株・投資信託…他の投資とFXはどう違う?【1万円で始める初心者FX】

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お金を増やしたい…と思っているのに、“いざ投資”となると戸惑ってしまうのが大部分の方のはず。そんな投資未経験の方でも「始めてみようかな」と思ってもらえるような、初心者向けFXのQ&A講座です。

■Q1:株や投資信託・外貨預金などほかの投資と比べてFXはどう違うの?

■A:投資といっても様々な種類があり、それぞれ違いがあります。

なかなか一言では説明の難しい質問です。そこで、数多くある投資商品をピラミッド形式にしてご紹介しましょう。

■投資・金融商品のピラミッド

数多くある投資を紹介するために、「預けたお金が増えたり減ったりする=リスクとリターン」の観点から金融商品を並べて見ました。ピラミッドの下にある金融商品ほど、リスクが小さいとお考えください。リスク・リターンについてはあくまでも目安ですからね。

FXと他の金融商品の違い?! 【1万円で始める初心者FX】、マネーゴーランド

銀行預金は、リスク(損失が生じる可能性)が小さい分、リターン(利益を得られる可能性)が小さい典型的な金融商品。逆に絵画や宝石・貴金属・アンティーク・骨董などは、かなりの専門知識とお金が必要な投資になります。

■取引のしやすさ:オーダーメイドと規格品の違い

そして、下の三段と上の二段との間には、大きな差があります。それは、取引のしやすさ。不動産・絵画・貴金属などは、取引に必要な金額が大きい分、売買しにくい投資です。

みなさんも中古の家や空き地に、「この家(土地)売ります」という看板が何カ月も立っているのを見たことがあるかと思います。不動産は、扱う金額が大きい上に、それぞれがオリジナルのオーダーメイド商品です。立地・間取り・設備など一つとして同じ商品がありません。そのため、売買が成立しにくい特徴があり、一般の人は手を出しにくい投資商品ですね。

そして、ピラミッドの下方、FX・株式・預金などは、売買がしやすいように、一定の規格が定められた投資商品です。そのため、FX・株式・預金などは、どこの会社で取引しても、ほぼ同じ商品内容を持っています。そのため売買しやすい・少額で取引できるという特徴を持ちます。

■主な投資の違い?

主な投資について、投資対象・元本保証・運用方法の3つで表を作ってみました。
FXは、投資対象が外貨(外国為替)で、元本保証がなく、自分自身で売買をする投資(金融商品)ということになります。

FXと他の金融商品の違い?! 【1万円で始める初心者FX】、マネーゴーランド

投資信託や銀行預金は、お金を預ければ、あとは金融機関の専門家たちに任せて運用してもらうことになります。ここがFX・外貨預金・株式との大きな違い。

また、銀行預金が他の金融商品と違うのは、預けたお金が減ることはない元本保証ということ。FX・外貨預金・株式などの金融商品には、元本保証はありません。つまり、儲かることもあれば、預けたお金が減ることもありえるということ。

■自分に向いた投資を選ぶには?

「1円たりとも損したくない」という方は銀行預金。「お金を増やしたいけど、時間も知識もない」という方は投資信託。「銀行預金ではほとんどお金が増えない。積極的に投資をしてみたい」という方は、株式・FXが向いている金融商品です。

本連載では、FXを中心にこれからも投資に役立つ内容をお届けします。

参考
●リスクが怖い…初心者の疑問に答えます【1万円で始める初心者FX】
●FXって何…初心者の疑問に答えます【1万円で始める初心者FX】

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【1万円で始める初心者FX】シリーズで聞いてみたい質問等がありましたら、uketsuke@money-goround.jp までEメールにて、件名に「1万円から始めるFXの質問」と明記の上、お送りください。
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執筆者

上村 和弘 (かみむらかずひろ)

アセットクラス&WEBコンサルティングLLC 代表CEO・ファウンダー 日本ファイナンシャルプランナーズ協会CFP会員、1級FP技能士 1990年 現三菱UFJモルガン・スタンレー証券入社を皮切りに、証券リテール業務や企画調査、ファンド事業等に従事。1999年より、FX事業の新規立ち上げ後、複数社での金融ネット事業の立ち上げ、事業再構築・運営等の統括マネージメントを経て2011年独立。現在、金融情報サービス事業をコアに、投資教育系、システムツールのサポート業務を行う他、シンクタンク系企業、金融システムベンダー等の顧問等を兼務する。1968年生、宮崎県出身。

