旅行中も安心!利食い&ストップロス注文とは【上村和弘のFX基本講座】

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この連載を読んでいけば、FXの経験が無い方もFXビギナーの方も一定のFXトレーダーになれる! 知っておくと便利な事やFX知識として重要な事、そしてお得な情報までを解説するシリーズ【上村和弘のFX基本講座】。

今回は「忙しい夏休み中でもFXで運用したい」「旅行中に為替相場が急に動いたらどうすればいいの?」という方に、対策をお伝えします。海外旅行や海水浴、避暑地でスポーツ、家族サービス…FXを運用しながら夏休みを満喫しましょう。

為替相場は24時間動いており、私達が休みの間も外貨のポジションを持っていれば、損益が発生します。そのため、そろそろ利益を確定したい、これ以上の損失を避けたいという時のために、決済注文を先に出しておくことが一法です。8月は夏枯れ相場(*)になることもあれば、大荒れ相場になることもありますからね。

■夏休みは利食い注文やストップロス注文を出しておきましょう!

リミットとも呼ぶ利食い(利益確定)注文と損失を限定するためのストップロス注文を活用すれば、夏休み中でも心配せずに、楽にFXを運用できます。

「利益を確保するための利食い注文」
まず、為替相場が自分の予想通りに動いた時は、ちょうど良いところで決済しないと、その後の動き次第で、利益が減ったり逆に損失に転じたりします。そのため、相場が予想通りに動いた場合に、目標とする価格を決めておき、利益を確保する利食い注文を出しておきます。

「損失を限定するストップロス注文」
為替相場が自分の予想と反対に動いた時の方法、これ以上は損したくないポイントに出しておくストップロス注文。FXで儲けるには、このストップロスの活用がとても大事。夏休みで相場のチェックをできない間に、思わぬニュースが飛び込んで、損失が一気に膨らむというのは最悪の事態。これを避けるために出しておくのがストップロス注文です。

これらの注文方法を活用するだけで、為替レートを見ていなくても、ゆっくり夏休みを過ごせます。
(関連記事:「第39回(FX注文の基本)」)

■利食い注文とストップロス注文を両方出す複合注文で対応!

さらに進化形として、二つの注文を同時に出しておけば、上下のどちらに動こうとも、安心して過ごせます。 第40回 FX注文の基本2「複合注文」)で記載しましたが、この方法を活かせば為替相場を眺めていなくても大丈夫です。忙しいアナタでも楽ちんです。

FXは主婦や会社員等の投資参加者が多い金融商品ですが、それはFXが自由度の高い金融商品である他、様々な注文方法を活用する事で、片手間に取引する事が出来るからです。

以下、復習の意味で記しておきます。

「OCO注文」
利食いとストップロスを同時に出す注文がOCO注文。これから米ドル/円が上昇すると考えて買いポジションを持っている場合、ここまで上がれば利食い・ここまで下がれば損切りを同時に出しておくことができます。注文さえ出しておけば、後は自由に夏休みを満喫できますね。

らくちんFX! 夏休み、楽に運用したい! 【上村和弘のFX基本講座】、マネーゴーランド

遊びも投資も、楽に行きたいですね。
次回も【上村和弘のFX基本講座】、宜しくお願い致します。

<*ワンポイントレッスン>
本日のワード:夏枯れ相場
8月は夏休みで参加者が減り、相場の動きが小さくなる傾向にあります。値動きが小さくなり、取引量が減る事を夏枯れ相場と呼びます。しかし、取引量が少ない時に、大きな材料が出ると、一転、急落や急騰する場合がありますので、リスク管理をしなければいけません。

【上村和弘のFX基本講座】
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●第10回 数十%の利回りも可能!外貨預金より有利なFXのスワップポイント!
●第16回 円高リスクを防ぐ。FXでヘッジしましょう!
●第21回 手数料80%カット!夏休みに活用したい外貨両替
●第26回 外国為替市場の1日、FXで儲けたいなら流れを知ろう!
●第32回 ファンダメンタルズ分析で大事なことは?
●第33回 儲けたいならテクニカル分析を学べ!
●第36回 サラリーマンこそFXをやるべし!

