円高リスクを防ぐ。FXでヘッジしましょう!【上村和弘のFX基本講座】

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FXの経験が無い方もFXビギナーの方も、この連載を読んでいけば一定のFXトレーダーになれる!知っておくと便利な事やFX知識として重要な事、そしてお得な情報までを解説するシリーズ【上村和弘のFX基本講座】。

外貨預金を持っていると、円安でホクホク、円高でドキドキ。為替相場が円高に進むと、保有している外貨が目減りしていきます。こんな時、何か対策はないのかと思いませんか?

ただただ我慢する…、いいえ、違います。そこで今回ご紹介するのがリスクヘッジ(損失回避、以降、ヘッジ)の手法です。「外貨預金の円高対策」それがFXによる外貨預金ヘッジ。前回の第15回ご紹介しました円高で売り(ショート)を活用すれば、円高で大事なお金が減っていくのを、ただ見ているだけという事を防ぐことが出来ます。

■外貨預金をFXでヘッジする方法

外貨預金は、米ドルやユーロ・豪ドルを保有するため、外貨高・円安で利益が出る一方、外貨安・円高で損失が出る金融商品。日本より金利の高い外貨を保有して、金利収益と外貨高による為替差益を狙うのが基本です。ただ、外貨預金の問題は2つ。

1.取引時の手数料が高い為、少しの変動で売買するとコスト負けしてしまうこと!
2.円高時に差損が生じても対応しにくいこと!

円高が止まらなければ外貨を売り、日本円に戻すことが検討されます。しかし、一時的な円高トレンドの判断の中で処分するのはもったいないという事で、ただ放置する投資家の方も多くなります(=「塩漬け」と言います)。余裕資金の有る方では、長期投資を基本戦略に我慢していく方法も一つですが、何かしらの対応を考える(考えたい)方も多いですね。このような他力に任せる考え方の半面で、自力でアクションを起こしていくのが、FXを活用した外貨預金の目減りカバー「ヘッジ手法」です。

やり方はカンタン、円高での損失を防ぐ為に、その通貨をFXで売るだけ。すると、外貨預金とFXで損益を相殺することができます。例えば、銀行で米ドルの外貨預金を1万ドル(約110万円)持っていて満期は1年後としましょう。為替相場は円高トレンドなので、損失を防ぐために一時的にヘッジをしたい。この場合、外貨預金の保有額にあわせて、FX会社でFXの売りポジションを持つと良いのです。

1万米ドル保有している場合は、米ドル/円の売りポジションを1万ドル分持ちます。すると、保有している外貨預金は、円高により損失が出ますが、FXの売りポジションは利益が出ますので、差し引き合計するとゼロとなります。イメージ図は以下の通り。

為替相場の円高状況の画像

予想に反して、円安に進んだとしても元の外貨預金がプラスですので、為替相場の変動による損益自体が無くなります。
為替相場の円安状況の画像

このように積極的に攻め続ける局面から、状況に応じて守りの局面へと修正を行う事がFXでは可能となります。しかも、投資金となる取引証拠金は4~5万円で行えるため、リスク回避行動として生かせる施策だと言えます。

■スワップポイント分はマイナス!

ヘッジを行うに際しての注意点はスワップポイントが発生するという事。外貨預金で得られる金利よりも、FXの売りポジションで差し引かれるスワップポイントの方が概ね高い為、ヘッジを続けているとスワップポイントから受け取れる金利を差し引いた分だけマイナスになります。これは外貨預金をFXでヘッジするときのコストと考えると良いでしょう。そのため、一時的な円高に対するリスクヘッジが終われば、FXの売りポジションを決済してヘッジを外して行かなければなりません。為替相場がせっかく円安に動いても利益を得られずではもったないですから。以上、今回はヘッジに付いて触れてみました。

