【スバル インプレッサ プロトタイプ 試乗】完成度一段と高まり、素直にカッコいい

7310.jpg

まだ発売前だが、スバル『インプレッサ』のプロトタイプに試乗する機会を得た。場所は修善寺のサイクルスポーツセンター。クローズドのコース内のことである。

当然ながら、一般道と違って路面は平滑で大きな段差などがないから、乗り心地に関しては多少割り引いて考える必要があるかもしれないが、それでも旧型との乗り比べでは明らかな違いがあった。

今回のモデルチェンジはインプレッサのみならず、スバルにとって大きな転換点といえる。その理由はプラットフォームを一新したことだ。このインプレッサを皮切りに、スバルは今後すべてのモデルを、このスバル・グローバル・プラットフォームと呼ぶ新しいプラットフォームに変えていくからだ。

プロダクトジェネラルマネージャーの阿部一博氏によれば、一時的な下剋上の関係になるということだが、つまりは上級の『レガシィ』などよりもインプレッサの方が上質で高い運動性能を持つクルマに仕上がるから。それだけグローバルプラットフォームの出来が優れ、、かつ内外装に思いを込めて作ったことを意味する。それが「愛で作るクルマが、ある。」というフレーズに結び付いているのだと思う。

確かに内装の質感などはぐんと向上した。そしてあらゆる面での性能を引き上げたという総合的な性能は、間違いなく上がっている。似たようなものに見えたスタイリングも、白日の元、横から眺めるとはるかにスマートでスタイリッシュである。

今回試乗したのは、いずれも「スポーツ」の17インチ仕様と18インチ仕様で、「G4」に乗るチャンスはなかった。冒頭に話した通り、試乗は一周約5kmほどのクローズドコースだ。本来は自転車を走らせるコースなので、決してクルマ向きではないが、アップダウンが強く、案外日常的なスピードから、東名を走るようなスピードまでこなせる。

コースを覚えることも含めてまずは17インチ仕様でスタート。エンジンが随分とスムーズで軽快なハミングになった印象を受けた。実は、タイヤのスキール音を鳴らすことが御法度なので、コーナリングスピードはだいぶ控えめであるが、それをキープして走るのは、この17インチ仕様では至難の業であった。というのも、ターンインでタイヤの横剛性が不足気味で、腰砕けになる印象があり、スピードを上げるとアンダーステア必至という印象を受け、すぐに軽く、タイヤが泣き出してしまう。仕方なくステアリングを戻し直線状態でブレーキングということを繰り返した。

その後、18インチに乗ってみると、今度はその印象が激変。コースも覚えているので17インチ仕様の時よりも深く突っ込めたのだが、それでもタイヤは泣く兆候すら見せず、どっしりと落ち着いた印象の走りに変わった。これが本来の姿だとすれば、新しいインプレッサの走りは十分満足いくレベルどころか、かなり高い点を与えて良いと思える。

その後、旧型の17インチ仕様に乗り換えて、改めて乗り心地の良さ、音振対策の充実、そして顕著に感じられたのが、各部のフリクションの小ささなどで、新しいプラットフォームによる進化はかなり大きいと感じた。

エンジンは従来と同じ2リットルのフラット4ユニットだが(試乗車)、実に85%ものパーツが一新されて、しかも直噴化されている。これが乗り始めてすぐに滑らかで軽快なハミングという印象に繋がったのだと思う。良い悪いは別として、そのハミングからフラット4を感じることはない。ポルシェが718でもろにフラット4を感じさせてくれるのとは対照的。等爆に拘る必要もなかったのでは?とも感じてしまう。

あまりに乗り味が異なることから、車両実験の荘司武氏に、タイヤの違いだけでなくサスペンションにも変更があるのではないか尋ねてみた。すると、17インチと18インチではダンパーの減衰力からスプリングレートまで変更されていて、さらに電動パワーステアリングのアシスト量まで違うという。17インチのセッティングはだいぶ苦労しているようだが、ひょっとすると実際市販に至るまでにはまた何らかの変更があるかもしれない。いずれにせよ、現状では断然18インチがお勧めである。しかも乗り心地も18インチと17インチでは差がないのである。

最後に、良くなったとはいえこのクルマにリニアトロニックは似合わない。

■5つ星評価
パッケージング:★★★★★
インテリア居住性:★★★★
パワーソース:★★★★
フットワーク:★★★★★
おすすめ度:★★★★★

中村孝仁(なかむらたかひと)AJAJ会員
1952年生まれ、4歳にしてモーターマガジンの誌面を飾るクルマ好き。その後スーパーカーショップのバイトに始まり、ノバエンジニアリングの丁稚メカを経験し、その後ドイツでクルマ修行。1977年にジャーナリズム業界に入り、以来38年間、フリージャーナリストとして活動を続けている。

