<5>買う銘柄はどうやって選ぶの? 馬養雅子の株入門

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<材料>

・20万円

<Point>

1銘柄を選ぶときは、まず予算を決める。

2最初は身近な会社や得意分野の会社から探す。

3株主優待で選ぶ方法もある。

4買いたい銘柄が見つかったら赤字でないかどうかチェック。

※ある会社の株を20万円で購入。株価が30万円になったところで売却した場合。税金、売買手数料は考慮せず

こんにちは。馬養雅子です。

前回は「<4>株価が上がったり下がったりするのはなぜ?」ということで、何が株価を動かしているのか、ある銘柄に対して、売る人と買う人がいるのはなぜかを解説し、将来性の高い銘柄を探して買い、それが値上がりするのをじっくり待つという方法をおすすめしました。もう少し掘り下げてみましょう。株入門、今回は「銘柄選び」についてです。

株式投資に興味を持って「私も株を買ってみたい!」と思ったら、次に考えるのはどこの会社の株を買うか考えること、つまり銘柄選びです。上場会社の数は約3,500。その中からどうやって選べばよいのでしょうか。

まずは予算です。持っている現金や預貯金から、生活費や数年先くらいに使い道の決まっているお金を差し引いて、余裕資金の額を出します。そのうち、いくらを株式投資に回せるか考えて予算を決めたら、その範囲で買える銘柄を探します。ネットの株式関連サイトや証券会社のサイトにあるスクリーニング機能を使うと、投資金額で銘柄を絞ることができます。

最初は身近な会社の株を買うのがおすすめです。
例えば、よく行くスーパーやコンビニ、レストランや居酒屋のチェーン、愛用している電機製品や自動車などのメーカー、好きな食べ物・飲み物、服、化粧品などのメーカーです。身近な会社なら、経営内容や業績に興味が持てるでしょう。

自分の得意分野から選ぶ方法もあります。医薬品に詳しければ製薬企業、不動産に詳しければ不動産会社、鉄道好きなら電鉄会社、ゲーム好きならゲームの会社といった具合です。よく知っている分野なら、その業界の事情もわかるし、新商品がヒットしそうかどうかなどを判断することもできるでしょう。

株主優待で選ぶのも一つの方法です。株主優待は会社から株主への一種のプレゼントで、上場会社のうち約1,100社が優待制度を設けています。優待の内容は、自社製品の詰め合わせ、優待券・割引券、お米や図書カードなど。どんな会社がどんな優待を行っているかは、株主優待の情報誌やネットの株式関連サイトで調べることができます。

こんなふうに銘柄を探していって「コレが買いたい!」というものが見つかっても、すぐに買うのはNG。その会社の業績をチェックしてください。細かくチェックするのは大変なので、少なくとも赤字でないかどうかは確認しましょう。これも、ネットや「会社四季報」「日経会社情報」などの情報誌で調べられます。
その会社に関する情報のうち、「業績」のところにいろいろな数字が1年ごとに並んでいます。「純利益」あるいは「当期利益」の数字に▲がついているのはマイナス、つまり赤字という意味。マイナスがなければOK。あっても1年だけなら大丈夫かもしれません。でも、3年以上続いていたら、その銘柄は避けたほうが無難です。

株を買うということは、その会社に事業資金を提供するということなので、好きな会社、応援したい会社、成長が期待できる会社の株を買うのが基本です。最初に買った株というのは、一生忘れないもの。楽しみながら「コレ!」という銘柄を探してください。

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執筆者

馬養雅子 ファイナンシャル・プランナー(CFP®)

千葉大学人文学部卒業。出版社勤務、フリー編集者を経て、ファイナンシャル・プランナーの資格を取得。 以後、個人のマネーのアドバイザーとして、家計管理や保険の見直し、金融商品や資産運用などに関する記事を新聞・雑誌に多数執筆しているほか、ネット上で資産運用やNISAに関する情報を発信している。

馬養雅子

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<4>株価が上がったり下がったりするのはなぜ? 馬養雅子の株入門

こんにちは。馬養雅子です。

マイナス金利政策も導入から3ヶ月を経過しましたが、設備投資や個人消費もそれほど拡大しておらず、効果はいまひとつという状況です。しかもマイナス金利導入時は一時1ドル121円台をつけた円相場も最近は円高にシフトしています。為替相場は株価にも影響します。

株価が上がったり下がったりするのはなぜでしょうか?株入門の4回目は、株価のお話です。
テレビのニュース番組の最後に「今日の日経平均株価の終値は、昨日より○円高い(低い)○○円でした」と報じられるのを聞いたことがあると思います。

新聞の株価欄には各銘柄(会社)の株価が毎日掲載されているし、証券会社の店頭にある電光掲示板(株価ボード)は、おもな銘柄の株価が上がり下がりするたびに数字が変わっていきます。

このように、株価は証券取引所で株が取引されている時間中(平日の9:00~11:30、12:30~15:00)は刻々と変化し、毎日変わっていきます。では、何が株価を動かしているのでしょうか。

