教育費の資産運用「預金:投資信託」ベスト配分は?~子どもの将来を広げるために~第5話

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<材料>

・将来の教育費を準備するための資金

<Point>

1リスクコントロールの方法

2なぜ資金が必要になるタイミングに合わせて割合を変えるのか

3運用期間10年の場合の資産配分の考え方

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子供の教育費が実際必要となる時期まで、子供が生まれてから長期間ある場合には、投資による資産運用を考えても問題ありません。ただし、重要なのはリスクコントロールです。

前回、 第4話「初めての資産運用、商品選びの3つのステップ」に続き、子供の教育費を投資運用によって考えていく場合、さらに一歩踏み込んだリスク回避の方法についてご紹介します。

【資産運用のリスクをコントロールする方法】

前回は、初めての資産運用でどのような商品を選べばよいのかということをお伝えしました。しかし教育費として必要になるまでの長い期間、運用を続けるには各人のライフプランや資金計画に合わせて対応していく必要があります。そこで、今回は資産運用のリスクをコントロールする方法についてお伝えします。

【預金と投資の割合を調整しよう】

リスクをコントロールする一番簡単な方法は、預金と投資にまわす資金の割合で調整することです。

資産運用上級者であれば、株式と債券の配分や投資地域の選択でリスク調整が可能です。初心者の場合は、預金と投資にまわす資金とのバランスで調整する方法が簡単です。

例えば、将来の教育費のために今から準備できる予算が毎月15,000円だとします。2話「教育費を資産運用しながら準備してみる」でもお伝えした通り、この場合はそのうち毎月1,000円ずつでも良いのですぐに投資信託の積み立てを始めましょう。残り14,000円は預金に預けておいてもOKです。ただし、普段から利用している普通預金口座とは分けて管理しておく必要はあります。

積立投資を始めて半年程度は、投資信託の価格変動の大きさをチェックしておきましょう。値動きのイメージが掴めたら、投信信託の積立金額を徐々に増やしていきます。資金が必要になるまでの期間が10年以上あるなら、最終的に「預金7,500円、投資信託7,500円」と半分ずつにします。投資信託の商品は、第4話「初めての資産運用、商品選びの3つのステップ」でお伝えした通り、株式インデックスファンドが良いでしょう。

→次ページは
資金を使う時期に合わせて配分を調整する話です。

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執筆者

高橋忠寛 (たかはし ただひろ) ファイナンシャル・プランナー (CFP®)

株式会社リンクマネーコンサルティング代表取締役  http://link-money.co.jp/ ファイナンシャル・プランナー(CFP®)・日本証券アナリスト協会検定会員(CMA) 上智大学経済学部経済学科卒業。東京三菱銀行(現在の三菱東京UFJ銀行)、シティバンク銀行での10年超の銀行勤務を経て、2014年9月に独立。金融商品の販売には関わらない完全に独立した立場で資産運用や保険、相続について総合的なアドバイスを提供している。 著書『銀行員が顧客には勧めないけど家族に勧める資産運用術』(日本実業出版社)

高橋忠寛

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初めての資産運用、商品選びの3つのステップ~子どもの将来を広げるために~第4話

第3話では、「取引口座選びの大事なポイント」として「すぐにネット証券で口座を開設してみましょう」とお話しました。

これで泳ぐプールは決まりました。次はいよいよ実際に泳いでみる番です。第4話では、初めての資産運用ではどのように商品を選べばいいのか、3つのステップに分けてお伝えします。

(1)保障と資産運用は分けて考えよう!

子供が生まれたら学資保険に入るものだと思われている方が多くいます。他にも保険商品を使って貯蓄をしようと考えている人もいます。しかし第1話でもお伝えしたように、保険商品を利用した貯蓄にはデメリットもあるし効率的ではありません。万が一に備える死亡保障と資産形成は分けて考えましょう。

(2)預金と投資による資産形成のバランスを考えよう!

