米ドル/円相場の割安度は?これから円高・円安?【上村和弘のFX基本講座】

6186.jpg

この連載を読んでいけば、FXの経験が無い方もFXビギナーの方も一定のFXトレーダーになれる!知っておくと便利な事やFX知識として重要な事、そしてお得な情報までを解説するシリーズ【上村和弘のFX基本講座】。

米ドル/円相場の割安度は?これから円高・円安?

米国の利上げ時期が近付いている事もあり、今回は米ドル/円相場の大きな流れについて触れておきたいと思います。

現在の米ドル/円相場が割安なのか割高なのかを判断するには経済の基礎的条件(ファンダメンタルズ)を分析する事が必要ですが、分かり易い判断材料としては、長期間に掛かるチャートを見ると参考になります。

以下、2003年8月からの月足のチャート(平均足)を表示してあります。

2003年8月からの月足のチャートの画像
※引用:DMMFXの月足チャート

米ドル/円は、2011年の10月31日に75.57円の安値を付けた後に上昇を開始して、2015年6月5日に125円85銭まで円安が進みました。この間、約50円も円安に動きました。FX投資家が資産を大幅に増やした時期ですね。この頃はキャピタルゲインとインカムゲイン、ダブルで成果が出た時期です(第9回参照)。

現在、米ドル/円相場は大体111円前後。2011年末からはじまった自民党安倍政権のアベノミクスによる円安トレンドは一段落して、揺り返しの円高トレンドの様相です。そこから少し切り返しているのが現状、せめぎ合いのタイミングです。ここから切り返しが確認、平均足の反転などが見られると、大チャンス到来です。 逆に反転出来ないまま夏場に突入すると、円高のトレンドが長引く恐れがありますね。もっとも、月足の平均足では変化の兆候は出ていませんので、円高地合いが怖いところですが…。

■現在の米ドル/円相場を取り巻く情勢

為替相場の変動要因は金利・景気・株価など。その中でも、大切なポイントを簡単に押さえておきましょう。

<日米の金利差>
金利の高い通貨は利息をたくさん貰えるために高くなりやすく、日本の金利が低いままで、米国の金利が上がれば、基本米ドル高要因となります。米国の政策金利は0.5%と日本・欧州より高い。

●政策金利推移グラフ
政策金利推移グラフの画像
※引用:外為どっとコム

米国は日本より経済が好調。サブプライムローンやリーマンショックの原因を作りながら、日本や欧州よりも早く経済回復しています。そのため、先進国の中でいち早く、2015年12月に利上げを行いました。そして、今夏に2回目の利上げタイミングを計っています。

2016年6月~9月のどこかで利上げする可能性が高く、世界中の投資家が米国FRBの動向に注目しています。

■日銀の追加金融緩和

一方、日本は一向に景気が上向かないまま、いまだにデフレに苦しんでいます。期待を背負って登場した日銀黒田総裁もインフレ目標の2%をいまだに達成できません。ついにマイナス金利を実施しましたが効果は弱く、更なる追加緩和を求められています。

<世界的な経済混乱>
世界同時株安・原油価格下落・難民問題など世界は大きな問題を抱えており、経済的にも不安定さが露呈していますね。ブラジル・中国・インドなど新興国は先進国以上に株価下落や通貨安・資金流出に苦しんでいる状況。

<通貨安競争>
米国経済は好調、しかし、世界のほとんどの国は、不景気やデフレで苦しんでいますね。その不景気やデフレ解決策の一つが自国通貨を安くすること。日本のアベノミクスも金融政策で通貨安=円安を起こして経済を良くすることが一つの柱でした。しかし、全ての国を通貨安にすることは不可能!