上村 和弘

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この連載を読んでいけば、FXの経験が無い方もFXビギナーの方も一定のFXトレーダーになれる! 知っておくと便利な事やFX知識として重要な事、そしてお得な情報までを解説するシリーズ【上村和弘のFX基本講座】。

最近、流行の言葉「ヘリコプターマネー」。これ、長い目で見ると、FXにはもちろん、一般の方にもとても重要なことです。お金をヘリコプターから、ばらまくと、拾った人達がお金を使って景気が良くなり物価が上がるというのがヘリコプターマネーの基本。今回は、少しフォーカスして見たいと思います。

最近話題のヘリコプターマネーとは、上村和弘のFX基本講座、マネーゴーランド

■ヘリコプターマネーの目的は、景気を良くしてデフレを退治すること。

ばらまく方法は、地域振興券、給付金と何でもよくて、国民に現金をただで配ることが目的です。広い意味では、政府が増税などで回収せずに人々にお金を配る政策全般。

国民は、そのお金で、物を買ったりサービスを受けたりするでしょうから、消費が活発になり、経済が良くなります。収入が増えたために、物を買いたい・お金を使いたいという欲求が高まり、物不足になって物価も上昇します。

ヘリコプターマネー、私達にとって良いことばかりだと思ってしまいます。この政策を実施すれば、日銀と政府が目標にしている「インフレ率2%の目標やGDP増加計画」が達成されそうです。

孫正義さんや林修先生の言葉を借りれば、「やりましょう」「今でしょ」的な政策です。でも、ちょっとお待ちください。ヘリコプターマネーに問題はないのでしょうか。

■ヘリコプターマネーの問題点

いかに、政府といえども、一般の家計と同じで、収入がなければお金を使うことはできません。政府の収入は国民の納める税金です。しかし、税金だけでは、お金が足りないので、借金をしています。それが国債です。

今の日本は、国債金利が非常に低く、満期が10年物以下の国債はマイナス金利。つまり、政府は国債を発行すると金利を支払うのではなく受け取ることができるということです。

さらに、日銀が国債のほとんどを買い取る質的・量的緩和を行っているため、販売した国債が売れ残る心配もありません。ということは、ヘリコプターマネーを実施する形が整いつつあるということ。

では、ヘリコプターマネーを実施すれば、万々歳かというとそんなことはありません。FXを取引していれば、この話のヤバさが分かってきます。

■リスクシナリオ:国債が暴落してハイパーインフレに?

政府が国債をどんどん発行して、日銀がそれを引き受ければ歯止めが効かなくなります。そして、世界にあるお金は日本円だけではありませんから、たくさん刷られた日本円と国債は、いつかその価値を失い始めます。

そして、日銀が国債を買うのを止めた時に、買い手のいなくなった国債は暴落し、金利は急上昇するシナリオが考えられます。こうなると、政府債務の支払い額もどんどん増え、日本円の価値が薄れるハイパーインフレの到来です。米ドルやユーロに対して、300円といったレベルまで円安が進行する可能性があります。

ヘリコプターマネーを実施して、デフレを退治し景気を良くしながら、副作用として生じやすいハイパーインフレや過度な円安にすることなく、為替相場を安定させるのを日銀に求めても・・・難しい。

政府は、国民の人気を集めるために、景気を良くしたいと考え、お金を発行したがる性質を持っています。そのリスクを避けるために、中央銀行が政府から独立(*)して、自国通貨を守るという形にしました。ただ、日銀も人の子、政府の圧力には耐えきれず、アベノミクスによる日銀の国債買い入れは、実質上、日銀の独立性を失った状態と言えるでしょう。

もし、ヘリコプターマネーを実施するとなれば、期間を短くしたり、配るお金を少額にしたりと「何かの制限を利かせて実行」することになります。もし、そこで効果が出れば、何も問題ありません。しかし、劇的な効果がないまま、いつのまにかズルズルとヘリコプターマネーを続ければいつか破たんは訪れてしまいます。これがヘリコプターマネーのリスクシナリオ。様々な角度から検証する必要も有りそうです。

次回も【上村和弘のFX基本講座】、宜しくお願い致します。

<*ワンポイントレッスン>
本日のワード:中央銀行の独立性
政府は、景気を良くして国民の支持を得たいことから、お金の供給を増やす政策を取る傾向を持ちます。その副作用として、インフレになりやすく、一時的な好景気のために、将来の経済安定が犠牲になりがち。これを防ぐために、お金の需給・金利をコントロールするのは、政府から独立した中央銀行が行います。中立的に実施される方針が、歴史的な知恵として取られています。

