儲けたいならテクニカル分析を学べ! 【上村和弘のFX基本講座】

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この連載を読んでいけば、FXの経験が無い方もFXビギナーの方も一定のFXトレーダーになれる! 知っておくと便利な事やFX知識として重要な事、そしてお得な情報までを解説するシリーズ【上村和弘のFX基本講座】。

■テクニカル分析とは?

テクニカル分析は、過去の価格を元に統計的、心理的に将来の価格の動きを予測する分析手法。為替に限らず、株式や225先物、CFD、商品などの幅広い金融投資商品で活用されています。初心者の方でもチャートと呼ばれる値動きをグラフ化したものを基本に、様々な角度から為替動向をテクニカル分析出来ます(第6回「相場予測はチャートから」)。ファンダメンタルズ分析とともに、FXで利益を出すために重要なテクニックの一つ。

「安く買って・高く売る」、もしくは「高く売り・安く買い戻す」ことが利益獲得方法、その為には次の二つが分かれば、良い訳ですね。簡単に行きませんが、トレーダー(投資家)を助けてくれるツールがテクニカル分析ですので、基本的な事を学んでいきましょう。

●これから上がるのか・下がるのか
●どの水準まで上がるのか・下がるのか

この二つを判断するために、ほとんどのFXトレーダーは、テクニカル分析とファンダメンタルズ分析を使います。株式は長期投資を基本に、株価収益率(*)などの適正株価を判断する指標や収益性等を踏まえた財務分析等が行われますが、FXはグローバルであり、短期的に個別に適正価格水準を判断する指標が少ないため、実践的かつ有効性の高いテクニカル分析が大切になります(第20回「初心者に向いている分析方法は?」)。
筆者の知り得る限り、投資の勝ち組はテクニカル分析を重要視しています。

米ドル/円の5分足チャートです。
緑色の丸で囲んだところが買いのポイントになっています。テクニカル分析を使うだけで、ぼんやりしている風景が、くっきりと映し出されますよね。

米ドル/円の5分足チャート、上村和弘のFX基本講座、マネーゴーランド
※引用:DMMFX

■テクニカル分析のポイント(三原則)!

1.価格は全ての要素を織り込む!
テクニカル分析は、価格に全ての要素 = 変動要因が織り込まれていると考えられます。経済指標や株価、金利、市場心理、投資家動向等の幅広な要素を織り込んで現在の価格は決まっているという考えです。

2.価格はトレンドを作る!
価格は、意味なく動いているのではなく、連続して動いているものであり、上方・下方・横這いと一定方向への動き = トレンド(傾向)を形成します。

3.歴史は繰り返す!
状況は変わっても、価格の動きにはパターンが存在し、過去と同じことが繰り返される傾向にあります。人間心理は、今も昔も変わらないため、損益や情報に対する反応は同じであり、過去の動きから導き出された法則が、今も有効とする考え方。

これらがテクニカル分析の三原則で、なかにはファンダメンタルズ分析を利用せずに、テクニカル分析だけで売買する人もいます(=「チャーチスト」と呼ばれます)。

本連載では、テクニカル分析とファンダメンタルズ分析の双方を解説したいと思います。筆者自身のトレードは、両方を活用する方法ですし、そちらの方が安定性や利益率が高まるものと判断していますので。

■テクニカル分析の分類

テクニカル分析にはトレンド系やオシレーター系、移動平均系、フォーメーション系、出来高系など、複数のジャンルに分けられますが、まずは有効性の高い二つについて述べておきます。

トレンド系:相場の動きが上方・下方・横這いのいずれかの判断、トレンド(傾向)を形成しているかを分析する指標。パラボリックや平均足、新値足など。
第8回「平均足チャートで予想しよう!」
オシレーター系:相場の強弱感や、買われ過ぎ・売られ過ぎを判断する指標。
RSIやストキャスティクス、MACDなど。

