FX勝利に必須!移動平均線をマスターしよう【上村和弘のFX基本講座】

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この連載を読んでいけば、FXの経験が無い方もFXビギナーの方も一定のFXトレーダーになれる! 知っておくと便利な事やFX知識として重要な事、そしてお得な情報までを解説するシリーズ【上村和弘のFX基本講座】。

チャート上に描いて為替相場の方向性を分析するテクニカル分析ツールは、多くの種類があります。パソコンもインターネットもなかった時代は、なんとチャートを手で書いていました。手書きですから分足なんて書いていられませんし、複雑なテクニカル分析は使わず、シンプルなツールで予想や分析を行っていました。

今は、FX会社の取引システムを使えば、瞬時に複雑なテクニカル分析を使えます。しかし、難しいテクニカル分析を使えば、勝率が上がる訳ではありません。何しろ、勝つ人がいれば負ける人もいる相場の世界、全員が勝つというのは不可能ですからね。

■最も基本的なテクニカル分析ツールの移動平均線

特にビギナーの方は、シンプルで分かりやすいテクニカル分析ツールを使う方が有利です。移動平均線は、他のテクニカル分析の基本となる上に、利用者が多いツールですから、FXで勝ちたい人は、移動平均線からマスターしていきましょう。(関連記事:第33回「儲けたいならテクニカル分析を学べ!」第34回「テクニカル分析はなぜ当たるの?」

「シンプルなツールを使う有効性」
・売買判断をしやすい:売買サインが明確でなく、曖昧な売買判断でトレードすると疲れる!
・大勢の人が利用しており、ニュース等でも取り上げられている他、実際の目安として機能しやすい!
・どのFX会社のツールにも用意してあり、継続して利用できる!
・他のテクニカル分析ツールと組み合わせて利用できる!

■移動平均線の持つ意味

移動平均線は、一定期間の価格を平均した値を繋いだ線です。ということは、移動平均線は、トレーダー達の平均売買コストと見る事が出来ます。

つまり、移動平均線より価格が高い場合は、買い方に含み益・売り方に含み損が生じている状態。含み益が含み損に転じた時など、買い手と売り手のバランスが崩れやすい時を示してくれます。このことを念頭において移動平均線を見るようにしていきましょう。

■移動平均線の傾き

チャートに移動平均線を引くと、相場のトレンドを判断しやすくなります。通常のチャート=ローソク足の四本値だけ見ると、上がったり下がったりの動きが激しく、相場のトレンドが上向きなのか下向きなのか分かり難い。移動平均線を利用すれば、イレギュラーな上昇や下落に惑わされなくなります。

■移動平均線のクロス

さて、お待ちかねの売買時の判断、売買サインです。移動平均線を参考にトレードする際に基本となるサインは、短期の移動平均線と中・長期線のクロス。クロスしなかった場合は、逆方向に動き易くなります。

米ドル/円日足チャート、マネーゴーランド
※引用:DMM.com証券

■売買シグナル付近の攻防

価格が移動平均線を抜くところ・クロスするところは、トレーダー達の損益が含み損から含み益に変わるところです。そのため、売買が活発になり、一気に上昇することもあれば、一時的なダマシ(*)で反転することもあります

テクニカル分析の全ての売買シグナルに言えることは、サインは100%的中するものではありません。その為、100%を求めるより、どこまで上がりそうか・下がる場合にはどこまで下がるかのシナリオを考える方に注力しましょう。

移動平均線を応用した売買手法は次回に!

次回も【上村和弘のFX基本講座】、宜しくお願い致します。

<*ワンポイントレッスン>
本日のワード:ダマシ
売買のサインが出たものの、その動きとは逆方向に変化する状態を指します。こういったダマシも投資においては出てきますので、少額取引や分散投資等の安全性に配慮したトレードが望まれます。

【上村和弘のFX基本講座】
全バックナンバーはこちらから
●第6回 FXを極める第一歩:相場予測はまずチャートから!
●第7回 FXを極める第一歩:相場予測はまずチャートから!スマホ編
●第8回 平均足チャートで、これからの為替の動きを予想しよう!
●第20回 初心者に向いている分析方法は?
●第32回 ファンダメンタルズ分析で大事なことは?
●第33回 儲けたいならテクニカル分析を学べ!
●第34回 テクニカル分析はなぜ当たるの?
●第49回 為替変動の要因&ビギナーが見るべき項目は