教育費として実際に資金が必要となる時期まで15年以上ある場合には、投資による資産運用を中心に資金準備を考えても問題ありません。ただし、教育費という資金の性質上、リスクコントロールが極めて重要になります。

リスクコントロールは資産配分を調整することにより行いますが、まずは預金と投資にまわす資金のバランスで調整するのが良いでしょう。毎月の収入の中から一定額を預金と投資信託に分けて積み立てをしていきます。

(3)実際に投資商品を選んでみよう!

それでは、実際に投資商品を選んでいきましょう。

リスクを抑えながら10年以上先に使うための資産形成に取り組むのであれば、投資信託を利用します。日本の代表的な株式指数である日経平均株価やTOPIXに連動する「国内株式インデックスファンド」と世界の主要国の株式に投資する「グローバル株式インデックスファンド」の組み合わせをお勧めします。

世界経済に広く分散投資するということです。短期的な価格変動はあるものの、世界規模では経済成長が続いています。世界全体の経済が少しずつでも成長していくことにより、世界全体の株式価値も上昇していきます。

投資経験があまりなく不安を感じる方は、無理をせず、「預金:投資信託=9:1」で預金の割合を増やしましょう。しかし、子供がまだ小さく運用期間が10年以上ある場合には、少なくとも「預金:投資信託=5:5」の割合で積立をしていくことをお勧めしています。

注意点としては、実際に教育費として使うまでの期間が10年を切ったら、他の資産とのバランスも考えながら投資信託の割合を減らしていく必要があります。また、子どもの教育費の準備と併せて、万が一に備え十分な保障金額の生命保険に入ることは絶対に必要です。掛け捨ての定期保険を使って、しっかり備えておきましょう。

ここまでを参考に、口座を開設したネット証券で国内株式と海外株式のインデックスファンドを選んでみましょう。実際に商品を決めると、あとはゴールを目指して泳ぐだけです。資産運用もやってみることで自分に合った「お金の貯め方」が身につきます。思い切って飛び込んでみましょう。

■これまでの話
・第1話 子どもにかかるお金の準備、学資保険だけで大丈夫?
<内容>教育費の準備は学資保険以外にも選択肢はあります。
資産運用も検討しましょう。

・第2話 教育費を資産運用しながら準備してみる
<内容>初めての資産運用で大事なポイント「少額ですぐに始めましょう!」

・第3話 教育費を運用する金融機関選びの3つのポイント
<内容>取引口座選びの大事なポイント「すぐにネット証券で口座を開設してみよう!」

教育費を運用する金融機関選びの3つのポイント~子どもの将来を広げるために~第3話

前回のお話で高橋先生より「ネット証券に口座を開設して、まずは少額から始めてみましょう」ということでアドバイスをいただきました。

しかしです。何からまず始めたらよいのでしょう。株式、投資信託、外貨、FX……、数多ある商品の中で初心者としてどれから選んでいけばよいのでしょう。
一つに気になって利用してみたいのが「NISA」、税金が一定額まではかからないということを学びましたが、まずはそのメリットを生かして学びながら体験していくのがよいかと思いました(水泳スタイルですね(参考: 前記事)。

ただその場合、NISAと言っても商品の選択肢がたくさんあり、どこの金融機関で開設するのがよいのか?それぞれ個人によってもちろん差異はあるかと思いますが、一般的にどういう点をポイントに口座を開設し、商品を選んでいけばよいのかお聞きしました。

【高橋先生からのメッセージ】
前回第2話では、「初めての資産運用で大事な3つのポイント」として、「まずは少額からすぐに始めてみましょう」、とお話しました。第3話では、NISAの取引口座を開設する際の疑問点や不安点について、質問に答える形式でお伝えしていきます。

Q.口座を開設する金融機関を選ぶ際に、何を一番気にしたら良いのでしょうか?
A.取り扱い商品の種類(ラインナップ)と手数料です。

例えば、銀行の口座では株式投資が出来ませんので、株式投資も検討している場合には証券会社に口座を開設する必要があります。取り扱っている投資信託の種類や本数も金融機関によって大きく異なります。

そして、同じ投資信託でも利用する金融機関によって支払う手数料が変わってくるため、手数料水準が安い金融機関を選ぶことも重要です。金融機関によっては手数料が2倍以上違ってきます。金融機関を比較する際には、購入手数料がゼロの投資信託(ノーロードファンド)の取扱本数を比べてみるのも良いでしょう。

