投資信託が為替で影響?基本からおさらい「為替変動リスク」って何?

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<材料>

・ 110万円

<Point>

1為替は通貨の取引値段、世界中で取引され為替は四六時中変動する

2為替変動を直接受ける、海外で運用する投資信託

3円で取引される日本株も、業績など間接的に為替変動の影響を受けている

※ 投資時に比べて円ドルレートが±5円変動した場合

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「投資信託には為替変動リスクがあります」という説明を見たことがあるでしょう。投資信託の値段(基準価額)が円で表示されているのに、なぜでしょうか。

■まずは為替の基本から

為替は、円と米ドル、円とユーロ、米ドルとユーロといったように、異なる通貨を交換するときの取引値段です。「1ドル110円」と言う場合、「1ドルを手に入れるのに、110円を払う」という意味です。

通貨は世界中で交換され、為替が四六時中変動しています。

■為替の変動と投資信託の関係

投資信託を運用対象の国で分類すると、日本国内、海外すべて、海外の特定の地域(北米、アジア、欧州など)などに分けられます。

為替変動の影響を直接的に受けるのは、海外で運用する投資信託です。投資信託に“グローバル”“国際”などと名がつけば、このタイプです。

具体的には、外国で発行されたり外国の証券取引所で売買されたりする株式や証券、外国の不動産や金融商品などです。これらは、米ドルやユーロなど外国の通貨で発行され、取引値段も外国通貨で表示されます。株価や証券価格が変動する上に、為替が変動します(まれに日本円で発行される外国の株式や債券などもありますが、極めて少数です)。

■為替変動の直接的な影響

では、為替が変動すると、投資信託の資産にどのような影響があるのでしょうか?

1株が100米ドルの外国株式の場合、1米ドル=110円の時、その外国株式の1株の価値を円表示に換算すると、100米ドル×110円で1万1千円です。100株持っていると1万1千円×100株=110万円です。

株価が同じ時、為替が1米ドル=105円になれば100米ドル×105円で1万500円、100株で105万円となり、5万円の目減りです。為替が1米ドル=115円なら100米ドル×115円=1万1,500円、100株で115万円で5万円増えます。

投資信託が為替で影響?基本からおさらい「為替変動リスク」って何?、マネーゴーランド

■間接的に為替変動の影響を受けるケース

円表示の日本の株価や債券などは、1米ドルが何円でも円貨価値は変わりません。しかし、為替変動リスクが潜む場合もあります。

株価は、その企業の業績を反映した価値。業績の良しあしの原因の一つとして、為替変動が挙げられることがあります。為替相場が円高傾向で、ある輸出企業の業績が悪そうなら、その株価は下がります。運用対象の株価が下落すれば、投資信託の値段も下がるため、間接的には為替リスクがあると言っても良いでしょう。

このように、為替相場の変動で資産価値が変わることを、「為替変動リスク」と呼びます。投資信託は、為替の動きしだいで運用対象の資産価値が変わるため、為替変動リスクがあるのです。

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執筆者

石原敬子

CFP® 1級ファイナンシャル・プランニング技能士 専修大学文学部人文学科心理学コース卒業後、証券会社で約13年の営業職勤務。その後2003年 1月にFP事務所を開業。「使うこと」に焦点を当てた個人相談、金融や資産運用を分かりやすく話すセミナーと書籍やコラムの執筆を行う。 http://www.keikoishihara-fp.jp/

石原敬子

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金利と為替の深~い関係

外貨預金で成功するかどうかは、為替の動きにかかっています。為替が動く要因は様々ですが、短期的に見た場合、大きく影響するのは通貨間の「金利差」です。

唐突ですが、ここで、自分がフランス人だと想像してください。
仮にアメリカドルの金利が2%、日本円の金利が1%だとしたら、どちらの通貨に投資したいと思いますか?

日本人であれば馴染みのある日本円がいいと思うかもしれませんが(これを「ドメスティック・バイアス(国内志向)」といいます)、どちらも外国の通貨であった場合、金利の高いアメリカドルを選ぶ人がほとんどでしょう。

世界中の人が金利は高いほうが好きなので、お金は原則として相対的に高い金利の通貨に流れるのです。
たとえば、現在、ドル円では、ドルのほうが金利が高い状況にありますが、アメリカで利上げ観測のニュースが流れれば、金利差がより大きくなる(ドルのほうがよりたくさんの利息をもらえて得をする)ため、ドルが買われて、ドル高(円安)となるのです。

実際、下のグラフを見ても、国債の利回りが下がるほど、円安ドル高に進んでいるのが
わかりますね。

仮に日本の景気が良くなり、金融緩和(世の中に流通するお金の量を増やして金利を低めに誘導する)政策をやめていく方向になれば、金利差が縮小されるため、円が買われて、円高傾向となるでしょう。

実際には、金利の影響のみで値動きするわけではありませんし、プロは常に先を予測して動くので、他の要因のインパクトの方が大きかったり、「織り込みずみ」(相場に影響のある要因が想定内のこととして既に相場に反映されていること)として、ニュースが流れたときには逆の値動きをする場合もありますが、外貨投資をする上でこうした原則を知っておくことは大切です。

外貨預金で成功するために! 為替が動く要因を知ろう

外貨預金は、購入したときより円安に進むと為替差益が得られます。そこで、為替レートがどのような要因で動くかを見ていきましょう。

・金利
突然ですが、自分が今、日本人ではなく、フランス人だと想像してみてください。そして、アメリカドルの金利が2%、日本円の金利が1%だったとしたら、どちらの通貨に魅力を感じますか? 

