【ペットのおかね】契約可能年齢と保険金受取法を学ぶ − ペット保険の選び方1

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数万円~数十万貯まる!
<材料>

・ペット

・保険会社

・預貯金

<Point>

1ペットが契約可能年齢か確認する

2保険金受け取り方法を選ぶ

3欲しい補償内容を絞る

※ペットが病気で入院して手術を受けた場合、保険を契約していることで軽減される医療費用は数万円~数十万円に及ぶことも。

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ヒトがカゼで病院へ行き窓口で3,000円払った場合、ほんとうは1万円の医療費のところ、健康保険があるから少なく済んだということです。でもペットには健康保険はありません。

通院のたびに数千円、数万円などまとまったお金がかかり、入院や手術となると数万円~数十万円がポンと飛んで行く可能性もあります。ケガやカゼ、下痢などの体調不良は、ヒトなら気軽に病院へ行くシーンでも、愛しいワンコ、ニャンコとはいえ費用を考えるとなかなか気軽に病院へ行きにくいと感じるかもしれません。

そこで検討するのが民間保険会社のペット保険です。

だいたいのペット保険は、かかった医療費の50%や70%など一定割合を補償してくれるという、ヒトの健康保険と似た商品設計にしています。なかには100%の会社もあり「おお♪」と喜ぶわけですが、中身をよく見ないといけません。

■ポイント1:契約可能年齢 – ウチのペットも契約できる?

生まれたてや高齢など、年齢によって契約できない場合があります。“30日~満10歳まで(保険会社、ペットの種類によって異なります)”といった制限がありますから、まずは契約したいペットの年齢が新規契約の対象範囲内かどうかを確認しましょう。保護猫などで年齢が不明の場合、獣医師にだいたいの年齢を推定していただくというステップが必要です。

また、契約の前に現在の健康状態を記入する“告知(こくち)”の必要があり、すでに病気がある場合は契約できないことや、その病気等では保険金を受け取れないという条件が付く場合もあります。

■ポイント2:ペットの健康保険証 – 保険金受け取り方法を選ぶ

ヒトの健康保険のように、窓口で自己負担割合だけ払えば治療を受けられる“健康保険タイプ”もありますが、筆者が調べてみたところ実は「請求タイプ」のほうが種類は多いようです。

“健康保険タイプ”は、契約のときに補償割合を50%とか70%のように選んだら、あとはペットの写真がついた健康保険証を持参して提携病院を受診するだけというおなじみのスタイルです。

“請求タイプ“は、窓口では一度全額自分で支払い、後日保険会社に請求して保険金を払ってもらう流れで補償されます。健康保険タイプでも提携病院以外で治療を受けた場合はこちらの方法で補償してもらうことになります。(いずれも国内の獣医師の治療が対象のため、通常、海外は対象外)

健康保険タイプは窓口での負担が少なくて済む点がメリットですが、数社しか扱っていない点がデメリットです。

請求タイプを扱っている会社は多いため選択肢が多く、ニーズに合った商品選びができるのがメリットです。ただし、医療を受けたときは手元資金から高額の医療費を払わなければならない点がデメリットと言えそうです。

■ポイント3:補償項目&限度額 – 欲しい補償内容を絞る

補償内容は“項目”、“1回もしくは1日の限度額”、“年間限度額”をチェックしましょう。

補償“項目”は、通院、入院、手術の3つがメインです。たとえば70%の補償割合で契約した場合、通院で1万円かかったら7,000円の補償、手術で20万円かかったら14万円補償してくれる…といった具合になります。

手厚いのは補償割合が80%や100%で、すべての項目を補償するタイプですが、保険料も高くなります。項目を手術のみに絞って保険料を安くした保険もあります。予算や手元資金、心配ごとに応じて検討すると良いでしょう。

“限度額”とは、手術の際は1回15万円が上限ですよ…などと定められています。たとえば手術で50万円かかった場合、補償割合が70%だから35万円出ると思ったら15万円しか出なくてあとは自腹!ということもありますから要注意です。

通院、入院についてもそれぞれ1日6,000円とか1万円のように上限が設けられているのが一般的です(金額は商品によって異なる)。

“年間限度額”は、支払われる補償の年間累計金額です。たとえば入院は年30日まで、手術は年2回まで…などです。また、仮に限度額や回数に制限がなくても、年間の累計金額70万円までといった大枠で天井を設けている場合もあります。

■まとめ

ペットの医療費は高額になりがちですが、その全てをペット保険で補おうとせず、一部を保険会社に肩代わりしてもらうイメージで、貯蓄と併用して活用するほうが良さそうです。

