Googleストリートビューの登山道がすごい!0円から始める「妄想登山」のススメ

このレシピを実行して

20,000貯まる!
<材料>

・Googleストリートビュー

<Point>

1忙しくて山に行けないときのストレス解消に

2山行前のシミュレーション・遭難対策にも最適

3現地で「これGoogleストリートビューで見たやつだ!」とデキる山男or山ガール気分になれる

※東京⇔八ヶ岳エリアの往復交通費、山荘宿泊代を概算

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今年は雪解けが例年以上にすすみ、すでに山岳地帯は夏山の様相を呈してきました。登山好きとしては気持ちがはやって仕方がない、今日このごろ野口五郎岳(北アルプス・標高2,924m)です。

●登山前にGoogleストリートビューでシミュレーション!

本格的な夏登山シーズン到来を前にして、はやる気持ちをおさえきれない方にオススメしたいのは「妄想登山」。一円もお金もかからない上に、事前調査にも最適です。

登山地図を広げてタイムテーブルを計算したり、今シーズンいち早く登山をしてきた人のヤマレコを読んだり、登山雑誌で山の記事を読み漁ったりするのもいいのですが、もっとも優れたシミュレーションツールは、Googleストリートビューの登山道ビューでしょう。

●南八ヶ岳の最高峰・赤岳を妄想登山してみた

来月中旬に南八ヶ岳の赤岳(標高2,899m)登山を控えているので、「地蔵尾根」経由がいいか、それとも「文三郎尾根」がいいか、山と高原地図とにらめっこしながら、ヤフー知恵袋や、人が書いたブログ記事等で検討を重ねていた時のこと。

ふと思い立ってGoogleマップやGoogleアースを覗いてみたところ、なんと赤岳山頂までの詳細なストリートビューが公開されているではありませんか!どれだけハシゴが急か、どの程度くさり場が連続するか、どちらの尾根が痩せて切れ落ちているか、見晴らしが優れた道はどちらか、360°見渡せるストリートビューで検討することが可能なのです。

検討した結果、山頂直下はどちらも痩せていて高度感にはビビるものの、赤岳や阿弥陀岳の眺望が良い「地蔵尾根」で登ってみようと思いました。

●「あ!ここGoogleストリートビューで見たところだ!」

Googleストリートビューの登山道を見る限り、分岐となる道標もはっきりと写っていますし、登山道がどれだけ整備されているのか、またどれほどの急登なのか、おおよその見当がつきました。

「雨の日はこの辺りぬかるんでそうだなー」
「このへんはガレてて滑りやすそうだから気をつけないと」
「この急登はしんどいぞ……」
「稜線に出たら高度感がすごいからあまり振り返らないでおこう」

などなど、かなり詳細な部分まで明確にわかるので、危険予測もある程度可能です。きっと登山中は「あ!ここGoogleストリートビューで見たところだ!」と某学習教材マンガのような「できる山男or山ガール」のような気分になれることでしょう。

●感動は実物には敵わない?

登山をしない人にとってもGoogleストリートビューは山へ行った気になれる素晴らしいツールです。しかし実物の景色を見る前にストリートビューで見てしまうと、実際に行った時の感動が台無しになるのでは?

とお思いの方もいるかもしれませんが、心配ご無用。先日ハイキングした尾瀬ヶ原のストリートビューを見ましたが、360°を見渡せる感動はありますが、実物の尾瀬ヶ原を歩いたときに感じた「澄んだ空気」「解放感」「木や花が放つ匂いとオーラ」「川のせせらぎ」「野鳥のさえずり」「至仏・燧など山々の迫力」等々、ストリートビューと実際の風景とは比べ物になりませんでした。

書いてきた内容と若干矛盾しますが、やっぱり登山は現場に行ってこそ。妄想で登ったつもりにはなれますが、経験値は上がりませんし、筋肉痛にもなりません。

結論!

