FX注文の基本2「複合注文」で安定運用を! 【上村和弘のFX基本講座】

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この連載を読んでいけば、FXの経験が無い方もFXビギナーの方も一定のFXトレーダーになれる! 知っておくと便利な事やFX知識として重要な事、そしてお得な情報までを解説するシリーズ【上村和弘のFX基本講座】。

今回は、FXの注文方法第二回として、複合注文をご紹介します。前回、「FX注文の基本“成行・指値・逆指値”とは?」にて、成行・指値・逆指値の基本をご紹介しましたね。それの応用編です。ここまで一気に勉強して注文方法をマスターしておきましょう。FXで勝てる要素の一つであり、他の投資商品にも生かせますので学習しておきましょう。

■複合注文を知る!

応用編といっても難しくありません。実際にデモトレードで試して見ればすぐに覚えられますので、身体になじむまで発注を繰り返してみてください。
1. OCO注文
2. IFDONE注文
3. IFDONE+OCO注文=IFO注文

この3つについて説明します。

1.OCO注文:指値注文と逆指値注文を同時に出して、一方が成立すると、もう一方がキャンセルされる注文方法です。

FX注文の基本「複合注文編」、安定運用の一つ! 【上村和弘のFX基本講座】、マネーゴーランド

決済注文の時によく使われる方法です。新規の買いポジションを保有している時に、利益が出る指値注文と損失を限定する逆指値注文を同時に出しておく方法、就寝中や仕事中、多忙な時に画面を見ていられない、対応出来ない時などに有効ですね。

2.IFDONE注文:新規注文が成立した後に、決済注文を有効にする注文。新規注文を出す時に、あらかじめ決済したいレートを指定しておくことができます。自動的に対応してくれる方法なので、大変便利です。

3.IFDONE+OCO注文(=IFO注文):この注文は、上記IFDONEとOCOを組み合わせた注文で、新規注文が成立した時に、有効となる決済注文を二つ指定できます。この注文、スタート時に加え、利益確定(=利食い)の指値注文と損切りの逆指値注文を同時に出せるので、いつ決済するかに悩む必要がありません。

新規注文を出す時に、損切り注文を出しておけば、損失リスクを抑えた取引になりますし、利食い注文を出しておけば、為替相場が目標値に達すると、自動的に注文が成立して利益が確定します。

FX注文の基本「複合注文編」、安定運用の一つ! 【上村和弘のFX基本講座】、マネーゴーランド

決済の指値と逆指値をどちらか一方だけにした場合は、IFDONE注文になります。新規指値注文を出す時には、このIFDONE+OCO注文を使えるとトレードの幅が広がります。

「シナリオを立てる事」

実際にポジションを持つ時は、利食いと損切りポイントを決めておくこと! 新規でポジションを持とうとする時には、3つの事を考えて取引する必要があります。その3つとは、

・新規エントリーの価格:いくらで買うのか(スタートするのか)
・利食いの価格:いくらの利益を狙うのかorどこまで上がりそうか(ゴールの設定)
・損切りの価格:どれくらいの損失に耐えられるのかorどこまで下がりそうか(リタイアの判断)

これらのシナリオを立てて売買すると安定的な成果に繋がります。取引スタート時に決済ポイント、ゴールを決めておくのが大事です。これを決めておかないと利小損大(*)になりがち。また、慌ててマイナスが膨らむ、といった事を回避出来ます。
リスクとリターンのバランスを考えて対応される事が望まれます。なお、リスクが大きくてリターンが少ないような場面ではポジションを持たない方が良いでしょう。

参考になりましたか?

