社のように、保険金を払うために一定の計算で責任準備金(せきにんじゅんびきん)という資産をキープしています。

また、毎年の保険料収入に応じて、公的なオサイフに一定額を供託(わかりやすく言えば、会社員でいう給与天引きのような形で国にお金を毎年積み立てているようなものです)しています。

そういう制度や規制があるので、簡単には破たんしないと思われますし、破たん時の補償が全くないといったことも考えにくい状況です。

■破たんしても・しなくても、貯金は必要

破たんのことまで考えると頭が痛くなりますが、こういうときは基本に戻って、ペット保険の目的や機能から整理しなおすことが大切です。

ペット保険は医療費負担を軽くするのが目的です。基本機能は、かかった医療費の一部を保険会社が肩代わりしてくれるというものす。また、人間の健康保険のように窓口負担が抑えられるタイプのペット保険以外は、一度全額自己負担する必要があるため、まとまったお金の準備が必要です。つまり、どう転んでも一定のお金を自分たちで準備しておく必要があるということです。

これを破たんというキーワードで整理しなおすとどうなるか。破たんしたときも80%など、一定額はおそらく補償されます。逆に、補償が減った分、自己負担額がちょっと増えるということです。たとえば、本来20万円保険金を受け取れるケースで80%補償に下がると、4万円自己負担が増える計算になります。

結局、貯金もちょっと多めに準備しつつ保険と合わせて負担分散をするしかない、ということになります。

事務的にも、破たんした直後は混乱しているため保険金請求がしにくかったり、支払いが滞る可能性が心配です。
保険会社が破たんしたからといって病院へ行かず、大事なペットの痛々しい姿を放置するのは心理的に難しいと思います。いろいろなケースを踏まえ、ある程度は手元の預貯金で当面しのげるようにしておくことが大切です。

<ペットのおかねに関するバックナンバーはこちら>
「契約可能年齢と保険金受取法を学ぶ − ペット保険の選び方1」
「保険開始時期&免責期間に注意 − ペット保険の選び方2」
「割引制度も!お得に契約する方法 − ペット保険の選び方3」

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