「Googleストリートビューを捨てよ、山へ出よう」(寺山修司風)

画像一覧

執筆者

立見 香

出身地・群馬と居住地・埼玉の粉食文化をこよなく愛するライター。 水沢うどんと舞茸天ぷらの組み合わせを最強と信じて疑わないが、最近は武蔵野名物の肉汁うどんにハマり中。 休日は上信越の山域にいることが多い登山・温泉愛好家ゆえ、少々電波が届きにくくなっております。最近「温泉ソムリエ」になりました。

立見 香

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一人で行くソロ登山よりグループ登山の方がお得なわけ

現在進行形でグループ登山の計画を立てている立見です。

季節は秋から冬へと移り、週末は荒れた天候になりそうな予報が出ているため、今から震えが止まりません…

さて、今回はその「グループ登山」についてのお話です。
一人のソロ登山よりも、グループで登山をしたときのお得なメリットとデメリット、それらを踏まえたうえで、最良のグループ登山をおこなう秘訣をご紹介します。

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■グループ登山がお得なわけ
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1.山行にかかる費用を割り勘できる
車移動の場合はガソリン代や高速代等の移動交通費、駐車場代、登山口へのタクシー代金、旅館・ホテル等の部屋料金…
これらの割り勘ができます。
(山小屋の部屋代は一人分定額の場合が多いのでこの例からは除きます)

2.仲間だけで山小屋の個室を占有できる場合もある
シーズンオフになると登山客の数も減って、山小屋の個室を仲間だけで占有できるケースが増えてきます。

ソロ登山者は原則相部屋なので、山行中完全にソロを通したいのなら、テントを背負って登るしかありません。

山小屋泊でくつろぎたいのなら、気の置けない仲間同士でのグループ登山が一番です。

3.登山技術の向上が図れる
ソロ登山の場合は事前に本を読んだり、独自で技術を磨くなりして、身を持って登山技術の向上を図っていく必要があります。
しかしグループ登山ならば、先達に指導してもらったり、人数分の新たな発見もあるので、技術向上のスピードは格段に上がります。
またグループ活動に必要な組織力も磨かれるので、実社会に役立つ学びも多いことでしょう。

4.荷物の分担でレジャー充実度UP
山行前のパッキング(荷造り)で荷物の取捨選択に悩む人も多いかと思います。
例えば…

「山頂でコーヒーを飲みたいけど、ストーブ(テント泊記事をご参照)にボンベ、ポット、マグ、カトラリー、水…全部持っていくのは面倒だ。魔法瓶に熱湯を入れて小さいコッヘルだけ持っていこう」
「タープがあったらテント場でゆったりくつろげるけど、重いからテントだけにしておこう」
「キャンプチェアは重いから、エアクッションだけでいいや」
「一眼レフできれいな写真を撮りたいけど、スマホのカメラで十分かな」

こんな感じで充実度や快適さなどをある程度あきらめ、妥協できるポイントを探って、パッキングする荷物をどんどん減らしていきます。
でもグループ登山なら荷物の分担ができるので、○○さんはストーブと食材、□□さんはタープとチェア、◎◎さんは撮影係、などと割り振っていけば、レジャータイムの充実度、快適さを諦めなくてもいいわけです。

5.遭難事故率DOWN
ソロ登山で一番不安なのは、道迷いや滑落などが発生したときに、発見が遅れて遭難しやすくなること。
もちろんグループ揃って道迷いをしたり、メンバーの勝手な行動や、急な体調不良などで対応が遅れ、遭難に巻き込まれるということがないわけではありません。

