家計の助けになる…?FPが解説「互助会」メリット&デメリット

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<材料>

・互助会

<Point>

1会員全員が少しずつお金を出し合って助け合う会が“互助会”

2町内会内、会社内などの任意の組織から全国規模の組織も

3メリット・デメリットをしっかり理解した上で加入すべき

4町内会の互助会など、付き合い上仕方なく加入した場合は、どのような時に、いくらもらえるのか確認しよう

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互助会という言葉は、聞いたことがあっても詳しいことは知らないという人も多いはず。今回は、身近なのにあまり知られていない、互助会の基本をFPの視点からお伝えします。

■互助会ってなに?

互助会とは「互いに助け合う会」のことで、会員の結婚式や葬儀を行う費用を賄うために、会員全員が少しずつお金を出し合って助け合おうというものです。それを組織化して、決まりを作り、お金を一度に持ち出すのではなく、毎月など分けて事前に積み立てておくこととし、管理しやすくしたのが「互助会」です。なんだか保険の仕組みに似ていますね。

■どんな種類があるの?

町内会内や会社内など、任意の組織を作って、その中で運営している小さな互助会もあれば、『全日本冠婚葬祭互助協会』などのように全国規模で、数百の互助会が加盟している大きな組織もあります。

加盟互助会は、共済や保険と同じ仕組みですが、大きな違いは、共済などは現金で支給されるのに対して、現物いわゆるモノやサービスで提供されるということです。

基本的に加入は任意であり、解約もいつでもできるのですが、町内会や会社内となると、なかなか任意とは言い難い面もあるかもしれません。私も勤務先内に互助会があったときは、この会社で働くための必要経費と割り切って加入していました。もちろん、自分の冠婚葬祭のときにはお金をもらうことができます。

■FPの視点から、互助会に入った方が良いのかどうか?

加盟互助会については、加入は完全な任意なのでするかしないかは自由です。メリット・デメリットをしっかり理解した上で、加入するかどうかを決めましょう。

○メリット
・一度に大きな費用がかかる結婚式や葬儀を、毎月積み立てで準備できる
・加入している互助会の所有する施設を優先して利用できる
・葬儀や結婚式の費用について考えるきっかけとなる
・七五三や成人式等に対応できるところもある
・引っ越ししても転居先の互助会に移籍可能なところが多い

○デメリット
・加入している互助会の施設での利用に限られる
・ほとんどのケースで、費用の全てを積立金でまかなえないため追加資金が必要
・大きな施設が多く規模も大きくなるので、家族葬などには向かないことがある
・解約する場合、解約手数料と1ヶ月ほどの期間がかかる
・それぞれの互助会は民間企業のため、経営破綻のリスクもある
(加盟互助会の場合は、別の互助会が引き継いでもらえる)

町内会や会社内などの互助会については、断りきれない面もあると思います。加入した際は、どのようなときにいくらもらうことができるのかきちんと理解し、請求し忘れないようにしましょう。

加盟互助会については、目的が葬儀であれば保険と同じです。入ればいいというのでは、お金があまりにももったいない。特にデメリットについて十分説明を受け、納得した上で加入を検討しましょう。

家族に迷惑をかけたくないとの思いで、葬儀費用を積み立てておこうと考える方も多くあります。その方法の一つである互助会ですが、制度を正しく理解しておくことがとても大切です。

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執筆者

小野みゆき (おのみゆき) 中高年女性のお金のホームドクター

社会保険労務士・CFP・1級DCプランナー 企業で労務、健康・厚生年金保険手続き業務を経験した後、司法書士事務所で不動産・法人・相続登記業務を経験。生命保険・損害保険の代理店と保険会社を経て2014年にレディゴ社会保険労務士・FP事務所を開業。セミナー講師、執筆などを中心に活躍中。FP Cafe登録FP。

小野みゆき

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今回は、「言ってはいけないお金にまつわる一言」チェックで夫婦円満のコツについて考えていきましょう。

■我が家は大丈夫?夫婦円満度チェック

自分がパートナーに言ってしまった、言われたという「一言」がいくつあるかチェックしてみましょう。

1、「誰のおかげでご飯食べられてると思っているんだ」
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3、「貯金これしかないの?」
4、「将来? なんとかなるさ」
5、「やりくり下手だなぁ」
6、「そんなことにお金使ってどうするの?」(お互いの趣味などを指摘)
7、「あそこの夫婦(家庭)はいいなぁ」
8、「今日のご飯これだけ?」

