【家計をガッツリ見直す】「挫折しない家計簿づくり」3つのポイント

6702.jpg

このレシピを実行して

DREAM円貯まる!
<材料>

・ レシート

<Point>

1家計簿が続かないのは、共通の悩み

2オリジナル家計簿にすればストレスなく続けやすい

3分類に迷うので、費目は細かくしない

「なかなかお金が貯められない…」とお悩みの方に、まず家計の見直しのため、3か月間でいいので家計簿を付けてみようという話をしました。3か月間とはいえ、続けるのは大変なことですよね。

■誰もが抱く「家計簿を続けられない」悩み

FPである筆者は、ライフプランセミナーの講師として、各地の企業や自治体などで年金や保険、教育費、老後資金の話をすることがありますが、参加者の方から「将来のためにライフプランを考えることが大切なのはわかった。お金を貯めなければいけないこともわかった。家計管理の大切さもわかった。でも、そもそも家計簿を付けても続かないんです…」というご相談をよく受けます。

家計の改善のために大切なのはまず支出を把握すること。とはいえ、一年の初めに真新しい家計簿を買って、「今年こそはがんばるぞ!」と思っても、きちんと書こうとすればするほど続かない。わかります…。なぜなら、若かりし頃の筆者自身がそうだったから。

■「挫折しない家計簿」ポイント1:エクセルを利用してみよう

いくら素敵な家計簿でも、項目が細かくてどこに何を書けばいいのかわからなかったり、月末に電卓で集計したりするのもかなり大変です。几帳面な人ほど深みにはまってしまいます。それに、そもそも手書きするのが面倒という人も多いのではないでしょうか?

無理なく続けられる家計簿は、人によって違うかもしれません。が、ここで紹介したいのは、パソコンが得意な方におススメな、エクセルを使った家計簿です。筆者自身もエクセルで作ったオリジナルの家計簿を使っています。

月ごとにシートを追加していきますが、費目は分類に迷わないように最低限にし、入力の頻度は週に1〜2度。ある程度レシートが貯まったらエクセルに金額を打ち込んでいきます。カード払いの控えは引き落とされるまでノートに貼っておきますが、それ以外のレシートはそのままごみ箱に。

集計を自動計算されるようにすれば、これまでつかった金額も、その月内にあとどれくらい使えるかもすぐにわかり、「食費をちょっと抑えよう」「欲しい洋服は来月までガマン」など工夫もしやすくなります。

■「挫折しない家計簿」ポイント2:費目は細かくしない

オリジナル家計簿を作る場合、まずは固定費と変動費の欄を作ります。固定費は、以下のように毎月必ず一定金額が出ていくものです。
・家賃、住宅ローン
・水道光熱費など公共料金
・通信費
・保険料

変動費は以下のようなもので、これをやりくりすることが家計改善のポイントです。
・食費(※外食費は分けておくことをおすすめします)
・日用品費(薬局や100円ショップなどでの買い物)
・教育費(こどもの習い事や教材など)
・娯楽費(レジャーや教養、書籍代など)
・医療費(確定申告にも必要なのでレシートはしっかり保管!)
・車両費(車がある場合)
・交際費(お付き合いや冠婚葬祭にかかわるもの)

あとはみなさんの家計に合わせて、ペット代や美容代など項目を追加しましょう。

■「挫折しない家計簿」ポイント3:レシートを持ち帰る

コンビニに行くと、レジの横に山になったレシートが置いてあります。多くの人はレシートを持ち帰らないのですね。でも、家計簿を付けようと思ったら、まずはレシートを受け取るところから始めましょう。

上述しましたが、レシートがたまったと思ったら週に1〜2度家計簿に記入する時間を作り、記入後はすぐに処分してOKです。

家計簿をつけるようにするとお金の管理が上手になり、使いたいところと締めるべきところのメリハリがつけられるようになると思いますよ。

<関連記事>

画像一覧

執筆者

白子里美 ファイナンシャル・プランナー

大学卒業後、大手総合商社に勤務。退職後、二人の子どもを育てながら、ファイナンシャル・プランナー資格を取得。 現在は自身の経験をもとに、個人相談のほか、生命保険や子どもの教育費、住宅ローン、老後資金などに関するコラム執筆やセミナーの講師活動などを行っている。

白子里美

関連記事

特集

関連記事

まずは3か月!家計を見直して貯蓄上手に!

家計相談やセミナーをしていると、「特に贅沢をしているわけではないけれど預金がほとんどない」「どうすればお金が貯められるのか教えてほしい」という声をよく耳にします。みなさんは、順調にお金が貯められていますか?