でもソロの遭難確率がグループより高いのは紛れも無い事実。
トラブルに遭遇したときは皆で助け合えるのが、グループ登山におけるメリットの一つです。

6.会話が楽しい!
グループ登山最大の利点は、なんといっても「おしゃべりができる」ということでしょう。
単調な登り下りも会話が弾めば苦ではありませんし、つらいときはお互いに声を掛け合えば、気力も湧き上がってくるものです。
高山植物や蝶々や向こうに見える山の名前を教え合って、登山関係の知識を高めることもできますし、その場にいる全員がわからなければ「私たち何にも知らないね(笑)」なんて笑い話のタネにもなり得ます。
ソロの場合は黙々とストイックに足を前に出し、名前のわからない花や山に対しては「なんだろな?」と悶々とするだけです。
でも自分を見つめて自問自答する時間が持てるのも、ある意味登山の醍醐味でもあるんですけどね!(笑)

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■グループ登山のデメリット
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逆にグループ登山にもデメリットはあります。

1.スケジュール調整の難易度UP
人数が増えれば増えるほど、スケジュール調整の難易度は上がります。
天候が悪化した場合は、中止かリスケか、代替案へ変更するのか、さらにドタキャンへの対策も考えておかないといけません。

2.ペース配分の難易度UP
登山中は自分だけのペースでは登れないので、体力があるせっかちな人はイライラしやすいかもしれません。
逆に体力が無い人は、グループのペースに気を遣って無理に頑張ってしまい、体調不良をおこしやすくなったりも。
ペース配分を間違えるとトラブルのもとにもなるので、リーダーには察する能力、注意力が必要です。

3.周囲への気遣い
また仲間だけでなく、すれ違う人への気遣いも増えます。
以前、狭い急斜面で団体さん20~30人と出くわした際、先頭のガイドさんに「よき所で下ってください」なんて言われたのですが、よき所が訪れることもなく、10分後ぐらいに全員が登ったところでようやく斜面を下ることができました。
「よき所」とは一体どこだったのか、未だに探しています(笑)

4.人間関係は山行にも影響
初見メンバーだらけの山岳会、旅行代理店で集まったメンバー、なんていうのはまだいい方で、会社の同僚や上司、はたまた取引先のお偉いさんとの接待登山(ゲッソリ)だったりすると、普段よりも気苦労が増えて、体よりも気分が先にヘトヘトに…なんてことも。

私自身、友だちの紹介で初めて会う人と登山に行ったり、会社の同僚と行くこともありましたが、接待登山だけには巻き込まれないよう、今まで細心の注意を払ってきました。

これからも接待登山だけには気をつける次第であります!オス!

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■最良のグループ登山をおこなう秘訣
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1.ベスト人数は4人。多くても10人くらいまで
タクシー移動が必要な場合を考えると2〜4人がベストです。
自家用車の移動だけで完結できれば、その車の乗車定員数以下を目安に。
すれ違う登山者への気遣いも含めると、多くてもせいぜい10人以下にとどめておくのが無難です。

2.登る前にメンバーの体力差・持病等を把握しておく
3.気の置けないメンバーで構成

上記二点の調整は可能であれば、といった感じです。

4.荒天によるリスケが不可能なら中止も視野に

「わざわざ休みを取ったのに!」「楽しみにしていたのに…」なんて声も聞こえてくるかもしれませんが、事故防止のために中止を決断することも、場合によっては英断となるでしょう。
ソロ登山だと自分一人の責任ということで無理をしてしまいがちですが、グループの場合は「無難に。とにかく無難に」がキーワードです。

以上、快適なグループ登山の参考にしてもらえれば幸いです。
今から我々グループも、行ってきます!

登山を始めてみよう – テント泊編

夏真っ盛り!今年も登山のベストシーズンがやってきました!