「テクニカル分析の種類」

米ドル/円の5分足チャート、上村和弘のFX基本講座、マネーゴーランド
※引用:GMOクリック証券

テクニカル分析の指標は100種類以上、日本のFX会社でも大方のテクニカル分析指標を用意してくれています。少しずつ見て行くと良いでしょう。

次回も【上村和弘のFX基本講座】、宜しくお願い致します。

<*ワンポイントレッスン>
本日のワード:株価収益率
株価の割安・割高を判断するための指標の一つ。株価を一株あたり利益で割って計算します。日本企業の平均株価収益率は、東証1部銘柄で15.71倍(2016年7月1日現在)。

【上村和弘のFX基本講座】
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●第6回 FXを極める第一歩:相場予測はまずチャートから!
●第7回 FXを極める第一歩:相場予測はまずチャートから!スマホ編
●第8回 平均足チャートで、これからの為替の動きを予想しよう!
●第20回 初心者に向いている分析方法は?
●第22回 投資リスクの低減!分散投資ならFXがいい理由
●第23回 投資リスクの低減No.2 時間の分散!
●第32回 ファンダメンタルズ分析で大事なことは?

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執筆者

上村 和弘 (かみむらかずひろ)

アセットクラス&WEBコンサルティングLLC 代表CEO・ファウンダー 日本ファイナンシャルプランナーズ協会CFP会員、1級FP技能士 1990年 現三菱UFJモルガン・スタンレー証券入社を皮切りに、証券リテール業務や企画調査、ファンド事業等に従事。1999年より、FX事業の新規立ち上げ後、複数社での金融ネット事業の立ち上げ、事業再構築・運営等の統括マネージメントを経て2011年独立。現在、金融情報サービス事業をコアに、投資教育系、システムツールのサポート業務を行う他、シンクタンク系企業、金融システムベンダー等の顧問等を兼務する。1968年生、宮崎県出身。

上村 和弘

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今年のボーナス、何に使うか決められましたか? 東京都がまとめた今夏のボーナス平均額は、78万6,623円と前年より1万7,424円アップしています(6/9時点の中間集計)。

サラリーマンには、まとまった金額を受け取れる夏冬二回のボーナスは働く上で大きな楽しみ。普段の疲れも「ボーナス&頑張ったね」の言葉で報われそうです。

さて、そんなボーナスの一部を資産運用に回そうと思った場合に困るのが、史上最低レベルの金利。いくら預けてもほとんど利息はつかず、ATMの引き出し手数料の方が高くつく程ですね。

■定期預金の金利は雀の涙

定期預金の金利は、年0.2%位が最高レベルで、大手都市銀行だと年0.01%程が基準。100万円を0.2%の利率で1年預けても2,000円。10万だと200円となり、ATM手数料でなくなってしまう程の低金利。物価上昇を加味すると、さらに厳しい状況が窺い知れます。

そこで、もっと高い利子の資産運用はないのかと賢く海外の高金利通貨(*)を狙う方も多い筈。もし、海外投資をお考えなら、外貨預金の前にFXの再考をおススメします。
FXの外貨預金活用は、銀行の定期預金と違い、元本保証の金融商品ではありません。しかし、リスクがある分リターンを狙える金融商品です。2013年11月以来の100円割れ、昨年6月の高値から26.88円も下がっている現況、検討の金融商品に上がってきているかと思います。少しずつ始められる好機ですね。

■FXは自由度の高い金融商品

FXは、ハイリスク・ハイリターンなので私とは関係ない、と思っている方もいらっしゃるのではないでしょうか。それではもったいない。確かにレバレッジを最大に利用してハイリスク・ハイリターンな取引をする方もいらっしゃいます。しかし、レバレッジを利用せずに外貨預金と同じように利用することも出来ます(第9回「FXのスワップポイントで一石二鳥を狙う:長期投資に効果大!」10回「数十%の利回りも可能!外貨預金より有利なFXのスワップポイント!」)。また少額から参加出来ますので、幅広に検討される金融商品です。

FXは、レバレッジを使わずに利用すれば外貨預金を超える低コストで米ドル・豪ドルなどに投資できる金融商品。

■FXで高金利の外貨を買うとスワップポイントが毎日増える

FXで外貨預金といっても難しくありません。FXで外貨を買って、そのまま保有し続ければ、外貨預金の金利と同じようにスワップポイントが毎日付与され、口座残高が増えていきます。

