株式投資で銘柄を選ぶ際にはIR活動もチェックしよう!

このレシピを実行して

10万貯まる!
<材料>

・20万円

<Point>

1上場会社は情報を公開することが義務づけられている。

2事業報告書を見ると、その会社の事業内容や業績がわかる。

3投資家向けの情報提供をIRという。

4IRに熱心な会社は投資家を大切にしているといえる。

※ある会社の株を20万円で購入。株価が30万円になったところで売却した場合。税金、売買手数料は考慮せず

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証券取引所に登録している“上場会社”の株は、誰でも買うことができます。投資家は、上場会社の業績や経営の状態などの情報を総合して、その会社の株を「買う」あるいは「売る」という判断をします。ですから、上場会社はこうした情報を公表しなければなりません。

■基本は「有価証券報告書」

情報提供の手段として最も基本となるのが“有価証券報告書”です。上場会社は年に1回、有価証券報告書を作成して財務省に提出することが義務づけられています。これには、事業内容、子会社・関連会社、株式の総数や大株主、設備の状況などとともに、利益や損失、会社の保有する資産の状況などの決算書が掲載されています。
有価証券報告書や決算書は、各上場会社のホームページなどで見ることができます。

有価証券報告書はページ数が多く専門的な内容であるのに対して、株主向けの“事業報告書”は、会社の業績や決算の内容などが図表などで簡潔にわかりやすく書かれています。事業報告書はその会社の株主に送られてきますが、各社のホームページに載っているので、株主でなくても見ることができます。

■IR情報をうまく利用しよう

有価証券報告書や事業報告書など制度として義務づけられた情報提供のほかに、会社が自主的に投資家に対してさまざまな情報を発信することをIR(アイアール)といいます。“I”は投資家(Investor)、“R”は関係(Relationship)を表します。

上場会社は、ホームページにあるいは<投資家のみなさまへ>などといった項目を設けて、投資家へ向けた社長のメッセージや、業績見通し・新商品情報など投資の判断につながるニュース、株主総会や決算発表のスケジュールなどを掲載しています。

さまざまな情報を提供して会社のことをよく知ってもらい、ファン株主を増やすことがIRの目的の一つです。ファン株主は株を長期にわたって保有してくれる傾向があります。長期安定株主が増えることは経営の安定につながるのです。

投資家や株主に対する情報提供が充実しているだけでなく、株主優待を設ける、株主総会のほかに決算説明会を開催する、株主向けの広報誌を発行する、株主を対象とした工場見学会を開催する、など、IRに熱心な会社は、株主を大切にする会社と考えられます。

株式投資で銘柄を選ぶときは、その会社のホームページを見て、どんな会社なのか、業績はどうかなどをチェックするとともに、どんなIR活動を行っているかも見てみるとよいでしょう。

画像一覧

  • IR活動を見ることが株式投資で銘柄を選ぶポイント!

執筆者

馬養雅子 ファイナンシャル・プランナー(CFP®)

千葉大学人文学部卒業。出版社勤務、フリー編集者を経て、ファイナンシャル・プランナーの資格を取得。 以後、個人のマネーのアドバイザーとして、家計管理や保険の見直し、金融商品や資産運用などに関する記事を新聞・雑誌に多数執筆しているほか、ネット上で資産運用やNISAに関する情報を発信している。

馬養雅子

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<5>買う銘柄はどうやって選ぶの? 馬養雅子の株入門

こんにちは。馬養雅子です。

前回は「<4>株価が上がったり下がったりするのはなぜ?」ということで、何が株価を動かしているのか、ある銘柄に対して、売る人と買う人がいるのはなぜかを解説し、将来性の高い銘柄を探して買い、それが値上がりするのをじっくり待つという方法をおすすめしました。もう少し掘り下げてみましょう。株入門、今回は「銘柄選び」についてです。

株式投資に興味を持って「私も株を買ってみたい!」と思ったら、次に考えるのはどこの会社の株を買うか考えること、つまり銘柄選びです。上場会社の数は約3,500。その中からどうやって選べばよいのでしょうか。

まずは予算です。持っている現金や預貯金から、生活費や数年先くらいに使い道の決まっているお金を差し引いて、余裕資金の額を出します。そのうち、いくらを株式投資に回せるか考えて予算を決めたら、その範囲で買える銘柄を探します。ネットの株式関連サイトや証券会社のサイトにあるスクリーニング機能を使うと、投資金額で銘柄を絞ることができます。