例えば、補償割合50%で、入院・通院・手術の区別なく年間とにかく50万円までなら補償(つまり残りの50%と限度額を超えた部分は自腹)というタイプもあれば、別の会社には通院1回6,000円、入院1日12,000円、手術1回9万円までなら自己負担なしで100%補償!…でも、それを超えたら全部自腹よ~!というタイプもあります。

どちらが良い悪いではなく、ニーズに合うかどうかがポイントです。

留守中のペットを熱中症から守る方法については「夏、留守番ペットがひんやり過ごすためのコツ大紹介!」を参考にしてみてください。

次回は、「保険開始時期&免責期間に注意 − ペット保険の選び方2」、その次は「割引制度も!お得に契約する方法 − ペット保険の選び方3」、最後に「ペット保険の選び方-保険会社が破綻しちゃったら⁉︎ 編」をお伝えします。

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執筆者

中村薫

なごみFP・社労士事務所  ファイナンシャル・プランナー/社労士/終活カウンセラー 動物との同居は猫、犬、ウサギ、オカメインコなど多数。FP&終活カウンセラーとして伴侶動物との幸せな過ごし方とともに、エンディングも含めたペットとお金について紹介したいと思います。著書には「お一人様かも? と思ったら始めるお金計画」があり、おひとりさま女性の相談を得意としています。

中村薫

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【ペットのおかね】初めてのワンコ!最低でも必要なもの

かわいいワンコを見て「ああいうコと暮らしたい♪」と幸せな夢を抱くこともあるでしょう。恋人や配偶者、子供と違ってペットは自分が決めればラブラブ生活を開始できるのがステキなところです。

ただし!!申し訳ありませんが上のセリフが衝動的に出てきたものだったとしたら、お互い不幸になる可能性がありますのでよーーーっく考えるべきです。考えることは以下の点です。

1:ワンコと暮らすには自分を犠牲にするべきことがいろいろある
2:悲しみがある

なんて書くと、この時点でもう「めんどくさ┐( ̄ヘ ̄)┌」って読む気なくします? もしそう思うならまだ時期じゃないのかも知れませんので、しばらくお預け…じゃなくて、飼うのをお待ちになったほうが後悔しないのではないかと思います。

では上記のポイントを少し詳しく見てみましょう。

1:ワンコと暮らすには自分を犠牲にするべきことがいろいろある
ワンコとの同居ライフでは恋人や配偶者、子供と暮らすのと同様、時間やお金、空間、精神力、体力などを割く覚悟が必要です(表参照:ワンコとの新しい暮らしに必要なリソース例)。

愛があれば「犠牲」と思わないかもしれません。けれど、同居のきっかけが「可愛らしさにひとめぼれして」とか、「他の飼い主さんとの幸せそうなようすがうらやましくて」といった場合、その期待が裏切られるとどうなるでしょう。たとえば病気になって毛並みが荒れて可愛らしくなくなったり、相性が悪かったり、しつけに失敗してうるさいとか噛むといった場合、だんだん愛が薄くなり、それらのリソースを提供するのがイヤなこと、ムダなこと=「犠牲」と感じ始める危険があります。

その結果、保護者として十分な責任を果たせず(さず)、かわいかったワンコを悲惨な目にあわせてしまうのが心配です。また、十分なリソースを割かなかった自分を責めたり、他人から責められたりして自分も不幸になり後悔する…といった流れも心配です。
そうならないためにも事前に考える期間を十分取って、毎日の生活の中でワンコに何時間割けるか、毎月いくら割けるかをシミュレーションしてみましょう。

2:悲しみがある
ちょっとしんどいことを書きます。
ワンコは子供のような存在という人もいますが、人間の子とワンコの決定的な違いは寿命の長さです。たいていの人の親は、自分が子の死を見守るとは思っていません。けれどワンコは基本、自分より寿命が短いため、自分の元で死を迎えさせる覚悟が必要です。

病気になれば毛並みが悪くなったり愛想が悪くなったりして可愛気が落ちます。あるいは飼い主の顔を見ると喜び、やせ細り苦しい中でも愛想をふりまく健気さに胸が痛くなることもあります。吐いたりトイレを失敗したりして部屋を汚します。
それでも世話をして自分の手元から命の火が消える日を、悲しみや行き届かない申し訳無さを抱えて耐える覚悟が必要です。

ワンコとの暮らしは、結婚と違って相手が「はい」と言わなくても開始できます。でも、覚悟のレベルは結婚式のキーワード「病める時も健やかなる時も…」のレベルが不可欠です。