次回は話題のレバレッジ規制について書きたいと思います。次回も【上村和弘のFX基本講座】、宜しくお願い致します。

【上村和弘のFX基本講座】バックナンバーもご覧ください!
●第1回 FXの基本
●第2回 FXって何?
●第3回 FX投資家の実状
●第4回 FX会社はどうやって儲けるのか?
●第5回 FXはぶっつけ本番で始めると損しやすい
●第6回 FXを極める第一歩:相場予測はまずチャートから!
●第7回 FXを極める第一歩:相場予測はまずチャートから!スマホ編
●第8回 平均足チャートで、これからの為替の動きを予想しよう!
●第9回 FXのスワップポイントで一石二鳥を狙う:長期投資に効果大
●第10回 数十%の利回りも可能!外貨預金より有利なFXのスワップポイント!
●第11回 ボーナス時期目前!お得なFX新規口座開設キャンペーンをチェック!
●第12回 情報の氾濫・無料セミナーでFXを学ぶ!
●第13回 キャンペーン商品で生活?!
●第14回 米国の雇用統計はFXのフィーバーデー! 月に一度のビッグイベント!
●第15回 FXは上下の動きにチャンスあり!

画像一覧

執筆者

上村 和弘 (かみむらかずひろ)

アセットクラス&WEBコンサルティングLLC 代表CEO・ファウンダー 日本ファイナンシャルプランナーズ協会CFP会員、1級FP技能士 1990年 現三菱UFJモルガン・スタンレー証券入社を皮切りに、証券リテール業務や企画調査、ファンド事業等に従事。1999年より、FX事業の新規立ち上げ後、複数社での金融ネット事業の立ち上げ、事業再構築・運営等の統括マネージメントを経て2011年独立。現在、金融情報サービス事業をコアに、投資教育系、システムツールのサポート業務を行う他、シンクタンク系企業、金融システムベンダー等の顧問等を兼務する。1968年生、宮崎県出身。

上村 和弘

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FXは上下の動きにチャンスあり!【上村和弘のFX基本講座】

FXの経験が無い方もFXビギナーの方も、この連載を読んでいけば一定のFXトレーダーになれる!知っておくと便利な事やFX知識として重要な事、そしてお得な情報までを解説するシリーズ【上村和弘のFX基本講座】。

円安になると予想すれば買い(=ロング)、円高は売り(=ショート)、FXトレードで利益を得る方法として、第9回第10回ではスワップポイントの事をお話ししました。インカムゲインとしての魅力についてご理解頂けましたか。

ところで、FXには利益獲得手段として、為替レートの変動で利益を得るキャピタルゲインがあります。スワップポイントとの両得を狙うこともできますので魅力ある金融商品だと言えますが、今回は為替相場の動きを予想して売買するキャピタルゲイン狙いでの内容について掘り下げて見たいと思います。世の中には、月間数百万以上を稼ぐセミプロトレーダーもいますからね。

■為替相場の変動で利益を得るには、「外貨の買い(ロング)」「売り(ショート)」を選択!

為替相場の変動で利益を得ることや損することを為替差損益といいます。また、FXで外貨を保有することをポジションを持つ」といいます。米ドル/円を買うと米ドル/円の買いポジションを持っていることになり、決済してポジションが無くなるまで、米ドル/円の変動により、利益や損失が生じます。そして、FXが外貨預金と違う点、それは円安だけではなく円高になっても利益を狙える方法があります。買い(ロング)と売り(ショート)という二つの手法です。

■買い=ロングポジション:ドル高・円安に動くと儲かる
■売り=ショートポジション:ドル安・円高に動くと儲かる

下記は、米ドル/円の日足チャートです。これから、米ドル/円がどちらに動くと思いますか?

米ドル/円の日足チャートの画像
※引用:GMOクリック証券

為替レートが円安に動くと予想すれば、買いポジションを持ってください。逆に円高に動くと予想すれば、売りポジションを持ちます。

為替レートの説明画像

下がっても上がっても利益を狙えるというのは心理的にも有利です。円安だけしか利益を狙えないと、円安に動いて欲しいという思いから、予想も外れやすくなります。外貨預金で損を抱えたまま長期間保有している方がいますが、FXであれば柔軟な対応やヘッジ(保険つなぎ)の意味で「売り」を行う事も出来ますね。この辺りは別の機会に触れて行きますが、FXには様々なチャンスがあり、機会損失を回避できます。

■FXの基本的な計算式 (売値-買値)×取引数量=損益

<FXの利益計算>
1ドル=100円の時に、円安になると予想して1万通貨の買いポジションを持った場合。
(1)予想通りに円安に動くと利益:100円から110円に上昇
(110円-100円)×1万通貨=10万円
(2)予想と逆に円高に動くと損失:100円から95円に下落
(95円-100円)×1万通貨=-5万円