【診断結果】
該当した数:0〜1個・・・夫婦円満度100%
お互いのことを想い合う理想の夫婦です。定期的に将来のことや普段のお金の使い方について話し合い、夫婦円満を維持していきましょう。

該当した数:2〜5個・・・夫婦円満度70%
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該当した数:6個以上・・・夫婦円満度30%
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FPが斬る!ケチじゃない「現代流かっこいいお金の使い方」PART2

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では、どんなお金の使い方をする人がかっこいいのでしょうか? FPである筆者が出会った人の中で「かっこいい使い方をしているな」と感じた実例を挙げてご紹介しましょう。

■かっこいいお金の使い方例1:惑わされない

ある方のスーツを買いに付き合った時の話です。1着29,800円のスーツを気に入って見ていると「2着お買い上げいただくと全部で39,800円になりかなりお得です」と店員さんが勧めてきました。確かに2着買うと1着当たりの単価がかなりお得になります。ついつい買ってしまう人も多いと思います。

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ついついお得と思いがちなお店の戦略にのることなく冷静に判断して買い物できるってかっこいいと思いませんか。

■かっこいいお金の使い方例2:奥様へのプレゼント

少しご年配の男性の話です。その方は、その日奥様に何を買って帰ろうか悩んでいました。「奥様のお誕生日か何かですか?」と質問したところ奥様のお名前に「三」がつくので毎月3日、13日、23日に何かしら買って帰っているとの事でした。

プレゼントはほんの気持ち程度のもので、チョコレート、果物、文具など特別なものではなく日常的なものを買って帰るのだそうです。そしてそれを何と結婚してから35年続けているとの事でした。

「奥様はさぞかしお喜びでしょうね」と言うと「多分女房は気づいていないよ」との事でした。さりげない、奥様への愛のあるお金の使い方がかっこいいと思った瞬間でした。

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■かっこいいお金の使い方番外編:筆者の場合

バブルのころ、筆者が父と2人でお寿司屋さんに食べに行ったことがあります。「今日は娘と2人きりでデートなんだよ。うれしいから今日このお店に来ているお客さんのお勘定全部持っちゃう!」と、父はポケットからお札を出して払っていったんです。

その時「ちょっとお父さんかっこいい」なんて思ったりした記憶があります。あのバブルのころは本当に羽振りの良い人がたくさんいました。

お金を使うとき少しかっこ良さを気に留めてみるのも悪くないかもしれませんね。前回の記事「FPが斬る!ケチじゃない“現代流かっこいいお金の使い方”」もぜひ参考にしてみて、お金の使い方を考えてみてはいかがでしょうか。

引かれる税金が多い気が…FPが解説「賞与の税金&手取り額」計算法

サラリーマンにとっての最大の楽しみ「夏のボーナス」の時期がやってきました。ただ実際に支給されると、支給額と手取り額の違いに驚いたことのある人が多いのではないでしょうか。

なぜそんなにも手取り額が少なくなるのでしょうか。

■ボーナスから差し引かれるものは何?

ボーナス(賞与)は給与と同じく税務上は給与所得なので税金がかかります。サラリーマンの場合、健康保険料(40歳以上の場合は介護保険料も含まれます)と厚生年金保険料、雇用保険料がかかり、所得税がかかります。住民税が差し引かれないことが毎月の給与と違う点です。

■所得税額ってどうやって決まるの?

社会保険料は賞与の支給額(額面)をベースに計算されますが、所得税は、前月の給与の金額を参考に決まります。正確には前月給与から社会保険料控除後の金額を使用し、次に扶養親族の人数を確認します。

この2つの情報を基に、国税庁が発行する「源泉徴収税額表」に記載されている『賞与に対する源泉徴収額の算出率の表』から税率を求めます。
つまり、賞与(額面)— 社会保険料 − 所得税 = 賞与支給額となるわけです。

■ボーナス50万円だと手取りはいくら?