ワンコを初めて迎えるための「お金」のことを書く予定だったのですが、軽い気持ちで飼い始めるのは絶対に避けて欲しいので、今回はリソースの項目と内容の例に絞りました。
次回は、同居始めに必要な物とお金について。

【ペットのおかね】初めてのワンコ!~それで、年間いくらかかるの?~

初めてのワンコシリーズ、いよいよ最終回です。今回は、お迎えの後にかかる年間のワクチン代などを紹介します。

「初めてのワンコ」シリーズでは、今までワンコと暮らしたことがない初心者マークの方を想定しています。今回紹介している価格などは、同居ワンコを「小型犬」と仮定しています(大型犬はまた別の機会に…)。

■「ワクチン」ってなに?
ワンコが病気になるのを防いだり、ワンコからヒトに感染するのを防ぐためにワクチンがあるわけですが、法律で義務付けられているものと、そうでないものがあります。

法律で決められているのは狂犬病のワクチンです。実は狂犬病ってどんな病気か知らなかったのですが、かかると100%死亡するとか…(>_<)恐っ

で、その予防摂取は毎年一回、4/1~6/30までの間に受ける必要があり、自治体などでいっせいに摂取する機会を設けていることもあるようです。ちなみに、注射を受けさせていないと20万円以下の罰金がかかることも!! (国際的には強いワクチンにして3年毎という流れもあるようですが、ここではいちおう現在の法律に則って紹介しました。だって、もしも罰金取られたら嫌だし(^_^;))

■混合ワクチンは必須ではないけれど…
必須ではないけれどメジャーなのが5種混合とか7種混合などのワクチンです。

今は1歳までに3回摂取するのがおすすめの流れのようです。お迎えする時期により、すでに摂取済みの場合、たいていは別途その費用を上乗せして請求されるので、やはり初期コストとして想定しておく必要があるでしょう。

その後毎年受けるかどうかですが、サロンでのトリミングやペットホテルなどを利用する歳は、接種証明書がないと預かってもらえない場合もあるようです。ちゃんとしたケアを受けさせたい場合は、こちらも信頼されるような準備をしておくと気持ち良い関係ができそうです。

■小さい虫対策(>_<)
つまり、ノミとかダニとか、蚊が媒介するフィラリアなどの対策です。

ノミ・ダニは2~3カ月効果が続く薬を年3回程度投与し、フィラリアの場合は蚊が発生しやすい夏の間6ヶ月程度、毎月投与するスタイルを想定して料金を計算してみました。

■去勢・避妊手術
室内飼いで完全に管理するなら不要という考え方もありますが、発情はワンコにとっては結構体力を削ぎ、精神的にもストレスになるようです。また、将来の病気に備えて手術をするという考え方もあるようです。ワンコの体調不良や精神の不安定さは、周囲への配慮が必要になったり心配にもなりますので、ここでは手術を行う方向で初年度の費用に入れました。

ペットのワクチン代、避妊手術代等価格例

ちゃんとしようとすると結構かかりますね。初めてのワンコとの生活では体調不良などを相談できる相手も必要でしょう。ワクチン摂取などで定期的に訪問する病院を決め、良好な関係を築くことは、大切なワンコのために的確なアドバイスをもらうためにも意味があることだと思います。病院と仲良く、末永くワンコと健康に過すためには資金力も大切ということを忘れずに!

【ペットのおかね】初めてのワンコ!最低でも必要なもの~いよいよワンコと同居ライフスタート♪~

前回は生活環境の準備を紹介しました。今回は迎えてすぐに必要な生活費について紹介しましょう。

「初めてのワンコ」シリーズでは、今までワンコと暮らしたことがない初心者マークの方を想定しています。今回紹介している価格などは、同居ワンコを「小型犬」と仮定しています(大型犬はまた別の機会に…)。

●毎月必要なもの
まず、生き物ですから食べ物が必要です。
高級品から手頃な品までレベルも価格もさまざまです。各自のおさいふ事情に合わせて選ぶことでしょうから、ここでは初心者さんの参考に、高そうなデパートの売れ筋商品の価格と、地元のドラッグストアの手頃な価格をチェックしてみました。

食べる品や量はその子の性質などで変わってきますが、1Kgをだいたい3~4週間で消費すると、デパートなら2,400円、ドラッグストアなら700円程度は少なくとも毎月必要となります。

