FX注文の基本「成行・指値・逆指値」とは?【上村和弘のFX基本講座】

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この連載を読んでいけば、FXの経験が無い方もFXビギナーの方も一定のFXトレーダーになれる! 知っておくと便利な事やFX知識として重要な事、そしてお得な情報までを解説するシリーズ【上村和弘のFX基本講座】。

今回は、FXの基本事項について触れて見たいと思います。
外貨を機動的に売買する時はFX会社に注文を出しますが、FXの初中級者向けに、始める前にこれだけは知っておいて欲しい大事なポイント、「注文方法について」ご紹介します。

■新規注文と決済注文について

まず、始め方と終わり方を理解しておいてください。

最初に外貨を売買する時の注文を「新規注文」といいます。そして、保有した外貨は、取引を終了する事になります(=反対売買と言う)。取引を終了するために出す注文を「決済注文」といいます。この新規注文~決済注文で取引が成立すれば、1回の取引が終了して利益や損失が確定します(関連記事:第2回「FXって何?」)。

・新規注文:新たに外貨を保有= ポジションを作るために出す注文
・決済注文:保有しているポジションを終了するために出す注文

■3つの基本的な注文方法:成行・指値・逆指値

FXの注文で、最初にマスターして欲しいのが以下の3つ。株式投資の経験がある方にはおなじみの注文方法ですね。

1、成行(なりゆき)注文:現在の価格で売買する注文方法
2、指値(さしね)注文:あらかじめ指定レートを決めて発注し、指定レートに達すれば成立する注文方法
3、逆指値(ぎゃくさしね)注文:現在の価格よりも不利なレートを指定しておく注文。

ここで、指値と逆指値の違いをしっかりと覚えておきましょう。下記の図をご覧になると分かりやすいと思います。

「買い注文でのスタートの場合(下図の左側)」
・指値は、現在価格から下がった所で買う注文。
 (待ち伏せ的な考え方で、安い水準で始めるやり方。)
・逆指値は、現在価格から上がった所で買う注文。
 (動き出したら、レートを気にせずに飛び乗るやり方。)
※逆指値注文は、何らかの材料等で急に上がり出す場合などに活用され、
  一定の上昇幅やトレンド(傾向)が出てきそうな時に有効な方法です。

「売り注文で終わる場合(下図の右側)」
・保有しているポジションを、現レートよりも高い、有利なレートで売る決済注文。
 (余裕を持たせながら、利益を狙うやり方)
・保有しているポジションを、現レートよりも低い、不利なレートで売る決済注文。
 保有しているポジションが、停滞している時などに利用される他、損失を軽減する目的で利用されます。ストップロス注文(*)とも呼ばれます。
 損失を限定させることの出来る注文方法で、投資全般に重要なリスク管理手法となります(関連記事:第23回「時間分散とリスク軽減」参照)。

FXの基本、注文方法編! 【上村和弘のFX基本講座】、マネーゴーランド

このように、指値と逆指値注文は、売買タイミングが逆になりますので、理解しておきましょう。以上、基本的な注文方法について記載しました。株式やFX、225先物、商品等の投資全般において、リスク管理や分散テクニック(第24回「FXなら積み立て投資がいい!ドルコスト平均法による長期投資を」)の重要性が確認されていますので、どのようにして終了させるのか、投資成果の大きな部分を占める事項です。少しずつ学ばれることをおススメします。

次回も【上村和弘のFX基本講座】、宜しくお願い致します。

<*ワンポイントレッスン>
本日のワード:ストップロス注文(逆指値注文)
予想と反対に為替相場が動いた時に、損失を限定するために出す注文のこと。
予め損失幅や損益分岐点等を決めておき、どのくらいの損失が出たら取引を終了するか注文が出来ますのでリスク限定手法とも言われます。大きな損失を出さないコツです。

【上村和弘のFX基本講座】
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●第1回 FXの基本
●第2回 FXって何?
●第6回 FXを極める第一歩:相場予測はまずチャートから!
●第7回 FXを極める第一歩:相場予測はまずチャートから!スマホ編
●第8回 平均足チャートで、これからの為替の動きを予想しよう!
●第20回 初心者に向いている分析方法は?
●第21回 手数料80%カット!夏休みに活用したい外貨両替
●第28回 FXは1カ月でどれ位儲けられるの?
●第36回 サラリーマンこそFXをやるべし!