例えば、日本より金利の高い(政策金利1.75%)の豪ドルを1万豪ドル保有していると、1日あたり37円)のスワップポイントを貰えます。これは毎日貰えますから、1年間保有し続けると【37円×365日分】で、13,505円のスワップポイントになりますから、日本で定期預金に預けるより、金利ではるかに有利。
(2016年6月27日時点:1万豪ドル円の取引の証拠金は31,000円程)
3年・5年と長期保有すれば、その分、スワップポイントは溜まりますから、リスクを減らすことにも繋がります(第9回「FXのスワップポイントで一石二鳥を狙う:長期投資に効果大!」)。

「FXで外貨預金を行うために決めることは3つ」
1、どの通貨を買うか ⇒ 豪ドルやNZドルなど高金利の通貨を狙うと良いでしょう。
2、取引金額をいくらにするか ⇒ 1万豪ドルだと約75万円分の取引になります。外貨預金的にFXを利用する場合、レバレッジをできるだけ低くして取引すること。
25倍のレバレッジなら証拠金は3万円程ですが、安全性を考慮して、余裕資金を多く入れると良いでしょう。
3、いつ買うか(タイミング) ⇒ できれば、安く買いたいですよね。FX会社の用意している情報やチャートを見ながら判断できます。

■FXと外貨預金の取引手数料

FXと外貨預金は、取引に必要な費用が大きく違います。FXの場合、取引に必要な豪ドルの為替手数料は、売買差のスプレッドで1万通貨辺り片道70円程(GMOクリック証券)。大手都市銀行の豪ドル外貨預金は、同じ1万通貨あたりで2~2.5万円程と、大きく違います。

外貨預金は買った瞬間に多額の為替手数料を取られる金融商品。そのため、FXで高金利を貰える外貨を買って外貨預金と同等の使い方をしている方が年々、増えています(第1回「FXの基本」)。夏のボーナスを長期的に増やしたい方、これだけの円高のタイミングですので、少しずつ検討して見るのも良いでしょう。

次回も【上村和弘のFX基本講座】、宜しくお願い致します。

<*ワンポイントレッスン>
本日のワード:高金利通貨
豪ドルやNZドル・南アフリカランド・トルコリラなど高い金利の通貨のこと。保有していると金利がたくさん貰えるために、金融市場が安定している時に人気が高い。逆に低金利通貨の代表は日本円。

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●第11回 ボーナス時期目前!お得なFX新規口座開設キャンペーンをチェック!
●第13回 キャンペーン商品で生活?!
●第21回 手数料80%カット!夏休みに活用したい外貨両替
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FXは1カ月でどれ位儲けられるの? 【上村和弘のFX基本講座】

この連載を読んでいけば、FXの経験が無い方もFXビギナーの方も一定のFXトレーダーになれる!知っておくと便利な事やFX知識として重要な事、そしてお得な情報までを解説するシリーズ【上村和弘のFX基本講座】。

FXで月間20万円儲けたい…副業で月5万円儲けたい…などとFXに求める期待はさまざま。では、1日そして1カ月でどれ位のリターン(利益)とリスク(損失)の可能性があるのでしょうか。

■1カ月・1日の変動幅

その前にまず、FXの利益計算方法をお伝えしておきます。値動きのチャートを見ながら、「ここで買って、1円上がったら1万円の利益が出るな」と簡単に計算できた方がいいですよね。
第15回「FXは上下の動きにチャンスあり!」でも触れさせて頂きましたが、復習の意味で書いておきます。

★FXの損益計算の基本
(売値-買値)×取引量

では、具体的に米ドル/円を1万通貨買った場合の損益計算を見てみましょう。
1、利益例
・1ドル100円1万通貨を買い、1ドル101円で1万通貨を売った場合、
(101円-100円)×1万ドル=1万円のプラス
2、損失例
・1ドル100円で1万通貨を買い、予想に反して1ドル99円で1万通貨を売った場合、
(99円-100円)×1万ドル=1万円のマイナス

