本当に稼ぎたいなら移動平均とオシレータを極めよう! 【上村和弘のFX基本講座】

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この連載を読んでいけば、FXの経験が無い方もFXビギナーの方も一定のFXトレーダーになれる! 知っておくと便利な事やFX知識として重要な事、そしてお得な情報までを解説するシリーズ【上村和弘のFX基本講座】。

FXのテクニカル分析で最も人気の高い組み合わせの一つは、移動平均線とオシレータ系指標。この二つを上手に活用できれば、FXで大きな成果を上げる事も夢ではありません。他の複雑な分析手法に頼るよりも基本を徹底的に追及する方が、利益を得られる近道。次々にテクニカル分析手法を乗り換えて、どれもモノにならないままに、勝てないと結論付けてしまうのはもったいない。

■移動平均線について

まず、以前にご紹介した移動平均線のおさらいから。詳細は「FX勝利に必須!移動平均線をマスターしよう」を。

・移動平均線は、短期~長期(*)の複数の線を利用する
・長期線は、より長い期間のトレンドを示し、短期線は価格と似た動きをする
・移動平均線の傾きがトレンドの方向性を示す
・移動平均線の傾き・角度が急な場合は、価格の変化が早くトレンドが強い
・中期から長期の移動平均線が揃って同じ方向を向いていればトレンドが強い
・移動平均線よりも価格が上の場合は上昇、移動平均線よりも下にあれば下落

そして、もう一つ大事なのが、「移動平均線のクロス」。
短期移動平均線が長期移動平均線を下から上に突き抜けてゴールデンクロスすれば買い、逆に短期移動平均線が長期移動平均線を上から下に突き抜ければデッドクロスで売り

本当に稼ぎたいなら移動平均とオシレータを極めよう! 【上村和弘のFX基本講座】、マネーゴーランド

■次にオシレータ系指標の一つ「RSI」の基本となる売買ポイント

・RSIが25%以下を付けた時は買い
・RSIが75%以上を付けた時は売り
(関連記事:第55回「オシレータ系テクニカル」

大きく相場の動向を判断する移動平均線と目先の動きを見るRSIの二つを組み合わせて使うことで、それぞれの欠点を補い、勝率を上げていきます。

■二つのサインを組み合わせて利用

チャートの動きを見てみましょう。RSI単体もしくは移動平均線だけを利用した場合は、その後に相場が予想通りに動かない例が多々あります。

米ドル/円の月足チャート
本当に稼ぎたいなら移動平均とオシレータを極めよう! 【上村和弘のFX基本講座】、マネーゴーランド
引用:DMM.com証券

・緑丸=ゴールデンクロス(移動平均線)
・赤丸=デッドクロス(移動平均線)

そこで、二つのテクニカル分析を組み合わせることで、相場の上昇・下落の的中率を上げることができます。その場合、RSIをメインに売買するのではなく、移動平均線の動き(傾きやクロス)を中心にして、RSIの位置を確認に利用する形にしてください。移動平均線よりもRSIの方が早くサインが出ることが多いはず。

移動平均線がゴールデンクロスしたケース。
1. RSIが売られ過ぎゾーンから脱して上昇中=相場が若く上昇余地ありで買いサイン
2. RSIが上昇してすでに買われ過ぎゾーンに達している⇒すでに相場がピークの可能性があり様子見

■何よりも我慢が大事

過去の結果だけを見ていると、二つのシグナルが合わさった時を狙えば良いだけ。教科書にはそう書いてあります。ところが、実戦では、そうそう理想通りの売買サインを見付けることができません。

そこで我慢できずに、仕掛けて損をするパターンがしばしば。移動平均線のクロスとRSIの買われ過ぎ・売られ過ぎが完全に一致して生じることは少なく、どちらかが遅れて生じます。ゆえに、個人の解釈が分かれて、利益が出る人と損失の人が出てしまう所以と言えるでしょう。