お金が貯められない・・という人には、いくつか共通する点があるようです。
・家計を把握できていない(家計簿をつけていない)
・給料をもらったら使いたいだけ使い、余ったら貯蓄する
・ATM手数料などちょっとした手数料には無頓着

毎日仕事や家事、育児に追われ、家計を把握する余裕がないという人も多いでしょう。でも、何もしないままだといつまでたっても貯蓄上手にはなれません。まずは家計簿をつけてみましょう。・・・・こうお話すると、みなさんすごく暗い顔をされるんですよね。はい、ずっとつけましょうとは言いません、まずは3か月頑張ってつけてみましょう。家計簿は記録を付けること自体が目的ではありません。大切なのは、家計の大まかな傾向をつかむこと。食費、日用品費、光熱費、通信費、被服費、レジャー費、交際費、教育費、おこづかい・・・など、何にいくら使っているのかを把握しましょう。お金の動きが見えるようになると、無駄に使っている部分がはっきりしてきます。無駄をなくせば、貯蓄に回す余裕が出てきますし、気づかずに払っていた手数料や気軽に自販機で買っていた飲み物代なども、もったいない…と思えるようになるでしょう。

家計に余裕ができたら、貯まる仕組みを作ります。確実にお金を貯めるためのポイントは「先取り貯蓄」です。会社員で財形制度が利用できる人は「財形貯蓄」を、制度がない人やフリーランスなどの人は銀行の「自動積立定期預金」を利用しましょう。

ある程度お金が貯まったら、「使うお金」「貯めるお金」「増やすお金」に分けます。「使うお金」は生活費や病気、災害などいざというときのためのお金で、いつでも引き出せる普通預金に。生活費の3か月〜半年分が目安です。「貯めるお金」は結婚、住宅資金、教育費といった近く使うことが決まっているお金です。こちらは口座を分けたり、定期預金にしたりしておくと、つい使ってしまうということが避けられます。「増やすお金」は老後資金など当分使う予定がなく、ある程度増やしたいお金。余裕があれば投資にチャレンジしてみるのもいいでしょう。

お金を貯めるためには、「収入-生活費=貯蓄」ではなく、「収入-貯蓄=生活費」。先取り貯蓄で、確実に貯蓄できるようにすることが大切ですね。

家計再生プロジェクト〜第1回「家計の問題点を洗い出す!」

【お困りポイント】
現在貯蓄ゼロ、万が一のことが起こった場合かなり不安。月20,000円位は貯蓄にまわしたい。

【アドバイス】
春川さん(仮称)の家計のデータを見ると、毎月の収支は赤字にはなってはいないものの貯蓄もないため、今後不測の事態が起こった場合、困ってしまうことになるかもしれません。ご本人も月20,000円位は貯蓄にまわしたい、まずは100万円貯めたいとおしゃっています。

家計を改善するための基本は、収入を増やすか支出を減らすこと。春川さんの場合は、ボーナスはないため、不足分をボーナスで補うことが難しい状況です。お子さんがまだ小さいこともあり、奥さまは今のところこれ以上仕事を増やすのは難しいとのことなので、支出の見直しが必要になります。

まずは、春川家の家計の問題点を洗い出してみましょう。
●食費、水道光熱費
食費は毎月40,000円の支出となっていますが、こちらはうまくやりくりされていると思います。お子さんが男の子なので、この先もう少しかかるようになるかもしれませんね。また、水道光熱費は問題ないです。2016年4月から始まる電力自由化で、契約先次第ではもう少し減らすことができるかも。

●レジャー費、その他
お子さんが小さいので、家族で遊びに行ったりすることはとても大切なことだと思います。ただお聞きしたところ、「レジャー費」だけでなく「その他」で計上されている20,000円も、子どもと遊びに行ったり、おもちゃを買ったりするため奥さんに任せているお金とのことです。つまり、家族の娯楽費として毎月50,000円支出していることになるので、もう少し減らすことができるかもしれませんね。

●妻のこづかい、夫のこづかい
妻のこづかいが毎月20,000円、夫のこづかいが毎月50,000円とのこと。それぞれが自由に使えるお金は多いほどうれしいものですが、貯蓄を増やしたいなら、一部を貯蓄にまわすことも考えてみましょう。

●育英会奨学金返済
毎月15,000円を奨学金の返済に充てていますが、返済が終わるのは3年後ことなので、そのあとはそのまま貯蓄にまわすようにしてくださいね。

●保険料
夫、妻とも全労済の医療保険に加入されています。病気、不慮の事故、交通事故で入院した場合に入院費用が日額で出るタイプで、死亡、高度障害の場合の保障額は、夫は2,400万円、妻1,200万円。また月額15,000円の保険料は学資保険で、15歳満期100万円、18歳満期100万円となっています。(春川さんは学資保険をこのまま続けていくかどうか悩んでいるとのこと。この点については、次回改めて取り上げることにします。)