次回も【上村和弘のFX基本講座】、宜しくお願い致します。

<*ワンポイントレッスン>
本日のワード: 利小損大
利食いが早く、損切りが遅い取引を繰り返すこと。コツコツ・ドカーンと言われています。勝った取引の利益額は少なく、負けた取引の損失額が大きくなり、トータルで計算すると損失が大きい状態のこと。たとえ勝率が高くても、損失が大きいとトータルでの損益がマイナスになりやすい為、注意が必要です。

【上村和弘のFX基本講座】
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●第1回 FXの基本
●第6回 FXを極める第一歩:相場予測はまずチャートから!
●第7回 FXを極める第一歩:相場予測はまずチャートから!スマホ編
●第16回 円高リスクを防ぐ。FXでヘッジしましょう!
●第17回 レバレッジの上限規制、利益率向上ならハイレバレッジ!
●第22回 投資リスクの低減!分散投資ならFXがいい理由
●第23回 投資リスクの低減No.2 時間の分散!
●第39回 FX注文の基本「成行・指値・逆指値」とは?

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執筆者

上村 和弘 (かみむらかずひろ)

アセットクラス&WEBコンサルティングLLC 代表CEO・ファウンダー 日本ファイナンシャルプランナーズ協会CFP会員、1級FP技能士 1990年 現三菱UFJモルガン・スタンレー証券入社を皮切りに、証券リテール業務や企画調査、ファンド事業等に従事。1999年より、FX事業の新規立ち上げ後、複数社での金融ネット事業の立ち上げ、事業再構築・運営等の統括マネージメントを経て2011年独立。現在、金融情報サービス事業をコアに、投資教育系、システムツールのサポート業務を行う他、シンクタンク系企業、金融システムベンダー等の顧問等を兼務する。1968年生、宮崎県出身。

上村 和弘

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FX注文の基本「成行・指値・逆指値」とは?【上村和弘のFX基本講座】

この連載を読んでいけば、FXの経験が無い方もFXビギナーの方も一定のFXトレーダーになれる! 知っておくと便利な事やFX知識として重要な事、そしてお得な情報までを解説するシリーズ【上村和弘のFX基本講座】。

今回は、FXの基本事項について触れて見たいと思います。
外貨を機動的に売買する時はFX会社に注文を出しますが、FXの初中級者向けに、始める前にこれだけは知っておいて欲しい大事なポイント、「注文方法について」ご紹介します。

■新規注文と決済注文について

まず、始め方と終わり方を理解しておいてください。

最初に外貨を売買する時の注文を「新規注文」といいます。そして、保有した外貨は、取引を終了する事になります(=反対売買と言う)。取引を終了するために出す注文を「決済注文」といいます。この新規注文~決済注文で取引が成立すれば、1回の取引が終了して利益や損失が確定します(関連記事:第2回「FXって何?」)。

・新規注文:新たに外貨を保有= ポジションを作るために出す注文
・決済注文:保有しているポジションを終了するために出す注文

■3つの基本的な注文方法:成行・指値・逆指値

FXの注文で、最初にマスターして欲しいのが以下の3つ。株式投資の経験がある方にはおなじみの注文方法ですね。

1、成行(なりゆき)注文:現在の価格で売買する注文方法
2、指値(さしね)注文:あらかじめ指定レートを決めて発注し、指定レートに達すれば成立する注文方法
3、逆指値(ぎゃくさしね)注文:現在の価格よりも不利なレートを指定しておく注文。

ここで、指値と逆指値の違いをしっかりと覚えておきましょう。下記の図をご覧になると分かりやすいと思います。

「買い注文でのスタートの場合(下図の左側)」
・指値は、現在価格から下がった所で買う注文。
 (待ち伏せ的な考え方で、安い水準で始めるやり方。)
・逆指値は、現在価格から上がった所で買う注文。
 (動き出したら、レートを気にせずに飛び乗るやり方。)
※逆指値注文は、何らかの材料等で急に上がり出す場合などに活用され、
  一定の上昇幅やトレンド(傾向)が出てきそうな時に有効な方法です。