そこの感覚は、実際に動いているリアルタイムのチャートを確認、デモトレードで売買してみて身体で覚えるのが一番。目安としては、RSIに買いサインが出たら準備、そして移動平均線がクロスをしたら買いエントリーと活用すると良いでしょう。(上記のチャートでは、2012年9月頃がエントリーポイントとなっています。)

トレードを本業にするプロにもさまざまなスタイルがあることを前提にしますが、トレード回数をある程度減らすことが利益の近道でもあります。トレーニングのために売買する時に飽きる程売買をしておきましょう。
利益を出すコツ=自信のあるときにしか仕掛けない&自信があっても失敗した時は損切りを行うこと。柔軟さを持ちつつ、ルールを決めて行う事が重要です。

次回も【上村和弘のFX基本講座】、宜しくお願い致します。

<*ワンポイントレッスン>
本日のワード:移動平均線の短期・中期・長期線
移動平均線は、チャート上に平均化するチャート本数を変えた複数の線を表示して分析します。短期線ほど価格と似た動きになり、長期線は滑らかな動きをします。これらの位置関係・クロスなどの状況で相場予測を行います。

【上村和弘のFX基本講座】
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●第6回 FXを極める第一歩:相場予測はまずチャートから!
●第7回 FXを極める第一歩:相場予測はまずチャートから!スマホ編
●第8回 平均足チャートで、これからの為替の動きを予想しよう!
●第9回 FXのスワップポイントで一石二鳥を狙う:長期投資に効果大
●第20回 初心者に向いている分析方法は?
●第32回 ファンダメンタルズ分析で大事なことは?
●第33回 儲けたいならテクニカル分析を学べ!
●第49回 為替変動の要因&ビギナーが見るべき項目は
●第53回 FX勝利に必須!移動平均線をマスターしよう

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  • 本当に稼ぎたいなら移動平均とオシレータを極めよう! 【上村和弘のFX基本講座】

執筆者

上村 和弘 (かみむらかずひろ)

アセットクラス&WEBコンサルティングLLC 代表CEO・ファウンダー 日本ファイナンシャルプランナーズ協会CFP会員、1級FP技能士 1990年 現三菱UFJモルガン・スタンレー証券入社を皮切りに、証券リテール業務や企画調査、ファンド事業等に従事。1999年より、FX事業の新規立ち上げ後、複数社での金融ネット事業の立ち上げ、事業再構築・運営等の統括マネージメントを経て2011年独立。現在、金融情報サービス事業をコアに、投資教育系、システムツールのサポート業務を行う他、シンクタンク系企業、金融システムベンダー等の顧問等を兼務する。1968年生、宮崎県出身。

上村 和弘

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移動平均線と併用で最強!オシレータ系テクニカル【上村和弘のFX基本講座】

この連載を読んでいけば、FXの経験が無い方もFXビギナーの方も一定のFXトレーダーになれる! 知っておくと便利な事やFX知識として重要な事、そしてお得な情報までを解説するシリーズ【上村和弘のFX基本講座】。

チャートや値ごろ感の売買・勘頼りの売買では、FXで儲けることはできません。また、前回ご紹介した移動平均線だけでは、相場にトレンドがない時が分かり難い場面が出てきます。

そこで、移動平均線と組み合わせて使ってほしいツールの一つ、オシレータ(*)系指標をご紹介します。この二つを組み合わせれば、最低、必要なテクニカル分析の知識を身につけられたことになります。上手く売買すれば勝てるようになれるかも!

■オシレータ系指標の基本的な使い方

オシレータ系指標の考え方は、どのツールを利用しても基本同じ。細かい説明は調べれば分かりますので、実践的な売買方法をご紹介します。説明のために、最もシンプルなツールのRSIを使いますね。

RSIは、売られ過ぎ・買われ過ぎを判断するためのツール。相場の状態を%(パーセンテージ)で表し、上下どちらの勢いが強いかを示します。したがって、現状における割安感、割高感が判断できる為、有効なツールとなります。

●RSIのセオリー=70~80%以上のエリアは買われ過ぎ、20~30%以下のエリアは売られ過ぎ

トレードにおいては、「買われ過ぎエリアは売り」・「売られ過ぎエリアになると買い」というのが、目安となる売買方法。

実際にチャートと一緒にRSIを表示してみると、RSIのシグナル通りに売買するだけで、かなり儲かるのが分かりますね。買いのポイントのみ表示しましたが、概ねRSIの買いのポイントでスタートすると、その後の上昇が確認出来ます。
※25%以下を付けたところは赤い丸印⇒買うポイント(75%以上を付けたところは売りのポイント)この通りに売買すると、かなり勝っていますね!