株価は、その株を買いたい人が多ければ上がり、売りたい人が多ければ下がります。株を買いたいと思わせる要因は、基本的にその会社の業績と将来性です。業績がよければ株主が受け取れる配当が増え、それを期待して多くの人がその会社の株を買えば株価が上がるので、その前に買っておけば値上がり益が得られます。
逆に、業績が悪い会社や将来性が見いだせない会社の株主は、「やがて株価が下がるだろうから今のうちに売っておこう」と考えます。

とはいえ、買う人だけ、あるいは売る人だけでは取引は成立しません。買う人と売る人の両方がいて、株の取引が成立するわけです。では、ある銘柄に対して、売る人と買う人がいるのはなぜでしょうか。

例えばある会社が業績を発表したとき、それが前の年よりよければ「買い」の判断につながりますが、もっとよくなると予想していた人から見ると期待が裏切られたことになり「売り」の理由になるかもしれません。また、そのときの株価に対して、「買ったときよりずいぶん値上がりしたから、このへんで売ろう」と思う人もいれば「買ったときよりずいぶん値上がりしたけど、もっと上がると思うから、買い増ししよう」と思う人もいます。

さらに、市場を取り巻く世界情勢や為替相場の変動なども株価に影響します。
こうしたさまざまな判断に基づく買い注文と売り注文が証券取引所に大量に送られてきます。取引所はそれを銘柄ごとにコンピューターで次々にマッチングされて取引を成立させます。それが取引時間中ずっと行われ、その間、買い注文が多ければ株価が上がり、売り注文が多ければ下がります。こうして、株価は取引時間中もどんどん変わっていき、結果として株価が毎日変動するわけです。

株は、安い時に買って高いときに売れば利益が得られます。毎日の値動きを見て買ったり売ったりすることもできますが、たいていの人は仕事や家事などの本業があるので、ずっと株価をウオッチしているのは難しいでしょう。それに、いつが安くていつが高いかは、あとになってみなければわかりません。
ですから、ふつうの人が株式投資をするのであれば、将来性の高い銘柄を探して買い、それが値上がりするのをじっくり待つという方法がおすすめです。

<3>株はどうやって買うの? 馬養雅子の株入門

こんにちは。馬養雅子です。

先日、燃費データの不正問題を引き起こした三菱自動車が事実上日産自動車の傘下に入るという衝撃のニュースが駆け巡りました。自動車業界全体が再編への動きが出てくると、株価にもその影響は大きいでしょう。今後の成り行きに注目しましょう。

株入門の3回目は、「株はどうやって買うの?」です。
株式会社のうち、証券取引所に登録している上場会社は約3,500社あり、上場会社の株は誰でも買うことができます。

株を買うためには、証券会社に証券総合口座を開設して、銀行や郵便局から口座にお金を振り込んでおきます。
これで準備完了。いよいよ証券会社に「買い注文」を出します。その際、伝えなくてはいけないのは次の4つです。

1.どの会社(銘柄)の株を買うか
会社名か、銘柄ごとにふられている4ケタの証券コードで注文します。証券コードは証券会社のホームページやネットの株式関連サイト、「会社四季報」「日経会社情報」などの株式情報誌で調べることができます。

2.何株買うか
株は銘柄ごとに100株あるいは1,000株という売買単位があり、その整数倍でしか売買できません。100株単位の銘柄であれば、100株、200株、1,000株といった具合。150株というような注文は出せないので注意してください。

3.「指し値」か「成り行き」か
「指し値」というのは、「いくらで買いたい」と価格を指定する方法、「成り行き」は「いくらでもいいから買いたい」という方法です。「指し値」注文を出す場合は、その銘柄がいまどのくらいの株価で売買されているか知っておく必要があります。証券取引所の取引では成り行き注文が優先されるので、指し値注文だと取引が成立せず株が買えないことがあります。成り行き注文ならほぼ確実に買えますが、予想外の高い価格になってしまうこともあります。

4.注文の有効期限はいつまでか
「今日1日」「今週いっぱい」「○月○日まで」など。期間の区切り方は証券会社によって違います。

このほかに、税金の扱いに関して「特定口座(源泉あり)」「特定口座(源泉なし)」「一般口座」のいずれかを選択する場合は、「特定口座(源泉あり)」にしておけばOKです。

店舗型の証券会社の場合は、窓口か電話で買い注文を出します。ネット証券の場合はホームページからID・パスワードを入力して株の取引画面を開き、そこに銘柄や株数を入力して送信します。
買い注文は証券会社から証券取引所に送られます。そこで売買が成立することを「約定(やくじょう)」といい、約定した日を含めて4営業日(土日休日などを除いた証券会社が営業している日)に、購入代金と売買手数料が証券総合口座から引き落とされます。たとえば、木曜日に約定した場合、間に休日がなければ翌週の火曜日が代金等の引き落とし日になります。お金が引き落とされれば、あなたも「株主」というわけです。

<2>株はいくらで買えるの? 馬養雅子の株入門

こんにちは。馬養雅子です。

GWは有意義に過ごされましたか?長期休暇にリフレッシュした人も多いと思います。
5月は決算発表が本格化します。それによって大きく株価が変動する時期です。

1回目 では、株を買うには証券会社の口座開設が必要ということをお伝えしました。口座を開いていざ取引開始!ところで、株はいったいいくらぐらいで買えるのでしょうか?