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  • 旅行中も安心!利食い&ストップロス注文とは【上村和弘のFX基本講座】

執筆者

上村 和弘 (かみむらかずひろ)

アセットクラス&WEBコンサルティングLLC 代表CEO・ファウンダー 日本ファイナンシャルプランナーズ協会CFP会員、1級FP技能士 1990年 現三菱UFJモルガン・スタンレー証券入社を皮切りに、証券リテール業務や企画調査、ファンド事業等に従事。1999年より、FX事業の新規立ち上げ後、複数社での金融ネット事業の立ち上げ、事業再構築・運営等の統括マネージメントを経て2011年独立。現在、金融情報サービス事業をコアに、投資教育系、システムツールのサポート業務を行う他、シンクタンク系企業、金融システムベンダー等の顧問等を兼務する。1968年生、宮崎県出身。

上村 和弘

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FX注文の基本「成行・指値・逆指値」とは?【上村和弘のFX基本講座】

この連載を読んでいけば、FXの経験が無い方もFXビギナーの方も一定のFXトレーダーになれる! 知っておくと便利な事やFX知識として重要な事、そしてお得な情報までを解説するシリーズ【上村和弘のFX基本講座】。

今回は、FXの基本事項について触れて見たいと思います。
外貨を機動的に売買する時はFX会社に注文を出しますが、FXの初中級者向けに、始める前にこれだけは知っておいて欲しい大事なポイント、「注文方法について」ご紹介します。

■新規注文と決済注文について

まず、始め方と終わり方を理解しておいてください。

最初に外貨を売買する時の注文を「新規注文」といいます。そして、保有した外貨は、取引を終了する事になります(=反対売買と言う)。取引を終了するために出す注文を「決済注文」といいます。この新規注文~決済注文で取引が成立すれば、1回の取引が終了して利益や損失が確定します(関連記事:第2回「FXって何?」)。

・新規注文:新たに外貨を保有= ポジションを作るために出す注文
・決済注文:保有しているポジションを終了するために出す注文

■3つの基本的な注文方法:成行・指値・逆指値

FXの注文で、最初にマスターして欲しいのが以下の3つ。株式投資の経験がある方にはおなじみの注文方法ですね。

1、成行(なりゆき)注文:現在の価格で売買する注文方法
2、指値(さしね)注文:あらかじめ指定レートを決めて発注し、指定レートに達すれば成立する注文方法
3、逆指値(ぎゃくさしね)注文:現在の価格よりも不利なレートを指定しておく注文。

ここで、指値と逆指値の違いをしっかりと覚えておきましょう。下記の図をご覧になると分かりやすいと思います。

「買い注文でのスタートの場合(下図の左側)」
・指値は、現在価格から下がった所で買う注文。
 (待ち伏せ的な考え方で、安い水準で始めるやり方。)
・逆指値は、現在価格から上がった所で買う注文。
 (動き出したら、レートを気にせずに飛び乗るやり方。)
※逆指値注文は、何らかの材料等で急に上がり出す場合などに活用され、
  一定の上昇幅やトレンド(傾向)が出てきそうな時に有効な方法です。

「売り注文で終わる場合(下図の右側)」
・保有しているポジションを、現レートよりも高い、有利なレートで売る決済注文。
 (余裕を持たせながら、利益を狙うやり方)
・保有しているポジションを、現レートよりも低い、不利なレートで売る決済注文。
 保有しているポジションが、停滞している時などに利用される他、損失を軽減する目的で利用されます。ストップロス注文(*)とも呼ばれます。
 損失を限定させることの出来る注文方法で、投資全般に重要なリスク管理手法となります(関連記事:第23回「時間分散とリスク軽減」参照)。

