英国EU離脱でビジネスチャンス到来か⁉︎【上村和弘のFX基本講座】

6576.jpg

この連載を読んでいけば、FXの経験が無い方もFXビギナーの方も一定のFXトレーダーになれる! 知っておくと便利な事やFX知識として重要な事、そしてお得な情報までを解説するシリーズ【上村和弘のFX基本講座】。

英国のEU離脱派勝利は世界に衝撃を与えましたね。FXでおなじみの通貨英ポンドは大幅下落・日本円は円高に動くなど為替相場も乱高下。ところが、英国の株価指数(FTSE100)は国民投票前以上の水準に上昇するなど激しい動きとなっています。

■統一の時代から分離の時代へと変化

私達は今、歴史的なターニングポイントにいます。これから、英国とEU間で激しい競争がはじまり、各地で 過度な統一・統合が崩れ始めて、分離・独立の時代に向かう兆し になっていくと感じます。そうなると、為替相場の重要性が増してきます。

英国EU離脱、ビジネスチャンスの可能性?!上村和弘のFX基本講座、マネーゴーランド

■英国のEU離脱

英国は、EUに離脱を通知することから交渉はスタート。 リスボン条約(*)第50条 に従い、欧州理事会に通知して、英国とEUの間で離脱に向けての交渉が始まります。交渉期間は2年間、もし、合意に至らなければ、自動脱退もしくは双方合意の上で協議を延長します。
2年で合意できるのかそれとも長引くのか現時点ではまったく分かりません。

そして、英国はEU離脱後にEUや加盟国との間で、様々な協定を結ばなければいけません。これがまた複雑。しかし、「THE・交渉人の英国」、EU各国の利害関係を突いて、上手に立ち回るのではないでしょうか。結果的に英国有利の協定が次々にできてしまい、EU離脱によって英国大勝利とのシナリオになってもおかしくありません。

「英国がビジネス拠点として有利な点」
・世界の国際言語である英語が母語!
・ビジネス的なインフラが整っている!
・大英帝国時代から続く、企業グループを保有!
・米国と欧州の架け橋になりえる!
・英国はEUから大量に輸入しているため、輸入がなくなるとEUも困る!

■EU離脱でビジネスチャンスが増える?

EUを離脱すれば、過剰と言われるEUの規制に従う必要もありません。税金や規制に関して、ブリュッセルの官僚たちから英国自身に権利を取り戻すことになります。
早くもオズボーン英財務相は、法人税の15%引き下げを提案。現在、英国の法人税率は20%、2017年4月に19%、2020年4月に17%とへと引き下げられるスケジュールは発表済み。

これから、英国とEUの間で、ビジネス拠点の争奪戦が起きるはず。英国から離脱する企業も出てくれば、逆にチャンスと見て英国に拠点を移す企業も出てくるでしょう。

EUによる過剰な規制は、制度に対応できる余裕を持つ大企業有利になりがちで、規制が強くなるとビジネスのイノベーションに必要なアニマルスピリットも生まれません。経済成長に必要なのは規制緩和。アベノミクスの三本の矢の一つも成長戦略で、規制緩和が重要なキーを握っています。

そして、勝敗の大きな判断材料としては、英ポンドの為替相場を見ておきましょう。英国のEU離脱ショックで大きく下がった英ポンドはこれからどう動くでしょうか。

2015年6月高値195.88円から128.72円まで67円超も下がっている英ポンド安は、輸出有利になりますから、いずれ切り返す時が来るでしょう。もちろん、EU離脱までの交渉期間はビジネス的な混乱が出てくるでしょう。EU自体、ドイツ・フランス・英国の三本柱から一本抜けてドイツの力が増してくるとの見方が有力。

英ポンド/円の月足チャート
英国EU離脱、ビジネスチャンスの可能性?!上村和弘のFX基本講座、マネーゴーランド
※引用:GMOクリック証券

やや落ち着きを取り戻しつつある英国、引き続き注目して行きましょう。

次回も【上村和弘のFX基本講座】、宜しくお願い致します。

<*ワンポイントレッスン>
本日のワード:リスボン条約
EUの統治における基本的な条約で2009年12月に発効。従来のEU条約・EC条約を改正する内容で、この条約が発効したことで、1993年11月に構築したEUの機構・制度を見直すことができ、EUの基本機構が整備されたと言えます。