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執筆者

上村 和弘 (かみむらかずひろ)

アセットクラス&WEBコンサルティングLLC 代表CEO・ファウンダー 日本ファイナンシャルプランナーズ協会CFP会員、1級FP技能士 1990年 現三菱UFJモルガン・スタンレー証券入社を皮切りに、証券リテール業務や企画調査、ファンド事業等に従事。1999年より、FX事業の新規立ち上げ後、複数社での金融ネット事業の立ち上げ、事業再構築・運営等の統括マネージメントを経て2011年独立。現在、金融情報サービス事業をコアに、投資教育系、システムツールのサポート業務を行う他、シンクタンク系企業、金融システムベンダー等の顧問等を兼務する。1968年生、宮崎県出身。

上村 和弘

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英国EU離脱でビジネスチャンス到来か⁉︎【上村和弘のFX基本講座】

この連載を読んでいけば、FXの経験が無い方もFXビギナーの方も一定のFXトレーダーになれる! 知っておくと便利な事やFX知識として重要な事、そしてお得な情報までを解説するシリーズ【上村和弘のFX基本講座】。

英国のEU離脱派勝利は世界に衝撃を与えましたね。FXでおなじみの通貨英ポンドは大幅下落・日本円は円高に動くなど為替相場も乱高下。ところが、英国の株価指数(FTSE100)は国民投票前以上の水準に上昇するなど激しい動きとなっています。

■統一の時代から分離の時代へと変化

私達は今、歴史的なターニングポイントにいます。これから、英国とEU間で激しい競争がはじまり、各地で 過度な統一・統合が崩れ始めて、分離・独立の時代に向かう兆し になっていくと感じます。そうなると、為替相場の重要性が増してきます。

英国EU離脱、ビジネスチャンスの可能性?!上村和弘のFX基本講座、マネーゴーランド

■英国のEU離脱

英国は、EUに離脱を通知することから交渉はスタート。 リスボン条約(*)第50条 に従い、欧州理事会に通知して、英国とEUの間で離脱に向けての交渉が始まります。交渉期間は2年間、もし、合意に至らなければ、自動脱退もしくは双方合意の上で協議を延長します。
2年で合意できるのかそれとも長引くのか現時点ではまったく分かりません。

そして、英国はEU離脱後にEUや加盟国との間で、様々な協定を結ばなければいけません。これがまた複雑。しかし、「THE・交渉人の英国」、EU各国の利害関係を突いて、上手に立ち回るのではないでしょうか。結果的に英国有利の協定が次々にできてしまい、EU離脱によって英国大勝利とのシナリオになってもおかしくありません。

「英国がビジネス拠点として有利な点」
・世界の国際言語である英語が母語!
・ビジネス的なインフラが整っている!
・大英帝国時代から続く、企業グループを保有!
・米国と欧州の架け橋になりえる!
・英国はEUから大量に輸入しているため、輸入がなくなるとEUも困る!

■EU離脱でビジネスチャンスが増える?

EUを離脱すれば、過剰と言われるEUの規制に従う必要もありません。税金や規制に関して、ブリュッセルの官僚たちから英国自身に権利を取り戻すことになります。
早くもオズボーン英財務相は、法人税の15%引き下げを提案。現在、英国の法人税率は20%、2017年4月に19%、2020年4月に17%とへと引き下げられるスケジュールは発表済み。

これから、英国とEUの間で、ビジネス拠点の争奪戦が起きるはず。英国から離脱する企業も出てくれば、逆にチャンスと見て英国に拠点を移す企業も出てくるでしょう。

EUによる過剰な規制は、制度に対応できる余裕を持つ大企業有利になりがちで、規制が強くなるとビジネスのイノベーションに必要なアニマルスピリットも生まれません。経済成長に必要なのは規制緩和。アベノミクスの三本の矢の一つも成長戦略で、規制緩和が重要なキーを握っています。