FXの基本、注文方法編! 【上村和弘のFX基本講座】、マネーゴーランド

このように、指値と逆指値注文は、売買タイミングが逆になりますので、理解しておきましょう。以上、基本的な注文方法について記載しました。株式やFX、225先物、商品等の投資全般において、リスク管理や分散テクニック(第24回「FXなら積み立て投資がいい!ドルコスト平均法による長期投資を」)の重要性が確認されていますので、どのようにして終了させるのか、投資成果の大きな部分を占める事項です。少しずつ学ばれることをおススメします。

次回も【上村和弘のFX基本講座】、宜しくお願い致します。

<*ワンポイントレッスン>
本日のワード:ストップロス注文(逆指値注文)
予想と反対に為替相場が動いた時に、損失を限定するために出す注文のこと。
予め損失幅や損益分岐点等を決めておき、どのくらいの損失が出たら取引を終了するか注文が出来ますのでリスク限定手法とも言われます。大きな損失を出さないコツです。

【上村和弘のFX基本講座】
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●第1回 FXの基本
●第2回 FXって何?
●第6回 FXを極める第一歩:相場予測はまずチャートから!
●第7回 FXを極める第一歩:相場予測はまずチャートから!スマホ編
●第8回 平均足チャートで、これからの為替の動きを予想しよう!
●第20回 初心者に向いている分析方法は?
●第21回 手数料80%カット!夏休みに活用したい外貨両替
●第28回 FXは1カ月でどれ位儲けられるの?
●第36回 サラリーマンこそFXをやるべし!

FX注文の基本2「複合注文」で安定運用を! 【上村和弘のFX基本講座】

この連載を読んでいけば、FXの経験が無い方もFXビギナーの方も一定のFXトレーダーになれる! 知っておくと便利な事やFX知識として重要な事、そしてお得な情報までを解説するシリーズ【上村和弘のFX基本講座】。

今回は、FXの注文方法第二回として、複合注文をご紹介します。前回、「FX注文の基本“成行・指値・逆指値”とは?」にて、成行・指値・逆指値の基本をご紹介しましたね。それの応用編です。ここまで一気に勉強して注文方法をマスターしておきましょう。FXで勝てる要素の一つであり、他の投資商品にも生かせますので学習しておきましょう。

■複合注文を知る!

応用編といっても難しくありません。実際にデモトレードで試して見ればすぐに覚えられますので、身体になじむまで発注を繰り返してみてください。
1. OCO注文
2. IFDONE注文
3. IFDONE+OCO注文=IFO注文

この3つについて説明します。

1.OCO注文:指値注文と逆指値注文を同時に出して、一方が成立すると、もう一方がキャンセルされる注文方法です。

FX注文の基本「複合注文編」、安定運用の一つ! 【上村和弘のFX基本講座】、マネーゴーランド

決済注文の時によく使われる方法です。新規の買いポジションを保有している時に、利益が出る指値注文と損失を限定する逆指値注文を同時に出しておく方法、就寝中や仕事中、多忙な時に画面を見ていられない、対応出来ない時などに有効ですね。

2.IFDONE注文:新規注文が成立した後に、決済注文を有効にする注文。新規注文を出す時に、あらかじめ決済したいレートを指定しておくことができます。自動的に対応してくれる方法なので、大変便利です。

3.IFDONE+OCO注文(=IFO注文):この注文は、上記IFDONEとOCOを組み合わせた注文で、新規注文が成立した時に、有効となる決済注文を二つ指定できます。この注文、スタート時に加え、利益確定(=利食い)の指値注文と損切りの逆指値注文を同時に出せるので、いつ決済するかに悩む必要がありません。

新規注文を出す時に、損切り注文を出しておけば、損失リスクを抑えた取引になりますし、利食い注文を出しておけば、為替相場が目標値に達すると、自動的に注文が成立して利益が確定します。