「ドル」と答える人が多いのではないでしょうか。
金利が高い方が、同じお金を預けたときにもらえる利息が多くなるのですから当然です。世界中の人が同じように考え動くので、原則として金利の高い国の通貨に人気が集まり、通貨の価値が高くなります。
ただし、金利さえ高ければどんな国の通貨でも高くなるわけではありません。たとえば、国内の情勢が安定していない国からは、リスクを怖れてお金が逃げていくので、通貨が売られる(安くなる)ことになります。

・貿易収支
たとえば、アメリカからの輸入額が輸出額を上回った場合(=貿易赤字)、円を売ってドルに交換し、輸入代金を払うことになり、円安(ドル高)の要因になるわけです。反対に輸出額が輸入額を上回った場合(貿易黒字)は、円高(ドル安)に動きやすくなります。
日本では、ここ数年、アメリカに対する貿易赤字が膨らんでいて、円安の追い風となっていましたが、2015年3月には2年9か月ぶりに黒字に転換しています。

●為替介入
急激な為替の変動は、企業はもちろん、経済全体に大きな影響を与えます。
そこで、政府が大量の円を売買することで、為替の動きを安定させることがあります(為替介入)。たとえば東日本大震災直後には、行き過ぎた円高が復興の妨げにならないよう、日米欧が協力して介入を行いました。
介入のインパクトは非常に大きいため、投資家は政府の動きに非常にナーバスです。そのため、実際の売買を伴わなくても、「これ以上円高が進めば介入を行う可能性がある」といったコメントを発表する「口先介入」だけで相場が動くことがあります。

他にも、テロや紛争、天災、他国の経済不安など、さまざまな出来事が為替相場に影響を与えています。世界に危機が起こったときは、「安全通貨」といわれるスイスフランや円が買われる傾向があることも覚えておきましょう。

もっとも、実際にはさまざまな要因が複雑に影響しあって為替が動きます。そのため、為替の予測はプロでも難しいと言われています。
経済や外交に関する情報に常に触れながら、少しずつ勉強していくのも一法ですが、初心者や勉強が面倒な人は、毎月一定額ずつ「積立」で外貨預金をしていく方法がおススメです。

2015.6.15更新

「投資信託は“リスク”があります」を具体的にいうと?

一度でも投資信託の案内を見たことがある人は、この言葉を目にしたことでしょう。
―――投資信託にはリスクがあります。

それを見て、「具体的にどうなっちゃうんだろう?」と思いませんでしたか?

投資信託にはさまざまなタイプのリスクがありますが、集約すれば「買った時の金額より値下がりするかもしれないし、思ったより値上がりするかもしれない」ということです。投資信託の値段(基準価額といいます)は、毎日、上がったり下がったりしています。

例えば10万円で投資信託を買ったとします。その10万円が、10万円以上になったり、10万円を割り込んだりします。このことを価格変動リスクと呼びます。

ある日、あなたがその投資信託を「今日限りでやめます」と解約すれば、その日の値段でお金に換えられます。10万円以上の場合も、以下の場合もあります。特に「やめます」と申し出ない限り、あなたの投資信託は毎日毎日の時価で価値が変動しています。

では、投資信託のその日の時価は、どのように決められているのでしょうか。

投資信託は、投資家のお金を集めて株式や債券などに投資する「パック」です。投資している株式や債券は、それと同じものを、どこかの誰か同士によって証券取引所などで売買されています。その取引値段(株価や債券価格)が投資信託の時価の計算の元となります。

また、投資先の株式や債券が外国証券の場合もあります。米ドルやユーロなどに交換されて外国の株式や債券に投資されていれば、為替相場の変動も投資信託の時価の計算に反映されます。

このようにして、投資信託という「パック」を通じて投資した会社の株価や債券価格、為替の動きは、投資信託の値段(基準価額)に影響を与え、投資信託を持つ人の資産価値の上下となります。

この変動は、投資信託を買う時点では分かりません。そのため、「投資信託は“リスク”があります」と表現されるのです。

ただし、その投資信託が、どの通貨を使いどのような株式や債券に投資しているのかを把握していれば、世の中の出来事に応じてある程度値動きの予測がつきます。投資信託を選ぶ時には、その投資信託は何に投資しているかを確認し、値動きの方向性や傾向を見ることがリスクへの対応策となります。

米ドル/円相場の割安度は?これから円高・円安?【上村和弘のFX基本講座】

この連載を読んでいけば、FXの経験が無い方もFXビギナーの方も一定のFXトレーダーになれる!知っておくと便利な事やFX知識として重要な事、そしてお得な情報までを解説するシリーズ【上村和弘のFX基本講座】。

米ドル/円相場の割安度は?これから円高・円安?