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執筆者

上村 和弘 (かみむらかずひろ)

アセットクラス&WEBコンサルティングLLC 代表CEO・ファウンダー 日本ファイナンシャルプランナーズ協会CFP会員、1級FP技能士 1990年 現三菱UFJモルガン・スタンレー証券入社を皮切りに、証券リテール業務や企画調査、ファンド事業等に従事。1999年より、FX事業の新規立ち上げ後、複数社での金融ネット事業の立ち上げ、事業再構築・運営等の統括マネージメントを経て2011年独立。現在、金融情報サービス事業をコアに、投資教育系、システムツールのサポート業務を行う他、シンクタンク系企業、金融システムベンダー等の顧問等を兼務する。1968年生、宮崎県出身。

上村 和弘

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ついに米国利上げか⁉︎ 世界経済ショックの予感【上村和弘のFX基本講座】

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米国が利上げをすれば、世界経済に価格変動ショックが起きる可能性が高くなるため、この秋の動きは注目です。
(関連記事:第19回「6月FOMC利上げの内容と対策!」

■米国の利上げは、世界経済を揺るがす

その理由はなんといっても米国の利上げ。米国が金融政策を変更して、利上げ方向に動くたびに、世界経済の不安定さも高まり、急激な変動リスクに見舞われることを繰り返しています。

現在、米国の中央銀行(=FRB)は、利上げを市場に織り込ませて、大きなショックが起きないように必死に動いています。FOMC(=日本の金融政策決定会合に該当)での利上げを9月22日に行うか、それとも11月3日・12月15日に行うか分かりませんが、2016年中に行う可能性が高くなっていますので注意が必要です。

過去に米国が利上げを行うたびに世界経済は激震に見舞われている状態。

●豪ドル/円と日経平均株価の動き

豪ドル/円と日経平均株価の動き、マネーゴーランド
(赤線は豪ドル/円、オレンジ線は日経平均株価)※引用:GMOクリック証券

米国の金融政策が動けば、世界経済は大きなダメージを受けてしまいます。特に、自国通貨が弱く、米ドルへの依存が強い新興国にとっては深刻。そのため、新興国に資源を売る立場の豪ドルも下がる傾向にあるため、新興国ショックの象徴として、見ていただきたい通貨です。チャート上に示した主な変動局面は以下の3つ。

・バーナンキショック(*):2013年5月22日にバーナンキFRB議長が量的緩和の縮小を示した。
・米国量的緩和終了:2014年10月29日のFOMCで資産買入額をゼロにした。
・米国利上げ:2015年12月16日のFOMCで0.25%に利上げ。

■米国の利上げが世界経済に暴落ショックをもたらす理由

グローバル経済は、資本=お金の移動が自由になっているため、米国の利上げは、世界経済に大きな影響を与えてしまいます。

1、米国債の金利が上がれば、運用面での魅力が増して、新興国から米国に資金が移動してしまい、新興国の資金が足りなくなる。
2、米国が金利を上げて、米ドル高に動けば、新興国がドル建てで借りている借金が増える。
3、米ドルにリンクした通貨制度を採用している国は、米国の利上げに合わせて利上げしな
いと資金が逃げ出すため、自国の経済状況にかかわらず、利上げしなければならず、
景気が冷え込むリスクがある。

先日、実施されたジャクソンホールのイエレンFRB議長の講演で、雇用と物価についてFRBは自信を深め、GDPこそ弱いものの、今のレベルで、雇用と物価の目標達成に問題はないとの話をしています。

さらに、フィッシャーFRB副議長もインタビューに応えて、年内利上げに整合性ありと発言しており、データ次第ながら、年内の利上げ確率は相当に高まってきています。

米雇用統計やGDP、インフレ率のデータ、そして米大統領選挙と不確定要素はまだあります。その中で、利上げがいつになるのか予想するのも面白いですね。
そして、利上げ後に起きる可能性の高い世界経済へのショックを考えると、この秋はFXにチャレンジする好機かも知れません!