FXの損益計算の基本、FXは1カ月でいくら儲けられる? FX基本講座

■米ドル/円の2016年(1-5月期)の変動幅と利益計算

では、次に本題として取らぬ狸の皮算用&転ばぬ先の杖として、2016年の米ドル/円相場(1-5月期)の変動幅を見ておきましょう。

毎月10万円儲けたいという目標を立てるためには、実現可能かどうかを調べなければいけません。

<平均変動幅と損益>
2016年1月から5月末の米ドル/円変動幅、FXは1カ月でいくら儲けられる? FX基本講座
※2016年1月から5月末の米ドル/円変動幅(高値-安値)

米ドル/円の1日あたり平均変動幅は1.21円。そこで、1日の最安値で買い、最高値で売った場合の損益を1万・千・百通貨ごとに計算してみました。
1万通貨(投資に必要な資金は4.5万円程)だと12,100円の利益を得られるということになります。千・百だとそれぞれ一桁ずつ少なくなり、取引量を減らすと低リターンかつ低リスクで外貨取引ができることが分かります。

■FXで毎月5万円を稼ぎたい!

1月あたりの平均変動幅は6.46円。1万通貨で5円幅を得られれば5万円の利益ですから、その月の中でも1回だけ底値で買い天井で売る事が出来れば可能です。
現実的には、毎月そんな取引を繰り返すのは難しく、取引量を増やす・取引回数を増やすことで目標達成を目指すことになります。FXは1日に何回売買しても良い取引ですから、上手に売買できるようになれば、毎月5万円を稼ぐのは現実的な数字です。

さて、これで、一日及び1月に得られる利益と損失がどれくらいになるか分かりましたね。
平均的な1日で1.21円、1月で6.46円の変動を期待できるということ。1万通貨のポジションを持っているなら、1カ月に6.5万円位の損益を見積もっておけば、大まかなトレード対応が出来ます。

もっとも、先週末の英国EU離脱ショックやリーマンショック(*)、バブル崩壊など、大きなリスクイベントが起きると、1月で10円や20円動くことも出てきますので、損失を限定するストップロス注文を出しておく事が必要です。この辺りのリスク管理のテクニックについては、後日に触れさせて頂きます。今回、英国EU離脱ショックでは、東京の取引時間にも関わらず大きく動きました。6月の変動幅は既に11.85円となっています(6/27時点)。リスクと仲良く向き合うことが大切です(第23回「投資リスクの低減No.2 時間の分散! 」など)。

次回も【上村和弘のFX基本講座】、宜しくお願い致します。

<*ワンポイントレッスン>
本日のワード:リーマンショック
2008年9月15日、米国投資銀行大手のリーマンブラザーズが破綻した事で世界的な規模で金融危機が起こったこと。サブプライムローン(低所得者向けの高金利住宅ローン)の問題がきっかけ。

【上村和弘のFX基本講座】
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●第1回 FXの基本
●第2回 FXって何?
●第4回 FX会社はどうやって儲けるのか?
●第5回 FXはぶっつけ本番で始めると損しやすい
●第6回 FXを極める第一歩:相場予測はまずチャートから!
●第7回 FXを極める第一歩:相場予測はまずチャートから!スマホ編
●第20回 初心者に向いている分析方法は?
●第22回 投資リスクの低減!分散投資ならFXがいい理由
●第23回 投資リスクの低減No.2 時間の分散!

投資リスクの低減No.2 時間の分散! 【上村和弘のFX基本講座】

この連載を読んでいけば、FXの経験が無い方もFXビギナーの方も一定のFXトレーダーになれる!知っておくと便利な事やFX知識として重要な事、そしてお得な情報までを解説するシリーズ【上村和弘のFX基本講座】。

さて、分散投資について前回説明しましたが、もう一つ大事なことをお伝えします。トレードテクニックとしての分散投資、大まかにでも理解頂けると役立つかと思います。

■時間分散のテクニック

投資のセオリーとして、いきなり全額を買うよりも回数を分けて購入することでリスクを抑える手法があります。それでは、具体例を見ていきましょう。

先々、円安になると考えて、米ドル/円の買いポジション(*)を1万ドル持ちたい場合。

同じモノを買うならば、安値を買った方が有利。安く買って高く売るのが利益を得る基本です。いきなり、1万ドル全額を買うと思わぬ高値で買ってしまうかもしれません。かといって、安値を待っているといつまでも買えないケースもでてきますから、いつ売買するかを決めるのは大変ですね。