Q.証券会社のタイプとして、ネット証券と対面証券があるみたいですが、どちらがいいのでしょうか。それぞれの特徴も教えてください。
A.結論からいうと、ネット証券での口座開設をお勧めします。

ネット証券とは、インターネット上で口座開設の手続きを行い、取引もネットで行います。対面証券とは、街中に支店を開設していて証券会社の社員が支店の店頭で手続きをしてくれます。

ネット証券は、商品の品揃えも豊富で、取引手数料など様々なコストも安く設定されています。取引も少額から出来ます。一方、対面証券は、営業マンに相談できますが、取引にかかる手数料は高くなってしまいます。また営業マンは金融商品を販売するプロであって、資産運用のアドバイスをするプロではありませんので、的確なアドバイスが得られるとは限りません。

ネット証券は大手の証券会社であればどこでも良いでしょう。初心者にとってはそれほどの違いはありません。例えば、SBI証券、楽天証券、マネックス証券などは人気があります。

Q.投資信託の手数料には、購入手数料と信託報酬があると聞きましたが、どちらの手数料が重要なのでしょうか?
A.購入手数料とは、その名前の通り購入時にのみかかる手数料です。購入時に手数料がかからない投資信託(ノーロードファンド)も最近はかなり多くなっていますので、購入手数料がかかる投資信託は選択肢から外してしまって良いと思います。

信託報酬とは、運用期間中に継続的にかかる手数料です。投資金額と別に手数料を支払う必要はありませんが、投資している資産から日々少しずつ差し引かれています。
時間をかけて長期で取り組む資産運用では、継続的にかかるこの信託報酬が安い商品を選んでおくことが重要になります。同じような運用タイプの投資信託でも、1%以上違いがあります。商品を選択する1つの基準としては、信託報酬が1%程度までの中から選ぶと良いでしょう。

少しでも高いリターンを実現する唯一確実な方法はコストを抑えることです。これら両方のコストを意識して投資信託を選択することが大切です。

ここまでに説明した口座開設のポイントを参考に、さっそくネット証券で口座を開いてみましょう。実際に手続きを進めると、疑問点や不安なども出てくるかもしれません。一つ一つ解決しながら、自分にあった「お金の貯め方」を身につけましょう。
次回は商品の選び方をお伝えします。

はじめまして、ダメ主婦です。【マネーしたくない!笑う!節約?子育て絵日記】

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はじめまして、ダメ主婦です。【マネーしたくない!笑う!節約?子育て絵日記】

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はじめまして。中村こてつと申します。

日本の南の方で、2人の男児を子育てしている母親です。
この度、マネーゴーランドにてマンガを描かせていただくことになりました。
が、描くに当たり、自分が何の知識も持っていないことに気づきました。
どおりで全然貯まらないわけだよ。(笑)

そんな私なので、お得な情報を提供できるわけもなく、勝手に皆さんの『頭の休憩係』になることにしました。

はじめのほうでは、子育てから得たうっすいい節約系記事を描きますが、すぐにネタ切れとなって、くだらない内容に移行する予定です。

どうぞ生暖かい目で読んでやってください。
よろしくお願いいたします。

チャリーン。

ぼくたちが決める!おでかけプラン【親子で話そう!おかねのこと 子どもに伝えたい!おかねの大切さ】

子どもにお金の大切さを伝えるためには、親子の日頃のコミュニケーションが欠かせません。つづみくん一家の日常の一部を切り取って、どんな風にお金の話をしているか覗いてみましょう。

【親子で話そう!おかねのこと 子どもに伝えたい!おかねの大切さ】第15話「ぼくたちが決める!おでかけプラン」

【夏休みだ!たくさんおでかけするぞ!】

つづみ:わーい!!夏休みだー!ママ、今年の夏はどこに行くの?

ママ:そうねー。どうしようかしら。

つづみ:ぼくねー、海もプールも遊園地も行きたい!あと旅行も!