次回も【上村和弘のFX基本講座】、宜しくお願い致します。

<*ワンポイントレッスン>
本日のワード:バーナンキショック
米国の量的緩和を縮小させることを、当時の米FRB議長のバーナンキ氏が示唆したことで、世界的に金融市場が混乱したこと。量的緩和により、新興国に流れ込んでいたお金が止まると予想され、新興国の通貨や株式が大きく下落しました。

【上村和弘のFX基本講座】
全バックナンバーはこちらから
●第14回 米国の雇用統計はFXのフィーバーデー! 月に一度のビッグイベント!
●第18回 米ドル/円相場の割安度は?これから円高・円安?
●第26回 外国為替市場の1日、FXで儲けたいなら流れを知ろう!
●第29回 英国EU離脱は変動チャンス⁉︎ ショートの活用テク
●第31回 米雇用統計公表!FXは金利に注目
●第38回 米国と世界の板挟み…イエレン議長の舵取りは?
●第41回 話題のヘリコプターマネーとその影響は?
●第42回 日銀の量的・質的緩和にカラータイマー点灯中!

FXで大損する人の特徴はある?【1万円で始める初心者FX】

お金を増やしたい…と思っているのに、“いざ投資”となると戸惑ってしまうのが大部分の方のはず。そんな投資未経験の方でも「始めてみようかな」と思ってもらえるような、初心者向けFXのQ&A講座です。

■Q1:FXで大損する人の特徴はありますか?

■A:元本保証ではない事と、取引金額が大きくなるリスクに注意していないことが特徴でしょう

FXのリスクとして真っ先に考えるリスクは二つ。
・FXは銀行預金と違って元本保証ではなく、預けたお金が減るリスクがあります。
・預けたお金が大きく減るリスク。

■預けたお金が減るリスク=元本保証ではありません!

まず、金融商品で元本保証があるのは、基本的に銀行預金だけ。投資や資産運用を始めようと思えば、元本保証の投資というものはありません。そのため、預けたお金を1円たりとも減らしたくない場合は、銀行預金をおすすめします。リスク=リターンなので、元本保証かつハイリターンなどという話はありません。

■取引金額が大きすぎるリスク!

FXで大損したという話は、ネットや書籍で出てくる時がありますね。なぜ、そんなに損をするのでしょうか。FXで大損するのはなぜかをご紹介します。

FXのリスク!大損するのはなぜ?【1万円で始める初心者FX】、マネーゴーランド

FXで大損する代表的なパターン

1. 高いレバレッジで大きな取引をする!
2. 変動が激しいマイナーな通貨ペアを取引する!
3. 損切りができない!

<用語解説:レバレッジ>
FXは、購入時に必要な代金を全額用意しなくても、担保になる一部の資金(証拠金)を預けることで、大きな取引が可能です。これをレバレッジといいます。証拠金は、マンションや一戸建てを買う時の頭金と思ってください。取引に必要な総代金のことを丸代金と呼びます。

※南アフリカランドやトルコリラといった限られた市場で取引されるマイナー通貨は、政情不安・紛争などのリスクが大きい通貨です。

この3つがFXで大損する代表的な要因。
市場参加者が多く、流動性が極めて高い為替市場、FXは株式のように粉飾決算や倒産で株価が大暴落するリスクは少なくなります。
では、なぜ、FXで大損したという話やリスクが怖いという話が出てくるのでしょうか?

最大の要因は、取引高が大きすぎるということ。FXを取引する時に基準となる取引量は、1万通貨(米ドル)です。そのため、ビギナーの方でも1万ドルで売買したり、少し儲かると気軽に10万ドルや50万ドルで売買することがあります。

しかし、ここが落とし穴になりやすいところ。

1万ドルの取引は、1米ドル=100円で計算すると、【1万ドル×100円=100万円】の取引になります。しかもレバレッジを利用すれば、1万ドル=100万円分の取引を4万円の証拠金で取引できます。ここが錯覚しやすいところですが、1万ドルの取引は、証拠金の4万円を取引しているのではありません。日本円にして100万円分を取引しているということを意識することが大切。

逆に言うと、取引量を小さくして始めれば、何十万・何百万円も損する心配はいりません。

1ドルや千ドルで取引できるFX会社もあります。いきなり、1万ドルや10万ドルで取引するのではなく、慣れてから取引金額を増やすことが大損を避けるポイントです。また、小さい損失のうちに止める事を徹底する事が重要です。たいていの投資家の方が、大きな損失をかかえて我慢、そして我慢し切れずになって止めてしまいます。やり方次第の部分が大きなものとなります。とにかく無理をしない、気軽さを持つ事です。

⚫️FXに関する素朴な質問を受付中!