でもハイシーズンの山小屋泊には厳しい一面もあります。
他の登山客と相部屋になるのはもちろんのこと、男女入り混じって雑魚寝をし、場合によっては見知らぬ他人と背中合わせで一枚の毛布を分け合う、なんてことも。

さらに誰かのイビキや歯ぎしりが気になって、結局一睡もできなかった…そんな状況も珍しくありません。

「だったらテントを背負ってテント泊すればいいじゃない!」そう考える人も多いことでしょう。

今回はそんなプライベート空間を重視する登山愛好家のため、テント泊用のギアをざーっとご紹介していきたいと思います。

●日本の気候には「ダブルウォールテント」が最適
登山用テントは主に「シングルウォールテント」と「ダブルウォールテント」の二種類があります。

シングルウォールテントは、その名の通りシート一枚のみで構成される軽量なテントです。

防水透湿性があり、初心者も比較的簡単に設営しやすいのがポイントです。
一方のダブルウォールテントは、外側のフライシートには防水性が、内側のインナーシートには通気性があり、シングルウォールよりも通気性に富むため、室内が高温になりにくく結露しにくい、という特徴があります。

また雨が降っているときの出入りは、雨が室内に入りにくいダブルウォールの方が便利です。

高温多湿で雨が多い日本の山岳地では、より利便性の高いダブルウォールの方に軍配が上がります。

最近ではダブルウォールテントも軽量化が進んでおり、二人用1.5キロというものもあるので、ぜひ導入を検討してみてください。

またテント場の石や砂利などから底面を保護してくれる「グラウンドシート(フットプリントとも)」の使用も一緒におすすめします。

お気に入りのテントと末永くお付き合いするためにも、グラウンドシートは必須です!

●寝袋・マットもいろいろ
寝袋(シュラフ、スリーピングバッグとも)の形も主に二種類あります。
人の形に沿った丸っこい「マミー型」と、四角い「封筒型」の二つ。
登山用には、軽量化され、かつクールスポットができにくい「マミー型」の方をおすすめします。

中綿は化繊とダウンのうち、圧縮性が高く保温性に優れたダウンの方が好まれる傾向にありますが、濡れに弱いという側面も。

結露が気になる場合はシュラフカバーを併用したり、撥水加工が施されたダウン製品などを利用するのも手です。

ただし撥水加工ダウンはかなりお値段がするので、気軽に導入できないのが悩ましいところです…

テント内で快適にすごすには、マット(シュラフ・マット)の存在も欠かせません。

キャンプ用テントマットのような大きなものではなく、自分の身長ぐらいの長さと幅50センチぐらいのもので十分です。

私自身は130センチの折りたたみ式合成樹脂フォームマットを使用し、ザックを枕がわりにして荷物の軽量圧縮化をはかっています。

以前はエアマットを使用していましたが、空気の出し入れが意外に面倒だったのと、万が一のパンクが怖かったので、カサはあっても軽量な合成樹脂フォームに切り替えました。

安価に済ませたい場合は「銀マット」などが最適ですが、厚みがないので快適性という点ではかなり劣ります。

エアマット、折りたたみ式合成樹脂フォーム、銀マット、どれを選ぶかは個人の判断にお任せします。

●ストーブとクッカー・カトラリー
自炊がメインとなるテント泊には調理用の「ストーブ」と「クッカー」が欠かせません。

私はバーナーとガスカートリッジが専用クッカーの中にすっぽり収まる「ジェットボイル」を愛用しています。

収納が簡単な点と、あっという間にお湯が湧く沸騰スピードの早さが気に入っています。

焼いたり煮込んだり凝った調理をしたい人は、ジェットボイルのような一体型やバーナー直結型よりも、重心が低くなる分離型のストーブをおすすめします。

クッカーの素材は、熱伝導率が高く焦げ付きにくく安価、しかし少々重たい「アルミ製」と、熱伝導率が低く焦げ付きやすく高価、でもとにかく軽量な「チタン製」の二種類がメインとなっています。

最近では底面がアルミで側面がチタン、という両方の素材の特性を活かした素晴らしいクッカーも開発されているとか。

クッカーは調理するものによっていろいろ使い分けるのがベターです。
私はアルミ製のジェットボイルを使い、カトラリーだけ軽量なチタン製にして、なるべく出費を少額におさえています。