ではここで例として、東京都在住35歳(扶養親族が配偶者、賞与50万円、前月支給の給与30万円)の場合で計算してみましょう。

・課税対象金額と税率
300,000円 − 14,940円(健康保険料)− 26,742円(厚生年金保険)− 1,200円(雇用保険)= 257,118円
課税対象額は『賞与に対する源泉徴収額の算出率の表』より、所得税率4.084%とわかります。

・賞与に対する所得税
健康保険24,900円、厚生年金保険44,570円、雇用保険2,000円となり、社会保険料の控除金額は71,470円となります。
(500,000円 − 71,470円)×4.084% = 17,501円(円未満は切り捨て)

・賞与手取り額
500,000円 −(71,470円 + 17,501円)= 411,029円となります。

以上計算すると、ボーナスの約20%は税金と社会保険料で持って行かれてしまうのです。

■ボーナスの手取り額を増やす方法

ここまで説明してきた通り、賞与の所得税の計算には、前月の給与金額が大きく関わってくるということがお分かりいただけたと思います。

ということは、前月の給与が残業などして多くなると、課税対象の金額が増えるので税率が高くなる可能性があります。つまり、前月給与の残業代を抑える、可能ならばノー残業とすれば、差し引かれる所得税の負担を減らすことができ、結果的にボーナスの手取り金額を増やすことができるのです。

現在は、サラリーマンでもできる節税の方法がいろいろと紹介されています。賢く活用していきたいものです。

自然とお金がたまる!FPも感心「貯蓄賢者の成功例」3つ

「僕が派手な生活をして、子ども達が憧れてくれればいい。」
最近話題になったバドミントンの桃田賢斗選手がお金の使い道を聞かれたときの言葉です。

どんと使って、また稼げばいい。そういう考え方もあるでしょう。ですが、使い方を間違えると取り返しのつかないことにもなりかねません。

ファイナンシャルプランナー(FP)としてお客様と接していると、「知らぬ間に貯金が増えている」と言われる方がいます。そのような方々は年収にかかわらず、「賢く」また「かっこよく」お金と向き合っているなと感じます。

今回は筆者が「なるほど!」と感心した3組の実例をご紹介します。”いつの間にかお金が貯まっていた人”は、どんなことを心掛けて「賢く」お金を使っているのでしょうか。

■会社員Aさんの場合:家族でお金会議を実施

会社員のAさんは専業主婦の妻、小学3年生・5年生の子どもと共に年間の支出予算を立てています。「子どもも一緒に?」と思うかもしれません。ですが、将来の学費や暮らしのために貯蓄が必要なこと、必要最低限の固定費を考慮し年間の支出を考えることの重要性は、小学生の子どもにもわかるようです。

夏休みの旅行計画など一緒に考えることで、ムダ遣いが減り結果的に金銭教育になっているようです。現在は「子どもの支出チェックが一番厳しい!」と嬉しい悲鳴をあげていました。

■パートBさんの場合:お金で「時間」を買う

パート勤務のBさんは、乾燥機付き洗濯機・自動食器洗い機・自動掃除機を購入し、寝ている間に家事を片付けています。家事の負担が減ったことで、小学1年生の子どもが帰ってくるまでの時間は、近所の介護施設で働きながら地域の方々との連携を深めているようです。

ママ友とのつきあいだけでは親の介護や老後の暮らしのイメージができなかったけれど、高齢者と向き合うことで将来への備えを考えられるようになり、ライフプランの見直しを始めています。

また、Bさんが契約している電気料金プランは時間帯や季節によって料金単価が異なるため、単価の安い夜間に電力を使うことで光熱費の削減もできました。

■共働きCさんの場合:貯蓄分は先取りし残りは自由に使う

夫婦共働きのCさんは、お給料から強制的に先取り貯蓄し、残りを自由に使っていいというルールを作っています。ある分だけお金を使ってしまうと後悔しがちですが、そのようなストレスがなくなったそうです。年収の5%を寄付するというルールも無理なく継続しています。

「節約」は精神的にストレスと感じてしまう方が多いかもしれませんが、楽しくお金と付き合いながら、お金を貯められると良いですよね。

以上、3組の家庭に共通しているのは、「家計にメリハリをつけている」「ムリ、ムダ・ムラをなくし、効率よくお金の管理をしている」ということです。節約に頑張りすぎないことがかえって、貯蓄やお金の管理を賢く続ける秘訣なのかもしれませんね。

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