為替相場は、上がったり下がったり波のように繰り返しながら、価格が変動していきます。このイメージは、値動きのチャートを見ると良く分かりますね。

●ユーロ/円の日足チャート

投資リスクの低減、時間の分散! 上村和弘のFX基本講座
(引用:DMMFX)

思い切って買ったところが安値だと嬉しいのですが、いつもそんなに上手くいくとは限りません。出来るだけ、安い値段で買うための方法は二つ。
1.高値、安値を見極められるよう分析すること予測力
2.必要な額を一回で買うのではなく複数回に分散して買うこと分散投資

安値(=底値)や高値(=天井)を見極めることが出来れば、もちろん一番良い事ですが、天井・底値を完全に予想することはプロのトレーダーでも出来ません。そこで、分散して買うことが推奨されます。分けて買う事は誰にでも出来ますよね。

■分散投資の具体的な方法

下記の図は、2016年5月31日から6月13日の米ドル/円の値動きグラフです。

投資リスクの低減、時間の分散! 上村和弘のFX基本講座

上記図のように、5月31日に1万ドルを買っていたら、110円台で買うことになっていましたね。一方で、毎日1,000ドルずつ購入していたらどうなっていたかを計算してみましょう。

★5月31日の終値価格:110.726円
★1日1,000ドルずつ購入した場合の平均価格:107.77円

約3円の価格差がありますね! まとめて購入するよりも、かなり安値で買うことができました。まとめて一回で購入するよりも、分散して購入すると価格が平均化されるため、極端な高値や安値で購入するケースが減り、概ね良いレートで保有する事が可能です。

1回で購入すると、上手く行けば一番の安値で購入できる場合もありますが、確率的にはかなり低く、逆に悪い値位置で購入する事が多々出てきます。そういったリスクを軽減できるのが分散投資になります。

FXで必要なのはコツコツとヒットを稼ぐアベレージヒッターのやり方、ホームランか三振かのブンブン丸は、リスクが大きくて使いにくいバッターです。

以上、前回の「投資先の分散」に続き、時間分散の内容を記しました。株式や225先物等を含めて変動する金融商品には大変有効な手法ですので、イメージとして覚えておかれると良いでしょう。次回も【上村和弘のFX基本講座】、宜しくお願い致します。

<*ワンポイントレッスン>
本日のワード:「ポジション」とは?
FXなどの金融取引での持ち高の状況を指します。新規取引が約定した後のことをポジションと言い、また、ポジションを持っている状況は、為替相場の変動で損益が生じます。
買いで新規注文が成立すると、買い(=ロング)ポジション、
売りで新規注文が成立すると、売り(=ショート)ポジションと言います。

【上村和弘のFX基本講座】バックナンバーもご覧ください!
●FXの基本
●FXって何?
●FX会社はどうやって儲けるのか?
●FXはぶっつけ本番で始めると損しやすい
●ボーナス時期目前!お得なFX新規口座開設キャンペーンをチェック!
●キャンペーン商品で生活?!
●米ドル/円相場の割安度は?これから円高・円安?
●手数料80%カット!夏休みに活用したい外貨両替

英国EU離脱は変動チャンス⁉︎ ショートの活用テク【上村和弘のFX基本講座】

この連載を読んでいけば、FXの経験が無い方もFXビギナーの方も一定のFXトレーダーになれる!知っておくと便利な事やFX知識として重要な事、そしてお得な情報までを解説するシリーズ【上村和弘のFX基本講座】。

■不安定な時期はショートの活用!