FX注文の基本「複合注文編」、安定運用の一つ! 【上村和弘のFX基本講座】、マネーゴーランド

決済の指値と逆指値をどちらか一方だけにした場合は、IFDONE注文になります。新規指値注文を出す時には、このIFDONE+OCO注文を使えるとトレードの幅が広がります。

「シナリオを立てる事」

実際にポジションを持つ時は、利食いと損切りポイントを決めておくこと! 新規でポジションを持とうとする時には、3つの事を考えて取引する必要があります。その3つとは、

・新規エントリーの価格:いくらで買うのか(スタートするのか)
・利食いの価格:いくらの利益を狙うのかorどこまで上がりそうか(ゴールの設定)
・損切りの価格:どれくらいの損失に耐えられるのかorどこまで下がりそうか(リタイアの判断)

これらのシナリオを立てて売買すると安定的な成果に繋がります。取引スタート時に決済ポイント、ゴールを決めておくのが大事です。これを決めておかないと利小損大(*)になりがち。また、慌ててマイナスが膨らむ、といった事を回避出来ます。
リスクとリターンのバランスを考えて対応される事が望まれます。なお、リスクが大きくてリターンが少ないような場面ではポジションを持たない方が良いでしょう。

参考になりましたか?

次回も【上村和弘のFX基本講座】、宜しくお願い致します。

<*ワンポイントレッスン>
本日のワード: 利小損大
利食いが早く、損切りが遅い取引を繰り返すこと。コツコツ・ドカーンと言われています。勝った取引の利益額は少なく、負けた取引の損失額が大きくなり、トータルで計算すると損失が大きい状態のこと。たとえ勝率が高くても、損失が大きいとトータルでの損益がマイナスになりやすい為、注意が必要です。

【上村和弘のFX基本講座】
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●第1回 FXの基本
●第6回 FXを極める第一歩:相場予測はまずチャートから!
●第7回 FXを極める第一歩:相場予測はまずチャートから!スマホ編
●第16回 円高リスクを防ぐ。FXでヘッジしましょう!
●第17回 レバレッジの上限規制、利益率向上ならハイレバレッジ!
●第22回 投資リスクの低減!分散投資ならFXがいい理由
●第23回 投資リスクの低減No.2 時間の分散!
●第39回 FX注文の基本「成行・指値・逆指値」とは?

五輪開催中!ブラジル通貨レアルは今買い?【上村和弘のFX基本講座】

この連載を読んでいけば、FXの経験が無い方もFXビギナーの方も一定のFXトレーダーになれる! 知っておくと便利な事やFX知識として重要な事、そしてお得な情報までを解説するシリーズ【上村和弘のFX基本講座】。

ブラジル・リオデジャネイロで開催中のオリンピック。ブラジルの政権交代・反対運動・ドーピング問題と開催が危ぶまれていましたが、何とか始まりましたね。

これから、数回にわたり、五輪で盛り上がるブラジル関係の情報をお届けさせていただきます。最初は、ブラジル通貨のレアルの紹介と現状をご紹介します。

■新興国の星:ブラジルレアル

これから伸びていく可能性を秘めた国・ブラジルの通貨はブラジルレアル。FXでブラジルレアルを取引している会社はIG証券くらい。流動性が低く、相場が荒れやすいので取引には注意を要する通貨です。

ブラジルは、W杯・リオ五輪とスポーツの注目イベントを連続開催したように、これから成長する可能性を持つ新興国の一つ。BRICs(ブリックス)と呼びます。

そして、ブラジル経済を語る上で重要なのが原油・鉄鉱石・アルミニウムと豊富な資源を持つこと。人口も2億人超と多く、これから、若年層が成人していけば、経済成長しやすい人口ボーナス期(*)に2025年から入ります。

■ブラジル経済の現状はスリル満点

原油価格の低迷・中国経済の成長ダウンによって、資源輸出で稼いでいた国は、収入が激減しました。ブラジルもそうした国の一つで、好景気でカバーされていた悪しき部分がオモテに出てきてしまい、次から次へと問題登場。