そして、勝敗の大きな判断材料としては、英ポンドの為替相場を見ておきましょう。英国のEU離脱ショックで大きく下がった英ポンドはこれからどう動くでしょうか。

2015年6月高値195.88円から128.72円まで67円超も下がっている英ポンド安は、輸出有利になりますから、いずれ切り返す時が来るでしょう。もちろん、EU離脱までの交渉期間はビジネス的な混乱が出てくるでしょう。EU自体、ドイツ・フランス・英国の三本柱から一本抜けてドイツの力が増してくるとの見方が有力。

英ポンド/円の月足チャート
英国EU離脱、ビジネスチャンスの可能性?!上村和弘のFX基本講座、マネーゴーランド
※引用:GMOクリック証券

やや落ち着きを取り戻しつつある英国、引き続き注目して行きましょう。

次回も【上村和弘のFX基本講座】、宜しくお願い致します。

<*ワンポイントレッスン>
本日のワード:リスボン条約
EUの統治における基本的な条約で2009年12月に発効。従来のEU条約・EC条約を改正する内容で、この条約が発効したことで、1993年11月に構築したEUの機構・制度を見直すことができ、EUの基本機構が整備されたと言えます。

【上村和弘のFX基本講座】
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●第14回 米国の雇用統計はFXのフィーバーデー! 月に一度のビッグイベント!
●第16回 円高リスクを防ぐ。FXでヘッジしましょう!
●第18回 米ドル/円相場の割安度は?これから円高・円安?
●第21回 手数料80%カット!夏休みに活用したい外貨両替
●第26回 外国為替市場の1日、FXで儲けたいなら流れを知ろう!
●第29回 英国EU離脱は変動チャンス⁉︎ ショートの活用テク
●第31回 米雇用統計公表!FXは金利に注目

テクニカル分析はなぜ当たるの?【上村和弘のFX基本講座】

この連載を読んでいけば、FXの経験が無い方もFXビギナーの方も一定のFXトレーダーになれる! 知っておくと便利な事やFX知識として重要な事、そしてお得な情報までを解説するシリーズ【上村和弘のFX基本講座】。

■テクニカル分析の有効性

テクニカル分析で相場予測をする前に、なぜ、テクニカル分析のシグナル(チャンスの合図)が当たるのか、納得してから前に進みましょう。

まず、最初に申し上げておきたいのは、100%当たるテクニカル分析は無い、という事。的中率60%~70%の分析手法があれば万々歳でしょう。そこに知識レベルの向上やリスク回避の手法、複数のテクニカル分析の指標を組み合わせる事で、より精度が上がります。

さて、本題のテクニカル分析はなぜ当たるのか、一つ目の理由は、テクニカル分析によって皆の行動が一致すること。テクニカル分析は、ほとんどのトレーダー(投資家)が利用しています。つまり大衆心理が、その方向に流れを傾ける事となります。

例えば、交差点の信号を思い浮かべてください。赤の段階で立ち止まっていて、そこに青信号に変われば皆が動き出します。テクニカル分析も同じで、買いのシグナル(チャンスの合図)が出れば、皆が同方向に動き易くなるのです。

二つ目は、投資家心理は昔から変わらないこと。例えば、「キリのいい数字である100円を割り込んだら買おうという考え・買値から10銭下がったら損切りしよう・損しているから少し待って損益ゼロになったら決済したい」などと考える人間の心理は今も昔も変わりません。テクニカル分析は、そういった人間心理の面を取り入れた考えが根本にあります。

三つ目としては、日々変化する為替市場で、現状どのような位置関係に有るのかを探る事が可能なこと。統計的・時系列的に、また大衆心理を踏まえた心理学的な判断が出来る事で、割安・割高感、過熱度、安定度合い等が探れる為に有効です(関連記事:第20回「初心者に向いている分析方法」)。実際、トレードをする場合、最初のスタートのタイミングを計るのに有効です。