米国の利上げ時期が近付いている事もあり、今回は米ドル/円相場の大きな流れについて触れておきたいと思います。

現在の米ドル/円相場が割安なのか割高なのかを判断するには経済の基礎的条件(ファンダメンタルズ)を分析する事が必要ですが、分かり易い判断材料としては、長期間に掛かるチャートを見ると参考になります。

以下、2003年8月からの月足のチャート(平均足)を表示してあります。

2003年8月からの月足のチャートの画像
※引用:DMMFXの月足チャート

米ドル/円は、2011年の10月31日に75.57円の安値を付けた後に上昇を開始して、2015年6月5日に125円85銭まで円安が進みました。この間、約50円も円安に動きました。FX投資家が資産を大幅に増やした時期ですね。この頃はキャピタルゲインとインカムゲイン、ダブルで成果が出た時期です(第9回参照)。

現在、米ドル/円相場は大体111円前後。2011年末からはじまった自民党安倍政権のアベノミクスによる円安トレンドは一段落して、揺り返しの円高トレンドの様相です。そこから少し切り返しているのが現状、せめぎ合いのタイミングです。ここから切り返しが確認、平均足の反転などが見られると、大チャンス到来です。 逆に反転出来ないまま夏場に突入すると、円高のトレンドが長引く恐れがありますね。もっとも、月足の平均足では変化の兆候は出ていませんので、円高地合いが怖いところですが…。

■現在の米ドル/円相場を取り巻く情勢

為替相場の変動要因は金利・景気・株価など。その中でも、大切なポイントを簡単に押さえておきましょう。

<日米の金利差>
金利の高い通貨は利息をたくさん貰えるために高くなりやすく、日本の金利が低いままで、米国の金利が上がれば、基本米ドル高要因となります。米国の政策金利は0.5%と日本・欧州より高い。

●政策金利推移グラフ
政策金利推移グラフの画像
※引用:外為どっとコム

米国は日本より経済が好調。サブプライムローンやリーマンショックの原因を作りながら、日本や欧州よりも早く経済回復しています。そのため、先進国の中でいち早く、2015年12月に利上げを行いました。そして、今夏に2回目の利上げタイミングを計っています。

2016年6月~9月のどこかで利上げする可能性が高く、世界中の投資家が米国FRBの動向に注目しています。

■日銀の追加金融緩和

一方、日本は一向に景気が上向かないまま、いまだにデフレに苦しんでいます。期待を背負って登場した日銀黒田総裁もインフレ目標の2%をいまだに達成できません。ついにマイナス金利を実施しましたが効果は弱く、更なる追加緩和を求められています。

<世界的な経済混乱>
世界同時株安・原油価格下落・難民問題など世界は大きな問題を抱えており、経済的にも不安定さが露呈していますね。ブラジル・中国・インドなど新興国は先進国以上に株価下落や通貨安・資金流出に苦しんでいる状況。

<通貨安競争>
米国経済は好調、しかし、世界のほとんどの国は、不景気やデフレで苦しんでいますね。その不景気やデフレ解決策の一つが自国通貨を安くすること。日本のアベノミクスも金融政策で通貨安=円安を起こして経済を良くすることが一つの柱でした。しかし、全ての国を通貨安にすることは不可能!

なぜなら、通貨を安くするということは他国の通貨が高くなること。日本円が安くなるということは米ドルやユーロ・韓国ウォンなどが日本円に対して高くなるということですね。円安の場合、米ドル高に動いていることがほとんど。つまり円安にしたければ、米ドル高が必要となるので、日本だけの都合で為替相場は決められませんね。以上、簡単に記載しておきました。

相場見通しや変動要因の分析については専門家に委ねるとして、重要なタイミングに差し掛かっているだけに、夏場にかけてのドル円相場を少し見ていくと良いかと思います。

次回も【上村和弘のFX基本講座】、宜しくお願い致します。

【上村和弘のFX基本講座】バックナンバーもご覧ください!
●第1回 FXの基本
●第2回 FXって何?
●第3回 FX投資家の実状
●第4回 FX会社はどうやって儲けるのか?
●第5回 FXはぶっつけ本番で始めると損しやすい
●第6回 FXを極める第一歩:相場予測はまずチャートから!
●第7回 FXを極める第一歩:相場予測はまずチャートから!スマホ編
●第8回 平均足チャートで、これからの為替の動きを予想しよう!
●第9回 FXのスワップポイントで一石二鳥を狙う:長期投資に効果大
●第10回 数十%の利回りも可能!外貨預金より有利なFXのスワップポイント!
●第11回 ボーナス時期目前!お得なFX新規口座開設キャンペーンをチェック!
●第12回 情報の氾濫・無料セミナーでFXを学ぶ!
●第13回 キャンペーン商品で生活?!
●第14回 米国の雇用統計はFXのフィーバーデー! 月に一度のビッグイベント!
●第15回 FXは上下の動きにチャンスあり!
●第16回 円高リスクを防ぐ。FXでヘッジしましょう!
●第17回 レバレッジの上限規制、利益率向上ならハイレバレッジ!

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