英国EU離脱は変動チャンス⁉︎ ショートの活用テク【上村和弘のFX基本講座】

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この連載を読んでいけば、FXの経験が無い方もFXビギナーの方も一定のFXトレーダーになれる!知っておくと便利な事やFX知識として重要な事、そしてお得な情報までを解説するシリーズ【上村和弘のFX基本講座】。

■不安定な時期はショートの活用!

英国の国民投票(*)でEU離脱派が勝ち、為替相場は大きく円高に動きました。しかも、国民投票でEU離脱が決まっただけで、まだこれから何が起きるか分かりません。ということは、まだまだ為替相場が上下(円高・円安)に大きく動く懸念が続きそうです。

このように相場が荒れている時は、ロング・ショートを活用して運用したいもの。ビギナーの方は、ショートを苦手とする方が多いので、ショートをマスターできれば大変有利です(第15回「FXは上下の動きにチャンスあり!」)。短期的な局面、リスク高の状況下ではショートの運用は効果的です。
ちょうど、英国の国民投票で、大きく為替相場が円高に動きましたので、ショート=外貨売りのポジションを持っていれば、どうなったか見ておきましょう。

少しだけ復習しておくと、
・ ロング:買いでスタート ⇒ ドル高・円安で利益
・ ショート:売りでスタート ⇒ ドル安・円高で利益

ロングは、為替レートが上昇(円安)すると利益が出るポジション。それに対してショートは、為替レートが下落(円高)すると利益が出るポジションです。

米ドル/円日足チャート 2016年6月27日16時

米ドル/円日足チャートの画像、マネーゴーランド

※引用:GMOクリック証券

■2016年1月から長期保有していた場合

2016年1月に120円で買いポジションを持っていると、100円割れの時点で20円の損失だったことになります(※)。外貨預金を持っている人も同じですね。それに対して、ショート(売り)ポジションを持っていた人は、同じく20円の利益を得たことになります。実際の利益は値幅×取引量で計算できますから、1万米ドルのショートポジションを持っていれば、20万円の利益を得られた計算です。
 ※リスク軽減のストップロスを入れていた場合、損失は限定されます。

■英国の国民投票時の米ドル/円

EU残留派勝利の噂で、106円まで上昇した米ドル/円相場。24日の朝までは為替や株式市場は楽観ムードの渦中にいました。ところが、開票が進むにつれて、EU離脱派の票が増えていき、残留派を逆転。それに伴い為替市場も円高が進み、ついに100円割れ。GMOクリック証券では、98.970円まで円高が進むことになりました。

この時に、106円で売りポジションを持っていれば、100円で買い戻しても6円の値幅を取れた計算です。1万米ドルを持っていれば、6円×1万米ドル=6万円の利益となっています。(ドル円で1万通貨の取引証拠金は4.3万円程。)
わずか、2時間程で6万円の利益! 元金が2倍以上へ!
ただし、これは上手く行った事例で、逆にEU残留派の勝利を予想して、買いポジションを持っていれば、損失という結果に終わっていました。また、この日は買値と売値の差であるスプレッドが広がっており、取引に必要なコストが高くなるなど、取引し難い日だったこともお伝えしておきます。

米ドル/円1時間足チャート 2016年6月27日16時

米ドル/円日足チャートの画像、マネーゴーランド
※引用:GMOクリック証券

今回の英国国民投票は、為替相場の長い歴史の中でも稀に見る大変動が起きた日でした。FXを取引している・いないに関わらず、貴重な経験をできた日でしたね。
さて、ショートを覚えておくと緊急避難的なヘッジとしても使えますので(第16回「円高リスクを防ぐ。FXでヘッジしましょう!」)、本連載をお読みの方は、両方使えるようになって頂けると嬉しい限りです。

次回も【上村和弘のFX基本講座】、宜しくお願い致します。

<*ワンポイントレッスン>
本日のワード:英国のEU離脱の是非を問う国民投票
英国がEUから離脱すべきか否かを国民投票で決めようと2016年6月23日の実施した投票。2015年の総選挙でのキャメロン首相の公約に基づいて実施された。結果は離脱派51.9%:残留派48.1%と僅差で離脱派が勝利。

