消費税8%分丸儲け!金密輸入が急増「日本が狙われる理由」とは

7899.jpg

金のお話しの中でも、ちょっとドキドキするのが「金の密輸」という怪しげな響き。

映画『007』のジェームズ・ボンドも金密輸業者と対決したことがありますね。第3作『007 ゴールドフィンガー』は、金マニアで密輸から金製造まで何でもありの悪役ゴールドフィンガー氏が、米国の金貯蔵庫を襲うというお話でした。

■近年日本への金密輸が増えている

さて、本題に戻ると、外国から日本に金を密輸しようとして税関で摘発されるというニュースは、金額が大きい時に報道されることも。実は2014年から急激にその件数が増えています。
財務省の発表によると、金密輸事件は2014年の7月から2015年の6月までの1年間で、何と177件もの金密輸が摘発されており、前年同期の8件から約22倍も急激に増加しているのです。

なぜ、急に金の密輸が増えたのでしょうか?

その答えは・・・消費税です。2014年の4月から消費税は5%から8%へと引き上げられました。このことが、空前の金密輸ブームを呼ぶことになるとは、怪しい世界は、儲け話の匂いに敏感ですね。

■消費税の増税で金の密輸が増える理由

金自体の価格は、世界中でほとんど同じ、違うのは税金や購入時の制限があるかどうか。インド人は金が大好き。国民が金を購入しすぎて、国の貿易収支が赤字になってしまい、金の輸入や購入に制限をかけた事例もあります。

日本国内で金を売買すると消費税がかかります。ところが、国によって、金購入時に必要な税金はまちまち。金密輸のメッカである香港は、金を購入する時の税金はなし。韓国は、購入時に税金がかかるものの、輸出する際にその税金を還付してもらえる制度があります。そのため、両国が密輸業者に人気。

ということは、海外で税金のかからない金を購入して、日本に密輸。日本だと消費税上乗せの価格で買い取ってくれるので、税金の8%分が利益になります。

1g:4500円で1kgの金を密輸すれば、金の代金は450万円となり、8%の消費税は36万円。10kgの密輸に成功すれば10倍の360万円になります。

金は腐る心配もありませんし、珍獣のように生死も問いません。人間の身体に隠したり、機械・パソコンに隠したりと様々な方法での密輸が盛んになっており、税関は目を光らせています。

年間100件以上も摘発されている【金の密輸というビジネス!】、マネーゴーランド

■金密輸のリスク

上手くいけば、かなり儲かりそうな金の密輸ビジネス。リスクはないのでしょうか。

なんといっても犯罪であるという事実は大きい。正式な手続きでは、海外で1kgを超える金を購入した場合は、事前に税関での申告が必要で、この時に消費税を支払わなければいけません。立派な犯罪行為ですから、実施してはいけません。この金密輸ビジネスは非合法組織がかかわることが多く、密輸を実行してくれる人を募集していることがあります。くれぐれも関わらないでくださいね。

さて、その他のリスクとしては、価格の下落リスクがあります。海外で購入する場合は、米ドルや現地通貨で支払うでしょうし、金自体の下落リスク通貨の下落リスクの二つが生じます。消費税5%の時に少なかった金密輸が、8%になると急増したのもそこが理由でしょう。5%の利益だと、価格変動リスクを考えると割に合わない。ところが8%だと、少々の変動で損するリスクを入れても採算に合うということでしょう。金密輸業者もリスクとリターンをちゃんと計算しているものと推測されます。

下落すれば損失ですが、現地で金を購入した後に、値上がりすれば、その分も利益に上乗せされますからね。

次回も金について触れて行きます。お楽しみに!