ドル円の1時間毎のチャートとRSIと呼ばれる強弱感を表す指標、上村和弘のFX基本講座、マネーゴーランド
※引用:GMOクリック証券

上図は、ドル円の1時間毎のチャートとRSIと呼ばれる強弱感を表す指標です。
チャートだけ眺めていても分かりませんが、RSIを見ると割高・割安の概ねの判断が出来ますよね(赤丸印・青丸印の箇所)。

■テクニカル分析指標の選定

テクニカル分析の有効性が分かると、どのテクニカル分析の指標を選べば良いのか理解出来ますね。大衆心理の動きを判断する為、100種類以上あるテクニカル指標の中で、メジャーなものを使う事が重要となります。有効性の低い指標を見ていても判断は付きません。
先程、述べた通り、多くの参加者が使っている指標は、シグナルが出た時にその方向への取引が増えます。ということは、買いシグナルが出ると上昇しやすいということ。相場は勢いのある方向に動きますから、投資参加者のバイアス(偏り)が向上します。

また、メジャーなテクニカル指標は多くの人が利用しており、書籍なども多数販売されている為、学びやすいということもあります。少しずつトライしてみると良いでしょう。

最後に、ここまでの話を読むと、皆が使っているテクニカル分析で、明確なシグナルが出た時にだけ売買すれば、確実に儲かると思いませんか? ところが、そうは問屋がおろしません。ダマシ(*)という問題が出てきます。

実際にシグナルが出た時には、すでに取引を終了しているという投資家が出てきたり、シグナルが出る前に始めたりする投資家も出ますので、100%の成功率にはなりません。

その辺りはリスク管理のテクニック等を活用しながら利益向上を狙います。分散投資等も一つのリスク軽減対応(第23回「投資リスクの低減No.2 時間の分散」)ですので、復習されると良いですね。テクニカル分析は大変重要なツール、有効に生かすことが推奨されます。

次回も【上村和弘のFX基本講座】、宜しくお願い致します。

<*ワンポイントレッスン>
本日のワード:ダマシ
テクニカル分析で売買シグナルが出ても、為替相場がシグナルと逆方向に動くこと。シグナル通りに売買すると損をすることからダマシと呼ばれています。
テクニカル分析の売買シグナルが出る局面は、買い方と売り方の攻防が繰り広げられる地点であり、したがって違う方向へ動く事も出てきます。

【上村和弘のFX基本講座】
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●第6回 FXを極める第一歩:相場予測はまずチャートから!
●第7回 FXを極める第一歩:相場予測はまずチャートから!スマホ編
●第8回 平均足チャートで、これからの為替の動きを予想しよう!
●第20回 初心者に向いている分析方法は?
●第22回 投資リスクの低減!分散投資ならFXがいい理由
●第23回 投資リスクの低減No.2 時間の分散!
●第32回 ファンダメンタルズ分析で大事なことは?

米雇用統計公表!FXは金利に注目【上村和弘のFX基本講座】

この連載を読んでいけば、FXの経験が無い方もFXビギナーの方も一定のFXトレーダーになれる!知っておくと便利な事やFX知識として重要な事、そしてお得な情報までを解説するシリーズ【上村和弘のFX基本講座】。

■7月8日、米雇用統計に注目

7月8日(金)に公表される米雇用統計は今後のFXにとって非常に注目度が高まっています。5月の雇用統計が3.8万人と異常に低く、6月の数字も悪い場合、いよいよ米経済の悪化は本物という見方が出てきます ⇒ 7月の米国利上げが見送られる公算となります(第19回「直前、6月FOMC利上げの内容と対策!」)

「米雇用統計の推移」
米雇用統計の推移、マネーゴーランド

さて、米雇用統計を直前に控え、影響を与える金利について触れておきたいと思います。米ドル/円は、日本と米国の金利差で変動しますし、米国の雇用統計が大事なのも、最終的に金利に関係してくるから大事なのです。