●テント泊には60リットル以上のザック

以上のことから、テント泊は山小屋泊よりも荷物が相当増えるということはおわかりいただけたかと思います。
これらの荷物をパッキングするのに、日帰り用、山小屋泊用の30~40リットルザックではおそらく事足りませんので、テント泊用に新調しないといけません。
だいたい60リットル程度を目安にしておくと無難です。
それ以上の重量になると山行にも影響が出ますので、パッキング時に荷物の断捨離をおこないましょう。

こちらで掲載している写真は40リットルのザックにマットを取り付けたテント泊用の装備です。

登山ではなくフジロック・フェスへの参加だったので、マットレスがあればシュラフシーツだけで十分では?と判断し、寝袋を持たずにフェスにのぞみました。
結果、夜は少し寒かったので防寒用に持参したダウンジャケットを足に巻いて寒さをしのぎました。

荷物の見極めにはそれなりの経験値が重要だということを痛感しました(笑)。
山岳テントでの寒さは命にかかわりますので、断捨離しすぎは要注意です!!
まずはどれぐらいの着替えが必要かを見極め、テント泊でも小屋の食事が取れる山荘ならばストーブ類を省くなどして軽量化をはかりましょう。

●初心者向けのテント場
大きな荷物を背負っての山行になりますので、アプローチが短いテント場がおすすめです。

尾瀬の「山の鼻テント場」ならば、登山口の鳩待峠からはゆるい下りで、一時間程度で到着します。

美しく広大な尾瀬ヶ原まですぐの距離なので、初心者も大満足のテント場といえるでしょう。

また高尾山の「日影沢キャンプ場」は完全予約制ではありますが、なんと利用料無料!

電話やFAXでの申し込みは受け付けておらず、往復はがきでの申し込みが必須となるそうです。

首都圏からもアクセスしやすい高尾山なら、初めてのテント泊にもうってつけですね。

●山小屋泊登山に必要な初期費用
・テント+α…2,000〜70,000円
・寝袋・マット…2,000〜70,000円
・ストーブ・燃料、コッヘル・カトラリー…5,000〜20,000円
・60リットル以上のザック、ザックカバー…10,000〜60,000円
・テント場使用料…0〜1,000円

合計19,000〜221,000円(交通費、ガソリン燃料費等をのぞく)

登山を始めてみよう – 日帰り登山編

短時間の登山に慣れてくると、次はもっと時間をかけて、もっと景色のいい山に行ってみたい!と欲が出てくるものです。

登山口から山頂を経て下山するまでの時間が3〜4時間程度に収まる登山を「低山・里山登山」としましたが、さらに6〜7時間かけて登る登山を「日帰り登山」と分類します。

さらなる美しい景色を求めて、日帰り登山へ行く場合に必要なギアを紹介していきます。

●足の負担が軽くなる「ストック」
長丁場の登山には「ストック(トレッキングポール)」があると安心です。
足の疲れや膝への負担を軽減し、疲労からおこりやすくなる転倒を防ぐこともできるからです。
登山後の疲労度も、ストックがあるのと無いのとでは相当違います。

ストックには持ち手がT字のものとI字のものがあります。
T字ストックはシングル(一本)で使用することが多く、腰より低い位置で持つので、平坦な地形のハイキングなどに向いています。
I字ストックは腕の位置が自由になるので、起伏に富んだ地形でも応用が利きやすく、一般的な登山の使用に向いています。
これから高い山に挑戦していきたい人には、I字のストックをダブル(二本)で持つことをおすすめします。

登りは短めに、下りは長めに、長さの調節ができるものを用意しましょう。
フリックロックタイプのものならば、ワンタッチで素早く簡単に長さ調節ができるので、力が弱い女性にもおすすめです。

また里山登山編でもちょこっと紹介しましたが、手ぶくろは必ず用意しましょう。
ストックを掴む時に手が擦れたり、豆ができたりするのも防げます。

●厚手の登山用靴下
長丁場の登山には、大量の汗を吸い上げる吸水性と速乾性、フィット感、緩衝性などを考慮した、厚手の登山用靴下を履きましょう。
ちょっとお高いですが、土踏まずを持ち上げて足の裏の負担を和らげる高機能な登山用靴下もあります。
メリノウールを使用した防臭性のある素材なら、さらに快適に過ごせるでしょう。