英国の国民投票(*)でEU離脱派が勝ち、為替相場は大きく円高に動きました。しかも、国民投票でEU離脱が決まっただけで、まだこれから何が起きるか分かりません。ということは、まだまだ為替相場が上下(円高・円安)に大きく動く懸念が続きそうです。

このように相場が荒れている時は、ロング・ショートを活用して運用したいもの。ビギナーの方は、ショートを苦手とする方が多いので、ショートをマスターできれば大変有利です(第15回「FXは上下の動きにチャンスあり!」)。短期的な局面、リスク高の状況下ではショートの運用は効果的です。
ちょうど、英国の国民投票で、大きく為替相場が円高に動きましたので、ショート=外貨売りのポジションを持っていれば、どうなったか見ておきましょう。

少しだけ復習しておくと、
・ ロング:買いでスタート ⇒ ドル高・円安で利益
・ ショート:売りでスタート ⇒ ドル安・円高で利益

ロングは、為替レートが上昇(円安)すると利益が出るポジション。それに対してショートは、為替レートが下落(円高)すると利益が出るポジションです。

米ドル/円日足チャート 2016年6月27日16時

米ドル/円日足チャートの画像、マネーゴーランド

※引用:GMOクリック証券

■2016年1月から長期保有していた場合

2016年1月に120円で買いポジションを持っていると、100円割れの時点で20円の損失だったことになります(※)。外貨預金を持っている人も同じですね。それに対して、ショート(売り)ポジションを持っていた人は、同じく20円の利益を得たことになります。実際の利益は値幅×取引量で計算できますから、1万米ドルのショートポジションを持っていれば、20万円の利益を得られた計算です。
 ※リスク軽減のストップロスを入れていた場合、損失は限定されます。

■英国の国民投票時の米ドル/円

EU残留派勝利の噂で、106円まで上昇した米ドル/円相場。24日の朝までは為替や株式市場は楽観ムードの渦中にいました。ところが、開票が進むにつれて、EU離脱派の票が増えていき、残留派を逆転。それに伴い為替市場も円高が進み、ついに100円割れ。GMOクリック証券では、98.970円まで円高が進むことになりました。

この時に、106円で売りポジションを持っていれば、100円で買い戻しても6円の値幅を取れた計算です。1万米ドルを持っていれば、6円×1万米ドル=6万円の利益となっています。(ドル円で1万通貨の取引証拠金は4.3万円程。)
わずか、2時間程で6万円の利益! 元金が2倍以上へ!
ただし、これは上手く行った事例で、逆にEU残留派の勝利を予想して、買いポジションを持っていれば、損失という結果に終わっていました。また、この日は買値と売値の差であるスプレッドが広がっており、取引に必要なコストが高くなるなど、取引し難い日だったこともお伝えしておきます。

米ドル/円1時間足チャート 2016年6月27日16時

米ドル/円日足チャートの画像、マネーゴーランド
※引用:GMOクリック証券

今回の英国国民投票は、為替相場の長い歴史の中でも稀に見る大変動が起きた日でした。FXを取引している・いないに関わらず、貴重な経験をできた日でしたね。
さて、ショートを覚えておくと緊急避難的なヘッジとしても使えますので(第16回「円高リスクを防ぐ。FXでヘッジしましょう!」)、本連載をお読みの方は、両方使えるようになって頂けると嬉しい限りです。

次回も【上村和弘のFX基本講座】、宜しくお願い致します。

<*ワンポイントレッスン>
本日のワード:英国のEU離脱の是非を問う国民投票
英国がEUから離脱すべきか否かを国民投票で決めようと2016年6月23日の実施した投票。2015年の総選挙でのキャメロン首相の公約に基づいて実施された。結果は離脱派51.9%:残留派48.1%と僅差で離脱派が勝利。

【上村和弘のFX基本講座】
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●第11回 ボーナス時期目前!お得なFX新規口座開設キャンペーンをチェック!
●第14回 米国の雇用統計はFXのフィーバーデー! 月に一度のビッグイベント!
●第15回 FXは上下の動きにチャンスあり!
●第16回 円高リスクを防ぐ。FXでヘッジしましょう!
●第17回 レバレッジの上限規制、利益率向上ならハイレバレッジ!
●第18回 米ドル/円相場の割安度は?これから円高・円安?
●第19回 直前、6月FOMC利上げの内容と対策!
●第22回 投資リスクの低減!分散投資ならFXがいい理由
●第23回 投資リスクの低減No.2 時間の分散!
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