「売り注文で終わる場合(下図の右側)」
・保有しているポジションを、現レートよりも高い、有利なレートで売る決済注文。
 (余裕を持たせながら、利益を狙うやり方)
・保有しているポジションを、現レートよりも低い、不利なレートで売る決済注文。
 保有しているポジションが、停滞している時などに利用される他、損失を軽減する目的で利用されます。ストップロス注文(*)とも呼ばれます。
 損失を限定させることの出来る注文方法で、投資全般に重要なリスク管理手法となります(関連記事:第23回「時間分散とリスク軽減」参照)。

FXの基本、注文方法編! 【上村和弘のFX基本講座】、マネーゴーランド

このように、指値と逆指値注文は、売買タイミングが逆になりますので、理解しておきましょう。以上、基本的な注文方法について記載しました。株式やFX、225先物、商品等の投資全般において、リスク管理や分散テクニック(第24回「FXなら積み立て投資がいい!ドルコスト平均法による長期投資を」)の重要性が確認されていますので、どのようにして終了させるのか、投資成果の大きな部分を占める事項です。少しずつ学ばれることをおススメします。

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<*ワンポイントレッスン>
本日のワード:ストップロス注文(逆指値注文)
予想と反対に為替相場が動いた時に、損失を限定するために出す注文のこと。
予め損失幅や損益分岐点等を決めておき、どのくらいの損失が出たら取引を終了するか注文が出来ますのでリスク限定手法とも言われます。大きな損失を出さないコツです。

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●第1回 FXの基本
●第2回 FXって何?
●第6回 FXを極める第一歩:相場予測はまずチャートから!
●第7回 FXを極める第一歩:相場予測はまずチャートから!スマホ編
●第8回 平均足チャートで、これからの為替の動きを予想しよう!
●第20回 初心者に向いている分析方法は?
●第21回 手数料80%カット!夏休みに活用したい外貨両替
●第28回 FXは1カ月でどれ位儲けられるの?
●第36回 サラリーマンこそFXをやるべし!

米国と世界の板挟み…イエレン議長の舵取りは?【上村和弘のFX基本講座】

この連載を読んでいけば、FXの経験が無い方もFXビギナーの方も一定のFXトレーダーになれる! 知っておくと便利な事やFX知識として重要な事、そしてお得な情報までを解説するシリーズ【上村和弘のFX基本講座】。

今月末は、各国で金融政策決定会合が開かれます。その中でも最も責任が重く悩める人物がジャネット・イエレンFRB議長。彼女の肩にかかる重荷は、米国大統領よりも重くなり舵取りが難しくなっています。
今や、米国だけではなく、世界の命運をその掌中に握っている女性といっても過言ではありません。間近に迫った金融政策決定会合、注目しておきましょう。

■米国が利上げをすると新興国がブルブル震える

米国が利上げをすると、新興国からお金が引き上げられてしまい、新興国の株価と通貨が下がります。かつては、米国の経済力が強い利上げ時代には、景気が良い時なので、多少の資本流出を米国への輸出増加でカバーすることができました。しかし、米国の経済力は相対的に低下しても米ドルの影響は落ちていないため、歪みが生じやすくなっています。

米国と世界の板挟みで悩むイエレン議長とFRB! 【上村和弘のFX基本講座】、マネーゴーランド

経済誌エコノミストによると、米ドルを中心に動いている国は、世界の人口とGDPの約6割に達するとのこと。ちなみに、中国は自国通貨の人民元を米ドルと連動させています。 これをペッグ制度(*)と言います。世界経済の中心である米国の動向は極めて大きなものとなります。

自国の通貨が米ドルとペッグしている国は、米国が金利を上げれば、自国通貨の金利を上げなければいけなくなります。そうしないと、金利面で魅力的な米国に資金が出ていき、為替レートを維持できなくなります。そのため、新興国は、米国の利上げが遠のけば安定し、利上げの話が出てくれば不安定になる状態です。過去、アジア通貨危機やリーマンショック等は米国との因果関係が見られています。

