LINE株ブックビルディング開始!今は買い⁉︎【上村和弘のFX基本講座】

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今年最大級のIPO(*)として、LINE(ライン)が、7月15日に東京証券取引所に上場します。7月14日にはニューヨーク証券取引所に上場する予定で、日米同時上場となります。

そして本日6月29日より、1株あたりの新株発行価格を決める“ブックビルディング(抽選申込)”が開始となり、株式市場にとって大きなイベントですので少し触れて見たいと思います。

近年、日経平均株価と米ドル/円の連動制が高くなっています。基本的なセオリーは以下の通り。
・日経平均株価が上昇すれば、米ドル/円は円安。
・日経平均株価が下落すれば、米ドル/円は円高。
これは逆も言えて、米ドル/円が円安に動けば日経平均株価は上昇。円高に動けば、米ドル/円は下落というのが基本。注目の上場となりそうです。

■IPO銘柄にも不安感?

一般的にIPO(新規公開株)は成長性という点で市場評価される事から、公募価格よりも高く付ける事が多いものです。それが故にIPO銘柄を狙う投資家も多く見られます。

とは言え、今回のLINE上場、投資家にとっては、IPOに参加するかどうか難しい状況になったのではないでしょうか。英国のEU離脱問題により金融・株式市場に不確実性が増大、不安定さが叫ばれている中での上場という事で、静観する向きも出てきたものと見受けられます。

LINEの株価が上昇していけば株式市場に安心感が出てきそうですが、個別株の踏ん張りだけで、投資マインドを持ち上げる効果は限定的かも知れません。

ちなみに、昨年11月4日に上場した日本郵政グループは、総資産295兆円と日本最大の企業でした。その後の日本郵政グループの株価は以下の通り。上場後しばらくは上昇推移、直近では下落しています。

日本郵政グループの株価、マネーゴーランド
※引用:野村證券

ただし、日本郵政株は株価が下落したこともあって、株式を保有していることで得られる配当利回りは4.08%と非常に高くなっております。下図は、筆者の所に届いた配当金の領収証、長期保有を目的に200株分残していた事で届きました。(多少評価損が出ていますが、)株式投資で嬉しいことの一つは、この配当を知らせる郵便でしょうね。

日本郵政株配当を知らせる郵便、マネーゴーランド

さて、LINEの上場はどうなるでしょうか。
LINEのデータはこんな感じ。当初スケジュールから1日遅らせています。

仮条件提示 6月28日
ブックビルディング(抽選申込)期間 6月29日~7月7日23:59
公開価格決定 7月11日
購入申込期間 7月12日6:00~15:00
払込日 7月14日
上場日 7月15日

現在の仮条件は2,700〜3,200円、仮条件価格と公開価格がどうなるか注目です。

■日本郵政と大きく違う点は利益?

日本郵政は黒字会社で、毎年、安定した利益を出しています。郵便や保険・貯金業務に大きな流行はありませんから、この先も同じような利益を出すことが期待されています。一方、成長性に疑問があり、成熟した企業で、ここから更に売上や利益を大幅に伸ばすことが難しい点が指摘されています。

LINEの方は、決算公告では売上が884億円、営業利益36億円、純利益は167億円の赤字となっていますが、2016年1-3月期は売上が309億円、順調な推移を辿っています。連結の経営指標等(売上収益)は2015年12月期1206億円、2016年1-3月期334億円という数字が目論見書に出ています。

やはり、期待されているのは、さらに成長する可能性が高いこと。LINEというSNSアプリはアジアで強く、国内の月間アクティブユーザー数は2億1840万人を超えると言う数字が出されています。これを利用して広告・販売ビジネスに成功すれば、米国の巨大企業に肩を並べるのではないかという期待値がある企業。日本郵政と比べて盛り上がりに欠ける状況ですが、結果は??

尤も、分散投資の考え方第22回23回)、足許だけを見ずに、長期投資の観点でトータル的な運用を考えてみると検討の一つになるかと思っています。

上場日は7月15日、この日は、米ドル/円もLINEの上場にあわせて動く可能性がありますね。起爆剤となるか、FXトレーダーも株式トレーダーもLINE上場は注目の日となりそうです。

次回も【上村和弘のFX基本講座】、宜しくお願い致します。

<*ワンポイントレッスン>
本日のワード:IPOとは?
新規公開株のこと。未上場ながら成長性の高い企業が株を売り出すことで、知名度の向上や資金調達を行うこと。上場の前のタイミングで株を購入することが可能で、上場後には大きな利益となる事が多く人気があります。