<関連記事>

画像一覧

執筆者

上村 和弘 (かみむらかずひろ)

アセットクラス&WEBコンサルティングLLC 代表CEO・ファウンダー 日本ファイナンシャルプランナーズ協会CFP会員、1級FP技能士 1990年 現三菱UFJモルガン・スタンレー証券入社を皮切りに、証券リテール業務や企画調査、ファンド事業等に従事。1999年より、FX事業の新規立ち上げ後、複数社での金融ネット事業の立ち上げ、事業再構築・運営等の統括マネージメントを経て2011年独立。現在、金融情報サービス事業をコアに、投資教育系、システムツールのサポート業務を行う他、シンクタンク系企業、金融システムベンダー等の顧問等を兼務する。1968年生、宮崎県出身。

上村 和弘

関連記事

特集

関連記事

やっぱり純金積立は魅力的?最強の安全資産「金の買い方」基本ガイド

金保有する人のタイプは資産全体を守る「安全性重視」と積極的に金で儲ける「利益重視」の二つに大きく分けられます。

両方を狙いすぎるとアブハチ取らずになりやすいので、どちらをメインテーマに取引するのかハッキリしておくことが大切。

金融商品として金を購入する時は、現物の金を持つ時よりも「価格の動き」に注目します。

金融商品の場合、金融機関がパッケージ化した商品を提供しており、金の現物のデメリットとなる保管方法に悩まなくて済みます。金価格の変動で利益を得ることを目的に取引している人も多く、投資としても人気があります。

ただし、戦争・国家破綻といった100年に一度レベルの大惨事が起きて、金融機関が軒並み破たんするような場合には、金融商品としての金が価値を維持できないことがあります。その場合は、現物の金が最強の安全資産となるでしょう。

では、金融商品としての金にどんなものがあるか見ていきましょう。

■純金積立

もっとも気軽な金の購入方法の一つ。毎月一定金額で金を購入していきますので、続けていけば、かなりの量の金を積立てることができます。純金積立は、金価格の変動で儲けるというより、少額の金を毎月積み立てることで、資産を確実に増やしていく商品。金だけでなくプラチナを積み立てることもできます。

購入した金は、取引会社に預ける形で、様々な報告書で金が溜まっていくのを見て喜びを感じることができます。最低額は毎月千円からのところが多く、田中貴金属をはじめ銀行・証券会社等で取り扱っています。

■金ETF

株式の投資信託と同じ仕組みで、金上場投資信託とも呼びます。株式市場に上場されていて、市場が開いている時は自由に売買できるため、資産運用の一つとして利用しやすい商品です。

金ETFの価格は金価格に連動して同じ動きをします。現在、金ETFは数本運用されており、ロンドン金価格に連動しているものと日本国内の金価格に連動しているものとがあります。そのため、同じ金ETFでも連動の対象となる価格が違うことに注意が必要です。

銘柄により最低購入額は違い、数千円もしくは数万円から取引ができます。

■金の商品先物取引

金・銀・プラチナといった貴金属を取引する専門の取引所が商品先物取引所。最低売買単位が1kg(約450万円)もしくは100gと大きく、金取引に慣れている人向け。金地金の現物を受け取れる現受けもできるため、大口の顧客で利用している人もいます。

その分、値上がり益を狙うだけでなく、値下がりでの利益を狙うこともできますし、レバレッジ(担保になる一部の証拠金を預けることで、大きな取引が可能となる)により、少ない資金で大きな取引を行うことができます。取引にかかる手数料も金取引の中では、安いため、金の売買を積極的に行う人の間で人気があります。

■金のCFD取引

CFD取引は、金先物と同じく価格変動による売買益狙いの金融商品。レバレッジ・値下がり利益を狙えるのも同じ。金先物との違いは、現物を受け取ることができないことや24時間取引ができるなど取引の利便性が高いこと。また、米ドル建てで取引できるために、為替の影響を受けずに金を取引できることはメリットと言えるでしょう。

金融商品としての金の購入!「金&プラチナの買い方」基本ガイド2、マネーゴーランド

ちなみに、、、
ロコ・ロンドン金取引などを電話や訪問営業で勧誘してくるケースもごくごく稀にありますが、かなり怪しい為、手を出さない方が無難です。金価格の変動を100%当てることは誰にもできません。金を買いたい場合は、自分自身で買いに行くこと。見ず知らずの他人や知人からの儲け話をうのみにすれば、お金は無くなり残るのは後悔だけです!