ママ:そうね、お金がいくらでもあったら行きたいところだわ…(ため息)
そうだ!つづみにとっておきのアイデアを教えてあげようかな。

つづみ:なになに!?

【おでかけプランを僕たちが決める!?】

ママ: 実はね、この夏のおでかけプラン、つづみとかのんに任せようかと思っているの。たとえば今度の日曜日のプラン、二人で決めてみない?

つづみ:え?本当?すごい!僕たちで決めていいの!?

ママ: そうよ。ワクワクするでしょう?もちろんママもお手伝いするわよ。つづみ、自由帳を持ってきて。

つづみ:自由帳を持ってきたよ。かのんも連れてきた。

ママ:じゃあ、今からママが言うことを書いてね。「使えるお金(よさん)…6000円」

【よさんって何?】

つづみ:よさん?よさんって何?

ママ:予算っていうのは、何かをしたいって思ったときにいくらまでお金をかけられるかというものよ。だから、土曜日のおでかけプランで使えるお金は6000円まで、ということ。わかったかな?

つづみ:うわー!6000円も使っていいの?嬉しい!どこへでも行けるね!

ママ:ふふふ。どうかしら。一緒に考えていきましょう。まずおでかけはどこに行きたい?二人で話し合ってみて。

つづみ・かのん:プール!!

【お金がかかることは何かな?】

ママ:あら、珍しく気が合ったわね。じゃあ、プールにおでかけするのに、どんなお金がかかるか、自由帳に書いてみよう!何があるかな?

つづみ:入場するお金でしょ、あと電車に乗るお金。

ママ:ほかにもあるわよ。プールでいっぱい泳いだらお腹も空くでしょう?

かのん:お昼のレストラン代!

ママ:ピンポーン!ほかにはかからない?

つづみ・かのん:うーん。

ママ:じゃあ、それぞれいくらかかるか一緒に調べましょう。つづみ、金額を横に書いていってね。まず入場料は、大人800円、子供300円。交通費は、車で行くからガソリン代がかかるわよ。400円ね。ランチ代は4人で3000円くらいかな。つづみ、全部書いたら足し算してみてくれる?

【あっという間に”よさん”に】

つづみ:800+800+300+300+…  うわー!もう5600円だって!よさん、すぎちゃうよー。

ママ:計算頑張ったね。もう予算ギリギリ(笑)

つづみ:なんだ。6000円もあったらもっと色々行けると思ったのに。あっという間によさんになっちゃうんだね。

ママ:でも、まだ予算は余っているわよ。

つづみ:200円でお菓子を買って、200円でジュース買う!これでピッタリだ!嬉しいなー!

ママ:来週のプランもぜひ立ててね!頼りになるわー!

<おでかけプランを任せる手順>

・親が予算を決めて子どもに伝える
・行きたい場所ややりたいことを書かせる
・どんなことにお金がかかるか一緒に考える
・かかる金額を調べさせる(小さい子の場合は親が伝える)
・足し算をさせて、予算の中でできることを一緒に考える

<登場人物>

つづみくん:小学2年生。都内で両親と妹と住んでいる。どんなことにも興味を持つ好奇心旺盛な元気な男の子

パパ:会社員。大好きな家族のために毎日仕事をがんばるパパ。つづみくんと一緒にサッカーをするのが大好き

ママ:専業主婦。つづみくんの「どうして?」攻撃にどう答えれば良いか悩むママ。下の子が小学校に入ったらパートに出たいと思っている。

かのんちゃん:幼稚園年中。お兄ちゃん大好きの明るい女の子。

<これまでの話>
第14話 お金を貯めることってえらい !?
第13話 モノのやり取りで大失敗
第12話 はじめてのおつかい
第11話 園児から始めるお小遣い
第10話 お小遣いの渡し方
第9話 お小遣いの値段の決め方
第8話 お小遣いを始める
第7話 「消費税」って何?
第6話 「旬」って何?
第5話 欲しいモノと必要なモノ
第4話 利子ってなに?
第3話 ぼく専用の口座を作る
第2話 お年玉って何に使えば良いの?
第1話 どうしたらお金ってもらえるの?

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