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●第19回 直前、6月FOMC利上げの内容と対策!
●第20回 初心者に向いている分析方法は?
●第21回 手数料80%カット!夏休みに活用したい外貨両替
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執筆者

上村 和弘 (かみむらかずひろ)

アセットクラス&WEBコンサルティングLLC 代表CEO・ファウンダー 日本ファイナンシャルプランナーズ協会CFP会員、1級FP技能士 1990年 現三菱UFJモルガン・スタンレー証券入社を皮切りに、証券リテール業務や企画調査、ファンド事業等に従事。1999年より、FX事業の新規立ち上げ後、複数社での金融ネット事業の立ち上げ、事業再構築・運営等の統括マネージメントを経て2011年独立。現在、金融情報サービス事業をコアに、投資教育系、システムツールのサポート業務を行う他、シンクタンク系企業、金融システムベンダー等の顧問等を兼務する。1968年生、宮崎県出身。

上村 和弘

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この連載を読んでいけば、FXの経験が無い方もFXビギナーの方も一定のFXトレーダーになれる!知っておくと便利な事やFX知識として重要な事、そしてお得な情報までを解説するシリーズ【上村和弘のFX基本講座】。

先日「FXって何?」と中学生の息子に聞かれて、少し悩みました。とりあえず、子供にも理解出来るように簡単に説明したところ、何とか分かってくれたようでホッとしました。結構本質をついてきますし、分からないことは素直に「分からない」と言われてしまうので、説明するのって難しいですね。

今回は、そのような経験を踏まえて、ビギナーの方がFXをイメージ、理解できるようにQ&A方式で説明します。第2回「FXって何?」 でFXの特徴等を記載していますが、合わせて読んで頂けると良いかと思います。

■FXって何?

息子:お父さんの仕事、FXって何?

筆者:外国為替の取引の事で、パソコンやスマートフォンを使って売買するんだよ。
テレビでアメリカのお金(米ドル)とか見た事ない? ああいったお金の交換をする取引だよ。FXは「Foreign Exchange」、英語の略語。

息子:ニュースで見た事あるけど…外国為替ってどういうこと?

筆者:お金にはたくさんの種類が有るのは分かるかな? 日本は日本円、米国は米ドルと、ヨーロッパの方はユーロというお金があって、それぞれが違うお金を使っているんだよ。外国に行けば、その国のお金しか使えないという事が分かるかな? ここにある一万円は、アメリカに行くと、そこのお店では使えなくて、だから米国のお金である米ドルに交換しなければならない。それを外国為替と言うんだよ。

息子:両替ってことだね、すると得したり、損したりしないの? 儲かりそうだけど?

筆者:日本のお金と外国のお金を交換する時には、交換するための価格=レートがあって、常に動いている。このスマートフォンを見てごらん。
これが、米ドル/円の現在の値段だよ。

FXについて親子の会話! お父さんの仕事は? 【上村和弘のFX基本講座】、マネーゴーランド
※引用:DMMFX

売値(Bid)は104.538円、買値(Ask)は104.541円。これが買ったり、売ったりするときの価格、差が有るのは手数料だね。(*)

この為替レートは常に変化しているので、そこに損とか得とかの動きが出てくるね。
パパは上がるか・下がるかを予想して、その動きを書く事(為替の情報執筆)を仕事としているんだよ。それに上がると思えば買い、下がると思えば売る事で利益を上げようとしているんだよ。予想が当ったら儲かり、外れたら損という仕組みだね…こういう取引がFX。

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■FX=為替レートが上がるか下がるかを予想する取引

息子:ふーん、どうやって予想するの?

筆者:難しい事はさておき、買い方と売り方のどちらが強いかを考えるのが基本だね。過去の動きなどを見て、買いたい人と売りたい人のバランス、どちらに勢いがあるかを予想するんだよ。運動会の綱引きゲームだと思えばいいよ。綱引きチームのメンバーの体格や経験、テクニック、グランドの状態、天候、今までの戦績等を見て判断出来るよね。

息子:FXって誰でもできるの?

筆者:FXを扱う会社に口座開設してお金を振り込めばできるよ。お金を損することもあるから、20歳以上で働いている人、貯金のある人に限定している会社が多いけどね。ただ、貯金のある大学生で、FXで儲けようとする人もいるよ。

息子:どれ位のお金があればできるの

筆者:SBIFXトレードというFXの会社だと、1ドル通貨=約100円単位で取引できるよ。
それこそ数百円でFXに参加出来るね。

息子:大体分かった、何か面白そうだね。儲けられそうだし。
イメージがわくから夏に海外に旅行しよう!