同じ金融商品でも、それぞれ特徴がありますね。少額の資金かつ経験の浅い方は、純金積立か金ETFがおすすめです。商品先物取引とCFD取引は、投資の経験を積んだベテラン向けの商品ですから、安易に手を出さない方が良いかと思います。

では、金価格って、何が起きれば動くの、というお話は次回に!

<これまでの金のシリーズ>
大富豪は「金」が大好き!お金持ちがゴールドを資産に選ぶ理由
泥棒&偽物の危険が…金を持つデメリット4つ【お金持ちは金がお好き】
お金を増やしたいなら知ってて当然!「金&プラチナの買い方」基本ガイド

昔の定説「インフレに強い」は嘘⁉︎ 金の価値が変わる真の理由は?

金の価値は、為替や株と同じく常に変化します。金を資産運用の一つとして考えるには、何が原因で動くのか知っておかなければいけませんね。

■昔のセオリー「金はインフレに強い」は通用しない⁉︎

実は、20世紀に言われていた金の価値の変動要因は少しセオリーとして古くなっている場合があります。それは金の価値が時代によって変化するから。例えば、金はインフレに強いというのが定説でした。しかし、現在は、インフレ=高金利の場合、金利を生まない金は投資先として選ばれにくく、価格が上がり難くなっています。

つまり、インフレに強いという定説は通じなくなっているのです。単純なインフレよりも、株や不動産などの資産と逆の動きをするというのが新たなセオリー。

これは、金が21世紀に「通貨の一つとしての役割」を与えられたことが理由。金には、装飾品・工業品としての顔、通貨としての顔の二つがあることを知っておきましょう。

さて、それでは、個別に金の価値と変動する理由を見ていきましょう。

■金の価値の変動要因1:米ドルとの関係

安全資産として買われる金は、米ドルと逆の値動きをしやすい。
・米ドル上昇 ⇒ 金下落
・米ドル下落 ⇒ 金上昇
米ドルの代替資産としての意味があるため、米ドルを売る動きが出ると金の買い意欲が強まります。現状の大切な要因。

金の価値が変動する理由、マネーゴーランド

■金の価値の変動要因2:金利動向とインフレ

金は持っているだけでは金利が付きません。そのため、米ドルやユーロの金利が高くなると、金利を求めて資金は金から米ドルやユーロに移動してしまい、金の価格は下がりやすくなります。特に米国の金利が上がれば、金は下がり易くなると覚えておきましょう。

■金の価値の変動要因3:中央銀行の購入と売却

金を持っているのは個人だけではありません。世界各国の中央銀行も万一のために金を保有しています。20世紀の終わりは、中央銀行が持っている金を売却する動きが中心でしたが、最近は中国やロシアの中央銀行が金を買う動きを強めています。

■金の価値の変動要因4:中国・インドなどの金購入意欲

日本以上に金が大好きな国が、中国とインド。人口も多いために、彼らが買うか売るかは非常にインパクトが大きくなります。お祭り・結婚などに使う上に、自国の通貨を信頼していないため、金で資産を持ちたいニーズがあることから、金の購入意欲が強い。両国の需要の強さ、法律や税金制度などは、金の値動きに大きな影響を与えます。

■金の価値の変動要因5:鉱山などの金供給

人工的に作り出せない金は、鉱山からの生産とリサイクルでの回収が供給の大元。鉱山からの年間生産量は約3,100トン。リサイクルが約1,100トン。あわせて年に約4,200トンの金が供給されます。

金の価格が上がれば、産金量は増えるのですが、地表付近にある掘りやすい金はすでに採掘されてしまい、地下深くで掘っているため、少しくらいの上昇や下落では、生産調整を行い難くなっています。そのため、価格に与える影響は、以前より低い状態です。

■金の価値の変動要因6:世界的なリスクの高まり

戦争や紛争・経済的な危機などがあると、金の価格は上昇して、株式や不動産の価値が下がります。株式・不動産で資産を持っていると、目減りするため、金に資産を移そうとする動きが強まり、金が買われて値段が上がります。逆に安全度が高まると逆の動きで金の値段は下がります。