【上村和弘のFX基本講座】
全バックナンバーはこちらから
●第4回 FX会社はどうやって儲けるのか?
●第15回 FXは上下の動きにチャンスあり!
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FX注文の基本2「複合注文」で安定運用を! 【上村和弘のFX基本講座】

この連載を読んでいけば、FXの経験が無い方もFXビギナーの方も一定のFXトレーダーになれる! 知っておくと便利な事やFX知識として重要な事、そしてお得な情報までを解説するシリーズ【上村和弘のFX基本講座】。

今回は、FXの注文方法第二回として、複合注文をご紹介します。前回、「FX注文の基本“成行・指値・逆指値”とは?」にて、成行・指値・逆指値の基本をご紹介しましたね。それの応用編です。ここまで一気に勉強して注文方法をマスターしておきましょう。FXで勝てる要素の一つであり、他の投資商品にも生かせますので学習しておきましょう。

■複合注文を知る!

応用編といっても難しくありません。実際にデモトレードで試して見ればすぐに覚えられますので、身体になじむまで発注を繰り返してみてください。
1. OCO注文
2. IFDONE注文
3. IFDONE+OCO注文=IFO注文

この3つについて説明します。

1.OCO注文:指値注文と逆指値注文を同時に出して、一方が成立すると、もう一方がキャンセルされる注文方法です。

FX注文の基本「複合注文編」、安定運用の一つ! 【上村和弘のFX基本講座】、マネーゴーランド

決済注文の時によく使われる方法です。新規の買いポジションを保有している時に、利益が出る指値注文と損失を限定する逆指値注文を同時に出しておく方法、就寝中や仕事中、多忙な時に画面を見ていられない、対応出来ない時などに有効ですね。

2.IFDONE注文:新規注文が成立した後に、決済注文を有効にする注文。新規注文を出す時に、あらかじめ決済したいレートを指定しておくことができます。自動的に対応してくれる方法なので、大変便利です。

3.IFDONE+OCO注文(=IFO注文):この注文は、上記IFDONEとOCOを組み合わせた注文で、新規注文が成立した時に、有効となる決済注文を二つ指定できます。この注文、スタート時に加え、利益確定(=利食い)の指値注文と損切りの逆指値注文を同時に出せるので、いつ決済するかに悩む必要がありません。

新規注文を出す時に、損切り注文を出しておけば、損失リスクを抑えた取引になりますし、利食い注文を出しておけば、為替相場が目標値に達すると、自動的に注文が成立して利益が確定します。

FX注文の基本「複合注文編」、安定運用の一つ! 【上村和弘のFX基本講座】、マネーゴーランド

決済の指値と逆指値をどちらか一方だけにした場合は、IFDONE注文になります。新規指値注文を出す時には、このIFDONE+OCO注文を使えるとトレードの幅が広がります。

「シナリオを立てる事」

実際にポジションを持つ時は、利食いと損切りポイントを決めておくこと! 新規でポジションを持とうとする時には、3つの事を考えて取引する必要があります。その3つとは、

・新規エントリーの価格:いくらで買うのか(スタートするのか)
・利食いの価格:いくらの利益を狙うのかorどこまで上がりそうか(ゴールの設定)
・損切りの価格:どれくらいの損失に耐えられるのかorどこまで下がりそうか(リタイアの判断)

これらのシナリオを立てて売買すると安定的な成果に繋がります。取引スタート時に決済ポイント、ゴールを決めておくのが大事です。これを決めておかないと利小損大(*)になりがち。また、慌ててマイナスが膨らむ、といった事を回避出来ます。
リスクとリターンのバランスを考えて対応される事が望まれます。なお、リスクが大きくてリターンが少ないような場面ではポジションを持たない方が良いでしょう。

参考になりましたか?