筆者:たしかにイメージがわくけど、まずは覚える事をやってからだね、英語の勉強とか、数学の勉強とか、旅行先で何も分からないじゃ意味無いよね。それにお金も貯めないとね。
多くのFX会社は、最低取引単位を1,000通貨単位(=約10万円)に設定しているので、FXは10万円全額を預けなくてもいい取引なんだけど、最低5万円位はあった方が良いね。
まずは勉強、コツコツ貯金もしようね。

次回も【上村和弘のFX基本講座】、宜しくお願い致します。

<*ワンポイントレッスン>
本日のワード:BID(売値)とASK(買値)
為替レートは、売値と買値の二つを同時に表示するのが通例。左側の安い方が売値で、右側の高い方が買値。この売値をBIDと呼び、買値をASKと呼びます。
買いたい場合は買値で買い、売りたい場合は売値で売ることになります。

【上村和弘のFX基本講座】
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●FXの基本
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【速報】ドル円下落は必至か⁉︎ 英国EU離脱で世界&日本経済はどうなる?

■特別レポート(2016/06/24)
為替アナリストの岡安盛男です。本日、英国のEUからの離脱の賛否を問う国民投票が行われ、即日開票されました。

その結果は、離脱の票が過半数を上回るサプライズが起きました。そこで、今後の為替市場に与える影響など、緊急レポートをお届けします。

■衝撃・世界が震撼、不確実性のリスク増大!

世界が固唾を飲んで注目した英国EU離脱を問う国民投票の結果は離脱という衝撃的なものとなりました。

開票直前まで出口調査などは残留支持が優勢との見方が圧倒的に多く、ポンドやユーロ、そしてドル円も東京市場の早朝には大きく買われました。ところが、徐々に投票結果が発表される毎に離脱派が優勢に傾き始めると市場の雰囲気は一変。

離脱がほぼ決定した瞬間ポンドは1.5の高値から1.32前半まで1800ポイント下落。ドル円は108円ミドルから100円をあっさり抜けて99円付近まで下落しました。その後は買い戻しが入り、ドル円は102円台に押し戻されましたが、依然として上値の重い展開が続いています。

■英国EU離脱に伴う世界経済への影響

英国がEU離脱を決定したことは今後の為替や株式市場、そして米国金融政策にも大きな影響を与えることになると考えられます。

先ず、英国は今後最低2年をかけてEUと離脱協議が始まります。この中で英国が有利な条件で貿易協定が結べるかが今後の焦点になりそうです。

何故なら、今後フランスやイタリア、オランダなどの他の27EU加盟国でも国民投票実施のドミノ現象が起きかねないからです。EU離脱はそれこそ欧州のEU懐疑政党のモデルケースになるという事です。

従って今後はポンド以上にユーロの下落リスクが高まる可能性があると考えられます。このような不確実性の高まりが市場の不安感を拡大することになり、それが経済にも影響を及ぼしかねません。

■英国EU離脱に伴う日本経済への影響は?

この決定を受け日経平均株価は大きく下落しドル円も下落するなど、今後の日本経済成長の足かせになる公算大です。

また、今回の離脱決定は米国金融政策にも影響を及ぼす可能性が高いと思われます。世界的な不確実性の高まりは経済や金融市場への影響が懸念され、米国利上げのタイミングが更に後退すると考えられます。そうなると、ドル上昇圧力は低下しドル円の下押し材料にもなりかねません。

一方、日銀はドル円の下落が止まらないようなら追加緩和を実施することで円高阻止を狙うと考えられます。しかし、前回の会合でマイナス金利を導入した際には最終的に円高を加速する結果となりました。追加緩和の効果には疑問が残る中での実施は寧ろ逆効果になりかねません。最終的に円高を止めるには当局のドル買い円売り介入頼みとなります。

しかし、こちらも米国などの反対もあり一時的な効果があっても中長期での円高阻止に効果があるかは疑問が残ります。

結果的に、今回の英国EU離脱決定により、今後もドル円の下落リスクは燻ぶることになりそうです。厳しい時代の幕開けです。

投資リスクの低減!分散投資ならFXがいい理由【上村和弘のFX基本講座】

この連載を読んでいけば、FXの経験が無い方もFXビギナーの方も一定のFXトレーダーになれる!知っておくと便利な事やFX知識として重要な事、そしてお得な情報までを解説するシリーズ【上村和弘のFX基本講座】。

投資の基本テクニックの一つとして有名なセオリーが分散投資。今回は分散投資の考え方をご紹介します。

■分散投資とは?