 「ドル円の日足チャート」
オシレータ系テクニカルをマスターしてFXで稼ごう! 【上村和弘のFX基本講座】、マネーゴーランド
引用:GMOクリック証券

このオシレータ系指標を初めて知るトレーダーは、チャートを見て感動に打ち震えることもしばしば。なぜって・・・結果論でチャートを見るとRSIの指標通りに価格が動いているように見えるから。

しかし、現実には、RSIだけでは勝てません。これ、残念ながら本当のことです。

■単純にRSIのシグナル通り売買しても勝てない?

RSIをはじめとしたオシレータ系の指標は、上方の高位や下方低位に張り付く事があります。ダマシと呼ばれる状況で、セオリー通りの動きになりません。
そのために、売られ過ぎの状態で、チャンスが来たとばかりに急いで買うと下がることも多くなります。下がるとRSIのシグナルは強まりますから、もっと買いたくなり、損が膨らみますね。

オシレータ系テクニカルをマスターしてFXで稼ごう! 【上村和弘のFX基本講座】、マネーゴーランド
引用:GMOクリック証券

緑の丸を付けたところは、RSIのサイン通りの売買で、利益幅に差はあっても利益を取れたところ。しかし、赤丸のところを見てください。ここで買えば、その後の下落で大きな損失が出ていますね。

■オシレータ系の指標はレンジ相場が得意

オシレータ系指標で理想的な相場は、上値と下値が限られているレンジ相場。一定の幅で動いているような揉み合いの動きの際には大変有効です。それゆえに、レンジ相場でコツコツと稼いでも、トレンドが変わり大きく相場が下落(上昇)する場面で大きな損失を出しがちな欠点があります。

RSIで買いシグナルが出ても、明らかにトレンドを描いているような場合は、売りではなく買いで仕掛けるべき局面ですね。もちろん、売られ過ぎで売りシグナルが出るような場合も同じ。欠点を補うために必要なのが他のテクニカル分析を併用すること。

次回は、移動平均線とオシレータ系指標と合わせて使う方法をご紹介します。
(関連記事:第53回「FX勝利に必須!移動平均線をマスターしよう」
実践的な売買手法にご期待下さい!

次回も【上村和弘のFX基本講座】、宜しくお願い致します。

<*ワンポイントレッスン>
本日のワード:オシレータ
日々の値動きを元にして、相場の強弱を示す指標のこと。RSIやRCI、ストキャスティクス、サイコロジカルライン等、多数の指標があります。
音の元になる波を作る発振器を示すことからも、相場が波の動きと似ていることが分かると思います。

【上村和弘のFX基本講座】
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●第15回 FXは上下の動きにチャンスあり!
●第17回 レバレッジの上限規制、利益率向上ならハイレバレッジ!
●第20回 初心者に向いている分析方法は?
●第32回 ファンダメンタルズ分析で大事なことは?
●第33回 儲けたいならテクニカル分析を学べ!
●第34回 テクニカル分析はなぜ当たるの?
●第39回 FX注文の基本「成行・指値・逆指値」とは?
●第40回 FX注文の基本2「複合注文」で安定運用を!