【1万円で始める初心者FX】シリーズで聞いてみたい質問等がありましたら、uketsuke@money-goround.jp までEメールにて、件名に「1万円から始めるFXの質問」と明記の上、お送りください。FX経験者や中・上級者なら【上村和弘のFX基本講座】 も参考にどうぞ。

●リスクが怖い…初心者の疑問に答えます【1万円で始める初心者FX】
●FXって何…初心者の疑問に答えます【1万円で始める初心者FX】
●株・投資信託…他の投資とFXはどう違う?
●ビギナーにやさしいFX会社を選ぶには?

意外に当たる⁉︎ 星占術で為替相場を予想するテク【上村和弘のFX基本講座】

この連載を読んでいけば、FXの経験が無い方もFXビギナーの方も一定のFXトレーダーになれる! 知っておくと便利な事やFX知識として重要な事、そしてお得な情報までを解説するシリーズ【上村和弘のFX基本講座】。

FXの相場を星占いで予測する方法があることをご存知でしょうか。12宮の星座の位置関係が、地球上の動き、そして人々の行動に大きな影響を与える。聞いているとなかなか面白そうですよね。

FXに限らず、マーケット=金融市場の動きを星占いで予想する方法は昔からマジメに研究されています。為替相場・株価・商品市場の動きを占星術(*)で予測できれば、大金持ちになれるとの思惑でしょうか?!

これは、タイムマシンや透明人間並に人気のあるテーマです。そして、占星術を金融に活かす金融占星術という相場予測手法は、プロトレーダーの一部に愛されている手法。

星占いで為替相場を予想!【上村和弘のFX基本講座】、マネーゴーランド

■FXと占星術

宇宙にある星座や太陽系の惑星たちの動きや位置が為替相場に関係あるの? と思って当たり前ですよね。でも、これ意外に当たる時があるのです。

太陽や月の動きや満ち欠けが、多少なりとも人間の行動に影響しているというのは、世間話でも良く出てきます。満月の時に交通事故が多いというのも統計的に証明された事例もあります。
ならば、天体や星座の動きが人の行動や相場に影響してもおかしくありません。

■占星術を少しだけ紹介

牡羊座は火を表し、おうし座は地を表す。すなわち、火を表す牡羊座が特定の位置にくると、火の力が強まり、地球では、熱波や猛暑が起きやすい。金融占星術では、このような考え方を元に相場を予測します。

もう一つお伝えすると、水星の逆行という見方があります。水星が地球の近くを通過している状態で、地球と水星の間に太陽が入らず、水星の影響を強く受けます。この水星逆行時は、情報・コミュニケーションに不具合が起きて、様々な乱れが生じます。為替相場もその影響を受けて、乱高下しやすく、テクニカル分析が当たらなくなる時期。
(関連記事:第34回「テクニカル分析はなぜ当たるの?」

「2016年の水星逆行は残り二回」
・2016年8月30日の21:49~9月21日
・2016年12月19日の19:59~2017年1月7日
この期間にトレードする時は、注意した方が良いかもしれません。

現在、金融占星術で最も有名な方は、米国のレイモンド・A・メリマン氏。彼は、金融占星術とサイクル理論で株式や為替相場を予測しており、証券会社や商品先物市場で活躍し、相場の世界で生き残っています。米国大統領選挙も占星術で予測するスゴイ人。

星占いはオカルトだから信じないというのもありでしょう。しかし、どんなに研究しても100%当てることはできない相場予測。金融占星術に興味を持てば、恋愛運や仕事運も上向いていくかも!