資産を一つの金融商品だけに集中させるのでなく、様々な金融商品に分けて投資するという方法。別の言い方をすると、卵を一つの籠に盛ると落とした時に全て割れてしまい危険です。複数の籠に分散しておけば、落とした籠の卵だけが割れて他の卵は安全です。

※但し、持ちきれない程の籠(金融商品)を抱えてしまうと、コントロールが難しくなり、リスクも高まります。

分散投資の考え方は二つあり、今回は、金融商品の分散についてお伝えします。

■投資先の分散

例えば、50万円の資産を持っていたら、銀行預金のみ、株式のみという特定の金融商品だけに全財産を投資するのではなく、現金・株式・債券・外貨建て資産・不動産等に分けて投資する事(=投資先の分散)がリスクを減らせる一方、リターンが高まると考えられています。

銀行預金に20万円、国内株式で10万円、FXで10万円、不動産投資信託(REIT)で10万円の運用を行うなどが挙げられます。

投資の分散

分散投資のメリットは、複数の金融商品に投資することでリスクとリターンが分散されること。簡単に言うと、全ての金融商品が同時に下落することは少ないため、投資先全てにおいて損失を被る確率は低いということです。超低金利時代は、リスクを取らない事がリスクなので、如何にして成果に繋げられるかが大事ですね。

ちなみに、リーマン・ショックによる経済危機が大きかったのは、分散投資できていた筈の資産のほとんどが下落してしまい損失が膨らんだ事が理由。いくら分散投資していても危険な時は有るとの教訓でした。

■分散投資に最適な金融商品の一つがFX!

FXの良いところは、外貨への分散投資が出来るところ。株式市場だと、自動車会社の株価が下落する時は、たいてい同業の株式も下落します。保有株の投げ売り(*)が出たりしますので、同時株安が起きやすく分散投資にも限界があります。

投資家の多くは、日本国内でのみ運用している事から、為替に絡んだ金融商品が推奨されます。尤も、米ドル円やユーロ円、英ポンド円など、対円の投資だけをしていると全面安や全面高になることもあるので注意してほしいところ。この辺りは連載を進める中でご紹介いたします。

ところで、FXは米ドルだけでなく、ユーロや英ポンド、豪ドル、NZドル、南アフリカランド等、様々な通貨が取引できたり、少額の資金から参加が可能な上、換金性の高い取引なので大変有効です(第2回第10回)。
株式や債券だけで幾つかの国に分散投資すると、資金量の問題と、株式や投資信託の銘柄選びが大変で、売買手数料も相応に取られてしまいます。

リスク分散

国内外問わず、投資先を広げる事は必要ですが、身の丈にあったものでジャンルの違う物を組み合わせる事がポイントですね。以上、投資先の分散について触れてみました。取引しやすくて手数料も安い、FXを有効に生かす事が考えられますよね。

次回は分散投資の第二回として、価格や時間の分散について書いていきます。リスクを低減化させる方法だけに、大まかな内容を理解頂ければ嬉しい限りです。
次回も【上村和弘のFX基本講座】、宜しくお願い致します。

<*ワンポイントレッスン>
本日のワード:投げ売りとは?
損失を覚悟した上で売却する事。特殊事情などにより、さらに大きく下がりそうな時に投げ売りが見られます。下げる事で(売る人が増える事で)、他の銘柄も下げを呼ぶ動きに発展します。

【上村和弘のFX基本講座】バックナンバーもご覧ください!
●FXの基本
●FXって何?
●FXを極める第一歩:相場予測はまずチャートから!スマホ編
●平均足チャートで、これからの為替の動きを予想しよう!
●FXのスワップポイントで一石二鳥を狙う:長期投資に効果大
●キャンペーン商品で生活?!
●FXは上下の動きにチャンスあり!
●米ドル/円相場の割安度は?これから円高・円安?
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●手数料80%カット!夏休みに活用したい外貨両替

米ドル/円相場の割安度は?これから円高・円安?【上村和弘のFX基本講座】

この連載を読んでいけば、FXの経験が無い方もFXビギナーの方も一定のFXトレーダーになれる!知っておくと便利な事やFX知識として重要な事、そしてお得な情報までを解説するシリーズ【上村和弘のFX基本講座】。

米ドル/円相場の割安度は?これから円高・円安?