以上春川さんのお話をもとに家計の問題点などを見てきました。次回は家計改善のため、もう少し具体的なことについてアドバイスしていきたいと思います。

※掲載されている画像(家族写真)はイメージです。

【家計をガッツリ見直す】年間収支表の作り方

春川さんの家計のお悩み解決のため、家計再生プロジェクト

第1回目は家計の問題点の洗い出しをし、第2回目は今後の支出を把握した上で、具体的な目標を立てて貯蓄をしていくためにライフプラン表の作成をしました。

もともとご夫婦で家計の話をする機会はほとんどなかったという春川さんですが、家計管理のコツがかなりつかめてきたとのこと。ただ毎月の収支は把握できても、水道光熱費などは季節によって変動がありますし、冠婚葬祭などの急な出費があると、あっという間に赤字になってしまいます。そうならないためには、年間の収支をつかむことが必要です。

今回は年間収支表の作り方についてご紹介しましょう。

年間収支表を作るためのポイントは

  • 収入欄には手取り額を記入する
  • 支出は固定費と変動費に分ける
  • 月間の収支を計算し、一年の終わりに合計を算出

支出にある2つの種類を理解しよう

毎月の支払金額が決まっている

  • 家賃
  • 保険料
  • 電話の基本料金

>などの固定費と、
月によって支払金額が変わる

  • 食費
  • 水道光熱費

などの変動費です。
固定費は毎月必ず出ていくお金なので、一度見直せば効果はずっと続きます。
一方、変動費の中でも食費などはなかなか削ることが難しく、効果もそれほど大きくないのであまりおすすめできません
(ストレスが溜まって、かえってムダ使いしてしまうことも・・・)。

電気代は、電力自由化により、選び方によってはおトクになることもあるので検討してみてもいいかもしれません。
ご夫婦のこづかいについては今のところこのままでいいと思いますが、今後家計が苦しくなるようなことがあればよく話し合って見直すようにしましょう
(ガマンが必要な時があるかも・・・)。

先取りで貯めたお金は、どれくらい貯まったかが一目でわかるので、別の口座に分けておくことがおすすめ

今後お子さんが大きくなると支出の内容や金額も変わってくると思います。家族の幸せのため、目標をかなえるため、また将来の不安を取り除くためにも、今後もしっかりと家計の管理を続けていってくださいね。

【家計をガッツリ見直す】ライフイベント表を作ろう!

家計を見直す家計再生プロジェクトのシリーズ。今回は、ライフイベント表を作ることの大切さに焦点を当ててみます。

■これからかかるお金はどれくらい?我が家のライフイベント表を作ってみよう

お金を貯めたいと思っていても、日々の生活に追われ、気づけは貯蓄できていなかった・・・という家庭も多いでしょう。でも自分や家族の夢、希望をかなえるためには、ある程度のお金を準備しておく必要がありますよね。

長い人生において、いつ頃、どれくらいのお金がかかるのかを知るために、ライフイベント表を作ってみましょう。

■ライフイベント表の例:3人家族の春川さんの場合

前回の家計再生プロジェクト 家計の問題点を洗い出す!で登場した、夫(35歳)、妻(37歳)、長男(6歳)の家族3人の春川さんの場合、まずは現在から15年後までのライフイベント表を作成してみました。

細かいことを書き入れなくても、今後どんなイベントがあり、どれくらいお金がかかるかひと目でわかります。特に大きな出費が予想されるのが、5年後の家族での海外旅行、9年後のお子さんの高校入学、12年後の大学入学でしょう。

■お金の準備の仕方:海外旅行費用

まず海外への家族旅行として50万を目標にした場合、今後5年間で貯めるとすると1年間で10万円、1か月で8千円程度を貯蓄すれば、目標を達成できます。

いかがでしょう? 50万円は大きな金額ですが、ひと月当たりの金額を見ると、やる気がわいてくるのではないでしょうか。春川さんの家計の「レジャー費」「その他」の支出5万円の中から、旅行用として別の口座に貯めていくなど工夫するといいでしょう。

■お金の準備の仕方:教育費用

また、教育費の準備もしっかりしておきたいですね。中学校でかかる費用は年間約32万円、高校は公立なら年間約41万円、私立だと年間約100万円です(「文部科学省 平成26年度「子どもの学習費調査」)。

お子さんが希望通り公立に進んでくれれば負担は軽く済みますが、私立の高校に進学することになった場合も考えておく必要があります。

春川さんが加入している学資保険では、高校入学時に100万円、大学入学時に100万円受け取ることができます。学資保険の場合、保護者(契約者)が死亡したり高度障害になった場合、そのあとの保険料を払わなくても満期時に保険金を受け取ることができるのは大きなメリットといえます。月々の保険料1万5千円の支払いは大変かもしれませんが、続けることで確実に教育資金が準備できます。

学資保険をやめてNISAで教育資金を貯めようかとも考えているとのことですが、学資保険を途中でやめてしまった場合、戻ってくるお金が払いこんだ保険料より少なくなってしまうので注意が必要です。

また、大学にかかるお金は、国立なら4年間で約240万円、私立文系で約420万円、私立理系は約580万円。奨学金などを利用することもできますが、できるだけ準備しておいてあげたいと考える場合は、学資保険はそのまま続け、追加でNISAの利用を考えるのがいいでしょう。

ランキング