【上村和弘のFX基本講座】
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●第15回 FXは上下の動きにチャンスあり!
●第16回 円高リスクを防ぐ。FXでヘッジしましょう!
●第17回 レバレッジの上限規制、利益率向上ならハイレバレッジ!
●第18回 米ドル/円相場の割安度は?これから円高・円安?
●第19回 直前、6月FOMC利上げの内容と対策!
●第22回 投資リスクの低減!分散投資ならFXがいい理由
●第23回 投資リスクの低減No.2 時間の分散!
●第27回 LINE株ブックビルディング開始!今は買い⁉︎

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  • 英国EU離脱は変動チャンス⁉︎ ショートの活用テク【上村和弘のFX基本講座】

執筆者

上村 和弘 (かみむらかずひろ)

アセットクラス&WEBコンサルティングLLC 代表CEO・ファウンダー 日本ファイナンシャルプランナーズ協会CFP会員、1級FP技能士 1990年 現三菱UFJモルガン・スタンレー証券入社を皮切りに、証券リテール業務や企画調査、ファンド事業等に従事。1999年より、FX事業の新規立ち上げ後、複数社での金融ネット事業の立ち上げ、事業再構築・運営等の統括マネージメントを経て2011年独立。現在、金融情報サービス事業をコアに、投資教育系、システムツールのサポート業務を行う他、シンクタンク系企業、金融システムベンダー等の顧問等を兼務する。1968年生、宮崎県出身。

上村 和弘

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中学生でもわかる「やさしいFX解説」【上村和弘のFX基本講座】

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先日「FXって何?」と中学生の息子に聞かれて、少し悩みました。とりあえず、子供にも理解出来るように簡単に説明したところ、何とか分かってくれたようでホッとしました。結構本質をついてきますし、分からないことは素直に「分からない」と言われてしまうので、説明するのって難しいですね。

今回は、そのような経験を踏まえて、ビギナーの方がFXをイメージ、理解できるようにQ&A方式で説明します。第2回「FXって何?」 でFXの特徴等を記載していますが、合わせて読んで頂けると良いかと思います。

■FXって何?

息子:お父さんの仕事、FXって何?

筆者:外国為替の取引の事で、パソコンやスマートフォンを使って売買するんだよ。
テレビでアメリカのお金(米ドル)とか見た事ない? ああいったお金の交換をする取引だよ。FXは「Foreign Exchange」、英語の略語。

息子:ニュースで見た事あるけど…外国為替ってどういうこと?

筆者:お金にはたくさんの種類が有るのは分かるかな? 日本は日本円、米国は米ドルと、ヨーロッパの方はユーロというお金があって、それぞれが違うお金を使っているんだよ。外国に行けば、その国のお金しか使えないという事が分かるかな? ここにある一万円は、アメリカに行くと、そこのお店では使えなくて、だから米国のお金である米ドルに交換しなければならない。それを外国為替と言うんだよ。

息子:両替ってことだね、すると得したり、損したりしないの? 儲かりそうだけど?

筆者:日本のお金と外国のお金を交換する時には、交換するための価格=レートがあって、常に動いている。このスマートフォンを見てごらん。
これが、米ドル/円の現在の値段だよ。

FXについて親子の会話! お父さんの仕事は? 【上村和弘のFX基本講座】、マネーゴーランド
※引用:DMMFX

売値(Bid)は104.538円、買値(Ask)は104.541円。これが買ったり、売ったりするときの価格、差が有るのは手数料だね。(*)

この為替レートは常に変化しているので、そこに損とか得とかの動きが出てくるね。
パパは上がるか・下がるかを予想して、その動きを書く事(為替の情報執筆)を仕事としているんだよ。それに上がると思えば買い、下がると思えば売る事で利益を上げようとしているんだよ。予想が当ったら儲かり、外れたら損という仕組みだね…こういう取引がFX。

FXについて親子の会話! お父さんの仕事は? 【上村和弘のFX基本講座】、マネーゴーランド

■FX=為替レートが上がるか下がるかを予想する取引

息子:ふーん、どうやって予想するの?