【上村和弘のFX基本講座】
全バックナンバーはこちらから

●第14回 米国の雇用統計はFXのフィーバーデー! 月に一度のビッグイベント!
●第16回 円高リスクを防ぐ。FXでヘッジしましょう!
●第18回 米ドル/円相場の割安度は?これから円高・円安?
●第21回 手数料80%カット!夏休みに活用したい外貨両替
●第26回 外国為替市場の1日、FXで儲けたいなら流れを知ろう!
●第29回 英国EU離脱は変動チャンス⁉︎ ショートの活用テク
●第31回 米雇用統計公表!FXは金利に注目

画像一覧

  • 英国EU離脱でビジネスチャンス到来か⁉︎【上村和弘のFX基本講座】

執筆者

上村 和弘 (かみむらかずひろ)

アセットクラス&WEBコンサルティングLLC 代表CEO・ファウンダー 日本ファイナンシャルプランナーズ協会CFP会員、1級FP技能士 1990年 現三菱UFJモルガン・スタンレー証券入社を皮切りに、証券リテール業務や企画調査、ファンド事業等に従事。1999年より、FX事業の新規立ち上げ後、複数社での金融ネット事業の立ち上げ、事業再構築・運営等の統括マネージメントを経て2011年独立。現在、金融情報サービス事業をコアに、投資教育系、システムツールのサポート業務を行う他、シンクタンク系企業、金融システムベンダー等の顧問等を兼務する。1968年生、宮崎県出身。

上村 和弘

関連記事

関連記事

英国EU離脱は変動チャンス⁉︎ ショートの活用テク【上村和弘のFX基本講座】

この連載を読んでいけば、FXの経験が無い方もFXビギナーの方も一定のFXトレーダーになれる!知っておくと便利な事やFX知識として重要な事、そしてお得な情報までを解説するシリーズ【上村和弘のFX基本講座】。

■不安定な時期はショートの活用!

英国の国民投票(*)でEU離脱派が勝ち、為替相場は大きく円高に動きました。しかも、国民投票でEU離脱が決まっただけで、まだこれから何が起きるか分かりません。ということは、まだまだ為替相場が上下(円高・円安)に大きく動く懸念が続きそうです。

このように相場が荒れている時は、ロング・ショートを活用して運用したいもの。ビギナーの方は、ショートを苦手とする方が多いので、ショートをマスターできれば大変有利です(第15回「FXは上下の動きにチャンスあり!」)。短期的な局面、リスク高の状況下ではショートの運用は効果的です。
ちょうど、英国の国民投票で、大きく為替相場が円高に動きましたので、ショート=外貨売りのポジションを持っていれば、どうなったか見ておきましょう。

少しだけ復習しておくと、
・ ロング:買いでスタート ⇒ ドル高・円安で利益
・ ショート:売りでスタート ⇒ ドル安・円高で利益

ロングは、為替レートが上昇(円安)すると利益が出るポジション。それに対してショートは、為替レートが下落(円高)すると利益が出るポジションです。

米ドル/円日足チャート 2016年6月27日16時

米ドル/円日足チャートの画像、マネーゴーランド

※引用:GMOクリック証券

■2016年1月から長期保有していた場合

2016年1月に120円で買いポジションを持っていると、100円割れの時点で20円の損失だったことになります(※)。外貨預金を持っている人も同じですね。それに対して、ショート(売り)ポジションを持っていた人は、同じく20円の利益を得たことになります。実際の利益は値幅×取引量で計算できますから、1万米ドルのショートポジションを持っていれば、20万円の利益を得られた計算です。
 ※リスク軽減のストップロスを入れていた場合、損失は限定されます。

■英国の国民投票時の米ドル/円

EU残留派勝利の噂で、106円まで上昇した米ドル/円相場。24日の朝までは為替や株式市場は楽観ムードの渦中にいました。ところが、開票が進むにつれて、EU離脱派の票が増えていき、残留派を逆転。それに伴い為替市場も円高が進み、ついに100円割れ。GMOクリック証券では、98.970円まで円高が進むことになりました。

この時に、106円で売りポジションを持っていれば、100円で買い戻しても6円の値幅を取れた計算です。1万米ドルを持っていれば、6円×1万米ドル=6万円の利益となっています。(ドル円で1万通貨の取引証拠金は4.3万円程。)
わずか、2時間程で6万円の利益! 元金が2倍以上へ!
ただし、これは上手く行った事例で、逆にEU残留派の勝利を予想して、買いポジションを持っていれば、損失という結果に終わっていました。また、この日は買値と売値の差であるスプレッドが広がっており、取引に必要なコストが高くなるなど、取引し難い日だったこともお伝えしておきます。