次に「ペットシート」。室内飼いのワンコと同居したことがないと想像しにくいものですが、トイレの中に敷く吸水シートです(^_^;) (猫は土を掘るため猫砂。犬は掘らないのでシート)

100枚もあればだいぶ持つだろう…なんて思ったら甘い! シートに給水できるのはだいたい尿1回分のため、日に3回だとほぼ1カ月分というわけです。

●1.5カ月に1回程度必要なもの
毛並みのケアや爪切り、耳掃除などは自分でしても良いけれど、ワンコを傷つけず、過度のストレスを掛けたりもせず、室内を毛だらけ・水だらけにもせずに適切な状態を保つのは初心者には難しいかもしれません。そんなわけでプロにトリミングなどを頼む人が多いわけです。

種類にもよりますが平均して1.5カ月に一回程度を考えておくと良いでしょう。また、夏は暑いので通う頻度が多少増す傾向にあるようです。金額は、おそらくご想像のとおりだと思いますがピンからキリまでありますからご予算に応じて…となります。

●年間9万円近く割けますか?
このほか、必須ではないので表に入れませんでしたがオヤツやオモチャもやりたくなるでしょう。
オモチャはかじったり放り投げたりして壊れるため消耗品ですし、衛生面も心配ですからある程度の期間ごとに買い換える前提で月に1,000円と仮定。オヤツは週300円分とすると合わせて毎月2,300円の支出になります。「あ♪ これいいかも」というちょっとした支出がかさみやすいのも愛情のコワイところ。

表を参考に計算すると、比較的質素に暮らすだけでもざっくり7,300円/月。一年で8万7,600円かかる計算になります!これってスマートフォンを一台買える金額です!(なんか比較対象が変ですが ^^;)デパート価格でみると1万3,100円/月。一年で15万7,200円!(リッチなタブレットパソコン買えます!)

ワンコと暮らすには毎月それだけ生活費がかかるうえに、毎年数回ワクチン接種等の費用もかかります。可愛さだけで衝動買いすると人間の生活が破綻しかねませんから、予算はしっかり確保しましょう。

●今回のラスト
本当にワンコをお迎えしたら登録鑑札をもらいに役所へ行きましょう。この料金は役所に犬を飼っていることを登録する際にかかる料金で、登録すると鑑札をもらえます。渋谷区の例を出しましたが、他の地域も似たような費用のようです。

次回は「初めてのワンコ」シリーズ(小型犬バージョン)の最終回、お迎えの後にかかる費用、年間のワクチン代などを紹介します。

年々ペットの医療費が高額化!高額な治療費が心配な人はペット保険に 入ると安心

さむーい季節。家族の一員であるペットも体調を崩しやすく、病気になりやすい時期です。

健康保険が適用される人間よりも、ペットの治療費のほうが高かった!なんて経験はありませんか。ペットの高齢化や生活習慣の変化に伴い、ペットの医療費も年々高額化する傾向にあるようです。いざというときにあわてないためにも、ペット保険に入っておくと安心です。

1.こんなにかかるの?!ペットの医療費

ペットの医療には人間のような健康保険の制度がないので、保険に入っていないと100%自己負担になります。そのため、診療費用が高額に感じられます。
また、動物病院は自由診療なので、料金もさまざまです。例えば、歯石を除去するだけでも、初診料に麻酔、診療費を含めて、トータルで約2万円、骨折なら入院費やX線検査の料金もプラスされ、10万円を超えることもありえます。

2.ペット保険には何歳まで加入可能か

医療技術の進歩やエサの改良で、ペットの高齢化が進んでいます。人間と同じように、ペットも年齢を重ねるほどに身体のトラブルが増えてきます。
たとえば、犬の場合は7歳を過ぎると高齢犬の仲間入りで、7歳以上では病気やケガのリスクが高くなるので、万が一に備えて医療費のカバーが出来るペット保険に加入しておくとよいでしょう。
でも、いざ高齢になってからペット保険に入ろうとしても、加入には年齢の制限がされている場合があります。ほとんど終身タイプですが、一部には20歳までと保障される年齢に制限がある場合もあります。また、年齢が上がるほど病気やケガのリスクも高くなってくるので、掛け金も高くなります。将来を見据えて、早めの加入が安心です。

3.体調不良に備えて、定期的な健康診断を

ペットの体調管理には、定期的に健康診断を受けるのがいいでしょう。項目によって料金は異なりますが、問診や聴診器などによる簡単な全身のチェックでしたら、1000~2000円程度で済ませることができます。
何かあったときでは遅いことも。大切なペットのためにも、日ごろから健康管理には気を付けておきましょう。

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