次回も【上村和弘のFX基本講座】、宜しくお願い致します。

<*ワンポイントレッスン>
本日のワード: 利小損大
利食いが早く、損切りが遅い取引を繰り返すこと。コツコツ・ドカーンと言われています。勝った取引の利益額は少なく、負けた取引の損失額が大きくなり、トータルで計算すると損失が大きい状態のこと。たとえ勝率が高くても、損失が大きいとトータルでの損益がマイナスになりやすい為、注意が必要です。

【上村和弘のFX基本講座】
全バックナンバーはこちらから
●第1回 FXの基本
●第6回 FXを極める第一歩:相場予測はまずチャートから!
●第7回 FXを極める第一歩:相場予測はまずチャートから!スマホ編
●第16回 円高リスクを防ぐ。FXでヘッジしましょう!
●第17回 レバレッジの上限規制、利益率向上ならハイレバレッジ!
●第22回 投資リスクの低減!分散投資ならFXがいい理由
●第23回 投資リスクの低減No.2 時間の分散!
●第39回 FX注文の基本「成行・指値・逆指値」とは?

リスクが怖い…初心者の疑問に答えます【1万円で始める初心者FX】

お金を増やしたい…と思っているのに、“いざ投資”となると戸惑ってしまうのが大部分の方のはず。そんな投資未経験の方でも「始めてみようかな」と思ってもらえるような、初心者向けFXのQ&A講座をスタートします。

■Q1:FXはいくらから始められますか?

■A:約100円からできます。

投資や資産運用というと「お金に余裕がある人向けでは?」と最初から興味を持たないのは損。FXは少額で取引できることが特徴のひとつで、初めての投資にはFXが最適なんです。

では、できるだけ分かりやすく説明していきますね。まず、取引するときの単位のお話しです。鉛筆・ノートなど何か物を買う時は、1本や1冊といった「ばら売り」が出来ない場合がありますよね。鉛筆を一本から売ってくれる場合と1箱しか売れない場合をイメージしてみてください。この最低購入単位をFXは最低取引額(単位)と呼びます。

それでは、米ドルやユーロといった外国のお金は、幾らから売買できるのでしょうか? なんと、FXは1ドルや1ユーロから取引できます。ただ最低取引額が1ドル=1通貨単位のFX会社は数が少なく、代表的な会社はSBIFXトレードがあります。

1通貨で米ドルを買えば、約100円分の取引。レバレッジ(※)を最大の25倍にすれば、約4円の資金(=「証拠金」と言う)があれば取引できます。その分、利益も少なくなりますが、1通貨の取引はFXを体験してみるのに良いと思います。1ドルの取引なら、100円の時に買って80円まで下がっても損失は20円だけ。これなら、思う存分損することができますね。

<用語解説:レバレッジ>

FXは、購入時に必要な代金を全額用意しなくても、担保になる一部の資金(証拠金)を預けることで、大きな取引が可能です。これをレバレッジといいます。証拠金は、マンションや一戸建てを買う時の頭金と思ってください。取引に必要な総代金のことを丸代金と呼びます。

■初心者なら1万円の投資だって可能!

1通貨で取引しても、あまり儲からないから面白くないという方は、100通貨ではじめてみてはどうでしょう? 100通貨で米ドル/円を取引すると1万円分の取引です。レバレッジ10倍で取引すれば用意する証拠金は1,000円。初心者がFXを始めるのにちょうど良いサイズだと思います。

ただし多くのFX会社が最低取引単位を1,000通貨か1万通貨としているため、利用できるFX会社は限定されてしまうということを覚えておきましょう。

■Q2:FXでどのくらい損をするか心配です。

■A:100通貨(約1万円)なら1日のリスクは約100円を目安にしましょう。

予想が外れて損失した場合、予想が当たって利益がでる場合、それぞれどれ位になりそうかをあらかじめ想定しておくことを「損益リスク」と言います。いくらくらい損する可能性があるのか最初から分かっていれば、実際に損したり、利益が出ても慌てなくて済みますね。

米ドル/円の場合について、為替の動きを平均すると1日に約1円上下に動きます。つまり100通貨(約1万円分)を1日1回売買した時の最大リスクは、約100円と見積もっておけばOK。ただ、相場が大きく動くと1日で3円や4円動く日もありますから、イレギュラーな事もあるという事を理解しておきましょう。

<1通貨・100通貨・100通貨・1万通貨の比較表>
月1万円から始めるFX、マネーゴーランド
※取引に必要な証拠金はレバレッジ25倍、米ドル/円の為替レートは1ドル=100で計算。
※損益リスクは1日に約1円上下した場合を計算しています。

⚫️FXに関する素朴な質問を受付中!
【1万円で始める初心者FX】シリーズで聞いてみたい質問等がありましたら、uketsuke@money-goround.jp までEメールにて、件名に「1万円から始めるFXの質問」と明記の上、お送りください。
FX経験者や中・上級者なら 【上村和弘のFX基本講座】 も参考にどうぞ。

