【コンプレックス】♂♂ほぼ夫婦「明日は明日の風が吹く」vol.9

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みなさま、こんにちは。作家・まんが家の歌川たいじです。

肥満や薄毛のみならず、身長が低いことだったり、大きい方がいいとされている部分が小さいことだったり…人々が抱くコンプレックスを解消すると謳う広告は、昔から数多くありました。もう半世紀も生きているワタクシなんかは、その手の広告の商品にはマユツバものが多いということもわかりきっております。「はい、はい」ぐらいの感じで、鼻で笑ってスルーすることがほとんどですが、ネットの時代が到来してから、広告のキャッチコピーが昔よりえげつなくなってきているなぁと感じています。

クリックという行動をさせなければ詳細情報を読ませることができないという構造上、ある程度は仕方ないとは思うのですが、生体学上ありえない奇蹟が起こるかのような言葉が平然と踊っているwebサイトを見たりすると、開いた口がふさがらなくなります。

さらに不快なのは、社会の中にコンプレックスを産みだして商品を売りつけようという戦略が見え隠れするところ。「加齢臭防止グッズ」などは、そのいい例だと思います。「あなたはもう中年なんだから常に加齢臭に細心の注意を払わねば孤立しますよ」的な恐怖心を植え付けて、普段から清潔に暮らしている人にまで加齢臭グッズを売りつけて稼ごうとする…そんな広告がちらほら見受けられるのです。

コンプレックスなんて捨ててしまえば、そんな広告に釣られて大枚をはたいたりぜずにすむもの。しかし、人間は孤独に適応できない生き物。孤立することの恐怖と戦い続けています。だからこそ、マユツバなのではないかと半信半疑でも、そんな商品に関心を持ってしまうのでしょう。

誰もが持つ、見た目や加齢へのコンプレックス。そんなものに大金を投じなくてもすむように、身近な人同士、ひとりひとりの違いを尊重しあえばいいものを、傷つけあってしまう場合が多いのは悲しいですね。いまもどこかで、傷ついた人や不安にかられた人がマユツバものにお金を使っているところを想像すると、もっと社会が洗練されればいいのになぁとタメ息まじりに思ったりするのです。

【コンプレックス】♂♂ほぼ夫婦「明日は明日の風が吹く」vol.9
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  • 【コンプレックス】ほぼ夫婦「明日は明日の風が吹く」vol.8 
  • 先日、友人達と話していると、こんな話題になりました。
  • そして、ひとりはこんなふうに答えました。
  • 頭髪が薄くなった男性が、かつらや植毛、育毛などに救いを求めた場合、一生涯で費やすお金は、なんと1千万円を超えるのだとか。
  • 他人のコンプレックスを揶揄したり嗤ったりする小さな悪意や、デリカシーのなさが積もり積もれば人の人生に大きな打撃を与えるんですね。
  • さて、同じ話題を「倹約命」な我が相方にふってみましたところ…
  • コンプレックスに縛られないことって大事だなぁと思う回答が返ってきたのでした。

執筆者

歌川たいじ

1966年生まれ。漫画家。1日に10万アクセスを記録した人気ブログ「【漫画】♂♂ゲイです、ほぼ夫婦です」のカリスマブロガーでもあり、著作に、自身の壮絶な家族との関係を描いた伝説的コミックエッセイ『母さんがどんなに僕を嫌いでも』がある。困難な人生に奮闘する人々をあたたかく描き出す作風に、老若男女セクシュアリティを問わずに多くのファンを持つ。8月末に本格小説として『やせる石鹸』を刊行。その他、コミックの著作に『母の形見は借金地獄』『じりラブ』など。

歌川たいじ

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【ムダな出費】♂♂ほぼ夫婦「明日は明日の風が吹く」vol.8

みなさま、こんにちは。作家・まんが家の歌川たいじです。

雑誌を見ても、Webサイトを見ても、「コスパ(コストパフォーマンス)」という言葉を頻繁に見るようになりました。お店のチラシや店頭に貼られるPOPなどにも「コスパ最高!」という文字が踊っています。商品を得るために要する費用と得られる価値の度合いという概念が、短く言いやすい言葉で共有されるようになりました。
商品を売る側でも「やみくもに安価なものを開発するよりも、費用対効果の高いものであると訴求できるものを開発しよう」という動きが活発になったような気がします。それは、基本的にはいいことだと思うのです。

でも、売る側から「コスパがいいですよ!」と売り込まれることに対して、なんだかモヤッとした気持ちが湧き起こるのを禁じ得ない、ワタクシ。コスパというのは消費される段階で評価されるべきものであって、売る側から押しつけられるものではないのではないかと思ってしまうのです。
「高コスパ商品ベスト10」だとか、そういう特集を雑誌で見たりすると、「コスパはこっちが決めるもんでしょ」と口をとがらせてしまうのでした。

「この圧力鍋はコスパがいいですよ」と言われても、「そりゃあ、一般的にはそうかもしれないけど、ワタクシは大量にアンコを煮たりするので、これじゃあ小さすぎ」という極めて個人的な事情が頭をもたげます。そして、その個人的な事情こそがコスパを決定づけるものなのではないかと思うのです。
ヘタすると、コスパが高いと評判の商品にあわせて自分のライフスタイルの方を変えようとしてしまう自分がいたりする…。それでは、甘さ控えめのおいしいアンコが食べられなくなります。結果的に、コスパ最悪じゃん的な結果を招きかねないと思っています。コスパについて検討するときに、「自分」という軸をけっしてブレさせないように気をつけねばなと考えています。








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Vol.1【プロローグ】
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Vol.7【無料サービス】