ビギナーにありがち…勝利だけを追い求めたら?【上村和弘のFX基本講座】

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トレードの鉄則は、損を小さく利益を大きく(利大損小)すること。FXで勝とうと思うなら、為替相場の予想やテクニカル分析よりも、こっちの方が大事です。実際に始めたばかりの人は、損切りなんてほとんど考えません。儲かった時のことばかりを計画して、1日1万円稼げれば月に20万円の利益がでると夢を見てしまいます。

そのため、利益が出るとすぐに利食って終了してしまうのに、損失の方はいつまでも耐えてしまいます。結果、数回トレードを繰り返してみると、勝ったトレードで貯めた利益を、負けたトレードで相殺どころかマイナスになっていることが多いはず。
(関連記事:第52回「1勝9敗でも勝てるのがFX」

これを防ぐためには、リスク(損失)とリターン(利益)の割合をきちんと設定しなければいけません。このリスクとリターンの比率をリスクリワードレシオ(*)と呼びます。

■リスクとリターンの割合は1対2がベース!

最初におすすめしたいリスクとリターンの割合は1対2。
慣れてくれば、自分自身のやり方に合わせてこの割合をアレンジしてください。この割合にすると、利益の出たトレード=勝ちとして、その勝率が33.33%以上あれば、トータルで利益が出ることになります。10回取引して、3~4回勝てばいいのですから、FXで利益を出せそうな気がしてきませんか。

利益と損失の割合次第で、トータルで勝つために必要な勝率は変化します。

FXで勝つためにはリスクとリターンの設定が肝心!【上村和弘のFX基本講座】、マネーゴーランド

リスクとリターンの割合を固定しておくと、トレードの度に、利食いや損切りの水準に迷わなくて済みます。米ドル/円を103円で買い、2円上の105円を利食い(利益確定)の目標値とするならば、自動的に損切りするポイントは1円下の102円に決まってきます。

ちなみに、一度、決めた損切りポイントは変えない事を推奨します。あらかじめ、ストップロス注文を出しておくことです。慣れてくれば、ストップロスがヒットする前に、成行注文で決済しても構いませんが、損失が生じた時にストップロスを下方に変更すると、リスクコントロールの意味がありません。

目標は、1回のトレードに勝つことではなくて、トータルで利益を得ることですからね。

こうして、リスクとリターンを決めると、トレードする場面も限られてきます。勝てそうな局面でも、利益を得られる値幅が小さそうな場合はトレードしてはいけません。

FXで勝つためにはリスクとリターンの設定が肝心!【上村和弘のFX基本講座】、マネーゴーランド
引用:DMM.com証券

高い勝率を狙うのも大事ですが、充分な利益を得られそうな局面をじっくりと待つことが重要なポイントです。

次回も【上村和弘のFX基本講座】、宜しくお願い致します。

<*ワンポイントレッスン>
本日のワード:リスクリワードレシオ
トレードにおいての損切り幅と利食い幅の比率のこと。リスク管理の一つとして大切な概念。1回1回のトレード以上に、トータルで利益を出すために必要なテクニック・考え方となります。

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●第22回 投資リスクの低減!分散投資ならFXがいい理由
●第23回 投資リスクの低減No.2 時間の分散!
●第28回 FXは1カ月でどれ位儲けられるの?
●第32回 ファンダメンタルズ分析で大事なことは?
●第33回 儲けたいならテクニカル分析を学べ!
●第34回 テクニカル分析はなぜ当たるの?
●第39回 FX注文の基本「成行・指値・逆指値」とは?
●第40回 FX注文の基本2「複合注文」で安定運用を!

FX勝利に必須!移動平均線をマスターしよう【上村和弘のFX基本講座】

この連載を読んでいけば、FXの経験が無い方もFXビギナーの方も一定のFXトレーダーになれる! 知っておくと便利な事やFX知識として重要な事、そしてお得な情報までを解説するシリーズ【上村和弘のFX基本講座】。

チャート上に描いて為替相場の方向性を分析するテクニカル分析ツールは、多くの種類があります。パソコンもインターネットもなかった時代は、なんとチャートを手で書いていました。手書きですから分足なんて書いていられませんし、複雑なテクニカル分析は使わず、シンプルなツールで予想や分析を行っていました。