筆者:難しい事はさておき、買い方と売り方のどちらが強いかを考えるのが基本だね。過去の動きなどを見て、買いたい人と売りたい人のバランス、どちらに勢いがあるかを予想するんだよ。運動会の綱引きゲームだと思えばいいよ。綱引きチームのメンバーの体格や経験、テクニック、グランドの状態、天候、今までの戦績等を見て判断出来るよね。

息子:FXって誰でもできるの?

筆者:FXを扱う会社に口座開設してお金を振り込めばできるよ。お金を損することもあるから、20歳以上で働いている人、貯金のある人に限定している会社が多いけどね。ただ、貯金のある大学生で、FXで儲けようとする人もいるよ。

息子:どれ位のお金があればできるの

筆者:SBIFXトレードというFXの会社だと、1ドル通貨=約100円単位で取引できるよ。
それこそ数百円でFXに参加出来るね。

息子:大体分かった、何か面白そうだね。儲けられそうだし。
イメージがわくから夏に海外に旅行しよう!

筆者:たしかにイメージがわくけど、まずは覚える事をやってからだね、英語の勉強とか、数学の勉強とか、旅行先で何も分からないじゃ意味無いよね。それにお金も貯めないとね。
多くのFX会社は、最低取引単位を1,000通貨単位(=約10万円)に設定しているので、FXは10万円全額を預けなくてもいい取引なんだけど、最低5万円位はあった方が良いね。
まずは勉強、コツコツ貯金もしようね。

次回も【上村和弘のFX基本講座】、宜しくお願い致します。

<*ワンポイントレッスン>
本日のワード:BID(売値)とASK(買値)
為替レートは、売値と買値の二つを同時に表示するのが通例。左側の安い方が売値で、右側の高い方が買値。この売値をBIDと呼び、買値をASKと呼びます。
買いたい場合は買値で買い、売りたい場合は売値で売ることになります。

【上村和弘のFX基本講座】
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●FXの基本
●FXって何?
●FXを極める第一歩:相場予測はまずチャートから!
●FXを極める第一歩:相場予測はまずチャートから!スマホ編
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●米ドル/円相場の割安度は?これから円高・円安?

投資リスクの低減!分散投資ならFXがいい理由【上村和弘のFX基本講座】

この連載を読んでいけば、FXの経験が無い方もFXビギナーの方も一定のFXトレーダーになれる!知っておくと便利な事やFX知識として重要な事、そしてお得な情報までを解説するシリーズ【上村和弘のFX基本講座】。

投資の基本テクニックの一つとして有名なセオリーが分散投資。今回は分散投資の考え方をご紹介します。

■分散投資とは?

資産を一つの金融商品だけに集中させるのでなく、様々な金融商品に分けて投資するという方法。別の言い方をすると、卵を一つの籠に盛ると落とした時に全て割れてしまい危険です。複数の籠に分散しておけば、落とした籠の卵だけが割れて他の卵は安全です。

※但し、持ちきれない程の籠(金融商品)を抱えてしまうと、コントロールが難しくなり、リスクも高まります。

分散投資の考え方は二つあり、今回は、金融商品の分散についてお伝えします。

■投資先の分散

例えば、50万円の資産を持っていたら、銀行預金のみ、株式のみという特定の金融商品だけに全財産を投資するのではなく、現金・株式・債券・外貨建て資産・不動産等に分けて投資する事(=投資先の分散)がリスクを減らせる一方、リターンが高まると考えられています。

銀行預金に20万円、国内株式で10万円、FXで10万円、不動産投資信託(REIT)で10万円の運用を行うなどが挙げられます。

投資の分散

分散投資のメリットは、複数の金融商品に投資することでリスクとリターンが分散されること。簡単に言うと、全ての金融商品が同時に下落することは少ないため、投資先全てにおいて損失を被る確率は低いということです。超低金利時代は、リスクを取らない事がリスクなので、如何にして成果に繋げられるかが大事ですね。

ちなみに、リーマン・ショックによる経済危機が大きかったのは、分散投資できていた筈の資産のほとんどが下落してしまい損失が膨らんだ事が理由。いくら分散投資していても危険な時は有るとの教訓でした。

■分散投資に最適な金融商品の一つがFX!