【無料サービス】♂♂ほぼ夫婦「明日は明日の風が吹く」vol.7

こんにちは。作家・まんが家の歌川たいじです。

無料! 無料 ! と、なんでも無料のものばかり追い求めるのは好きではないのですが、こんなワタクシでも東京都内の無料スポットは時々、利用しております。

ワタクシが暮らしております新宿区には無料で使えるデスクスペースがあったりして、相方のツレちゃんが大音量でアイドルソングを聴くせいで自宅では仕事に集中できないときの緊急避難となっているのです。ケンカするより、逃げたほうが仕事の効率は落ちないので、有り難い限りです。

また、東京都内を探すと、無料で楽しめるスポットはけっこうあります。
杉並には無料とは思えないクォリティのアニメーション・ミュージアムがありますし、丸の内には圧巻のクジラの骨格標本なんかが見られる博物館があります。江東区では手漕ぎの和船に乗せてもらって、ゆらゆらと水路でなごむひとときを過ごすことができます。府中のサントリービール工場では、工場見学のあとにビールやドリンクの試飲をさせてもらっちゃったりも。

でもまぁ、これらのお楽しみスポットは、ワタクシは自分で利用したりは、ごくたまにしかしません。小さなお子さまがいらっしゃる地方の友人が東京に遊びに来るときに教えるだけです。都内の無料お楽しみスポットは、どこもお子さま連れだらけ。家族全員で有料施設を利用したらけっこうな出費だし、お子さまがいたらカフェでスマホを眺めて時間つぶしをするわけにもいきません。

小さなお子さまがいらっしゃる方が無料スポットを求めるのは仕方のないこと。なるべくお子さま連れに、ワタクシはですが、場を譲りたい。特に経済的に苦労なさってるシングルマザーの方々には、無料スポットをがんがん利用してほしいと思うのです。








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【ネットショッピング】♂♂ほぼ夫婦「明日は明日の風が吹く」vol.6

こんにちは、作家・まんが家の歌川たいじです。

みなさまは、どのくらいネットショップを利用されておいででしょうか。
ワタクシが暮らしております粗末な家は、新宿駅から遠くはなく、ビックカメラも紀伊國屋書店も伊勢丹もドンキホーテも散歩がてらに行けるところにあります。なのに、ついつい買い物となるとAmazonでポチッてしまう体たらく。

健康のために歩きなさいとよく言われるのですが、歩くのがきらいなわけではありません。実際、よく歩いているのです。ただ、荷物を持って歩くのが大きらい。ポケットに入らないものは持ち歩きたくないのです。そんなワタクシに、ネットショップは強い味方なのでした。
最近ではネットショップの価格競争により配送会社ほかのステークホルダが儲けられず、青息吐息であるとか。課題はまだまだたくさんありますね。ですが、ネット注文による流通がますます成長していくであろう事は、疑いようがありません。

今後の課題としてぜひ、ネットショップのみなさんに検討していただきたいのが、「レコメンド商品表示の洗練」です。過去に買ったものの傾向から表示されるレコメンドによる事故は、マイノリティにとって恐ろしいものでして、会社でたまたま開いてしまったAmazonのレコメンド表示で腐女子なのがバレてしまった友人が数人おります。友人の腐女子達は、萌えようもない男性の同僚が抱き合うのを見せられ「どうだ、萌えるのか」とからかわれて、「おまえなんかに萌えるかッ」と怒りに震える日々を過ごしているそうです。レコメンド表示は、おしゃべりな商店街のオバサン的なキャラとなっているのかもしれません。

そして、ワタクシから個人的にAmazonさんにお願いです。私の著書を私にレコメンドするのは、やめていただけないでしょうか。どうか、他の人に薦めてほしいのです。

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【ふるさと納税】♂♂ほぼ夫婦「明日は明日の風が吹く」vol.5

みなさま、こんにちは。作家・まんが家の歌川たいじです。

「ふるさと納税」をご存じない方は、もうあまりいらっしゃらないと思いますが、念のために簡単に書かせていただきます。

「ふるさと納税」は「納税」という名前がついておりますが、地方自治体への寄付です。「ふるさと」という名前ではありますが、任意の地方自治体に寄付ができます。
寄付をした地方自治体からは「お礼の品(多くはその地方の特産品)」が送られてきまして、それだけだとバカ高い買い物をしたカンジになるのですが、2,000円以上寄付をしますと住民税の一部が還付、控除されるため、結局はオトクな買い物をしたことになるというものです。

「ふるさと納税」のwebサイトには、「寄付を通じて地域の人を応援、お礼品を通じてあらたな地域の魅力を知る。寄付金を有効活用した地域づくりに貢献でき、地域の生産者も喜び、寄付した人もお得になる、みんなが幸せになれる制度がふるさと納税です。」と、書かれていて、まんざらウソではありません。

しかししかし、寄付した地方自治体から忘れた頃に送られてくる受領書を受け取って保管し、確定申告の時にちゃんと引っ張り出すなど、忙しい人や書類仕事がニガテな人にはなかなかハードルの高い手続きが必要になります。

ちゃんと仕組みを理解させて的確な手続きをさせるために、各自治体では噛んで含めるようにご案内する「ふるさと納税コンシェルジュ」のような担当者を置かねばならなくなっているようです。また、「お礼の品」PRが地方間で競争になっていて、宣伝費も使われている様子。それらは税金でまかなわれていると思うと、なんだかなぁ的な気持ちになってしまうのを禁じ得ません。

しかし、「オトクなお買い物ゲーム」的な感覚でやるのであれば、けっこう楽しいので、未体験の方は1回ぐらいトライしてみてはいかがでしょうか。ただし、確定申告はお忘れなく。

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