米ドル/円1時間足チャート 2016年6月27日16時

米ドル/円日足チャートの画像、マネーゴーランド
※引用:GMOクリック証券

今回の英国国民投票は、為替相場の長い歴史の中でも稀に見る大変動が起きた日でした。FXを取引している・いないに関わらず、貴重な経験をできた日でしたね。
さて、ショートを覚えておくと緊急避難的なヘッジとしても使えますので(第16回「円高リスクを防ぐ。FXでヘッジしましょう!」)、本連載をお読みの方は、両方使えるようになって頂けると嬉しい限りです。

次回も【上村和弘のFX基本講座】、宜しくお願い致します。

<*ワンポイントレッスン>
本日のワード:英国のEU離脱の是非を問う国民投票
英国がEUから離脱すべきか否かを国民投票で決めようと2016年6月23日の実施した投票。2015年の総選挙でのキャメロン首相の公約に基づいて実施された。結果は離脱派51.9%:残留派48.1%と僅差で離脱派が勝利。

【上村和弘のFX基本講座】
全バックナンバーはこちらから

●第11回 ボーナス時期目前!お得なFX新規口座開設キャンペーンをチェック!
●第14回 米国の雇用統計はFXのフィーバーデー! 月に一度のビッグイベント!
●第15回 FXは上下の動きにチャンスあり!
●第16回 円高リスクを防ぐ。FXでヘッジしましょう!
●第17回 レバレッジの上限規制、利益率向上ならハイレバレッジ!
●第18回 米ドル/円相場の割安度は?これから円高・円安?
●第19回 直前、6月FOMC利上げの内容と対策!
●第22回 投資リスクの低減!分散投資ならFXがいい理由
●第23回 投資リスクの低減No.2 時間の分散!
●第27回 LINE株ブックビルディング開始!今は買い⁉︎

米雇用統計公表!FXは金利に注目【上村和弘のFX基本講座】

この連載を読んでいけば、FXの経験が無い方もFXビギナーの方も一定のFXトレーダーになれる!知っておくと便利な事やFX知識として重要な事、そしてお得な情報までを解説するシリーズ【上村和弘のFX基本講座】。

■7月8日、米雇用統計に注目

7月8日(金)に公表される米雇用統計は今後のFXにとって非常に注目度が高まっています。5月の雇用統計が3.8万人と異常に低く、6月の数字も悪い場合、いよいよ米経済の悪化は本物という見方が出てきます ⇒ 7月の米国利上げが見送られる公算となります(第19回「直前、6月FOMC利上げの内容と対策!」)

「米雇用統計の推移」
米雇用統計の推移、マネーゴーランド

さて、米雇用統計を直前に控え、影響を与える金利について触れておきたいと思います。米ドル/円は、日本と米国の金利差で変動しますし、米国の雇用統計が大事なのも、最終的に金利に関係してくるから大事なのです。

■金利で為替相場が動く

金利が為替を動かすという関係は、為替相場を予想する上で最も大切。金利から為替相場を考えると、なぜ、円高や円安に動いたのかその理由が分かるようになります。

その流れをカンタンに解説しましょう。為替相場の変動要因はたくさんありますがエース格は金利です。
米国の雇用統計が良い ⇒ 米国の景気が良い ⇒ 金利が上昇 ⇒ 米ドルが買われる!
というのがパターン。逆に言うと米国の雇用統計が良くても金利が上昇しなければ、米ドルは上昇し難いということ(もしくは一時的な上昇で終える)。

そして、米ドル/円相場を予測するには、米国と日本の金利が今後どうなるかを予測することです。その金利をコントロールする司令塔が中央銀行。そう、米国のFRB日本の日銀中央銀行が金利を決める役割を持っている為、FRBや日銀の要人発言や政策に注目が集まるのです。

中央銀行が決める金利を「政策金利」と呼び、政策を「金融政策」と呼びます。今まで、日米の金利を決める政策、金融政策には違いがありました。

★日米の金融政策:基本路線
 米国=景気が良く、インフレ懸念があるため、金利を上げる方向
 日本=景気が悪く、デフレ懸念が強く、金利を下げる方向

米国の金融政策が変化するかもしれません。英国のEU離脱問題で世界経済への危機感が浮上している中、米国の雇用統計が悪いと、少なくとも当面の間、金利を上げる余裕が無くなります。