■不安定な世界と内向きの米国

英国のEU離脱・相次ぐテロ・欧州と日本のデフレ・トルコの軍事クーデターと世界の政治・経済が不安定な状態で、米国が利上げを行えば、火に油を注ぐようなもので、世界の不安定度が強まる状況です。

一方、米国は、ますます内向き傾向が強まっています。米国の株価は史上最高値に達し、不動産価格や消費者物価指数は徐々に高くなっています。尤も景気が良いのはITや金融の一部だけで、国民の中でも資産を持つ者と持たない者の格差が拡大中。このまま利上げをしなければ、資産価格が上昇を続けて、ますます格差が広がる恐れも指摘されています。

ドナルド・トランプ氏が大統領候補として人気を集めているのも、米国内での格差拡大が大きな要因。稼げる仕事は一部で、それに適した人材は高給を貰えますが、一般的な製造業やサービス業は、移民やロボットに置き換えられています。

■全てのバランスを取ることを期待されるFRB

世界からは利上げを待ってくれと要望されており、米国内からは「そろそろ利上げしなければいけないのでは」との声が上がりつつあって、板挟みのイエレン氏。しかも米国内からは利上げしても米ドル高・株安・不動産安は避けてくれと、虫の良い要求も出ています。

全部の要求をかなえることなんて神様でも出来ませんね。さて、7月の政策金利発表=FOMCは、27日です。今回、米国の利上げはなさそうですが、八方美人を求められるFRBとイエレンさんは、今の状況をどう分析するのでしょうか。興味深いですね…自分だったらどうするかFRBと一緒に悩んでみませんか。

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<*ワンポイントレッスン>
本日のワード:ドルペッグ
為替レートの値動きを米ドルとリンクさせること。自国通貨の変動幅を安定させる効果を持ち、経済基盤の弱い新興国で採用されています。米ドルの金利より少し高い金利を提供することで、自国に資本を誘導する政策を採用することが多い。

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●第14回 米国の雇用統計はFXのフィーバーデー! 月に一度のビッグイベント!
●第18回 米ドル/円相場の割安度は?これから円高・円安?
●第19回 直前、6月FOMC利上げの内容と対策!
●第22回 投資リスクの低減!分散投資ならFXがいい理由
●第23回 投資リスクの低減No.2 時間の分散!
●第29回 英国EU離脱は変動チャンス⁉︎ ショートの活用テク
●第31回 米雇用統計公表!FXは金利に注目
●第35回 英国EU離脱でビジネスチャンス到来か⁉︎

英国EU離脱でビジネスチャンス到来か⁉︎【上村和弘のFX基本講座】

この連載を読んでいけば、FXの経験が無い方もFXビギナーの方も一定のFXトレーダーになれる! 知っておくと便利な事やFX知識として重要な事、そしてお得な情報までを解説するシリーズ【上村和弘のFX基本講座】。

英国のEU離脱派勝利は世界に衝撃を与えましたね。FXでおなじみの通貨英ポンドは大幅下落・日本円は円高に動くなど為替相場も乱高下。ところが、英国の株価指数(FTSE100)は国民投票前以上の水準に上昇するなど激しい動きとなっています。

■統一の時代から分離の時代へと変化

私達は今、歴史的なターニングポイントにいます。これから、英国とEU間で激しい競争がはじまり、各地で 過度な統一・統合が崩れ始めて、分離・独立の時代に向かう兆し になっていくと感じます。そうなると、為替相場の重要性が増してきます。

英国EU離脱、ビジネスチャンスの可能性?!上村和弘のFX基本講座、マネーゴーランド

■英国のEU離脱

英国は、EUに離脱を通知することから交渉はスタート。 リスボン条約(*)第50条 に従い、欧州理事会に通知して、英国とEUの間で離脱に向けての交渉が始まります。交渉期間は2年間、もし、合意に至らなければ、自動脱退もしくは双方合意の上で協議を延長します。
2年で合意できるのかそれとも長引くのか現時点ではまったく分かりません。