最初は身近な会社の株を買うのがおすすめです。
例えば、よく行くスーパーやコンビニ、レストランや居酒屋のチェーン、愛用している電機製品や自動車などのメーカー、好きな食べ物・飲み物、服、化粧品などのメーカーです。身近な会社なら、経営内容や業績に興味が持てるでしょう。

自分の得意分野から選ぶ方法もあります。医薬品に詳しければ製薬企業、不動産に詳しければ不動産会社、鉄道好きなら電鉄会社、ゲーム好きならゲームの会社といった具合です。よく知っている分野なら、その業界の事情もわかるし、新商品がヒットしそうかどうかなどを判断することもできるでしょう。

株主優待で選ぶのも一つの方法です。株主優待は会社から株主への一種のプレゼントで、上場会社のうち約1,100社が優待制度を設けています。優待の内容は、自社製品の詰め合わせ、優待券・割引券、お米や図書カードなど。どんな会社がどんな優待を行っているかは、株主優待の情報誌やネットの株式関連サイトで調べることができます。

こんなふうに銘柄を探していって「コレが買いたい!」というものが見つかっても、すぐに買うのはNG。その会社の業績をチェックしてください。細かくチェックするのは大変なので、少なくとも赤字でないかどうかは確認しましょう。これも、ネットや「会社四季報」「日経会社情報」などの情報誌で調べられます。
その会社に関する情報のうち、「業績」のところにいろいろな数字が1年ごとに並んでいます。「純利益」あるいは「当期利益」の数字に▲がついているのはマイナス、つまり赤字という意味。マイナスがなければOK。あっても1年だけなら大丈夫かもしれません。でも、3年以上続いていたら、その銘柄は避けたほうが無難です。

株を買うということは、その会社に事業資金を提供するということなので、好きな会社、応援したい会社、成長が期待できる会社の株を買うのが基本です。最初に買った株というのは、一生忘れないもの。楽しみながら「コレ!」という銘柄を探してください。

株をやるなら今するべき!優待銘柄を今買う事のメリットとは

株主優待は欲しいけれど株を購入するのは怖い・・・

これまでに株を購入した経験がなければ、このように考えるのも当然であり、口座を開いてはみたものの取引をすることに億劫になっている人もいるでしょう。誰もが自分の資産を投資することは怖いものであり、頭の中ではわかっていても行動に踏み出せないという現実に直面しているのではないでしょうか。

しかし、あなたが今すぐ株式投資を始めた方が良いという理由があります。今回はその理由について説明していきたいと思います。

後回しにすると結局行動しない
学校の宿題でも後回しにして結局次の日までやらずに先生に怒られたという経験はありませんか?頭ではした方がいいとわかっているけれど、いざ行動するとなるときちんと行動に移せるという人はごくごくわずかです。

「今すぐ始める!」

そのような気持ちがあるときが最も行動しやすい時です。そのやる気が消えて無くなる前にまずは行動してみましょう。

投資時期が早いと総合的な投資額が増える
「今すぐ100万円でこの株を買って下さい」

いくら良い株であるとわかっていても、株の未経験者がそのように言われて
100万円を出す人はいないでしょう。しかし、月に1万円ずつ投資してみてくださいと言われれば、一定数の人は投資してみようという気になる人もいるのではないでしょうか。その1万円で株主優待株を購入していると、5年も経てば投資しなかった場合と比べると圧倒的に大きな利益を受ける事ができるでしょう。

そして利益分をまた投資に回すことで、お金を循環させていきます。これを繰り返す事で実生活の中で必要なお金がどんどんと少なくなり、正のキャッシュフローを生み出すことができるのです。

2020年にオリンピックが開催される
一般的にオリンピックに向けて、関連銘柄の株価はほとんど確実に上昇するという傾向があります。オリンピックは何億というお金が平気で動くようなまさに“祭典”です。この祭典には様々な企業が関与しており、株価が上がるというわけなのです。まさに株を買うなら今買うべきという理由がわかっていただけるのではないでしょうか。オリンピックに関連しているような企業はネットで検索してみれば、すぐに出てくるのでぜひ一度検索してみてください。

銘柄選びの2つの手法--割安株と成長株

現在、証券取引所に株を上場している会社(銘柄)は3600あまり。業種はさまざまで、会社の規模も小さいものから大きいものまであります。また、古くから上場している会社が多数ある一方、新しい会社が毎月のように新規上場しています。