FXの良いところは、外貨への分散投資が出来るところ。株式市場だと、自動車会社の株価が下落する時は、たいてい同業の株式も下落します。保有株の投げ売り(*)が出たりしますので、同時株安が起きやすく分散投資にも限界があります。

投資家の多くは、日本国内でのみ運用している事から、為替に絡んだ金融商品が推奨されます。尤も、米ドル円やユーロ円、英ポンド円など、対円の投資だけをしていると全面安や全面高になることもあるので注意してほしいところ。この辺りは連載を進める中でご紹介いたします。

ところで、FXは米ドルだけでなく、ユーロや英ポンド、豪ドル、NZドル、南アフリカランド等、様々な通貨が取引できたり、少額の資金から参加が可能な上、換金性の高い取引なので大変有効です(第2回第10回)。
株式や債券だけで幾つかの国に分散投資すると、資金量の問題と、株式や投資信託の銘柄選びが大変で、売買手数料も相応に取られてしまいます。

リスク分散

国内外問わず、投資先を広げる事は必要ですが、身の丈にあったものでジャンルの違う物を組み合わせる事がポイントですね。以上、投資先の分散について触れてみました。取引しやすくて手数料も安い、FXを有効に生かす事が考えられますよね。

次回は分散投資の第二回として、価格や時間の分散について書いていきます。リスクを低減化させる方法だけに、大まかな内容を理解頂ければ嬉しい限りです。
次回も【上村和弘のFX基本講座】、宜しくお願い致します。

<*ワンポイントレッスン>
本日のワード:投げ売りとは?
損失を覚悟した上で売却する事。特殊事情などにより、さらに大きく下がりそうな時に投げ売りが見られます。下げる事で(売る人が増える事で)、他の銘柄も下げを呼ぶ動きに発展します。

【上村和弘のFX基本講座】バックナンバーもご覧ください!
●FXの基本
●FXって何?
●FXを極める第一歩:相場予測はまずチャートから!スマホ編
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大相場はリスクとチャンス~【岡安盛男の初心者でもわかる今週の為替市場】

■6月第5週の見通し(2016/06/27)

為替アナリストの岡安盛男です。毎週月曜日にお届けしている『初心者でもわかる今週の為替市場』。今週も宜しくお願いします。

「大相場はリスクとチャンス」

先週は英国国民投票によりEUからの離脱が決定しました。市場は直前まで残留するとみていただけに、この結果はショッキングなものとなりました。ポンドは1.5ドルから1.32ドルまで下落し、ドル円も106円80銭から99円まで8円近く下落しました。東京市場でこれだけの動きがあるのは非常に珍しいことでした。元々東京市場はポンドやユーロの流動性(取引量)が低いことから、値動きが通常よりも過剰に動き過ぎたように思えます。この投票結果が欧米市場であれば、もう少し値幅は小さかったのかもしれません。

東京市場では円絡みの取引が多いことからポンド円やユーロ円なども激しく取引されたようです。結果的にポンド円は160円から133円まで下落。短時間で27円下落したのはリーマンショック以来かもしれません。歴史に残る動きといってもよいでしょう。この結果、為替市場だけではなく株式や債券、その他のすべての市場に激震が走りました。

英国がEUから離脱するという事は、英国だけではなくユーロや米国、そして日本にとっても今後不確定要素が高まることになります。特に、ユーロ各国では英国をモデルとして離脱する国が相次ぐ可能性が高まることになります。そうなるとユーロそのものの存亡危機に繋がりかねません。

また、世界経済や金融市場が不安定になれば米国の利上げ観測が後退しドル売の下落を引き起こす危険もあります、そうなれば、円高が進み日経株価を更に押し下げることにもなります。ただ、今の時点では余りに不確定要素が多く、次の展開を予想するのは極めて困難です。