米国の利上げ時期が近付いている事もあり、今回は米ドル/円相場の大きな流れについて触れておきたいと思います。

現在の米ドル/円相場が割安なのか割高なのかを判断するには経済の基礎的条件(ファンダメンタルズ)を分析する事が必要ですが、分かり易い判断材料としては、長期間に掛かるチャートを見ると参考になります。

以下、2003年8月からの月足のチャート(平均足)を表示してあります。

2003年8月からの月足のチャートの画像
※引用:DMMFXの月足チャート

米ドル/円は、2011年の10月31日に75.57円の安値を付けた後に上昇を開始して、2015年6月5日に125円85銭まで円安が進みました。この間、約50円も円安に動きました。FX投資家が資産を大幅に増やした時期ですね。この頃はキャピタルゲインとインカムゲイン、ダブルで成果が出た時期です(第9回参照)。

現在、米ドル/円相場は大体111円前後。2011年末からはじまった自民党安倍政権のアベノミクスによる円安トレンドは一段落して、揺り返しの円高トレンドの様相です。そこから少し切り返しているのが現状、せめぎ合いのタイミングです。ここから切り返しが確認、平均足の反転などが見られると、大チャンス到来です。 逆に反転出来ないまま夏場に突入すると、円高のトレンドが長引く恐れがありますね。もっとも、月足の平均足では変化の兆候は出ていませんので、円高地合いが怖いところですが…。

■現在の米ドル/円相場を取り巻く情勢

為替相場の変動要因は金利・景気・株価など。その中でも、大切なポイントを簡単に押さえておきましょう。

<日米の金利差>
金利の高い通貨は利息をたくさん貰えるために高くなりやすく、日本の金利が低いままで、米国の金利が上がれば、基本米ドル高要因となります。米国の政策金利は0.5%と日本・欧州より高い。

●政策金利推移グラフ
政策金利推移グラフの画像
※引用:外為どっとコム

米国は日本より経済が好調。サブプライムローンやリーマンショックの原因を作りながら、日本や欧州よりも早く経済回復しています。そのため、先進国の中でいち早く、2015年12月に利上げを行いました。そして、今夏に2回目の利上げタイミングを計っています。

2016年6月~9月のどこかで利上げする可能性が高く、世界中の投資家が米国FRBの動向に注目しています。

■日銀の追加金融緩和

一方、日本は一向に景気が上向かないまま、いまだにデフレに苦しんでいます。期待を背負って登場した日銀黒田総裁もインフレ目標の2%をいまだに達成できません。ついにマイナス金利を実施しましたが効果は弱く、更なる追加緩和を求められています。

<世界的な経済混乱>
世界同時株安・原油価格下落・難民問題など世界は大きな問題を抱えており、経済的にも不安定さが露呈していますね。ブラジル・中国・インドなど新興国は先進国以上に株価下落や通貨安・資金流出に苦しんでいる状況。

<通貨安競争>
米国経済は好調、しかし、世界のほとんどの国は、不景気やデフレで苦しんでいますね。その不景気やデフレ解決策の一つが自国通貨を安くすること。日本のアベノミクスも金融政策で通貨安=円安を起こして経済を良くすることが一つの柱でした。しかし、全ての国を通貨安にすることは不可能!

なぜなら、通貨を安くするということは他国の通貨が高くなること。日本円が安くなるということは米ドルやユーロ・韓国ウォンなどが日本円に対して高くなるということですね。円安の場合、米ドル高に動いていることがほとんど。つまり円安にしたければ、米ドル高が必要となるので、日本だけの都合で為替相場は決められませんね。以上、簡単に記載しておきました。

相場見通しや変動要因の分析については専門家に委ねるとして、重要なタイミングに差し掛かっているだけに、夏場にかけてのドル円相場を少し見ていくと良いかと思います。

次回も【上村和弘のFX基本講座】、宜しくお願い致します。

【上村和弘のFX基本講座】バックナンバーもご覧ください!
●第1回 FXの基本
●第2回 FXって何?
●第3回 FX投資家の実状
●第4回 FX会社はどうやって儲けるのか?
●第5回 FXはぶっつけ本番で始めると損しやすい
●第6回 FXを極める第一歩:相場予測はまずチャートから!
●第7回 FXを極める第一歩:相場予測はまずチャートから!スマホ編
●第8回 平均足チャートで、これからの為替の動きを予想しよう!
●第9回 FXのスワップポイントで一石二鳥を狙う:長期投資に効果大
●第10回 数十%の利回りも可能!外貨預金より有利なFXのスワップポイント!
●第11回 ボーナス時期目前!お得なFX新規口座開設キャンペーンをチェック!
●第12回 情報の氾濫・無料セミナーでFXを学ぶ!
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●第17回 レバレッジの上限規制、利益率向上ならハイレバレッジ!

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