■金利で為替相場が動く

金利が為替を動かすという関係は、為替相場を予想する上で最も大切。金利から為替相場を考えると、なぜ、円高や円安に動いたのかその理由が分かるようになります。

その流れをカンタンに解説しましょう。為替相場の変動要因はたくさんありますがエース格は金利です。
米国の雇用統計が良い ⇒ 米国の景気が良い ⇒ 金利が上昇 ⇒ 米ドルが買われる!
というのがパターン。逆に言うと米国の雇用統計が良くても金利が上昇しなければ、米ドルは上昇し難いということ(もしくは一時的な上昇で終える)。

そして、米ドル/円相場を予測するには、米国と日本の金利が今後どうなるかを予測することです。その金利をコントロールする司令塔が中央銀行。そう、米国のFRB日本の日銀中央銀行が金利を決める役割を持っている為、FRBや日銀の要人発言や政策に注目が集まるのです。

中央銀行が決める金利を「政策金利」と呼び、政策を「金融政策」と呼びます。今まで、日米の金利を決める政策、金融政策には違いがありました。

★日米の金融政策:基本路線
 米国=景気が良く、インフレ懸念があるため、金利を上げる方向
 日本=景気が悪く、デフレ懸念が強く、金利を下げる方向

米国の金融政策が変化するかもしれません。英国のEU離脱問題で世界経済への危機感が浮上している中、米国の雇用統計が悪いと、少なくとも当面の間、金利を上げる余裕が無くなります。

■2年物と10年物の国債金利

中央銀行が決める金利と合わせて見て欲しい金利があります。それが、国債(*)の金利。中でも2年物と10年物の国債金利に注目してください。セオリーは、国債金利が上昇すると通貨も上昇、逆に国債金利が下落すると通貨も下落します。安全性の高い国債の動きは、株式や通貨に影響を与えます。

次に、二国間の金利を比較すること。米国の金利が上昇し、日本の金利も同じ幅だけ上昇すればどうなるでしょうか、その場合、金利差に変化はなく、米ドル/円は概ね横ばいの動きとなります。

日米の国債金利差は、比較チャートで見るとすぐに分かって便利です。

日米の国債金利差、マネーゴーランド
※引用:GMOクリック証券

今度の雇用統計では、国債金利の動きにも注意してみると、一歩進んだトレーダーになれます。日本はマイナス金利という未曽有の世界に突入していますが、米国の金利も下がっているため(2年債0.59%:2016年7月1日)、意識して見ていくと良いですね。

次回も【上村和弘のFX基本講座】、宜しくお願い致します。

<*ワンポイントレッスン>
本日のワード:国債
国が発行する債券。国家が元本や利払いを保証しているために安全性の高い債券、発行時に償還(返金)期限と利率が決まっており、発行から償還までの期限は様々。10年満期の国債を長期国債。1年未満を短期国債、その間を中期国債と呼ぶことが多い。

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ファンダメンタルズ分析で大事なことは?【上村和弘のFX基本講座】

この連載を読んでいけば、FXの経験が無い方もFXビギナーの方も一定のFXトレーダーになれる!知っておくと便利な事やFX知識として重要な事、そしてお得な情報までを解説するシリーズ【上村和弘のFX基本講座】。

「ファンダメンタルズ」とは経済の基礎的条件のことで、各国の経済状況を示す景気・雇用・物価などが該当します。各国は、経済指標と呼ぶ統計を定期的に発表しており、この統計を元にして、為替相場の将来を予測する方法が「ファンダメンタルズ分析」。特に数週間~数年にわたる中長期的なトレンドを予測するためには、このファンダメンタルズ分析が必須となります。

今回はファンダメンタルズ分析の基本として、大事な二点(「二国間の比較」と「今後どうなるか」)についてお伝えします。

■ファンダメンタルズはトレンド判断に有効な分析手法

中長期的な為替相場はファンダメンタルズに沿って動きます。トレードする時は、ファンダメンタルズ分析で中長期的なトレンドを判断し、実際に売買するタイミングはチャート等を使ったテクニカル分析第6回「FXを極める第一歩:相場予測はまずチャートから!」第20回「初心者に向いている分析方法は?」で決めるのが良い方法で、お互い補完しながら分析手法を使い分けます。