●日帰り登山におすすめの山域

・日光白根山
(ロープウェイで2000m地点まで一気にショートカット。登山口には足湯も!山頂からの中禅寺湖、男体山などの景色も素晴らしい)
・谷川岳
(初心者にはロープウェイ天神平口からの登山がおすすめ。下山後は水上温泉、宝川温泉などの名湯が待っている!)
・霧藻ヶ峰・妙法ヶ岳
(霊験あらたかな三峯神社から秩父宮ゆかりの霧藻ヶ峰へは、途中妙法ヶ岳を経由しても往復4、5時間程度。もっと体力があれば雲取山日帰りも夢じゃない?)

●日帰り登山に必要な初期費用
・I字ストック2本…3,000〜12,000円
・登山用靴下…1,000〜2,000円

合計4,000〜14,000円(交通費、燃料費等をのぞく)

登山を始めてみよう-山小屋泊編

日帰り登山で体力に自信がついたら、次なるステップは「山小屋泊登山」。
小屋泊を視野に入れれば行ける山域もぐんと増え、登山愛好家たちが憧れるあんな山やこんな山にも登れるようになります。

それでは山小屋泊登山を想定した基本装備を見ていきましょう。

●一泊するなら30〜40リットルザック
日帰り登山の荷物に加え、洗面用具や着替え、レインウェア、中間着などが増えるので、入れ物となるザックもそれなりの大きさが必要になってきます。
山小屋泊の場合だと容量は30〜40リットルぐらいが目安です。
10〜20リットルぐらいのデイパックならバッグ売り場にも陳列されていますが、大きな容量のものだとアウトドア用品が売っている店舗でないと手に入りにくいでしょう。

また二日間背負うことになるので、肩当てや背当てにしっかりとしたパッドが入っているものをおすすめします。
肩にかかる重量の軽減のため、ウエストベルト(ウエストハーネス、ヒップベルト、ヒップハーネスとも)がついているものがよいでしょう。
ウエストベルトのほかにチェストベルト(チェストハーネスとも)もしっかり締めれば、肩や腰への負担を軽減させることができます。

●とっても便利なサブバッグ
デイパックと違ってすぐに下ろせないのが登山用ザックの悩ましいところです。
そんなときに活用したいのがサブバッグです。
サブバッグには財布や携帯・スマホ、メガネ、行動食のお菓子、飴、薬、ハンドタオルなど、すぐに使うものを入れておくと便利です。
サブバッグには、ヒップバッグやウエストバッグ、ポシェット、袋状のサコッシュ、ザックに付けて使うフロントアクセサリーなど、さまざまなタイプのものがあります。
最初はウエストバッグなど普段使いのものを併用し、山行に慣れて軽量化の欲が出てきたら、ほかのタイプのものに変えてみるのもいいでしょう。

●二日目の着替え、全とっかえ?一部とっかえ?
二日目用のウェアのコーディネートを考えるのも、連泊ならではの楽しみの一つです。
でも少ない荷物でやりくりしたいなら、多少汗をかいても一日目のアンダーウェアとベースレイヤーだけを変えればなんとかなってしまうものです。
ベースレイヤーを防臭効果のあるメリノウール製にすれば汗臭さも軽減できるので、そのままパジャマがわりにしてもOK!
荷物の軽量化をとるか、オシャレをとるか、それはあなた次第です。

●洗面用具は最低限
山小屋でのシャンプー、せっけん、歯磨き粉などの使用は周辺環境の保全のため禁止されています。
お風呂つきの山小屋では、入浴前にメイク落としシートや洗顔シートなどで余計な汚れをとっておきましょう。
歯磨きは歯ブラシのみですませるのが鉄則です。
気になる人は歯みがきシートを持参するといいかも。
私が知っているツワモノには、歯磨き粉を飲んでしまった人も…絶対に真似したくないですね(笑)