画像一覧

  • スバル インプレッサスポーツ プロトタイプ(18インチ仕様車)
  • スバル インプレッサスポーツ プロトタイプ(18インチ仕様車)
  • スバル インプレッサスポーツ プロトタイプ(18インチ仕様車)
  • スバル インプレッサスポーツ プロトタイプ(18インチ仕様車)
  • 18インチ タイヤ&ホイール
  • スバル インプレッサスポーツ プロトタイプ
  • スバル インプレッサスポーツ プロトタイプ
  • スバル インプレッサスポーツ プロトタイプ
  • スバル インプレッサスポーツ プロトタイプ
  • スバル インプレッサスポーツ プロトタイプ
  • スバル インプレッサスポーツ プロトタイプ
  • スバル インプレッサスポーツ プロトタイプ
  • スバル インプレッサスポーツ プロトタイプ
  • スバル インプレッサスポーツ プロトタイプ
  • スバル インプレッサスポーツ プロトタイプ
  • スバル インプレッサスポーツ プロトタイプ
  • スバル インプレッサスポーツ プロトタイプ
  • スバル インプレッサスポーツ プロトタイプ(17インチ仕様車)
  • 17インチ、タイヤ&ホイール

提供元

関連記事

関連記事

数分で売切続出か!最大50%OFF「九州ふっこう割」第二弾9/9より販売

今年夏に販売された『九州ふっこう割』はご存じですか? 第一弾は7月1日の販売開始とともにあっという間に売り切れたという、噂の大人気旅行割引の第二弾販売が9月9日(金)より始まります!

第一弾の発売時には数分で完売となってしまった商品もあったようなので、あらかじめ商品には目星をつけておきムダな時間は極力省いて、希望の商品だけを狙っていく必要がありそうです。

■九州ふっこう割 第二弾 概要

・開始日 : 9/9 10:00〜
・利用可能期間 : 10月〜12月

■目的地によって割引率が異なります!

▼熊本、大分は最大50%OFF
▼福岡、長崎、佐賀、宮崎、鹿児島は最大40%OFF

熊本地震による復興のための政府施策となるため、被害中心地である熊本、大分がすこし多めの割引額である50%OFF。九州他県でも40%もOFFになるのは嬉しいですね。

■申込方法は3パターン

九州ふっこう割を利用する方法は下記の3つのパターンのみです!

・ネット系旅行予約サイト
・旅行会社の窓口
・全国のコンビニエンスストア端末(九州ふっこう割宿泊券のみ、対象外のエリアがあります)

完売となったあとも、キャンセルが出たタイミングなどで運良くお得に九州へ旅行が出来る可能性もあるのでこまめにサイトをチェックすることをおすすめします。

せっかくお得に九州旅行ができる分、復興の手助けと思ってすこしお財布の紐をゆるめてみてはいかがですか?

765万円、レンジローバー イヴォーク コンバーチブル、受注開始

ジャガー・ランドローバー・ジャパンは、世界初となるラグジュアリーコンパクトSUVのコンバーチブルモデル、ランドローバー「レンジローバー イヴォーク コンバーチブル」の受注を9月9日より開始する。

レンジローバー イヴォーク コンバーチブルは、イヴォークオリジナルのデザインに踏襲しながら、個性的なシルエットを生み出す防音仕様のZ型格納式ソフトトップルーフを採用。センターコンソールのスイッチを操作することで、時速48kmまでであれば走行中でも21秒でルーフを展開、18秒でルーフを格納できる。また、折りたたんだルーフを収納するためのスペースを設けるために、フロントドア後部の車体やテールパイプ、スポイラーを新たに設計している。

インテリアは、オックスフォードレザーなど随所に高級素材を使用。また、大人4名がゆったりと座れる広々したスペースと、ルーフの開閉を問わない251リットルのラゲッジルーム、高速かつ直感的なタッチ操作が可能な10.2インチの最新インフォテインメント・システム「インコントロール タッチプロ」を備えるなど、快適性と利便性を両立している。

走行面でも、ペダル操作なしで一定速度(1.8km/h~30km/h)の前進・後退を継続できるオールテレイン・プログレス・コントロール・システム(ATPC)を標準装備し、他のランドローバーモデルと同様、優れたパフォーマンスを発揮する。