今は、FX会社の取引システムを使えば、瞬時に複雑なテクニカル分析を使えます。しかし、難しいテクニカル分析を使えば、勝率が上がる訳ではありません。何しろ、勝つ人がいれば負ける人もいる相場の世界、全員が勝つというのは不可能ですからね。

■最も基本的なテクニカル分析ツールの移動平均線

特にビギナーの方は、シンプルで分かりやすいテクニカル分析ツールを使う方が有利です。移動平均線は、他のテクニカル分析の基本となる上に、利用者が多いツールですから、FXで勝ちたい人は、移動平均線からマスターしていきましょう。(関連記事:第33回「儲けたいならテクニカル分析を学べ!」第34回「テクニカル分析はなぜ当たるの?」

「シンプルなツールを使う有効性」
・売買判断をしやすい:売買サインが明確でなく、曖昧な売買判断でトレードすると疲れる!
・大勢の人が利用しており、ニュース等でも取り上げられている他、実際の目安として機能しやすい!
・どのFX会社のツールにも用意してあり、継続して利用できる!
・他のテクニカル分析ツールと組み合わせて利用できる!

■移動平均線の持つ意味

移動平均線は、一定期間の価格を平均した値を繋いだ線です。ということは、移動平均線は、トレーダー達の平均売買コストと見る事が出来ます。

つまり、移動平均線より価格が高い場合は、買い方に含み益・売り方に含み損が生じている状態。含み益が含み損に転じた時など、買い手と売り手のバランスが崩れやすい時を示してくれます。このことを念頭において移動平均線を見るようにしていきましょう。

■移動平均線の傾き

チャートに移動平均線を引くと、相場のトレンドを判断しやすくなります。通常のチャート=ローソク足の四本値だけ見ると、上がったり下がったりの動きが激しく、相場のトレンドが上向きなのか下向きなのか分かり難い。移動平均線を利用すれば、イレギュラーな上昇や下落に惑わされなくなります。

■移動平均線のクロス

さて、お待ちかねの売買時の判断、売買サインです。移動平均線を参考にトレードする際に基本となるサインは、短期の移動平均線と中・長期線のクロス。クロスしなかった場合は、逆方向に動き易くなります。

米ドル/円日足チャート、マネーゴーランド
※引用:DMM.com証券

■売買シグナル付近の攻防

価格が移動平均線を抜くところ・クロスするところは、トレーダー達の損益が含み損から含み益に変わるところです。そのため、売買が活発になり、一気に上昇することもあれば、一時的なダマシ(*)で反転することもあります

テクニカル分析の全ての売買シグナルに言えることは、サインは100%的中するものではありません。その為、100%を求めるより、どこまで上がりそうか・下がる場合にはどこまで下がるかのシナリオを考える方に注力しましょう。

移動平均線を応用した売買手法は次回に!

次回も【上村和弘のFX基本講座】、宜しくお願い致します。

<*ワンポイントレッスン>
本日のワード:ダマシ
売買のサインが出たものの、その動きとは逆方向に変化する状態を指します。こういったダマシも投資においては出てきますので、少額取引や分散投資等の安全性に配慮したトレードが望まれます。

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●第7回 FXを極める第一歩:相場予測はまずチャートから!スマホ編
●第8回 平均足チャートで、これからの為替の動きを予想しよう!
●第20回 初心者に向いている分析方法は?
●第32回 ファンダメンタルズ分析で大事なことは?
●第33回 儲けたいならテクニカル分析を学べ!
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1勝9敗でも勝てるのがFX!【上村和弘のFX基本講座】

この連載を読んでいけば、FXの経験が無い方もFXビギナーの方も一定のFXトレーダーになれる! 知っておくと便利な事やFX知識として重要な事、そしてお得な情報までを解説するシリーズ【上村和弘のFX基本講座】。

FXは、勝率と損益の関係がとても大事。トレードスタイルとして勝率重視もしくは利益重視のどちらの方向を目指すかを決めた方が、トータルで利益を出しやすくなります。

1勝9敗でも勝てるのがFX!【上村和弘のFX基本講座】、マネーゴーランド

■FXの1勝は、スポーツの1勝と少し話が違います!