なぜなら、通貨を安くするということは他国の通貨が高くなること。日本円が安くなるということは米ドルやユーロ・韓国ウォンなどが日本円に対して高くなるということですね。円安の場合、米ドル高に動いていることがほとんど。つまり円安にしたければ、米ドル高が必要となるので、日本だけの都合で為替相場は決められませんね。以上、簡単に記載しておきました。

相場見通しや変動要因の分析については専門家に委ねるとして、重要なタイミングに差し掛かっているだけに、夏場にかけてのドル円相場を少し見ていくと良いかと思います。

次回も【上村和弘のFX基本講座】、宜しくお願い致します。

【上村和弘のFX基本講座】バックナンバーもご覧ください!
●第1回 FXの基本
●第2回 FXって何?
●第3回 FX投資家の実状
●第4回 FX会社はどうやって儲けるのか?
●第5回 FXはぶっつけ本番で始めると損しやすい
●第6回 FXを極める第一歩:相場予測はまずチャートから!
●第7回 FXを極める第一歩:相場予測はまずチャートから!スマホ編
●第8回 平均足チャートで、これからの為替の動きを予想しよう!
●第9回 FXのスワップポイントで一石二鳥を狙う:長期投資に効果大
●第10回 数十%の利回りも可能!外貨預金より有利なFXのスワップポイント!
●第11回 ボーナス時期目前!お得なFX新規口座開設キャンペーンをチェック!
●第12回 情報の氾濫・無料セミナーでFXを学ぶ!
●第13回 キャンペーン商品で生活?!
●第14回 米国の雇用統計はFXのフィーバーデー! 月に一度のビッグイベント!
●第15回 FXは上下の動きにチャンスあり!
●第16回 円高リスクを防ぐ。FXでヘッジしましょう!
●第17回 レバレッジの上限規制、利益率向上ならハイレバレッジ!

画像一覧

執筆者

上村 和弘 (かみむらかずひろ)

アセットクラス&WEBコンサルティングLLC 代表CEO・ファウンダー 日本ファイナンシャルプランナーズ協会CFP会員、1級FP技能士 1990年 現三菱UFJモルガン・スタンレー証券入社を皮切りに、証券リテール業務や企画調査、ファンド事業等に従事。1999年より、FX事業の新規立ち上げ後、複数社での金融ネット事業の立ち上げ、事業再構築・運営等の統括マネージメントを経て2011年独立。現在、金融情報サービス事業をコアに、投資教育系、システムツールのサポート業務を行う他、シンクタンク系企業、金融システムベンダー等の顧問等を兼務する。1968年生、宮崎県出身。

上村 和弘

関連記事

関連記事

レバレッジの上限規制、利益率向上ならハイレバレッジ! 【上村和弘のFX基本講座】

FXの経験が無い方もFXビギナーの方も、この連載を読んでいけば一定のFXトレーダーになれる!知っておくと便利な事やFX知識として重要な事、そしてお得な情報までを解説するシリーズ【上村和弘のFX基本講座】。

今回は、FXブームの火付け役「レバレッジ」について、更に詳しく見ていこうと思います。

レバレッジの事は第10回で取り上げましたね。レバレッジを利用すれば、用意できるお金が少なくてもFXに挑戦できます。数万円から始めて今では大きく稼いでいる方もいらっしゃいます。このレバレッジ、きちんと法律で規制されていることをご存知でしょうか。個人投資家の口座で取引する時のレバレッジは最大25倍までに制限されており、法人口座も2017年に規制される予定です。

■レバレッジ規制はリスクを考慮

あまりに高いレバレッジで取引すると、少しの値動きで大きな利益が得られる分、損失も大きくなります。そのため投機的取引の低減を目指す為に、金融庁はレバレッジを最大で25倍までに制限しました。このレバレッジ規制により様々な意見が飛び交う事となりましたが、投資家保護という点では一定の評価をされています。

ちなみに、レバレッジ規制は25倍までなら1倍や5倍など低いレバレッジ取引に制限はなく自由。FX=ハイレバレッジ取引が義務との思い込みがある方もいらっしゃいますが、そんなことはありません。リスクを抑えた取引も出来ますので、各人のリスク許容度との兼ね合いで決めて行くと良いですね。