金の価値が変動する理由、マネーゴーランド

ちなみに、同じ貴金属のプラチナは、少し違った動きをしますので、いずれ、こちらも解説いたします。

<これまでの金のシリーズ>
大富豪は「金」が大好き!お金持ちがゴールドを資産に選ぶ理由
泥棒&偽物の危険が…金を持つデメリット4つ【お金持ちは金がお好き】
お金を増やしたいなら知ってて当然!「金&プラチナの買い方」基本ガイド
やっぱり純金積立は魅力的?最強の安全資産「金の買い方」基本ガイド

大富豪は「金」が大好き!お金持ちがゴールドを資産に選ぶ理由

お金持ちが大好きなものは、宝石や高級車・ヨットなど。そして、「金=Gold」。今回は、なぜ、お金持ちが金を好きなのかを解き明かします。

昔から、お金持ちが身にまとうのは華やかな美しさが魅力的な金。お金持ちが金を好きなことには美しさ以外にちゃんと理由があります。

■お金持ちが金を好きな理由

お金持ちが金を持つ最大の理由は、政府(国)を信じていないからです。金は、様々なメリットを持つ貴重な物質。その中でも最大のメリットは、政府と関係なく価値を持つ「ほとんど唯一のお金」であること。

えっ・・・政府を信じていないってどういう事、と思いますよね。

金を説明するには、「金の持つ価値」と「政府や紙幣の価値の脆さ」とをお話ししなければいけませんね。

■金の持つ価値

金は、紙幣・債券・株式などのペーパーマネーと違い、国家や企業による信用や保証を必要としません。エジプトのファラオ・インカ帝国・中国の古代帝国・日本とどの地域でもお金持ち・王者の象徴として、お金として尊重されていました。

人類は、何千年も金を大事なもの・貴重なものとして価値を認めており、脈々とそのDNAが受け継がれています。現在も金は長期投資するに十分な価値を持っており、「資産のラストリゾート」、「有事の金」と呼ばれています。

■不安定な時代に、金の価値は高くなる

政治や経済的に不安の少ない時期は、金にスポットライトは当たりません。金よりも株式・債券・銀行預金で持っていると配当や利息を貰えます。ということは、資産を増やせる可能性が高く、利便性も高い。金は、利子が付かないというデメリットがあります。

それよりも、金の真価が発揮されるのは、非常事態の時。戦争・紛争・経済危機・ハイパーインフレ・政権の崩壊など世の中が嵐に見舞われた時に、他の資産の価値が減ったり無くなったりしても金の価値は変わらない、もしくは値上がりします。

そのため、お金に余裕のあるお金持ちは、万が一のリスクを避けるために金を持つのです。

お金持ちは「金」が大好き! その理由は?、マネーゴーランド

■紙幣の価値

さて、金の価値を説明したところで、政府や紙幣の価値についてです。

紙幣や国債は、日本政府の信用の元で発行されています。言い換えれば、日本政府の信用が無くなれば価値がなくなる資産です。株券や社債も同じく発行企業が利益を得られなくなり、お金を返せなくなれば価値がありません(= ペーパーマネー)。

そう、あなたが持っている1万円札をお店に持って行ってもジュース1本しか買えないことや何も買えないことだって、未来に起こるかもしれません。

紙幣は、常に発行量を増やしたい誘惑に駆られています。そして、最終的に増えすぎたペーパーマネーは債務のデフォルトを起こし、富裕層からの資産強奪、新紙幣の印刷、対外戦争などを引き起こしてきました。

実際、日本のお金や国債は、第二次世界大戦で敗戦した時には、価値がなくなってしまいました。あれから、まだ数十年しかたっていません。他にも、国家が発行するお金の価値がなくなった事例はいくつもあります。

ペーパーマネーには、可能性としては低くても価値が無くなるリスクがありますから、お金持ちたちは紙幣を100%信用していません。かといって、不動産では、国を脱出しなければいけないような事態になると持って逃げられません。ダイヤモンドは、火事に弱い上に、人工宝石として作り出すこともできます。そのため、万一のリスクを考えるお金持ち層は、資産分散として、一部を金にしているというわけです。

次回も金について触れて見たいと思います。お楽しみに!