■2年物と10年物の国債金利

中央銀行が決める金利と合わせて見て欲しい金利があります。それが、国債(*)の金利。中でも2年物と10年物の国債金利に注目してください。セオリーは、国債金利が上昇すると通貨も上昇、逆に国債金利が下落すると通貨も下落します。安全性の高い国債の動きは、株式や通貨に影響を与えます。

次に、二国間の金利を比較すること。米国の金利が上昇し、日本の金利も同じ幅だけ上昇すればどうなるでしょうか、その場合、金利差に変化はなく、米ドル/円は概ね横ばいの動きとなります。

日米の国債金利差は、比較チャートで見るとすぐに分かって便利です。

日米の国債金利差、マネーゴーランド
※引用:GMOクリック証券

今度の雇用統計では、国債金利の動きにも注意してみると、一歩進んだトレーダーになれます。日本はマイナス金利という未曽有の世界に突入していますが、米国の金利も下がっているため(2年債0.59%:2016年7月1日)、意識して見ていくと良いですね。

次回も【上村和弘のFX基本講座】、宜しくお願い致します。

<*ワンポイントレッスン>
本日のワード:国債
国が発行する債券。国家が元本や利払いを保証しているために安全性の高い債券、発行時に償還(返金)期限と利率が決まっており、発行から償還までの期限は様々。10年満期の国債を長期国債。1年未満を短期国債、その間を中期国債と呼ぶことが多い。

【上村和弘のFX基本講座】
全バックナンバーはこちらから

●第14回 米国の雇用統計はFXのフィーバーデー! 月に一度のビッグイベント!
●第16回 円高リスクを防ぐ。FXでヘッジしましょう!
●第18回 米ドル/円相場の割安度は?これから円高・円安?
●第19回 直前、6月FOMC利上げの内容と対策!
●第24回 FXなら積み立て投資がいい!ドルコスト平均法による長期投資を
●第26回 外国為替市場の1日、FXで儲けたいなら流れを知ろう!
●第29回 英国EU離脱は変動チャンス⁉︎ ショートの活用テク

ファンダメンタルズ分析で大事なことは?【上村和弘のFX基本講座】

この連載を読んでいけば、FXの経験が無い方もFXビギナーの方も一定のFXトレーダーになれる!知っておくと便利な事やFX知識として重要な事、そしてお得な情報までを解説するシリーズ【上村和弘のFX基本講座】。

「ファンダメンタルズ」とは経済の基礎的条件のことで、各国の経済状況を示す景気・雇用・物価などが該当します。各国は、経済指標と呼ぶ統計を定期的に発表しており、この統計を元にして、為替相場の将来を予測する方法が「ファンダメンタルズ分析」。特に数週間~数年にわたる中長期的なトレンドを予測するためには、このファンダメンタルズ分析が必須となります。

今回はファンダメンタルズ分析の基本として、大事な二点(「二国間の比較」と「今後どうなるか」)についてお伝えします。

■ファンダメンタルズはトレンド判断に有効な分析手法

中長期的な為替相場はファンダメンタルズに沿って動きます。トレードする時は、ファンダメンタルズ分析で中長期的なトレンドを判断し、実際に売買するタイミングはチャート等を使ったテクニカル分析第6回「FXを極める第一歩:相場予測はまずチャートから!」第20回「初心者に向いている分析方法は?」で決めるのが良い方法で、お互い補完しながら分析手法を使い分けます。

経済の基礎的条件って聞くと、なんだか難しくて逃げ出したくなりそうです。でも、最初から自分で全てを実行する必要はありません。野球や競馬、天気予報に解説や予想している人がいるように、FXも為替相場をはじめ金融市場の分析や予想をしているアナリストやストラテジスト等の専門家がたくさんいます。FX各社が配信しているニュースを読んでいれば、専門家のコメント内容に慣れていくのでコツコツ学ばれると良いでしょう。

■FXのファンダメンタルズ分析の基本は二国間の比較

代表的な通貨ペア(*)である米ドル/円は、米ドルと日本円の二つの通貨から成り立っています。つまり、米国だけ、もしくは日本だけを見ていてもダメで、両国を比較した上で強弱を比べることが大事です。FXでファンダメンタルズ分析を行う基本は二つの通貨(国)を比較すること。