安全面では横転保護のためにAピラーを強化したほか、リアクォーターパネル内に展開式ロールオーバーバーを装備。万一車が横転した場合、自動的に2本のアルミ製バーを0.09秒で作動させ、乗員のための安全なスペースを確保する。また、ステレオデジタルカメラを用いた自動緊急ブレーキ(AEB)や車線逸脱警告などの先進安全技術もオプションとして用意する。

価格は765万円。

【メルセデスベンツ C350eアバンギャルド】MBらしい走り、完成度の高さを実感…島崎七生人

グレード名でも判るように「C350eアバンギャルド」は『Cクラス』のラインアップでは、V6、V8搭載のAMGに次ぐ最上位モデル。しかもアバンギャルドだから、目の前に停められているだけでも、見るからにほどよいスポーティムードが伝わってくる。

搭載エンジン(211ps/350Nm)は4気筒の2リットルターボで「C250スポーツ」と共通。これに340Nmのトルクを発揮するモーターが組み合わせられ、ハイブリッドのシステムトータルで実に279ps/600Nmのパフォーマンスを発揮する。

さらに同車の場合、ハイブリッドシステムでHYBRID/E-MODE/E-SAVE/GHARGEの4モードが選べ、もともとの車両自体の走行モード(ダイナミックセレクトスイッチでEco/Comfort/Sport/Sport+/Individualが選べる)と組み合わせることで、非常に多彩な“走らせかた”ができるのも特徴だ。

今回の試乗時間内で前記のモードの組み合わせのすべてを確認することはできなかったが、総じて印象的だったのは、メルセデスらしい走りがいささかも損なわれていない…ということ。とくにEV走行での走り出しは、単になめらかなだけでなく、乗り味やステアリングフィールからメルセデスらしい“コク”がしっかり伝わる点に好感がもてた。実際、C250スポーツに対し車重は230kg増し。けれどその車重増さえ味方につけ、現行『Cクラス』のなかでもトップクラスの極上の乗り心地を味わわせてくれる。後部にバッテリーを搭載し、トランクの床面の奥側半分がおよそ5cmほど高くなっていたりするが、ハイブリッドだからといってクルマの素性を犠牲にしていないという訳だ。

単相三線AC200V電源を用意し自宅で充電を行なえば、近場の用事をEVとして使える。EV走行時にはエンジンルーム内で何らかのメカ音が小さく立っているが、無音であるより自然…そう思える感覚。他方でハイブリッド走行でアクセルに力を込めれば、スムースなまま十二分に力強い加速も発揮してくれ、走らせている醍醐味もひとしお。硬軟いずれの走りも自然にこなし、クルマとしてのバランス、完成度の高さに目を見張った。

■5つ星評価
パッケージング:★★★★★
インテリア/居住性:★★★★★
パワーソース:★★★★★
フットワーク:★★★★★
オススメ度:★★★★★

島崎七生人|AJAJ会員/モータージャーナリスト
1958年・東京生まれ。大学卒業後、編集制作会社に9年余勤務。雑誌・単行本の編集/執筆/撮影を経験後、1991年よりフリーランスとして活動を開始。以来自動車専門誌ほか、ウェブなどで執筆活動を展開、現在に至る。 便宜上ジャーナリストを名乗るも、一般ユーザーの視点でクルマと接し、レポートするスタンスをとっている。

今度は「GTI」の画像リーク!?「VW ゴルフ」改良新型は?

欧州の自動車最大手、フォルクスワーゲンの主力車種、『ゴルフ』。近い将来、発表が予想される同車の改良新型モデルについて、ハッチバックとワゴンに続き、今度は高性能な「GTI」の画像がリークされた。

これは、オランダの自動車メディア、『AUTO BLOG.NL』に掲載されたもの。同メディアが、改良新型『ゴルフGTI』の画像を独自に入手。読者に向けて、公開している。

現行ゴルフGTIは2013年春、スイスで開催されたジュネーブモーターショー13でワールドプレミア。ゴルフGTIは、歴代ゴルフに用意されてきた伝統のスポーツグレード。現行型のエンジンは、新開発の直噴2.0リットル直列4気筒ガソリンターボ「TSI」。最大出力は220ps、最大トルクは35.7kgmを発生する。

これでも物足りない顧客のために、フォルクスワーゲンは、歴代ゴルフGTIとしては初めて、「GTIパフォーマンス」を設定。最大出力はさらに10ps上乗せされ、230psを引き出す。0‐100km/h加速は6.4秒、最高速は250km/h(リミッター作動)と優れた動力性能を示す。

同メディアに掲載された改良新型ゴルフGTIの画像からは、GTI伝統のメッシュグリルを保ちながら、フロントバンパーを中心に、フェイスリフトが施されているのが確認できる。

ランキング