経済の基礎的条件って聞くと、なんだか難しくて逃げ出したくなりそうです。でも、最初から自分で全てを実行する必要はありません。野球や競馬、天気予報に解説や予想している人がいるように、FXも為替相場をはじめ金融市場の分析や予想をしているアナリストやストラテジスト等の専門家がたくさんいます。FX各社が配信しているニュースを読んでいれば、専門家のコメント内容に慣れていくのでコツコツ学ばれると良いでしょう。

■FXのファンダメンタルズ分析の基本は二国間の比較

代表的な通貨ペア(*)である米ドル/円は、米ドルと日本円の二つの通貨から成り立っています。つまり、米国だけ、もしくは日本だけを見ていてもダメで、両国を比較した上で強弱を比べることが大事です。FXでファンダメンタルズ分析を行う基本は二つの通貨(国)を比較すること。

日本の状況だけを見て、金利が低くて株価も安いから円安になる筈だと考えてはいけません。もし、米ドル/円の今後を予想するならば、米国と比較して日本が強いか弱いかを見る必要があるということになりますね。

ファンダメンタルズ分析で大事なこと! 【上村和弘のFX基本講座】、マネーゴーランド

二つの通貨を比較するクセが付けば、ファンダメンタルズ分析の第一歩をマスターしたことになります。

■ファンダメンタルズ分析はこれからどうなるか

二国間を比較する時に、現在どうなっているのかだけでなく、今後、どうなるのかを考えるのも重要です。

例えば、日本の政策金利は0.0%で、米国の政策金利が0.5%としましょうか。二国を比較すると、米国の金利が日本より0.5%高いということが分かりますね。少し先走って為替相場の変動要因をお話しすると金利が高い方がお金を預けると有利なので通貨は高くなります。それなら、米ドルを買えば誰でも儲かると思いませんか?

でも、そうは上手くいきません。

残念なことに、この状態だと、すでに米ドルを買いこんでいる人がほとんど。米ドルがさらに上がるためには、さらに、日本と比較して金利が上がることが必要です。

ファンダメンタルズ分析で大事なこと! 【上村和弘のFX基本講座】、マネーゴーランド

つまり、今後、金利が上がると予想された場合に、米ドルが上昇する可能性が高くなります。日本と米国の金利が広がるには、下記3つのパターンが考えられます。

1. 日本の金利がマイナス0.5%に下がる。
2. 米国の金利が1.00%上がる。
3. 日本の金利がマイナス0.25%に下がり米国の金利が0.75%に上がる。

金利に限らず、株式・景気・雇用・物価と全ての要因で、予想したい通貨ペアに関わる二国を比較する。比較する時は、現在だけでなく将来どうなるかを予想する。この考え方をくせにするのが、ファンダメンタルズ分析の基本ですので、その辺りを意識しながらニュース等を見て行くと良いですね。関連記事は第18回「米ドル/円相場の割安度は?これから円高・円安?」を参考に!
大まかに理解頂けましたか?

次回も【上村和弘のFX基本講座】、宜しくお願い致します。

<*ワンポイントレッスン>
本日のワード:通貨ペア
FXで売買する通貨の組み合わせを通貨ペアといいます。米ドル/円、豪ドル/円、ユーロ/ドルといった組み合わせのこと。米ドルを買うと日本円を売るというように、左側の通貨を買うと右側の通貨を売ることになります。

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●第6回 FXを極める第一歩:相場予測はまずチャートから!
●第7回 FXを極める第一歩:相場予測はまずチャートから!スマホ編
●第8回 平均足チャートで、これからの為替の動きを予想しよう!
●第15回 FXは上下の動きにチャンスあり!
●第16回 円高リスクを防ぐ。FXでヘッジしましょう!
●第17回 レバレッジの上限規制、利益率向上ならハイレバレッジ!
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