日本の状況だけを見て、金利が低くて株価も安いから円安になる筈だと考えてはいけません。もし、米ドル/円の今後を予想するならば、米国と比較して日本が強いか弱いかを見る必要があるということになりますね。

ファンダメンタルズ分析で大事なこと! 【上村和弘のFX基本講座】、マネーゴーランド

二つの通貨を比較するクセが付けば、ファンダメンタルズ分析の第一歩をマスターしたことになります。

■ファンダメンタルズ分析はこれからどうなるか

二国間を比較する時に、現在どうなっているのかだけでなく、今後、どうなるのかを考えるのも重要です。

例えば、日本の政策金利は0.0%で、米国の政策金利が0.5%としましょうか。二国を比較すると、米国の金利が日本より0.5%高いということが分かりますね。少し先走って為替相場の変動要因をお話しすると金利が高い方がお金を預けると有利なので通貨は高くなります。それなら、米ドルを買えば誰でも儲かると思いませんか?

でも、そうは上手くいきません。

残念なことに、この状態だと、すでに米ドルを買いこんでいる人がほとんど。米ドルがさらに上がるためには、さらに、日本と比較して金利が上がることが必要です。

ファンダメンタルズ分析で大事なこと! 【上村和弘のFX基本講座】、マネーゴーランド

つまり、今後、金利が上がると予想された場合に、米ドルが上昇する可能性が高くなります。日本と米国の金利が広がるには、下記3つのパターンが考えられます。

1. 日本の金利がマイナス0.5%に下がる。
2. 米国の金利が1.00%上がる。
3. 日本の金利がマイナス0.25%に下がり米国の金利が0.75%に上がる。

金利に限らず、株式・景気・雇用・物価と全ての要因で、予想したい通貨ペアに関わる二国を比較する。比較する時は、現在だけでなく将来どうなるかを予想する。この考え方をくせにするのが、ファンダメンタルズ分析の基本ですので、その辺りを意識しながらニュース等を見て行くと良いですね。関連記事は第18回「米ドル/円相場の割安度は?これから円高・円安?」を参考に!
大まかに理解頂けましたか?

次回も【上村和弘のFX基本講座】、宜しくお願い致します。

<*ワンポイントレッスン>
本日のワード:通貨ペア
FXで売買する通貨の組み合わせを通貨ペアといいます。米ドル/円、豪ドル/円、ユーロ/ドルといった組み合わせのこと。米ドルを買うと日本円を売るというように、左側の通貨を買うと右側の通貨を売ることになります。

【上村和弘のFX基本講座】
全バックナンバーはこちらから

●第6回 FXを極める第一歩:相場予測はまずチャートから!
●第7回 FXを極める第一歩:相場予測はまずチャートから!スマホ編
●第8回 平均足チャートで、これからの為替の動きを予想しよう!
●第15回 FXは上下の動きにチャンスあり!
●第16回 円高リスクを防ぐ。FXでヘッジしましょう!
●第17回 レバレッジの上限規制、利益率向上ならハイレバレッジ!
●第22回 投資リスクの低減!分散投資ならFXがいい理由
●第23回 投資リスクの低減No.2 時間の分散!
●第27回 LINE株ブックビルディング開始!今は買い⁉︎

ボーナスは外貨預金よりFXを勧めるワケ【上村和弘のFX基本講座】

この連載を読んでいけば、FXの経験が無い方もFXビギナーの方も一定のFXトレーダーになれる!知っておくと便利な事やFX知識として重要な事、そしてお得な情報までを解説するシリーズ【上村和弘のFX基本講座】。

今年のボーナス、何に使うか決められましたか? 東京都がまとめた今夏のボーナス平均額は、78万6,623円と前年より1万7,424円アップしています(6/9時点の中間集計)。

サラリーマンには、まとまった金額を受け取れる夏冬二回のボーナスは働く上で大きな楽しみ。普段の疲れも「ボーナス&頑張ったね」の言葉で報われそうです。

さて、そんなボーナスの一部を資産運用に回そうと思った場合に困るのが、史上最低レベルの金利。いくら預けてもほとんど利息はつかず、ATMの引き出し手数料の方が高くつく程ですね。

■定期預金の金利は雀の涙

定期預金の金利は、年0.2%位が最高レベルで、大手都市銀行だと年0.01%程が基準。100万円を0.2%の利率で1年預けても2,000円。10万だと200円となり、ATM手数料でなくなってしまう程の低金利。物価上昇を加味すると、さらに厳しい状況が窺い知れます。