為替相場を予想する前にこの利益計算式をしっかりと身に付けましょう。実際にポジションを持つとトレードシステムが自動的に計算してくれますが、ある程度自分で計算できた方が成績が上がるかと思います。利食いや損切りする時の判断スピードが速くなりますからね。自分の予想通りに動けば利益を得られ、逆に動けば損失となるのがFX。ポジションの損益を見ていると、リアルタイムに金額が変わっていくので、スリリングで面白い筈です。

為替変動による利益追求、基本的な考え方は株式でも同じですので覚えておかれると良いでしょう。次回も【上村和弘のFX基本講座】、宜しくお願い致します。

【上村和弘のFX基本講座】バックナンバーもご覧ください!
●第1回 FXの基本
●第2回 FXって何?
●第3回 FX投資家の実状
●第4回 FX会社はどうやって儲けるのか?
●第5回 FXはぶっつけ本番で始めると損しやすい
●第6回 FXを極める第一歩:相場予測はまずチャートから!
●第7回 FXを極める第一歩:相場予測はまずチャートから!スマホ編
●第8回 平均足チャートで、これからの為替の動きを予想しよう!
●第9回 FXのスワップポイントで一石二鳥を狙う:長期投資に効果大
●第10回 数十%の利回りも可能!外貨預金より有利なFXのスワップポイント!
●第11回 ボーナス時期目前!お得なFX新規口座開設キャンペーンをチェック!
●第12回 情報の氾濫・無料セミナーでFXを学ぶ!
●第13回 キャンペーン商品で生活?!
●第14回 米国の雇用統計はFXのフィーバーデー! 月に一度のビッグイベント!

平均足チャートで、これからの為替の動きを予想しよう!【上村和弘のFX基本講座】

アセットクラス&WEBコンサルティングの上村です。

この連載では、FXの経験の無い方も、FXビギナーの方もこの連載を読んでいけば、一定のFXトレーダーになれる、知っておくと便利な事、知識として大切な事、お得な事まで解説するシリーズ。

自分の予想が当たることの面白さを知らないと、続けようにも熱が入りません。はじめての方が値動きのチャートを眺めても、分かるのは過去の動きだけ。これからどう動くのか分かりませんよね。

そこで、簡単な予想ができるように平均足チャートをおススメします!。平均足チャートを見ると、大まかな流れや方向性が分かりますので、初心者でもイメージが付きます。何となく上がりそうだ…、下がりそうだ…、停滞しそうだ等。

まずは、100%当てようと思って予想するのではなく、どちらかというと上昇の確率が高いのではないか、という曖昧な予想でOKですのでご覧ください。例えば、野球の試合で明日はエースが先発し、打撃陣も好調な巨人が勝つ確率が高い、と予想するイメージが近いかも。

■チャートタイプを平均足に
さて、前回、「FXを極める第一歩:相場予測はまずチャートから!スマホ編」でDMMFXでのチャートをお伝えしましたね。スマフォのアプリでチャートを開いてみましょう。(※今回はアンドロイド版でご説明します。iPhone版もございます。)

DMMFXアンドロイドアプリのチャート画像
※引用:DMMFX(米ドル/円の1分足チャート)

まず、一番下の設定メニューから、平均足に切り替えれます。

平均足に変更すると、上昇と下落が鮮明に表示されます。上の画像を見ていただくと分かりますが、赤=上昇、青=下落がローソク足より連続して続くために、相場がどちらの方向を向いているかが簡単に分かります。初心者の方でも、ビジュアル的に、これなら流れが分かりますよね。これが平均足の特徴、細かい動きを排除して、方向性を確認出来るチャートタイプです。投資の成功率が上がる武器となります。

FXを勉強する場合、ローソク足を学んでから平均足というのがセオリー。しかし、本連載は、あえて平均足からチャートを紹介します。その方が楽しく学べるはず。※ローソク足とは、日本独自のチャートで、4本の値段(始値・高値・安値・終値)を表現したもの。一定期間の節目が把握できるチャートです。

■平均足で未来を予想するためのセオリー
難しいことは抜きにして、3つのセオリーと一つの注意点だけ覚えてください。

☆陽線(赤線)が出ている間は引き続き上昇しやすい=買い狙いの時期(上記画像の左側四角部分)
☆陰線(青線)が出ている間は引き続き下落しやすい=売り狙いの時期(上記画像の右側四角部分)
☆四角い棒の長さが短い場合は方向転換や迷いの時期=流れが変わったり、勢いが出る時期(上記画像の丸部分)
※注意点:平均足は通常のローソク足と違い現在値を表示しません。