このような多種多様な銘柄の中から投資する銘柄を選ぶ手法として広く知られているのが、割安(バリュー)株投資と成長(グロース)株投資です。

バリュー株投資というのは、その会社の本来の価値(バリュー)から見て株価が割安な銘柄に投資する手法です。株価は、業績や利益水準など、会社の本来の価値を反映したものであるはずですが、なんらかの理由で適正な価格より株価が低いままになっているケースがあります。そういう銘柄の株価はやがて適正な水準になると考えられるので、割安なうちに買っておく、という方法です。
割安度を測る指標として使われるのが、PER(株価収益率)やPBR(株価純資産倍率)です。

バリュー株は、株価が上昇して割安感がなくなったときが売り時です。その際も、PERやPBRが参考になります。
バリュー株投資はどちらかというと堅実な方法ですが、その銘柄が他の投資家から注目されることなく、いつまでも割安なままに終わる、という可能性もあります。

会社の成長(グロース)性に着目して投資するのがグロース株投資です。創業からあまり年数がたっておらず今は規模が小さいけれども、高い技術や新しいビジネスモデルなどを持っていて、今後大きく成長しそうな会社を探して投資する手法です。
グロース株を探すには、それぞれの会社の事業内容やビジネスモデルをたんねんに調べる必要があります。
グロース株投資は、その会社が予想どおり大きく成長すれば株価が数十倍になることもありますが、期待どおりに成長しない可能性もあります。また、成長が早すぎて会社の組織の整備が追いつかずに破たんしてしまうというケースもないとはいえず、どちらかというとハイリスク・ハイリターンといえます。

グロース株は会社の成長が止まったときが売り時ですが、その判断はなかなか難しいものがあります。ある程度株価が上がったら、そこでいったん売って利益を確定する必要があるかもしれません。また、株価が予想どおりに上がらなかったとき、それでもまだ成長の余地があるのか、もう成長は期待はできないのかを見極めて、期待できないとわかったら損失が生じるとしてもそこで売却するといった判断が必要になります。

このように、割安株投資と成長株投資は、銘柄の選び方も売り方も異なります。株を買うときは、その銘柄が割安だから買うのか、成長株だから買うのか、を明確にしておくことが大切です。

銘柄選びは連想ゲーム

株を買うとき、考えなければいけないことは二つしかありません。
一つは、“何を”買うか。もう一つは“いつ”買うか。つまり、銘柄とタイミングです。

このうち、タイミングについては、誰もが「株価が一番安いとき」に買いたいと思うでしょう。でも、いつが一番安かったかは、あとになってみないとわかりません。ですから、ベストなタイミングで買うのは難しいといえます。
それでもできるだけ安いときに買いたいと思えば、株価をずっとウオッチしていく必要がありますが、個人の投資家は仕事や家事などの本業があるので、プロの投資家のように株価をずっと見ていることはできません。

ですから、個人投資家は、“いつ”よりも“何を”のほうに重点をおくのがおすすめです。将来性のある会社の株なら、多少の上がり下がりはあっても、長期的には値上がりする可能性が高いといえます。そういう銘柄を、じっくり時間をかけて探しましょう。
「そんなこと言われても、どの会社に将来性があるかなんてわからない」と思うかもしれません。でもヒントは身近なところにあるのです。

例えば、日本に来た中国人観光客が“爆買い”をしたというニュースを目にした人は多いでしょう。そんなとき、中国人が何を買ったのかに注目します。温水洗浄便座を買っていたことがわかったら、「温水洗浄便座はこれから世界中に広がるかもしれない」→「温水洗浄便座を作っている会社が成長するかもしれない」→「温水洗浄便座の部品を作っている会社もよさそう」といった具合に、連想を働かせるのです。

あるいは、これから介護が必要な人が増えると予想されます。そうすると、「介護施設を運営する会社、介護用品を作っている会社、大人用のおむつをつくっている会社などが成長するかもしれない」と考えられます。さらに一歩進んで、介護をする人材が不足している→「介護職に就く人を養成する学校を運営する会社が伸びるのでは」と連想します。

また、「家電の新製品を使ってみたらとても便利だった」→「これを作っている会社は伸びるかも」とか、「この製品に使われているこの部品が画期的」→「その部品を作っている会社が成長しそう」というふうに、自分の感じたことを活かすという方法もあります。

こんなふうに、ニュースや身近なところにたくさんあるヒントを連想ゲームのように銘柄に結びつけるのです。株式投資では、会社を“銘柄”という視点で見る必要があり、株式投資をすることでそういう見方ができるようになります。
例えば、居酒屋に行ったら低料金なのに味もサービスもよかったとします。そのとき「この店を運営しているのはなんていう会社なのかな?」と思って調べてみるといった具合です。

連想ゲームで銘柄探しをするのは、株式投資の楽しみの一つ。あなたもぜひ、銘柄探しを楽しんでください。

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