そこで、もっと高い利子の資産運用はないのかと賢く海外の高金利通貨(*)を狙う方も多い筈。もし、海外投資をお考えなら、外貨預金の前にFXの再考をおススメします。
FXの外貨預金活用は、銀行の定期預金と違い、元本保証の金融商品ではありません。しかし、リスクがある分リターンを狙える金融商品です。2013年11月以来の100円割れ、昨年6月の高値から26.88円も下がっている現況、検討の金融商品に上がってきているかと思います。少しずつ始められる好機ですね。

■FXは自由度の高い金融商品

FXは、ハイリスク・ハイリターンなので私とは関係ない、と思っている方もいらっしゃるのではないでしょうか。それではもったいない。確かにレバレッジを最大に利用してハイリスク・ハイリターンな取引をする方もいらっしゃいます。しかし、レバレッジを利用せずに外貨預金と同じように利用することも出来ます(第9回「FXのスワップポイントで一石二鳥を狙う:長期投資に効果大!」10回「数十%の利回りも可能!外貨預金より有利なFXのスワップポイント!」)。また少額から参加出来ますので、幅広に検討される金融商品です。

FXは、レバレッジを使わずに利用すれば外貨預金を超える低コストで米ドル・豪ドルなどに投資できる金融商品。

■FXで高金利の外貨を買うとスワップポイントが毎日増える

FXで外貨預金といっても難しくありません。FXで外貨を買って、そのまま保有し続ければ、外貨預金の金利と同じようにスワップポイントが毎日付与され、口座残高が増えていきます。

例えば、日本より金利の高い(政策金利1.75%)の豪ドルを1万豪ドル保有していると、1日あたり37円)のスワップポイントを貰えます。これは毎日貰えますから、1年間保有し続けると【37円×365日分】で、13,505円のスワップポイントになりますから、日本で定期預金に預けるより、金利ではるかに有利。
(2016年6月27日時点:1万豪ドル円の取引の証拠金は31,000円程)
3年・5年と長期保有すれば、その分、スワップポイントは溜まりますから、リスクを減らすことにも繋がります(第9回「FXのスワップポイントで一石二鳥を狙う:長期投資に効果大!」)。

「FXで外貨預金を行うために決めることは3つ」
1、どの通貨を買うか ⇒ 豪ドルやNZドルなど高金利の通貨を狙うと良いでしょう。
2、取引金額をいくらにするか ⇒ 1万豪ドルだと約75万円分の取引になります。外貨預金的にFXを利用する場合、レバレッジをできるだけ低くして取引すること。
25倍のレバレッジなら証拠金は3万円程ですが、安全性を考慮して、余裕資金を多く入れると良いでしょう。
3、いつ買うか(タイミング) ⇒ できれば、安く買いたいですよね。FX会社の用意している情報やチャートを見ながら判断できます。

■FXと外貨預金の取引手数料

FXと外貨預金は、取引に必要な費用が大きく違います。FXの場合、取引に必要な豪ドルの為替手数料は、売買差のスプレッドで1万通貨辺り片道70円程(GMOクリック証券)。大手都市銀行の豪ドル外貨預金は、同じ1万通貨あたりで2~2.5万円程と、大きく違います。

外貨預金は買った瞬間に多額の為替手数料を取られる金融商品。そのため、FXで高金利を貰える外貨を買って外貨預金と同等の使い方をしている方が年々、増えています(第1回「FXの基本」)。夏のボーナスを長期的に増やしたい方、これだけの円高のタイミングですので、少しずつ検討して見るのも良いでしょう。

次回も【上村和弘のFX基本講座】、宜しくお願い致します。

<*ワンポイントレッスン>
本日のワード:高金利通貨
豪ドルやNZドル・南アフリカランド・トルコリラなど高い金利の通貨のこと。保有していると金利がたくさん貰えるために、金融市場が安定している時に人気が高い。逆に低金利通貨の代表は日本円。

【上村和弘のFX基本講座】
全バックナンバーはこちらから

●第11回 ボーナス時期目前!お得なFX新規口座開設キャンペーンをチェック!
●第13回 キャンペーン商品で生活?!
●第21回 手数料80%カット!夏休みに活用したい外貨両替
●第25回 中学生でもわかる「やさしいFX解説」
●第27回 LINE株ブックビルディング開始!今は買い⁉︎

ランキング