・ルセフ前大統領の不正問題
・高いインフレ率
・低下する経済成長率
・資源価格の低迷
・世界経済の景気悪化
これらの問題でブラジル経済は悪化し、五輪開催すら危ぶまれた程。

■ブラジルレアルの動き

近年のブラジルレアルは、対日本円で40円~50円の間で動いていました。しかし、2015年に米国が金融緩和から利上げ方向へと舵を切り始め、中国経済をはじめとした新興国危機が起きました。

ブラジルは、経済悪化に加えて、当時のルセフ大統領を含めた政治家たちに、国営石油会社のペトロブラスが不正献金をしたとの汚職疑惑が持ち上がり、経済成長の落ち込みと政治的な混乱というダブルパンチに見舞われてしまいます。

これでは、ブラジルに投資していた人達もお金を引き上げたくなります。リオ五輪・今後の高成長を見越して投資していたのに、賄賂などの不正が横行・原油価格の下落で、国外へと資金が逃げ出すことに…その結果、ブラジルレアルは安くなり、2016年2月には28円台の安値を付けました。

ブラジルレアルの月足チャート
ブラジルレアルの月足チャート、上村和弘のFX基本講座、マネーゴーランド

こう見ると悪いところばかり見えるブラジル。しかし、捨てる神あれば拾う神あり。通貨のブラジルレアルが安くなったこと・景気悪化で国内の需要が減ったことで、2015年の貿易収支は197億ドルの黒字。さらに、ルセフ大統領が停職、テメル暫定大統領に代わったことで、政治も一段落。リオ五輪がはじまったことで、国民のムードも変化してきました。

もちろん、治安問題・汚職問題・世界経済の落ち込みといった問題はまだ抱えています。
しかし、豊富な資源・2025年前後からの人口ボーナス・人口の多さといった点から、ブラジルの長期的な成長は見込めます。投資のセオリー「安値で買う・悪い時に買う」という点からは、中長期的にブラジルレアルは買い時ではないかと思います。

オリンピック一色、少し投資の観点で見るのも良いですね。

次回も【上村和弘のFX基本講座】、宜しくお願い致します。

<*ワンポイントレッスン>
本日のワード:人口ボーナス
若年層が、次々と働く世代(生産年齢人口)に加わることで、経済成長が伸びていく状態のこと。潜在能力の高い人口構成。子供が多く高齢者が少ない、ピラミッド型の人口構成にある国は、いずれ、この人口ボーナスの状態を迎えて、労働者が増える事となり経済が高成長する可能性を持ちます。

【上村和弘のFX基本講座】
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●第6回 FXを極める第一歩:相場予測はまずチャートから!
●第7回 FXを極める第一歩:相場予測はまずチャートから!スマホ編
●第8回 平均足チャートで、これからの為替の動きを予想しよう!
●第27回 LINE株ブックビルディング開始!今は買い⁉︎
●第35回 英国EU離脱でビジネスチャンス到来か⁉︎
●第38回 米国と世界の板挟み…イエレン議長の舵取りは?
●第41回 話題のヘリコプターマネーとその影響は?

日銀の量的・質的緩和にカラータイマー点灯中! 【上村和弘のFX基本講座】

この連載を読んでいけば、FXの経験が無い方もFXビギナーの方も一定のFXトレーダーになれる! 知っておくと便利な事やFX知識として重要な事、そしてお得な情報までを解説するシリーズ【上村和弘のFX基本講座】。

■インフレ目標達成に黄色信号の日銀

7月28、29日の日銀金融政策決定会合で、日銀は、追加緩和に踏み切りました。内容は、ETFの買入れ額を年間3.3兆円から6兆円に拡大するなどを発表するも市場は期待外れ感でいっぱい。