FX注文の基本「成行・指値・逆指値」とは?【上村和弘のFX基本講座】

この連載を読んでいけば、FXの経験が無い方もFXビギナーの方も一定のFXトレーダーになれる! 知っておくと便利な事やFX知識として重要な事、そしてお得な情報までを解説するシリーズ【上村和弘のFX基本講座】。

今回は、FXの基本事項について触れて見たいと思います。
外貨を機動的に売買する時はFX会社に注文を出しますが、FXの初中級者向けに、始める前にこれだけは知っておいて欲しい大事なポイント、「注文方法について」ご紹介します。

■新規注文と決済注文について

まず、始め方と終わり方を理解しておいてください。

最初に外貨を売買する時の注文を「新規注文」といいます。そして、保有した外貨は、取引を終了する事になります(=反対売買と言う)。取引を終了するために出す注文を「決済注文」といいます。この新規注文~決済注文で取引が成立すれば、1回の取引が終了して利益や損失が確定します(関連記事:第2回「FXって何?」)。

・新規注文:新たに外貨を保有= ポジションを作るために出す注文
・決済注文:保有しているポジションを終了するために出す注文

■3つの基本的な注文方法:成行・指値・逆指値

FXの注文で、最初にマスターして欲しいのが以下の3つ。株式投資の経験がある方にはおなじみの注文方法ですね。

1、成行(なりゆき)注文:現在の価格で売買する注文方法
2、指値(さしね)注文:あらかじめ指定レートを決めて発注し、指定レートに達すれば成立する注文方法
3、逆指値(ぎゃくさしね)注文:現在の価格よりも不利なレートを指定しておく注文。

ここで、指値と逆指値の違いをしっかりと覚えておきましょう。下記の図をご覧になると分かりやすいと思います。

「買い注文でのスタートの場合(下図の左側)」
・指値は、現在価格から下がった所で買う注文。
 (待ち伏せ的な考え方で、安い水準で始めるやり方。)
・逆指値は、現在価格から上がった所で買う注文。
 (動き出したら、レートを気にせずに飛び乗るやり方。)
※逆指値注文は、何らかの材料等で急に上がり出す場合などに活用され、
  一定の上昇幅やトレンド(傾向)が出てきそうな時に有効な方法です。

「売り注文で終わる場合(下図の右側)」
・保有しているポジションを、現レートよりも高い、有利なレートで売る決済注文。
 (余裕を持たせながら、利益を狙うやり方)
・保有しているポジションを、現レートよりも低い、不利なレートで売る決済注文。
 保有しているポジションが、停滞している時などに利用される他、損失を軽減する目的で利用されます。ストップロス注文(*)とも呼ばれます。
 損失を限定させることの出来る注文方法で、投資全般に重要なリスク管理手法となります(関連記事:第23回「時間分散とリスク軽減」参照)。

FXの基本、注文方法編! 【上村和弘のFX基本講座】、マネーゴーランド

このように、指値と逆指値注文は、売買タイミングが逆になりますので、理解しておきましょう。以上、基本的な注文方法について記載しました。株式やFX、225先物、商品等の投資全般において、リスク管理や分散テクニック(第24回「FXなら積み立て投資がいい!ドルコスト平均法による長期投資を」)の重要性が確認されていますので、どのようにして終了させるのか、投資成果の大きな部分を占める事項です。少しずつ学ばれることをおススメします。

次回も【上村和弘のFX基本講座】、宜しくお願い致します。

<*ワンポイントレッスン>
本日のワード:ストップロス注文(逆指値注文)
予想と反対に為替相場が動いた時に、損失を限定するために出す注文のこと。
予め損失幅や損益分岐点等を決めておき、どのくらいの損失が出たら取引を終了するか注文が出来ますのでリスク限定手法とも言われます。大きな損失を出さないコツです。

【上村和弘のFX基本講座】
全バックナンバーはこちらから

●第1回 FXの基本
●第2回 FXって何?
●第6回 FXを極める第一歩:相場予測はまずチャートから!
●第7回 FXを極める第一歩:相場予測はまずチャートから!スマホ編
●第8回 平均足チャートで、これからの為替の動きを予想しよう!
●第20回 初心者に向いている分析方法は?
●第21回 手数料80%カット!夏休みに活用したい外貨両替
●第28回 FXは1カ月でどれ位儲けられるの?
●第36回 サラリーマンこそFXをやるべし!

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