そして、英国はEU離脱後にEUや加盟国との間で、様々な協定を結ばなければいけません。これがまた複雑。しかし、「THE・交渉人の英国」、EU各国の利害関係を突いて、上手に立ち回るのではないでしょうか。結果的に英国有利の協定が次々にできてしまい、EU離脱によって英国大勝利とのシナリオになってもおかしくありません。

「英国がビジネス拠点として有利な点」
・世界の国際言語である英語が母語!
・ビジネス的なインフラが整っている!
・大英帝国時代から続く、企業グループを保有!
・米国と欧州の架け橋になりえる!
・英国はEUから大量に輸入しているため、輸入がなくなるとEUも困る!

■EU離脱でビジネスチャンスが増える?

EUを離脱すれば、過剰と言われるEUの規制に従う必要もありません。税金や規制に関して、ブリュッセルの官僚たちから英国自身に権利を取り戻すことになります。
早くもオズボーン英財務相は、法人税の15%引き下げを提案。現在、英国の法人税率は20%、2017年4月に19%、2020年4月に17%とへと引き下げられるスケジュールは発表済み。

これから、英国とEUの間で、ビジネス拠点の争奪戦が起きるはず。英国から離脱する企業も出てくれば、逆にチャンスと見て英国に拠点を移す企業も出てくるでしょう。

EUによる過剰な規制は、制度に対応できる余裕を持つ大企業有利になりがちで、規制が強くなるとビジネスのイノベーションに必要なアニマルスピリットも生まれません。経済成長に必要なのは規制緩和。アベノミクスの三本の矢の一つも成長戦略で、規制緩和が重要なキーを握っています。

そして、勝敗の大きな判断材料としては、英ポンドの為替相場を見ておきましょう。英国のEU離脱ショックで大きく下がった英ポンドはこれからどう動くでしょうか。

2015年6月高値195.88円から128.72円まで67円超も下がっている英ポンド安は、輸出有利になりますから、いずれ切り返す時が来るでしょう。もちろん、EU離脱までの交渉期間はビジネス的な混乱が出てくるでしょう。EU自体、ドイツ・フランス・英国の三本柱から一本抜けてドイツの力が増してくるとの見方が有力。

英ポンド/円の月足チャート
英国EU離脱、ビジネスチャンスの可能性?!上村和弘のFX基本講座、マネーゴーランド
※引用:GMOクリック証券

やや落ち着きを取り戻しつつある英国、引き続き注目して行きましょう。

次回も【上村和弘のFX基本講座】、宜しくお願い致します。

<*ワンポイントレッスン>
本日のワード:リスボン条約
EUの統治における基本的な条約で2009年12月に発効。従来のEU条約・EC条約を改正する内容で、この条約が発効したことで、1993年11月に構築したEUの機構・制度を見直すことができ、EUの基本機構が整備されたと言えます。

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●第16回 円高リスクを防ぐ。FXでヘッジしましょう!
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●第21回 手数料80%カット!夏休みに活用したい外貨両替
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儲けたいならテクニカル分析を学べ! 【上村和弘のFX基本講座】

この連載を読んでいけば、FXの経験が無い方もFXビギナーの方も一定のFXトレーダーになれる! 知っておくと便利な事やFX知識として重要な事、そしてお得な情報までを解説するシリーズ【上村和弘のFX基本講座】。

■テクニカル分析とは?