レバレッジによる資金効率の良さを表にして見ました。1ドル110円の時に必要な証拠金と利益率の比較です。

証拠金と利益率の画像

1万米ドルで1円の差損益を得た時の証拠金に対する利益率です。レバレッジ1倍だと1万米ドルを買う時に必要な金額は110万円。1円動いての差損益は1万円で利益率は0.9%。

これは外貨預金と同等の取引となります。そして、最大レバレッジ25倍だと必要証拠金は4.4万円。この場合、1円の変動で1万円の利益ですから、レバレッジ25倍で取引した時の証拠金に対する利益率は22.7%となります。
※現実的にはレバレッジ25倍を超えて取引を行う事が出来ない為、各FX会社はシステム上、制限を加えるように設定してあります。

下記の15分足チャートを見てください。朝の7:30頃に買いスタート、16:00頃に売れば約1円の値幅を得ることができましたね。理想的なパターンだと、約4.5万円の証拠金で1万円の利益を取れたという計算になります。

15分足チャートの画像
※引用:DMMFX(2016年5月30日の米ドル/円相場 15分足)

上記平均足の見方は第8回を確認頂ければと思いますが、少額資金から期待値の高い取引だと言えます。ところで、以前は極めて高いレバレッジが可能でした。レバレッジを生かし、高い資金効率の良い取引ができた為、最大レバレッジを200~400倍に設定することが流行りました。レバレッジ400倍だと資金効率の良さは半端なレベルではありませんね。

1万米ドルの取引に必要な金額はわずかに2750円、同じように1円の利益を得ると利益率は約364%。儲かれば、どんどん証拠金を増やしていくことができますね。ただ、あまりにも気軽にトレードできるために、無理な取引額のトレードで大きな損失を出す事例も出てきました。その辺りを背景に、レバレッジの上限を規制する法律が施行されたのが2011年8月1日、以降レバレッジは上限25倍に決まったのです。

もっとも、この法規制は、あくまでも個人投資家に限定されていました。法人投資家は投資やFXに対する知識を持ちリスクも分かっているだろうという事で、制限は行われずという状態が続きました。その為、個人投資家がハイレバレッジを行うため、会社を設立し、法人としてレバレッジ規制から逃れる例が急増しました。

しかし、法人顧客は、個人よりも取引額が大きく、万一の損失リスクが高いことから、投資家保護&FX業者のリスク管理の観点からレバレッジ規制を行う方向が進んできました。来年(2017年中)に実施される予定ですが、取引通貨ごとに倍率が決まりそうな報道となっています。最終的に、どのように固まるか分かりませんが、個人投資家による法人成りといった動きが少なくなる半面、海外FX業者への資金流出が増えてくる事でしょう。さらなるリスク管理態勢の強化に期待されます。

次回も【上村和弘のFX基本講座】、宜しくお願い致します。

【上村和弘のFX基本講座】バックナンバーもご覧ください!
●第1回 FXの基本
●第2回 FXって何?
●第3回 FX投資家の実状
●第4回 FX会社はどうやって儲けるのか?
●第5回 FXはぶっつけ本番で始めると損しやすい
●第6回 FXを極める第一歩:相場予測はまずチャートから!
●第7回 FXを極める第一歩:相場予測はまずチャートから!スマホ編
●第8回 平均足チャートで、これからの為替の動きを予想しよう!
●第9回 FXのスワップポイントで一石二鳥を狙う:長期投資に効果大
●第10回 数十%の利回りも可能!外貨預金より有利なFXのスワップポイント!
●第11回 ボーナス時期目前!お得なFX新規口座開設キャンペーンをチェック!
●第12回 情報の氾濫・無料セミナーでFXを学ぶ!
●第13回 キャンペーン商品で生活?!
●第14回 米国の雇用統計はFXのフィーバーデー! 月に一度のビッグイベント!
●第15回 FXは上下の動きにチャンスあり!
●第16回 円高リスクを防ぐ。FXでヘッジしましょう!