速乾性の高い登山用のハンドタオルは登山中の汗ふき用やお風呂用として併用可能です。
また山小屋オリジナルの手ぬぐいも登山者には人気があります。
私も荷物が増えてしまうのに、ついつい山小屋につくと手ぬぐいを買ってしまいます。
素敵なデザインのオリジナル手ぬぐいが多いんですよね…

●防水対策にレインウエア・ザックカバー・スタッフバッグ
一泊の山行になると全日晴天の確率は低くなります。
ずっと晴れの天気予報が出ていても、風よけや防寒着にもなるレインウェアは必ず準備しましょう。
防水透湿性にすぐれたゴアテックス製などで、かつ着心地、防水性、透湿性の高いものとなるとお値段は天井知らずです…
お財布との相談になりますが、上下セット10,000円ぐらいからのものが無難だと思います。
とはいえ土砂降りの雨の中を一日中歩いていると、汗が透過されずにかなり湿った山行になるので、安価なものを使用する場合は覚悟が必要です。
私もゴアテックスの3レイヤーのものがそろそろ欲しいなあ…なんて考えてしまいますが、いまのところ上下30,000円の製品でなんとか堪えています。

また雨対策としてザックカバーや防水透湿性のある帽子もあると、さらに快適な山行になります。
スマホ関係のアクセサリーなど絶対に濡らしたくないものは、防水スタッフバッグなどに入れておくと確実に濡れを防ぐことができます。

●フリース、ダウンなどの防寒着
真夏の山行でも、山小屋の夜は気温がかなり低くなります。
中間着としてフリースや薄手のダウンなどを準備しておくとよいでしょう。
フリースは濡れに強く、ダウンは圧縮できるので携帯性が高い、という特徴があります。
取捨選択が難しいので、私はどちらも一応持って行くことにしています。

●水筒・ハイドレーション
日帰りの山行にはペットボトルだけでもよいのですが、大きめの水筒があると便利です。
コンパクトに折りたためるプラスティック製のボトルや、口が広いので湧き水なども入れられるナルゲンボトルなど、軽量化もできておすすめです。
長い山行には、背負った状態のままチューブで吸って水が飲めるハイドレーションシステム(リザーバー)なんかもあると給水がはかどります。

●小屋でも使うヘッドランプ
山小屋の消灯時間は夜の8時、9時ぐらいが通常です。
みんなが寝静まったころ、「どうしてもトイレに行きたい、でも部屋が暗くて荷物が取り出せない…」そんなときに役に立つのが懐中電灯です。
小型のランタンよりもヘッドランプを併用すると荷物が少なくて済みます。
ヘッドラップは早朝に山小屋を発つときにも必要なので、準備しておいた方がよいでしょう。

●山小屋泊初心者におすすめの山小屋
雲取山荘(通年営業。お風呂はありませんが、冬の宿泊も「炭こたつ」のおかげで快適でした)
尾瀬の山小屋(水が豊富な尾瀬では全ての小屋でお風呂に入れるのが特徴。山の奥地で汗を流せるのは有難い!)

●山小屋泊登山に必要な初期費用
・40リットルのザック…8,000〜24,000円
・サブバッグ…1,000〜10,000円
・メリノウール製のベースレイヤー…10,000円
・手ぬぐい or パックタオル…100〜1,500円
・レインウェア上下…10,000〜100,000円
・ザックカバー・スタッフバッグ…4,000円
・フリース or ダウン…1,000〜30,000円
・ハイドレーション…1,500〜5,000円
・ヘッドラップ…1,000〜5,000円
・山小屋宿泊代…9,000円(尾瀬沼ヒュッテ二食付きの場合)

合計45,600〜198,500円(交通費、燃料費等をのぞく)

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