計算式上、平均した値段から算出する為ですが、最新の価格を見る場合は、価格レート画面や別にローソク足チャートを表示すると良いでしょう。

平均足の見方として、赤線が出ていれば、そのまま上昇し続ける可能性が高くなります。これでタイミングを見て行くと良いですね。とはいえ、いつまでも上昇は続きません。どこかで下落しますので、そういった動きや変化をイメージして下さい。

ほら、上のチャート画像から15分経ちました。すでに価格が動いているのが分かりますね、3つのセオリー通りになっているのが確認されます。

DMMFXアンドロイドアプリ米ドル/円の1分足チャート画面
※引用:DMMFX(米ドル/円の1分足チャート)

実際のチャートで3つのセオリーを試してみましょう。あなた自身のFXトレードシステムで、米ドル/円の短期(1分足or5分足)チャートをしばらく眺めてください。そして、上がるか・下がるか・横ばいかを予想してドキドキワクワク感を体験してください。

1分足や5分足といった時間軸が短いチャートを利用すると結果がすぐに出るので楽しめますよ。考え方としては、短時間でも長期の予想もチャート分析の原理原則は変わりません。先々利益を上げる投資家を目指して、平均足を使った予想を行ってみましょう。

次回は、取引ツールについて触れてみたいと思います。

【上村和弘のFX基本講座】バックナンバーもご覧ください!
●第1回 FXの基本

●第2回 FXって何?

●第3回 FX投資家の実状

●第4回 FX会社はどうやって儲けるのか?

●第5回 FXはぶっつけ本番で始めると損しやすい

●第6回 FXを極める第一歩:相場予測はまずチャートから!

●第7回 FXを極める第一歩:相場予測はまずチャートから!スマホ編

FXって何?【上村和弘のFX基本講座】

アセットクラス&WEBコンサルティングの上村です。

この連載では、FXに関わる知っておくと便利な事、知識として大切な事、お得な事まで解説していきます。FXの経験の無い方も、FXビギナーの方もこの連載を読んでいけば、一定のFXトレーダーになれる筈です。そしてFXのテクニックやFXツールの生かし方等にも触れていきますので、すでにFXをされている方にとっても役に立つはずです。では、今回の「FX基本を学ぶ」をはじめます。

●FXって何?
FXは、米ドルやユーロなどの外貨を売買する取引、いわゆる外国為替取引の一つ。他に、私達にとって身近な外国為替取引は、海外旅行時に行う外貨の両替・外貨預金などがありますね。外国為替取引の中でもFXは、売買差益を狙う目的や米ドル・ユーロ・豪ドルなど外貨で資産を保有したい方などが利用できる金融商品。個人向けの外国為替取引の中で、FXは利便性の高さが魅力です。

●ここが魅力!FX5つの特徴
■レバレッジ効果:少額の資金で大きな取引
少ない資金で大きな取引をすることを【レバレッジ】と呼びます。預けた証拠金を担保に、FXは最大25倍までのレバレッジを効かせることができ、ビギナー・若くて投資資金が少ない方も投資の醍醐味を味わえます。
※少額の資金で大きなリターンを狙える反面、大きな損失となる可能性があります。

■リアルタイム:24時間取引できる
外国為替相場は、土日を除き、24時間動いているためリアルタイム感を味わえます。普通の会社員や自営業の方ですと、株式市場が開いている時間帯は、仕事中で参加できない方がほとんどでしょう。その点、FXは朝・昼・夜と自分の都合の良い時間に参加出来る他、値動きと損益が変化していく感覚を存分に体験できます。

■金利差を貰える:スワップポイント
通貨間の金利差を貰えるスワップポイントは、ポジション(持っている状況)を保有していれば毎日差し引きされます。外貨預金の金利に相当し、貰える金額は外貨預金よりFXのスワップポイントの方が上。例えば、豪ドル/円の買いポジションを持つと、豪ドルの金利から日本円の金利を差し引いた金額を受け取れます。