FXのスワップポイントで一石二鳥を狙う:長期投資に効果大!【上村和弘のFX基本講座】

アセットクラス&WEBコンサルティングの上村です。

この連載では、FXの経験の無い方も、FXビギナーの方もこの連載を読んでいけば、一定のFXトレーダーになれる、知っておくと便利な事、知識として大切な事、お得な事まで解説するシリーズ。

FXは、いわゆる短期投資家・トレーダーと呼ばれる一部の人だけの特別な金融商品ではありません。数か月や1年に一回しか売買せずに長期保有を目的とする人達も利用しています。外貨預金よりも、少しだけレバレッジを上げて運用するのです。この10年、長期投資の方法で資産を大幅に増やした方も多く見られています。

資産運用には、大きく分けて二つの利益を得る方法があります。キャピタルゲイン(=値上がりや値下がりなどの価格変動から利益を得る)と、インカムゲイン(=株の配当や預金の利息など配当・金利から利益を得る)です。

この二つを利用することが、お金に働いてもらうこと。キャピタルゲインとインカムゲインどちらか一方だけを狙うのではなく、両方を狙う事も一考です。

スワップポイントは、通貨の金利差を受け払いすることで発生しますが、通貨の金利差が大きい程、金額が多くなります。しかも、このスワップポイントは毎日付与されます。
レバレッジを掛けているだけに、少額の投資金ながら大きなスワップポイントが期待出来ますので魅力的です。
スワップポイント解説画像
各国通貨の政策金利一覧:2016年5月18日
・日本:0.10%
・米国:0.50%
・豪州(オーストラリア):1.75%
・NZ(ニュージーランド):2.25%

通貨の金利差が大きい国を例に金利差を見てみましょう。
★通貨間の金利差=NZ(2.25%)-日本(0.10%)=2.15%

※厳密には通貨間の金利差=スワップポイントではありません。スワップポイントは、ポジションを持ち越す際に通貨間の金利差分を調整しているもので、同じにはなりません。

日本とニュージーランドの金利差は2.15%、ということは…FXでニュージーランドの通貨であるNZドルを保有すれば、この2.15%相当のスワップポイントを貰えるということ。しかもレバレッジを掛けている為、大きなインカムゲインとなります。

例えば、東京金融取引所のホームページに掲載されているスワップポイントの金額を見てみましょう。1万通貨を保有時のスワップポイントは下記の通り。
 ※各国の金利は変動するため、受取・支払のスワップポイントも毎日変化します。

スワップポイントレート画像

例えば、資金1口当たり33,000円で豪ドル円の買い取引を始めたとしましょう。1日39円のスワップポイントが付与、6ヶ月後には7,020円のスワップポイントが付与される計算です。計算の簡素化の為に1日39円のスワップポイントを固定して計算してありますが、大きなインカムゲインだと言えます。期間収益に掛かる利回りとしては21.2%程、レバレッジの恩恵を受けている格好です。

また、7,020円分の収益を考えると、約70銭分の値下がりに対応できる値幅となります。(インカムゲイン分で値下がり分を相殺する意)

余裕資金を確保した上で、このような取引を行うと価格変動リスクを和らげる効果が有ります。タイミングにもよりますが、大きく円高が進行した後のFX長期投資は検討の一つになります。キャピタルゲインで儲けて、インカムゲインで儲けて、そんな投資家が2012年~14年には多く見られました。また、そういう時代が来るかも知れません。

■長期投資の注意点
FXは大きな利益が出る半面、それ以上に損失を被る恐れもあります。長期間保有する目的でも、途中で決済し終了という事も起こり得ますので、余裕資金を持った対応が必須となります。スワップポイントの利益以上に、為替相場の変動で損失が出る可能性も有りますので注意が必要です。リスク管理対策で回避できる部分も有りますが、その辺の内容は今後紹介したいと思います。