株を発行して事業に必要な資金を集めているのが「株式会社」。そのうち、証券取引所に登録している「上場会社」の株は、誰でも買うことができます。

上場会社の株価は新聞やネットで調べることができます。新聞で、ある会社の株価を調べたら「400」と書いてあったとします。この場合、400円で買えるということなのでしょうか。

答えはNO。株には「売買単位」というものがあって、それに株価を掛けた金額で売買されます。上場会社の約7割は、売買単位が100株です。株価が400円で売買単位が100株なら、
  400円×100株=40,000円
つまり、4万円で買えるというわけです(実際には、このほかに売買手数料がかかります)。

中には売買単位が1,000株という会社もあります。その場合は、
  400円×1000株=400,000円
となり、この会社の株を買うには40万円必要ということになります。

実際の株価はどうなっているのでしょうか。
上場会社は現在、約3,500社。そのうち、株価が100円以下の会社もあります。
株価が100円で100株単位なら、1万円で買えることになります。

一方、高いほうを見てみると、株価が6万円以上する会社があり、100株単位だと600万円ないと買えません。

このように、株価は会社によって大きく違うのですが、3500社の株価を単純に平均したものがおおむね2500円だとすると、100株単位なら25万円あれば、かなりの会社の株が買えるといえます。

買い物するとき、ふつうはできるだけ安いものを選びますよね。でも、株の場合は安ければいいというわけではありません。株価は、その会社の株を買いたい人が多ければ上がり、少なければ下がります。買いたい人が多いということは、その会社の将来性に期待する人が多いということです。ですから、株価が極端に安い会社は、何か問題があるのかもしれません。

とはいえ株価の水準は、その会社の業種や規模などによって違うので、株価が安くても将来性のある会社もあります。そうした会社を探すことも、株式投資の楽しみのひとつです。

<1>株はどこで買うの?【馬養雅子の株入門】

こんにちは。馬養雅子です。

新年度が始まり、新たな気持ちで投資を始めたいという思っている方は多いのではないでしょうか? 今回から、初心者に向けて「株のいろは」をやさしくお伝えしていきます。

第1回は、「株はどこで買うの?」です。
ある会社の株を買いたいと思ったら、どうすればよいのでしょうか。
その会社へ行って、株を売ってくださいといってもダメです。誰でも買える「上場会社」の株は証券取引所で売買されているからです。

では、証券取引所へ行けばいいのかというと、それも違います。証券取引所は会員制で、会員になっている証券会社しか、「買いたい」「売りたい」という注文を出すことができないからです。

そこで、わたしたち一般の個人投資家は、証券会社に注文を取り次いでもらいます。そのためには、証券会社に「証券総合口座」を作る必要があります。

証券会社は、町なかに店舗を構える店舗型と、インターネットだけで取引を行うネット証券の大きく2つに分かれます。

店舗型の証券会社で口座を作るには、店舗の窓口で口座開設申込書に必要事項を記入して署名・捺印し、運転免許証などの本人確認書類とマイナンバーが確認できる書類のコピーを提出します。そうすると、その日か翌日には口座が開設されます。

ネット証券の場合は、証券会社のホームページにある口座開設申し込み画面に必要事項を入力します。それを送信するか、プリントアウトして郵送すると、1週間ほどで申し込み書類が送られてくるので、署名・捺印し本人確認書類のコピーとマイナンバーが確認できる書類のコピーを添えて返送します。それから1週間ほどで口座開設のお知らせと、株取引のページにアクセスするためのIDとパスワードが送られてきます。申し込みから口座開設まで2~3週間見込んでおくとよいでしょう。
証券総合口座では株のほか、投資信託や債券なども売買できます。

証券会社は、店舗型とネット証券のどちらがよいのでしょうか。
店舗型は、窓口でいろいろ相談に乗ってもらったりアドバイスを受けたりできます。その分、株を買うときに支払う売買手数料が高めです。また基本的に、利用できるのは店舗の営業時間中に限られます。

ネット証券は、店舗のコストや人件費がかからないぶん、手数料が安くなっています。また、24時間いつでもアクセスでき、株の売買注文を出したりさまざまな情報を収集できたりします。手続きや操作の仕方などでわからないことがあったらコールセンターに電話すると教えてもらえますが、実際の売買に関するアドバイスなどは受けられず、自分で判断することになります。

どちらも一長一短あるので、自分に合ったほうを選びましょう。証券総合口座は複数開設することができるので、店舗型とネット証券の両方に口座を作って使い分けてもいいかもしれません。

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