■円高・円安どちらでも利益を狙える:外貨売り(ショート)からの取引
外貨預金は、米ドルやユーロなど外貨を買うことしかできません。円安局面だと外貨預金でもいいのですが、何年も円高トレンド(流れ)が続くと外貨預金は損失が出るばかり。FXは、米ドルやユーロを売る(ショート)からの取引もできるため、円安だけでなく円高の場面でも利益を狙うことができる他、保険つなぎ的にも活用できます。

■低い取引コスト:外貨預金の数十分の一から数百分の一
FXの取引コストは、往復で1銭程度(米ドル/円)。つまり、為替相場が1銭以上動けば、利益が生じるっていうことです。大手銀行の外貨預金だと往復2円(200銭)コストが発生する為、最低でも2円は動かないと利益が出ません。1対200も取引コストに差があれば、外貨預金からFXへとコスト意識に敏感な投資家達が流れるのも当たり前ですね。。。
※銀行・FX会社により取引コストは異なります。

次回は、FX投資の実状について紹介していきます。

【上村和弘のFX基本講座】バックナンバーもご覧ください!
●第1回 FXの基本

FXの基本【上村和弘のFX基本講座】

はじめまして、アセットクラス&WEBコンサルティングの上村です。

この連載では、FXに掛かる全体的な事柄について、FXとは何?から、これからFXを始める方、経験のある方まで含めて知っておくと大変便利な事、知識として大切な事、お得な事まで述べて行きます。FXのテクニックやFXツールの生かし方等にも触れて行きますので、楽しみに購読ください。宜しくお願い致します。

私は長くFX業務に携わっていたこともあり、一定の造詣を持ち合わせています。ユーザーからの視点と運営側から見た視点の両面から、FX業界の疑問や裏側を含めてレポートしていきたいと思います。FXの経験の無い方も、FXビギナーの方も本連載を読んでいけば、一定のFXトレーダー?になれる筈です。これからの「FX基本を学ぶ」にご期待ください。

FXは、1998年4月の外為法改正をきっかけにして始まった金融商品。改正前は、外国為替を扱えるのは一部の銀行に限られていました。そのため、普通の個人が外貨に投資する場合、外貨預金など限られた商品しか選べませんでした。

しかし、日本の金融市場を自由化し競争力を高めるための一つとして、改正された外為法が外貨投資の世界に【FX】という大きな革新を起こしました。いわゆる規制緩和=金融ビッグバンで登場した新しいビジネスです。私がFX事業を立ち上げた時は1999年、日本国内で4社目でした。

アベノミクスの三本の矢の一つ、成長戦略で規制緩和による経済成長があげられているのは、規制緩和で新たな産業が生まれる可能性があるから。FXのように成功するビジネスが生まれるかどうかにアベノミクスの将来はかかっていますね。

さて、FXの話に戻ると、1998年にスタートしたFXは、他の外貨投資に比べてメリットが大きく、投資家の支持を受けながら成長していきます。

●FXの口座数や預り証拠金は毎年のように増加
■2004年~2015年のFX口座数(データ:矢野経済研究所)
2004年~2015年のFX口座数のグラフ
FXの市場規模を調査している矢野経済研究所のデータによると、2015年3月末の口座数は約531万。預り証拠金額は1兆3,176億円。

■2004年~2015年のFX預り証拠金額(データ:矢野経済研究所)
2004年~2015年のFX預り証拠金額のグラフ
リーマンショックの影響を受けた2009年3月期のみ、預り証拠金は前年度から減少。それ以降は、毎年増加しています。

ちなみに、野村証券の調査によると、2015年3月末で個人が保有している外貨資産(外貨預金、外貨建債券・信託)の総合計は43.7兆円。外貨資産を個人金融資産全体から見ると2.6%とまだ少ない金額で、これからの成長も期待できます。

FXの預り資産は、外貨建て資産全体から見るとわずか3%。なのに、外貨預金をはるかに超えるスピードで口座数や預り証拠金が増えているのは、何といってもその優れた商品設計に秘密があります。

今まで、外貨預金や外貨MMFで、米ドルやユーロに投資していたユーザーが、FXを始めた場合、その便利さや取引手数料の安さにびっくり。時には、何かの間違いじゃないか?別に手数料を取られるのじゃないか?としばしば疑いの眼で質問されることもある位、その商品設計・サービスに目が引きます。次回以降で、商品設計・サービスをじっくりとご紹介していきます。

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