テクニカル分析は、過去の価格を元に統計的、心理的に将来の価格の動きを予測する分析手法。為替に限らず、株式や225先物、CFD、商品などの幅広い金融投資商品で活用されています。初心者の方でもチャートと呼ばれる値動きをグラフ化したものを基本に、様々な角度から為替動向をテクニカル分析出来ます(第6回「相場予測はチャートから」)。ファンダメンタルズ分析とともに、FXで利益を出すために重要なテクニックの一つ。

「安く買って・高く売る」、もしくは「高く売り・安く買い戻す」ことが利益獲得方法、その為には次の二つが分かれば、良い訳ですね。簡単に行きませんが、トレーダー(投資家)を助けてくれるツールがテクニカル分析ですので、基本的な事を学んでいきましょう。

●これから上がるのか・下がるのか
●どの水準まで上がるのか・下がるのか

この二つを判断するために、ほとんどのFXトレーダーは、テクニカル分析とファンダメンタルズ分析を使います。株式は長期投資を基本に、株価収益率(*)などの適正株価を判断する指標や収益性等を踏まえた財務分析等が行われますが、FXはグローバルであり、短期的に個別に適正価格水準を判断する指標が少ないため、実践的かつ有効性の高いテクニカル分析が大切になります(第20回「初心者に向いている分析方法は?」)。
筆者の知り得る限り、投資の勝ち組はテクニカル分析を重要視しています。

米ドル/円の5分足チャートです。
緑色の丸で囲んだところが買いのポイントになっています。テクニカル分析を使うだけで、ぼんやりしている風景が、くっきりと映し出されますよね。

米ドル/円の5分足チャート、上村和弘のFX基本講座、マネーゴーランド
※引用:DMMFX

■テクニカル分析のポイント(三原則)!

1.価格は全ての要素を織り込む!
テクニカル分析は、価格に全ての要素 = 変動要因が織り込まれていると考えられます。経済指標や株価、金利、市場心理、投資家動向等の幅広な要素を織り込んで現在の価格は決まっているという考えです。

2.価格はトレンドを作る!
価格は、意味なく動いているのではなく、連続して動いているものであり、上方・下方・横這いと一定方向への動き = トレンド(傾向)を形成します。

3.歴史は繰り返す!
状況は変わっても、価格の動きにはパターンが存在し、過去と同じことが繰り返される傾向にあります。人間心理は、今も昔も変わらないため、損益や情報に対する反応は同じであり、過去の動きから導き出された法則が、今も有効とする考え方。

これらがテクニカル分析の三原則で、なかにはファンダメンタルズ分析を利用せずに、テクニカル分析だけで売買する人もいます(=「チャーチスト」と呼ばれます)。

本連載では、テクニカル分析とファンダメンタルズ分析の双方を解説したいと思います。筆者自身のトレードは、両方を活用する方法ですし、そちらの方が安定性や利益率が高まるものと判断していますので。

■テクニカル分析の分類

テクニカル分析にはトレンド系やオシレーター系、移動平均系、フォーメーション系、出来高系など、複数のジャンルに分けられますが、まずは有効性の高い二つについて述べておきます。

トレンド系:相場の動きが上方・下方・横這いのいずれかの判断、トレンド(傾向)を形成しているかを分析する指標。パラボリックや平均足、新値足など。
第8回「平均足チャートで予想しよう!」
オシレーター系:相場の強弱感や、買われ過ぎ・売られ過ぎを判断する指標。
RSIやストキャスティクス、MACDなど。

「テクニカル分析の種類」

米ドル/円の5分足チャート、上村和弘のFX基本講座、マネーゴーランド
※引用:GMOクリック証券

テクニカル分析の指標は100種類以上、日本のFX会社でも大方のテクニカル分析指標を用意してくれています。少しずつ見て行くと良いでしょう。

次回も【上村和弘のFX基本講座】、宜しくお願い致します。

<*ワンポイントレッスン>
本日のワード:株価収益率
株価の割安・割高を判断するための指標の一つ。株価を一株あたり利益で割って計算します。日本企業の平均株価収益率は、東証1部銘柄で15.71倍(2016年7月1日現在)。

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●第7回 FXを極める第一歩:相場予測はまずチャートから!スマホ編
●第8回 平均足チャートで、これからの為替の動きを予想しよう!
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●第32回 ファンダメンタルズ分析で大事なことは?

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