男性の皆様は、金融占星術を少しでもかじっておけば、女性との共通話題が出来るかもしれませんよ。

<*ワンポイントレッスン>
本日のワード:西洋占星術
西洋占星術は、アラビア・欧州で発達した占いの手法、天体がどの位置にあるのかをホロスコープに描き出して、その解釈を占う方法。オカルト扱いされることも多いが、現代占星術を真剣に研究している方も多い。

【上村和弘のFX基本講座】
全バックナンバーはこちらから
●第2回 FXって何?
●第4回 FX会社はどうやって儲けるのか?
●第16回 円高リスクを防ぐ。FXでヘッジしましょう!
●第17回 レバレッジの上限規制、利益率向上ならハイレバレッジ!
●第20回 初心者に向いている分析方法は?
●第32回 ファンダメンタルズ分析で大事なことは?
●第39回 FX注文の基本「成行・指値・逆指値」とは?
●第40回 FX注文の基本2「複合注文」で安定運用を!
●第44回 儲けたいならトレンドを味方につけよう!
●第45回 五輪終了後は…新興国BRICsは今後どうなる?

為替変動の要因&ビギナーが見るべき項目は【上村和弘のFX基本講座】

この連載を読んでいけば、FXの経験が無い方もFXビギナーの方も一定のFXトレーダーになれる! 知っておくと便利な事やFX知識として重要な事、そしてお得な情報までを解説するシリーズ【上村和弘のFX基本講座】。

為替相場の変動要因、金利や株式、経済成長、有事(戦争・政治不安など)、市場介入、物価など、たくさんあります。それぞれが影響しあって上がったり下がったりしています。

最初から全ての要因を見ていくのは大変。そこで、短期と長期における為替相場の決定的な要因をお伝えしたいと思います。

■重要な変動要因は金利差と物価差の二つ!

ビギナーの方はこの二つをまず見るようにしてください。そして、「短期は金利」・「長期は物価」で為替相場が動くということを覚えておきましょう。

■短期の為替相場は金利差で動く!

短期の為替相場は、これまでも中央銀行の金融政策でご紹介してきたように、金利差で動きやすい傾向を持ちます。(関連記事:第18回「米ドル/円相場の割安度は?」第19回「FOMC利上げの内容と対策」)

短期の為替市場の法則:高金利通貨は買われて、低金利通貨は売られる。

単純な話で、高金利通貨で運用すれば、低金利通貨で運用するよりも有利。例えば、3%の金利を貰える通貨の方が、1%の金利しか貰えない通貨よりお得です。ですから、中央銀行が金融政策で金利を上昇や引き締め方向(*)にすると、その通貨は高くなりやすいというのがセオリー。

ここで、それなら、低金利通貨の日本円はどうなの? 金利が低いから円安になるのでは?と思いませんか。また、南アフリカやトルコのように、金利の高い国の通貨を買えば、何もしなくても儲かるの? と疑問を持った方もいるはず。
そうです。短期の動きは、金利の高い通貨が上がり、金利の低い通貨が下がるのに、長期の動きはその逆になります。

■長期の為替相場は物価差で動く!

長期の為替相場は物価差で動く、上村和弘のFX基本講座、マネーゴーランド

高金利通貨を買えば、金利と為替差益で大儲け。それが上手くいかないのは、長期的な為替相場は、両国の物価差で動き易いからです。そして、高金利=高物価なので、高金利通貨はいずれ下がるリスクを抱えています。

高金利は、実は高いインフレ率の裏返し。インフレは、通貨の価値が下がること。ちなみに、今の日本は逆にデフレ状態が長く続いており、通貨の価値が上昇し物の価値が下がる状態。

長期的な為替相場の動きとしては、高金利=高インフレの通貨は下落しやすく、低金利=低インフレの通貨は上昇しやすいということになります。

先日、お伝えしたブラジルレアルが長期的に下落したのも、低金利通貨の日本円が100円レベルで滞在して動いているのも、為替相場の基本的なセオリーなのです。大まかに理解頂けましたら幸いです。

次回も【上村和弘のFX基本講座】、宜しくお願い致します。

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本日のワード:金融政策の引き締め
インフレや景気の過熱・バブルを防ぐために、中央銀行が金利を上げたり、通貨供給量を抑えること。逆に金利を下げたり、通貨供給量を増やすことを金融緩和という。

【上村和弘のFX基本講座】
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●第33回 儲けたいならテクニカル分析を学べ!
●第34回 テクニカル分析はなぜ当たるの?
●第39回 FX注文の基本「成行・指値・逆指値」とは?
●第40回 FX注文の基本2「複合注文」で安定運用を!
●第43回 五輪開催中!ブラジル通貨レアルは今買い?
●第44回 儲けたいならトレンドを味方につけよう!
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