まず、スポーツの1勝から考えていきましょう。野球の試合は、2対1で勝っても10対0で勝っても同じ1勝です。接戦も大差勝ちも1勝の重みは全く同等ですから、とにかく1点以上の差をつけて勝つことが大事。もし、大差をつけて勝っても、甲子園やプロ野球の優勝戦線においてほとんど意味がありません。

ところが、FXは、同じ1勝でもトレードごとに価値がまったく違います。10銭の利益を得た勝ちと1円の利益を得た勝ちでは、同じ勝利でも利益に10倍の違いがあります。しかも、同じ利益幅だったとしても取引額を変えれば、最終的な利益は変わってくるのです。

FXの利益計算は、【(売値-買値(損益幅))×取引額】ですから、損益幅と取引額が変われば、得られる利益は違ってきますよね。
(関連記事:第15回「上下の動きにチャンスあり」

■勝率は1勝9敗でも5勝5敗でもOK!

そうなると、FXで全勝を狙いに行く必要がないことも分かってきます。実は勝率を上げるだけならば簡単。損切りを一切しなければ全勝することもできます。ただし、その場合、為替相場がポジションと逆方向に動いて、戻ってこなければ大損して退場するしかなくなります。そのため、損切りしない事を前提にした取引は現実的ではありません。

つまり、FXで利益を出すためには、「勝率とリスク・リターンの関係」をどの程度にするか方針を立てることから始まるのです。

勝率の高い低いで2つのパターンを作ってみました。

A:高い勝率=ポジションの損切りを遅めに、利食いを早めに行う。
B:低い勝率=ポジションの損切りを早めに、利食いを遅めに行う。

表にするとこんな感じ。
FXで全勝を狙いに行く必要、マネーゴーランド

高い勝率を目指すには、損切りを出来るだけしないために、利益小幅で損失大のパターン。低勝率はその逆で、利益を大きく損失を小さくすることを狙います。

FXビギナーの方が行う取引は、自然に高い勝率を目指すAパターンになりがち。人間心理として、どうしても利食いは早めに損切りは遅めになりやすいためです、さらに、勝率まで低くなれば負けあるのみ。コツコツ稼いでいきなりドカン(*)と大負けするのが良くある失敗パターン。

■ビギナーは利益を伸ばす方向を目指そう!

最終的に勝率を高くして生き残っているトレーダーがいることも事実。しかし、ビギナーの方は、自分自身のメンタルトレーニングのためにも、まずBパターンを目指しましょう。
10円ずつ9回負けても、1回100円勝てば儲かりますね。

えっ、「損切り早めで利食い遅め」なんて、簡単にできるよと思ったあなた。実際にやってみてください。利益が少しでも出ると、もう、心はドキドキワクワク、決済して利益を確保したくてたまらなくなりますから。逆に損失が増えていくと、もう少し戻ってから決済しようと、損切りが中々できません。

FXを取引すると、自分自身の心の弱さを嫌という程に思い知らされます!

デモトレードもしくは少額取引で売買経験を積むことで、ちょうど良い勝率バランスを身に付けられます。また、上手に負ける事に慣れましょう!
次回は、より具体的な利益と損失のバランスをご紹介いたします。

<*ワンポイントレッスン>
本日のワード:コツコツドカン
投資において、何回も売買して積み上げた利益をたった1回の負けで全て無くしてしまうこと。時には、利益どころか投資資金のほとんどを失ってしまうケースもあります。これを防ぐには、必ず損切りを設定することが一番良い方法です。

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●第4回 FX会社はどうやって儲けるのか?
●第5回 FXはぶっつけ本番で始めると損しやすい
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●第16回 円高リスクを防ぐ。FXでヘッジしましょう!
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●第22回 投資リスクの低減!分散投資ならFXがいい理由
●第23回 投資リスクの低減No.2 時間の分散!
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●第40回 FX注文の基本2「複合注文」で安定運用を!

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