プラチナでできる資産運用!金にはない魅力&特徴は?

金銀と並び称される存在がプラチナ。日本人は、ゴールドの煌めきは華やかすぎるために、プラチナの清楚な輝きを好みます。結婚指輪に使われるのもプラチナが多くなっています。

■プラチナは面白い貴金属!

プラチナは、金と同様に、輝きの美しさ・溶けない・壊れない等と多くのメリットを持つ金属。ただ、大きな欠点を一つ持っているために、近代になるまで利用されずに厄介者扱いされていました。

プラチナの欠点は硬すぎること。プラチナを切る・曲げるといった加工をするには、特殊な工具が必要で、普通の鉄やステンレスでは、工具の方がすぐにダメになります。溶かすこともできないため、漁で漁具をダメにする害魚のような存在だったのです。

現代は昔と違い、プラチナの加工技術も確立して、様々な用途に使われています。一般的には、指輪や宝飾品、そして金と同じように資産としての使い方をイメージされると思います。ところが、プラチナが最も多く利用されている分野は、装飾品関係ではありません。

一番、利用されているのが、自動車の排気ガスをきれいにする触媒。排気ガスに含まれる有害な物質を二酸化炭素や窒素といった害の少ない物に変化させる装置にプラチナが使われているのです。プラチナ需要全体の約40%がこの自動車用触媒、続いて宝飾用が約30%。

金以上に面白いプラチナ、マネーゴーランド

■プラチナの需給と変動要因

この需給面から、プラチナの値段は、自動車の販売台数に左右されます。世界的に景気が良くて、自動車がどんどん売れる時期は、プラチナの需要も増えて価値が上がります。逆に景気が悪くなり、自動車の売れ行きが下がるとプラチナ価格も下がります。金のように資産としての要素が少ないために、金利よりも景気の影響に敏感なのがプラチナの特徴。

さらに、もう一つ、面白いのが、プラチナのある場所。金や銀は世界中に散らばっており、日本・中国・米国・豪州・ロシアと様々なところから掘り出されています。しかし、プラチナは、極端に偏っており、たった二つの国が供給の約8割を占めています。

その二か国は、南アフリカとロシア!

なかでも、南アフリカの生産量はなんと約7割を占めるほど。神様が宝箱をひっくりかえしたかのように、なぜか南アフリカだけ金・プラチナ・ダイヤモンドといった貴重な宝物がバラ撒かれているのです。

金以上に面白いプラチナ、マネーゴーランド

■南アフリカとロシアの不安定さがプラチナの供給を揺るがす

南アフリカ・ロシアの両国ともに、安定した供給を約束する国とは言い難い。ロシアはかつて、プラチナの供給を制限・ストップすることで、西側諸国に政治的なプレッシャーをかけていたことがあります。今は天然ガスで同じようなことをしていますね。「プラチナや天然ガスが欲しければ、俺の言うことを聞け」という政策に使われて、価格が急上昇した事例も。

そして、南アフリカ。昔はアパルトヘイト政策やそれに伴う政治的混乱のあった国。今でも政治・経済的には安定したとは言いにくい状態が続いています。プラチナ・金ともに、鉱山から掘り出す作業は環境も悪く危険です。そのため、鉱山労働者たちは賃上げを求めてしばしばストライキを起こします。ストライキが長引くとプラチナの生産が出来なくなりますから、プラチナ価格は上昇します。

そして、困ったことに、米や麦のような農産物と違い、別の場所で作るということができませんから、何とかストライキを収めないと供給不足が長引くと価格が高騰してしまうのです。

ちなみに触媒としてのプラチナの代替は同じ白金系金属のパラジウム。こいつも困ったことに、南アフリカとロシアの二か国が生産のほとんどを占めています。

プラチナの事を知ると、ゴールドとはまた違った性質を持つことが分かってきますね。財産・通貨としてのゴールドに対して、工業製品のプラチナと捉えておきましょう。

<金に関する関連記事>
やっぱり純金積立は魅力的?最強の安全資産「金の買い方」基本ガイド
お金を増やしたいなら知ってて当然!「金&プラチナの買い方」基本ガイド

ランキング