今回は、スワップポイントに関する一回目の記事でした。そのため簡単な概要をお伝えしておきました。イメージの良いスワップポイントですが、高金利通貨を買い・低金利通貨を売るとスワップポイントを受取れますが、逆に高金利通貨を売り・低金利通貨を買うとスワップポイントを支払う必要が出てきます。また長期間での運用メリットも、相応のリスクが有りますので、初心者のうちは少額から余裕を持った取引が推奨されます。

FXの長期投資のイメージが掴めましたか?
次回は、スワップポイントを掘り下げて、期待利回りとの関係について触れて行きます。

【上村和弘のFX基本講座】バックナンバーもご覧ください!
●第1回 FXの基本

●第2回 FXって何?

●第3回 FX投資家の実状

●第4回 FX会社はどうやって儲けるのか?

●第5回 FXはぶっつけ本番で始めると損しやすい

●第6回 FXを極める第一歩:相場予測はまずチャートから!

●第7回 FXを極める第一歩:相場予測はまずチャートから!スマホ編

●第8回 平均足チャートで、これからの為替の動きを予想しよう!

FXの基本【上村和弘のFX基本講座】

はじめまして、アセットクラス&WEBコンサルティングの上村です。

この連載では、FXに掛かる全体的な事柄について、FXとは何?から、これからFXを始める方、経験のある方まで含めて知っておくと大変便利な事、知識として大切な事、お得な事まで述べて行きます。FXのテクニックやFXツールの生かし方等にも触れて行きますので、楽しみに購読ください。宜しくお願い致します。

私は長くFX業務に携わっていたこともあり、一定の造詣を持ち合わせています。ユーザーからの視点と運営側から見た視点の両面から、FX業界の疑問や裏側を含めてレポートしていきたいと思います。FXの経験の無い方も、FXビギナーの方も本連載を読んでいけば、一定のFXトレーダー?になれる筈です。これからの「FX基本を学ぶ」にご期待ください。

FXは、1998年4月の外為法改正をきっかけにして始まった金融商品。改正前は、外国為替を扱えるのは一部の銀行に限られていました。そのため、普通の個人が外貨に投資する場合、外貨預金など限られた商品しか選べませんでした。

しかし、日本の金融市場を自由化し競争力を高めるための一つとして、改正された外為法が外貨投資の世界に【FX】という大きな革新を起こしました。いわゆる規制緩和=金融ビッグバンで登場した新しいビジネスです。私がFX事業を立ち上げた時は1999年、日本国内で4社目でした。

アベノミクスの三本の矢の一つ、成長戦略で規制緩和による経済成長があげられているのは、規制緩和で新たな産業が生まれる可能性があるから。FXのように成功するビジネスが生まれるかどうかにアベノミクスの将来はかかっていますね。

さて、FXの話に戻ると、1998年にスタートしたFXは、他の外貨投資に比べてメリットが大きく、投資家の支持を受けながら成長していきます。

●FXの口座数や預り証拠金は毎年のように増加
■2004年~2015年のFX口座数(データ:矢野経済研究所)
2004年~2015年のFX口座数のグラフ
FXの市場規模を調査している矢野経済研究所のデータによると、2015年3月末の口座数は約531万。預り証拠金額は1兆3,176億円。

■2004年~2015年のFX預り証拠金額(データ:矢野経済研究所)
2004年~2015年のFX預り証拠金額のグラフ
リーマンショックの影響を受けた2009年3月期のみ、預り証拠金は前年度から減少。それ以降は、毎年増加しています。

ちなみに、野村証券の調査によると、2015年3月末で個人が保有している外貨資産(外貨預金、外貨建債券・信託)の総合計は43.7兆円。外貨資産を個人金融資産全体から見ると2.6%とまだ少ない金額で、これからの成長も期待できます。