マネーは最も臆病であり、そのような時は安全な資産に逃避しようとします。今回も同様で、安全な金や主要国の国債、そして円やドルなどに資金が一気に流れ込みました。しかし、マネーは臆病と同時に欲も大きく、市場が落ち着きを取り戻した時には再びリスクを求めて動き出すものです。それまでは亀の様に首を甲羅の中に引っ込めて成り行きを見守ることになるでしょう。

今週は先週の乱高下の後だけに、最初は様子を見てくる可能性もあります。しかし、これだけの激しい動きで市場はかなり傷ついていることから、損失を取り戻そうとする荒っぽい動きが続くと予想されます。相場が大きく動くときというのはリスクでもありますが、チャンスでもあります。滅多にないこの大相場で皆さんチャンスをものにしてください。

【岡安盛男の初心者でもわかる今週の為替市場】、来週も宜しくお願い致します。

▼30秒でわかる!6月第5週、今週の為替市場の見通し

【速報】ドル円下落は必至か⁉︎ 英国EU離脱で世界&日本経済はどうなる?

■特別レポート(2016/06/24)
為替アナリストの岡安盛男です。本日、英国のEUからの離脱の賛否を問う国民投票が行われ、即日開票されました。

その結果は、離脱の票が過半数を上回るサプライズが起きました。そこで、今後の為替市場に与える影響など、緊急レポートをお届けします。

■衝撃・世界が震撼、不確実性のリスク増大!

世界が固唾を飲んで注目した英国EU離脱を問う国民投票の結果は離脱という衝撃的なものとなりました。

開票直前まで出口調査などは残留支持が優勢との見方が圧倒的に多く、ポンドやユーロ、そしてドル円も東京市場の早朝には大きく買われました。ところが、徐々に投票結果が発表される毎に離脱派が優勢に傾き始めると市場の雰囲気は一変。

離脱がほぼ決定した瞬間ポンドは1.5の高値から1.32前半まで1800ポイント下落。ドル円は108円ミドルから100円をあっさり抜けて99円付近まで下落しました。その後は買い戻しが入り、ドル円は102円台に押し戻されましたが、依然として上値の重い展開が続いています。

■英国EU離脱に伴う世界経済への影響

英国がEU離脱を決定したことは今後の為替や株式市場、そして米国金融政策にも大きな影響を与えることになると考えられます。

先ず、英国は今後最低2年をかけてEUと離脱協議が始まります。この中で英国が有利な条件で貿易協定が結べるかが今後の焦点になりそうです。

何故なら、今後フランスやイタリア、オランダなどの他の27EU加盟国でも国民投票実施のドミノ現象が起きかねないからです。EU離脱はそれこそ欧州のEU懐疑政党のモデルケースになるという事です。

従って今後はポンド以上にユーロの下落リスクが高まる可能性があると考えられます。このような不確実性の高まりが市場の不安感を拡大することになり、それが経済にも影響を及ぼしかねません。

■英国EU離脱に伴う日本経済への影響は?

この決定を受け日経平均株価は大きく下落しドル円も下落するなど、今後の日本経済成長の足かせになる公算大です。

また、今回の離脱決定は米国金融政策にも影響を及ぼす可能性が高いと思われます。世界的な不確実性の高まりは経済や金融市場への影響が懸念され、米国利上げのタイミングが更に後退すると考えられます。そうなると、ドル上昇圧力は低下しドル円の下押し材料にもなりかねません。

一方、日銀はドル円の下落が止まらないようなら追加緩和を実施することで円高阻止を狙うと考えられます。しかし、前回の会合でマイナス金利を導入した際には最終的に円高を加速する結果となりました。追加緩和の効果には疑問が残る中での実施は寧ろ逆効果になりかねません。最終的に円高を止めるには当局のドル買い円売り介入頼みとなります。

しかし、こちらも米国などの反対もあり一時的な効果があっても中長期での円高阻止に効果があるかは疑問が残ります。

結果的に、今回の英国EU離脱決定により、今後もドル円の下落リスクは燻ぶることになりそうです。厳しい時代の幕開けです。

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