■日銀が実施している量的・質的金融緩和の内容

ETFの買入れ額増額:年間約3兆円⇒7月29日に6兆円に拡大
・不動産投資信託の買入れ額増加:年間約9000億円
・マイナス金利の拡大:日本銀行当座預金の一部に-0.1%のマイナス金利
・マネタリーベース増加ペースの引上げ:年間約80兆円
・長期国債の買い入れ増加:年間80億円
ヘリコプターマネーをはじめ、かなりの追加緩和をしてくるのではと予想されていましたから、失望感が出るのもしょうがないところ。(参考「話題のヘリコプターマネーとその影響は?」

黒田総裁の金融緩和は、「インフレ目標2%」という大胆なもの。インフレを消費者に期待させて、デフレ退治&景気を良くする目的=リフレ派(*)の主張だったのですが、そもそものインフレ目標2%すら危うい状況。

すでに、当初目標として掲げた2015年4月から2017年度中に伸びています。今回の追加緩和が小規模だったこともあり、これ以上の緩和は難しいのでは、と足許を見られ始めています。

■日銀の目標=インフレ率達成のために、株価上昇&円安誘導!

「インフレに必要な項目」
・為替相場の円安
・原油価格の上昇
・不動産・株価の上昇
・賃金の上昇
・需要の増大

為替相場の円安や株価の上昇は、インフレになりやすい要因。実際、アベノミクス直後は、株高・円安で、インフレに向けて動いていたのです。2%目標には足りないものの「もう少し頑張りましょう」を押してもらえるレベル。

日銀の量的・質的緩和にはカラータイマー点灯中! 【上村和弘のFX基本講座】、マネーゴーランド

赤:米ドル/円、オレンジ:日経平均、青:WTI原油
※引用:GMOクリック証券

ところが、株高・円安が進んでも、人々のインフレ期待は大きく盛り上がらず、企業は株高・円安で出た利益を賃金上昇や設備投資に回さず、会社に溜めこむだけ。そうこうしているうちに、世界的な原油安が到来し、日本のインフレ率も頭打ち。
下記の日銀公表のインフレ率を見ても2016年は下落傾向

日銀の量的・質的緩和にはカラータイマー点灯中! 【上村和弘のFX基本講座】、マネーゴーランド

日銀が公表しているインフレ率(消費者物価上昇率:CPI) 除く生鮮食品・エネルギー
2016年7月6日

今、米国は利上げをしたがっているものの米ドル高は嫌と矛盾を消化しなければいけない状況。ならば、日本が円高を引き受けておけば、米国が利上げをしても、利上げ分の米ドル高を相殺できるという状態。米国もそろそろ利上げしておかないと次に景気後退があれば、対応策が無くて苦しい状況。

日銀黒田総裁をはじめとしたリフレ派の質的・量的緩和という壮大な実験は、今、正念場を迎えています。もともと、量的・質的金融緩和は長く続けるものではなく、短期間で目標達成したかった政策。地球上で三分間しか戦えないウルトラマンのように、そろそろスぺシウム光線で怪獣退治しないと大変なことになってしまいます。

次回も【上村和弘のFX基本講座】、宜しくお願い致します。

<*ワンポイントレッスン>
本日のワード:リフレ
緩やかなインフレを起こすことで、デフレや不況から脱して景気回復を図ろうとすること。年率2%程度のインフレ目標を設定して、金融緩和を行う政策のこと。実際に景気回復・需要増加に繋がるかを世界的に実施中。

【上村和弘のFX基本講座】
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●第17回 レバレッジの上限規制、利益率向上ならハイレバレッジ!
●第19回 直前、6月FOMC利上げの内容と対策!
●第31回 米雇用統計公表!FXは金利に注目
●第35回 英国EU離脱でビジネスチャンス到来か⁉︎
●第38回 米国と世界の板挟み…イエレン議長の舵取りは?
●第41回 話題のヘリコプターマネーとその影響は?

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