FXの預り資産は、外貨建て資産全体から見るとわずか3%。なのに、外貨預金をはるかに超えるスピードで口座数や預り証拠金が増えているのは、何といってもその優れた商品設計に秘密があります。

今まで、外貨預金や外貨MMFで、米ドルやユーロに投資していたユーザーが、FXを始めた場合、その便利さや取引手数料の安さにびっくり。時には、何かの間違いじゃないか?別に手数料を取られるのじゃないか?としばしば疑いの眼で質問されることもある位、その商品設計・サービスに目が引きます。次回以降で、商品設計・サービスをじっくりとご紹介していきます。

FXって何?【上村和弘のFX基本講座】

アセットクラス&WEBコンサルティングの上村です。

この連載では、FXに関わる知っておくと便利な事、知識として大切な事、お得な事まで解説していきます。FXの経験の無い方も、FXビギナーの方もこの連載を読んでいけば、一定のFXトレーダーになれる筈です。そしてFXのテクニックやFXツールの生かし方等にも触れていきますので、すでにFXをされている方にとっても役に立つはずです。では、今回の「FX基本を学ぶ」をはじめます。

●FXって何?
FXは、米ドルやユーロなどの外貨を売買する取引、いわゆる外国為替取引の一つ。他に、私達にとって身近な外国為替取引は、海外旅行時に行う外貨の両替・外貨預金などがありますね。外国為替取引の中でもFXは、売買差益を狙う目的や米ドル・ユーロ・豪ドルなど外貨で資産を保有したい方などが利用できる金融商品。個人向けの外国為替取引の中で、FXは利便性の高さが魅力です。

●ここが魅力!FX5つの特徴
■レバレッジ効果:少額の資金で大きな取引
少ない資金で大きな取引をすることを【レバレッジ】と呼びます。預けた証拠金を担保に、FXは最大25倍までのレバレッジを効かせることができ、ビギナー・若くて投資資金が少ない方も投資の醍醐味を味わえます。
※少額の資金で大きなリターンを狙える反面、大きな損失となる可能性があります。

■リアルタイム:24時間取引できる
外国為替相場は、土日を除き、24時間動いているためリアルタイム感を味わえます。普通の会社員や自営業の方ですと、株式市場が開いている時間帯は、仕事中で参加できない方がほとんどでしょう。その点、FXは朝・昼・夜と自分の都合の良い時間に参加出来る他、値動きと損益が変化していく感覚を存分に体験できます。

■金利差を貰える:スワップポイント
通貨間の金利差を貰えるスワップポイントは、ポジション(持っている状況)を保有していれば毎日差し引きされます。外貨預金の金利に相当し、貰える金額は外貨預金よりFXのスワップポイントの方が上。例えば、豪ドル/円の買いポジションを持つと、豪ドルの金利から日本円の金利を差し引いた金額を受け取れます。

■円高・円安どちらでも利益を狙える:外貨売り(ショート)からの取引
外貨預金は、米ドルやユーロなど外貨を買うことしかできません。円安局面だと外貨預金でもいいのですが、何年も円高トレンド(流れ)が続くと外貨預金は損失が出るばかり。FXは、米ドルやユーロを売る(ショート)からの取引もできるため、円安だけでなく円高の場面でも利益を狙うことができる他、保険つなぎ的にも活用できます。

■低い取引コスト:外貨預金の数十分の一から数百分の一
FXの取引コストは、往復で1銭程度(米ドル/円)。つまり、為替相場が1銭以上動けば、利益が生じるっていうことです。大手銀行の外貨預金だと往復2円(200銭)コストが発生する為、最低でも2円は動かないと利益が出ません。1対200も取引コストに差があれば、外貨預金からFXへとコスト意識に敏感な投資家達が流れるのも当たり前ですね。。。
※銀行・FX会社により取引コストは異なります。

次回は、FX投資の実状について紹介していきます。

【上村和弘のFX基本講座】バックナンバーもご覧ください!
●第1回 FXの基本

ランキング